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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:07/25/2017
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 一問一答方式で7問。よろしくお願いします。
 最初にこども医療費の問題ですけれども、これはちょっと単純にお聞かせ願いたいんですが、政令市である静岡市と浜松市が対象外である理由について。私は静岡市民でございまして、ぜひその辺をお聞かせ願いたいと思います。

○佐藤こども家庭課長
 政令市を対象外としている理由というお話ですけれども、中学3年生まで拡大した際にも政令市分を除く形で調整されてきたと思います。そうした意味合いで今後につきましてもそのような考えでいくものと考えております。

○前林委員
 いろんな考え方もあるとは思うんですが、それから他の政令市を見たときには必ずしも除外されているところばかりではないと聞いております。私のところに届いている声としてもやはり静岡市や浜松市も同じように対象に入れるべきではないかという声もあるんですが、いかがでしょうか。

○佐藤こども家庭課長
 それぞれの県によって抱える事情等の違いがあるんだろうと思っております。
 先ほど申し上げましたとおり、現段階におきまして中学3年生まで拡大したときと同じ考えで踏襲していくのかなと考えているところでございます。

○前林委員
 その問題についてもうこれでやめますけれども、いろんな声があるということと、これからいろんなそういう話し合いの場もあると思いますので、その節はよろしくお願いしたいと思います。

 2番目に待機児童の問題についてお伺いします。
 待機児童は平成29年4月1日現在456人で、さらに本年度は約4,600人分の受け入れ枠を設けるというお話ですので、潜在的な待機児童がいることを前提で進められておると思っております。
 今後、さらに働く女性がふえると思いますし、また議論としては保育料の無料化の問題も出ておりますので、ますます待機児童の問題は大きくなっていくと思いますけれども、今後の見通しについてお伺いいたします。

○黒柳こども未来課長
 やはり保育ニーズはふえてきておりますので、先ほど7番委員からも御紹介がありましたけれども、今年度4,600人分の受け入れ枠を拡大していくことを目指しております。 
 したがいまして、今、市町でもそれぞれ必要量とその確保策につきまして、精査をしているところでございます。またその数字を今年度、県のふじさんっこ応援プランに反映させまして、県の計画を改定していく予定です。そして市町と一緒になりまして、しっかりと把握をしながら整備を進めていきたいと考えております。

○前林委員
 見通しがつくようでつかないこともあると思います。先ほども議論がありましたけれどもやはり質的な問題も非常に大きな問題でございます。その辺はしっかり状況を見ながら対応していっていただきたいと思っております。

 次の質問に入ります。
 薬物乱用対策の推進方針を先ほど見させていただきました。先ほど説明もありましたが、大麻がふえている部分はどのように分析されているのかお伺いしたいと思います。

○岡野薬事課長
 大麻の乱用ですけれども、危険ドラッグが平成26年からはやりました。そして今はそれに取りかわって大麻の乱用ということで、今まで乱用の中心が危険ドラッグだったものが大麻にかわって、それがいろいろな薬物の乱用の入り口になっているという状況でございます。

○前林委員
 危険ドラッグはあれだけ大騒ぎしたんですが、最近、余り聞かなくなりましたが、危険ドラッグの現状について、お聞かせいただけますか。

○岡野薬事課長
 平成26年4月に県内で有形の固定店舗が6店舗ありました。それに対して立入検査を行いまして、11月末までに6店舗全てを壊滅させ、ゼロにしました。それ以降は有形の店舗ではなく、インターネットによるアンダーグラウンドでの取引等に移動していると考えております。
 インターネットは誰もが接触できるものでございまして、いろいろ有害な情報等もございますので、青少年に対して薬物乱用講座等を実施して、利用しないように啓発を進めてまいりたいと思っております。

○前林委員
 危険ドラッグはあれだけ大騒ぎをしたこともあって、いろんな意味で国全体に危険性が周知されていったと考えております。そういう意味で大麻については、まだまだ広報活動が足りないという気持ちもいたします。ぜひお話がありました青少年に対する周知といいますか、その辺の御努力をお願いしたいと思います。

