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委員会会議録

質問文書

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平成29年決算特別委員会企画文化観光分科会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:11/01/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○曳田委員
 分割質問方式で5点ほどお願いします。
 平成28年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書1ページの2(1)のア戦略物流の推進、また14、15ページに戦略物流ビジョン後期計画の推進とあるんです。
 なかなか戦略物流って聞きなれないのでお聞きするんですけれども、15ページに平成28年度95.8%という達成率があります。その3つの重点取り組みの中に、物流システムの確立と書いてあるんですけれども、具体的にどういうものが達成されたのかお聞きします。

○京極総合計画課長
 戦略物流ビジョンで掲げました3つの重点取り組みは、戦略物流ビジョン後期計画を策定したときに設定いたしました。防災推進県を支える物流システムの確立、人口減少社会に対する物流の視点からの取り組み、それから中部横断自動車道を生かした物流機能の強化と産業振興という3つの重点取り組みにプロジェクトチームを設けまして具体的な取り組みを進めております。
 結論から言って、確立とか取り組みとか強化が具体的な姿として成果としてあらわれているかはなかなか難しいところもあります。例えば物流先進県のプロジェクトチームにつきましては国が行うプッシュ型の支援物流に対応する形で、県内にどういった物流システムができるかについて取り組みまして、賀茂地区に新たな物流拠点を設置するとか物資の保管場所、受け入れ、仕分け、払い出しに係る業務手順マニュアルを策定していく具体的な取り組みを進めてまいりました。
 それから、生活支援プロジェクトチームは人口減少に伴いまして過疎地域等、中山間地域等で物流がなかなかうまくいかない状況を想定しまして、どういった形で人口がまばらなところに双方向で物資を運び、また必要物資を届けるかといったモデル的な取り組みを進めております。
 それから、現在物流運輸業界は人手不足が非常に進んでおりまして、人材確保が非常に厳しい状況になっております。そのため高校生を対象とした物流業界を知っていただくための見学会やセミナーを業界と連携して進めているところであります。
 それから、港湾と空港の物流プロジェクトチームをつくりまして、将来的に中部横断自動車道を活用できる形で清水港、富士山静岡空港の利活用に対するセミナー等を開催しまして、利活用促進を図っている状況でございます。

○曳田委員
 わかりました。ただ戦略物流という言葉がいかにも仰々しくて、県民だよりにも載っていると思うんですけれども、何でわざわざそんな言葉を使わなきゃならないのかなという思いが正直言ってあるわけです。だから具体的にこういうことですよということを、今さっき言った賀茂地区の話もそうだし中部横断自動車道を使ってこうですよと、もう少しやわらかで県民がわかりやすい文言を使うべきだと思うので、一応意見として言わせていただきます。実績はわかるんだけれども、もう少しわかりやすい取り組みをお願いしたいなと思います。よろしくお願いします。

 次に、説明書1ページの次代を担う若者たちによる県民会議や若者会議ワークショップでどんな意見があったのか教えてください。

○京極総合計画課長
 次代を担う若者たちの県民会議の成果としましては、先ほど御紹介がありましたけれど意見等をまとめた冊子にしております。ことし2月から計11回にわたってワークショップをして、若者たちが中心になって議論してまいりました。その中で一番印象深いと言いますか意見としてありましたのは、こうやって議論すると自分たちがいかに自分たちの故郷である静岡県について知らないのかというのが非常に大きな思いと言いますか、感想だったということです。
 そういったものを踏まえて、学校や地域で郷土について学ぶことが大切だという話でありますとか、若者が地域に積極的にかかわっていく、主体的にかかわっていく環境ができることが非常に大切だということ。行政任せと言いますか大人任せじゃなくて、自分たちが主体的に何か活動できる取り組みをしていくことが重要だということが若者からの率直な感想、意見として非常に強く受けたところであります。

○曳田委員
 私も息子が今26歳になるのかな。僕がこういう立場だから御飯食べているときに政治のこととかが話題になるんだけれど、一歩外へ出ると正直言って若者は県政、自治についても余り興味がないわけで、こうだよああだよって話をするんだけれども限度があるわけです。ぜひこういう取り組みは継続していって、若者がもっと県とか国の政治とかあり方に興味を持って取り組んでもらえる1つの起爆剤にしていただければと思いますので、ぜひよろしくお願いします。

 説明書の9ページに、国への要望、提案とあります。私も例えば伊豆縦貫自動車道の要望で東京へ呼ばれることがあって、たまに出ることもあるんですけれども、国に要望して具体的な成果があったのか、とりあえず決算までの1年間の中にありましたでしょうか。

○高畑知事戦略課長
 8番委員がおっしゃったように、伊豆縦貫自動車道や中部横断自動車道の道路整備の進捗を初め、昨年度の先端農業イノベーション拠点整備に係る交付金の交付決定とか、清水港が国際クルーズ拠点形成港湾に選定されたことなども国との意見交換の積み重ねの結果であると受けとめています。

○曳田委員
 その場合に、知事は今どういうスタンスなのか。国への陳情は余りやらないと前に言っていたんだけれどもどうなんだろう。(2)に記載の決算年度の場合、知事はどの程度かかわり合ったのか、お願いに行ったのかお聞きします。