 次に、結婚支援事業についてお伺いします。
 子育て支援ということでいろんな形で支援を進めていただいて、非常にありがたく思っております。普通のパターンで考えますとやっぱり恋愛、結婚、妊娠、出産というパターンで行きますので、子育て支援の前に恋愛、結婚がどうしても必要になってきます。最近は順番が逆になる場合もあるみたいですけれども、そういう意味で結婚支援のあり方は非常に大事だと思うんですが、今まで本県が取り組んできた結婚支援事業についてお聞かせ願いたいと思います。

○黒柳こども未来課長
 結婚支援につきましては、これまでは市町が率先して出会いの場の創出のような事業をやってきております。
 県といたしましては、昨年度から企業間の連携による結婚に対する若い独身従業員の方への情報提供を行うふじのくに出会い・結婚サポート事業をやってきております。

○前林委員
 費用対効果を考えますと、やっぱり事業として行う以上は結果が出なければいけないと思っております。
 他県の例ですが、兵庫県はかなり結婚支援事業に取り組んできておりまして、実際に結婚された方の数も昨年度1,301組という数字が挙がっているんですが、この兵庫県の取り組みについては御承知でしょうか。

○黒柳こども未来課長
 申しわけありません。詳細については承知しておりません。

○前林委員
 わかりました。
 いろんなセミナーをやるとか何とかいろいろ取り組み方はあると思いますけれども、なるべく結果が出るような事業にしてほしいなと思います。

 一方で、そんなことは県がやることじゃないという御意見もあるんですが、その辺はどうお考えでしょうか。

○黒柳こども未来課長
 確かに結婚につきましては、個人の問題であり、行政がプライベートに介入するべきではないという御意見も多数あることは承知しております。
 ただ、県といたしましては結婚したいと願う方については、その願いがかなえられるように情報提供を行い、環境を整えるなど支援をしていきたいと考えております。

○前林委員
 民間業者の宣伝もたまに目にするわけですけれども、民間事業者の場合にはやはりかなり費用がかかりますね。そういう意味では、所得の低い若者が参加をしてということは、ちょっと時代にそぐわないのかなと思います。かといって行政がどこまでやるのかということは、やはりいろんな議論もあるとは思うんですが、先ほど5番委員からもありましたけれども出生率を2.0まで持っていく県の目標がある以上は、それに向けていろんな取り組みをしていくことが私は必要ではないかと思います。そういう意味でこの結婚支援事業についても成果の出る取り組みを期待したいと思います。

 次に、南伊豆町に来年1月に特養がオープンするとのことです。東京都杉並区が南伊豆町と協力して特養をつくるということで、お聞きした内容によりますと整備費は杉並区と県が出し、土地は南伊豆町が提供する。90人の定員で杉並区民が50人、南伊豆町周辺から40人。ある意味これは杉並区にとっても南伊豆町にとってもウイン・ウインな関係で、非常にいい形でできるのかなと思っております。
 こういう取り組みは、そんなに簡単ではないと思いますが、その課題といいますか、県のお考えをお聞かせ願いたいと思います。

○山口健康福祉部長
 先ほど7番委員から指摘がありましたように南伊豆町と杉並区は県を越えますので、簡単なものではありませんで、一番県として気遣ったのは、杉並区で無理やりというか相手の納得なくしてこの伊豆地区の特養に入れてしまうことは絶対にないようにやっております。
 また、南伊豆町といたしましては杉並区との御縁ができますので、その中でさまざまな取り組み、例えば杉並区の家族の方々に来てもらって、ボランティア活動も含めて地域でいろんなことに取り組んでもらうよう、まさに杉並区と南伊豆町がお互いに同志として同じものに取り組んでいくような仕組みづくりに力を入れたところでございます。

○前林委員
 簡単な問題ではないと思いますが、単純に考えれば東京都で特養をつくるためには、かなり費用がかかるわけで、そういう意味で南伊豆町を初めとして人口減少が著しく高齢化が非常に高いところではこういうものが進んでいくことはありがたいことなのかなと思います。そういう意味でこういうものが不可能ではないことが、今回のケースでわかったわけでして、人口減少の問題も含めて何らかの形で雇用がふえていくことにつながっていけばと思います。恐らく注目されていると思いますけれども、またこんなことが進む状況にあれば応援をしていっていただきたいと思っております。

 次に、がん検診受診率ですが目標が50%ということで、これがなかなか伸び悩んでいるとお聞きしております。男性の肺がん検診受診率が51%でこれだけが50%を超えたとのことですが、特に女性の検診率が非常に低いんですがこの辺をどうお考えでしょうか。

○後藤疾病対策課長
 女性のがん罹患率や死亡率が高い状況がございますので、県といたしましては女性のがん検診受診率の向上に関しまして、昨年度末に女性だけで成るチームを編成しました。そのチームにおきまして女性への啓発活動、あるいはチームの女性が就職しておられる事業所で女性の方への啓発をすることにより、女性の検診受診率向上の啓発を強めていこうと思っております。

○前林委員
 女性だけではなくて男性もしっかり検診を受けていただきたいと思っております。内閣府の調査によりますとがん検診を受けない理由のトップは時間がない。それから必要性を感じない。それから費用がかかって経済的に負担が大きいということで、がんの怖さをもっと周知しなくてはいけないということと、がんセンターの山口総長がよくおっしゃいました早期発見、早期治療、がんは治るというところの広報活動も必要ではないかと思います。
 これは国全体の問題ですが、静岡県としてもがん検診がもっと進んでいくよう後藤疾病対策課長からもお話がありましたように進めていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 それから、先日の12日に県立総合病院の先端医学棟竣工式に私も参加させていただきました。今後整備を進めた上で9月から供用開始ということで、機能が大幅に強化されるとの説明がありました。
 具体的にどのような効果が見込まれるのか説明していただきたいことと、またそのために必要となる医師等の人材の確保をされているのかどうかあわせて伺います。

○鈴木医療政策課長
 県立総合病院の先端医学棟の関係でお答えいたします。
 まず手術室が12室から22室になったことで、物理的に手術件数の増加が見込まれます。
 それからハイブリッド手術室を大幅にふやしておりますけれども、従来は手術前に撮影したX線とかCT画像をもとに病変の位置を想定して手術をしていました。そして手術した後に目的の病変が全て切除されているかすぐには判断できなかったことが、手術室にCTとかMRI装置を入れることによって確認ができることになり、そういう面での機能が大幅に向上すると考えております。
 また、内視鏡の手術室等につきましては、患者負担の軽減と拡大された視野の効果によって精密な手術ができることが特徴でございますけれども、この部屋がたくさんふえ、またロボット支援技術に対応できる手術室がふえたことで質の向上を期待しております。
 次に人材の関係です。
 この整備が始まりました平成27年4月と平成29年4月の状況でございますけれども、県立総合病院全体で正規の医師が22人増員されております。特に手術に関連する常勤の麻酔科医につきましては、平成27年の7人から6人増員して13人にしております。
 また、手術後の管理等を行うHCUの増床等もありまして、病院全体で病棟に配置する看護師の数を60人ほど増員しております。また手術室に対応する看護師は平成27年度から11人増員で人材の確保もできていることで、この新棟整備に合わせて着実に対応してきております。

○前林委員
 御説明ありがとうございました。
 私の子供のころの病院のイメージは、そこに行くとまた病気になってしまうような雰囲気を持っておりましたが、先日見せていただいて、この県立総合病院特に先端医学棟は非常にきれいな明るい病棟でした。建設事業費が約115億円、医療機器も約50億円で費用も非常にかかっているわけですが、県民の命を守る最先端を行く総合病院としての期待を私もしたいと思っておりますので、どうか9月にスタートをして、さらに機能が強化されることを大きく期待したいと思います。以上です。

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