○高畑知事戦略課長
 高規格幹線道路の整備など個別の要望に加えまして、本県では毎年夏と秋に全庁を挙げて国への提案、要望を行っております。
 昨年度は、知事は11月に本県選出の国会議員に直接御説明し、県政の主要施策に係る要望、意見交換を行い支援を要請しました。

○曳田委員
 県知事選挙が終わったばかりでいろんなこともあるんですけれど、要望、提案の場に呼ばれるから思うんですが、党派とかは別にして、県の施策を推進するのにたとえ1円だろうが何億円だろうが欲しいわけで、我々も同じだけど国会議員もそれぞれイデオロギーや立場は違うにしても、県にとっての予算に対する考え方は一緒だと思うんです。国会議員の党派を問わず、我々もやりますけれども知事も含めてもう少し柔軟に、静岡県にどう予算を持ってくるかに関しては弾力的に進めていっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから4番目、説明書10ページに山梨・静岡・神奈川県サミットとか新潟・山梨・静岡・長野サミットとあります。サミットっていかにも聞こえがよくてそれなりの成果もある気がしますが、例えば評価として県際交流などの広域連携の取り組みは着実に推移しているとの記載があるんですが、着実に推移しているってことは県民にとってどのように受けとめたらいいのか、指標の意味を教えて下さい。

○高畑知事戦略課長
 サミット開催を契機に、例えば山梨・静岡・神奈川県との連携では海外からの誘客などの観光振興、富士山の火山防災対策、不法投棄防止などの関連対策、ドクターヘリの広域連携の取り組みなどさまざまな分野での連携が進められています。また中央日本四県サミットでは、防災協定の締結や合同移住相談会の開催など新たな連携の取り組みが進んでいます。

○曳田委員
 サミットという言葉を使うと、何かわくわく感じゃないけど例えばアメリカや主要何カ国のサミットは平和だとか経済に貢献していると思うんだけれども、地域サミットというと逆に隣県と何があるのかなと思うんです。せっかくサミットという言葉を使うんであれば、サミットはこういうプラスの要素があるんだと具体的に県民にアピールしていただかないと、ただサミット、サミットと言っても県民からすれば何をやっているのかという思いがあるんです。サミットだからこういう成果や効果があったよということをぜひもっと県民にわかりやすく伝えていただけるように強く思いますので、よろしくお願いします。

 最後に、地域外交についてですけれど、確かに地域外交の単年度の成果はどうだって聞いても答えづらいと思うわけです。ただしそれは積み重ねだと思うんです。例えば説明書38ページに海外駐在員の話があったんですが、事務所対外活動件数は7,964件で前年度より1,128件減少しているということは約9,000件も活動していて、海外駐在員でこなすには相当な数だと思うんだけれども、対外活動には主にどんなものがあったのかお聞きします。

○土村地域外交課長
 対外活動件数の内容についてですけれども、企業からの相談あるいは出展支援、県がPRするための広報活動を一つ一つカウントしているものでございます。

○曳田委員
 たしか3年前だったか、中国浙江省に行ったときに駐在員がいて、今でも覚えているんだけれども小さな旅行社に行ったんです。そしたら何と驚くことに、ドアをあけたら目の前に駿河湾越しの富士山がばんと出ているわけです。僕は沼津市出身だけれども、まさにそこから見える富士山が小さい旅行社にあるわけです。なるほどこういうことなのかなと。つまりなかなか個々の観光会社ではできないけれども、例えば駐在員がそこに行って窓口になって、ひいては1人でも2人でも興味を持って日本に来てくれることが1つの大きな活動だと思うし、そういう意味では地域外交は大事だと思うんです。
 通商推進プロジェクトチームのタスクフォースも少し長期のスパンで見て、例えば少なくても5年、10年先にこういう成果を得られるために今こういうことをやっていますよということが必要だと思うわけです。だから例えばことしはこれだけの売り上げがあったんじゃなくって、こういうことをやってこれは来年につながりますよという地域外交の進め方が大事だと思うんですけれども、平成28年度には見通しや数値目標について議論があったのかどうか聞きます。

○長谷川地域外交局長
 通商推進プロジェクトチームですけれども、そもそもの経緯といたしましては全庁的にいろんな海外への実のある交流といいますか経済交流を中心にばらばらにやっている傾向があり、横串を刺して経済産業部とか特に文化・観光部と連携してやっていくべきだという話がありまして、平成28年11月に立ち上がったところです。
 平成28年度から平成29年度にかけては、今取り組んでいる喫緊の課題について横串を刺した10個のタスクフォースを立ち上げましたが、短期目標は正直申し上げるとなかったです。
 平成29年度に入って、短期的に課題解決するためにつくったタスクフォースの総括を始めているところです。8番委員がおっしゃった中長期の目標について、平成29年度か平成30年度以降に向けてタスクフォースの改編を行って、総合計画が4年ですので少なくとも4年のスパンで、どういった目標にしていくか検討するためタスク長会議を開催したところです。

○曳田委員
 わかりました。いつも言うんだけれども、県民にとってみたら地域外交って何っていう話になっちゃうわけですよ。
 身近なことと言ったら、例えば今の旅行の話とかしかない。そういう意味では例えば地域外交によって県内成長率が上がったとか、県内経済が潤って税収も上がったということがないと、なかなか予算を使って地域外交をやった結果、交流だけで終わっちゃうのは、地域外交という言葉を使うんであればちょっと少し筋として違うと思う。ぜひそういうところを踏まえて来年度に向けてやっていっていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

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