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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:11/16/2012
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○石橋委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○曳田委員
 7番委員にちょっと関連するかもしれませんけども、1問だけお伺いいたします。
 主要な施策の説明書8ページ中段の(4)ウ、ダンピング対策とありますね。このダンピングの意味、それから具体例があったら教えてください。

○望月建設業課長
 ダンピングの意味についてお答えいたします。
 ダンピングは、いわゆる過度な安値受注ということでございます。現在、ダンピング対策として実施しております低入札価格調査制度の調査対象となる案件が、ダンピングのおそれがある案件だと考えております。ちなみに調査基準価格は、設計価格の8割程度としております。以上でございます。

○曳田委員
 設計価格の8割の低入札価格というのは、ダンピングとイコールなんでしょうか。つまり、ダンピングという言葉がイコール低入札価格なのか、それともダンピングというのは過度な低入札価格なのか、そこを確認したい。

○望月建設業課長
 低入札価格イコールダンピングではございません。低入札価格調査で、この価格であると品質の確保とか工事の適正な施行が確保できないということになれば、それは過度な低入札価格に伴うダンピングではないかと思われます。

○曳田委員
 説明書14ページに、積算基準の整備3807万8000円余、それから16ページに公共事業改革の推進2426万4000円とあるわけですね。要するに県もこういうものでもっていろんな設計なり積算をして、業者に対しても実際そういうことを通知しているわけですね。
 そうすると、このダンピングということに対していろんな調査をする。例えば、16ページの上から2行目、品質の確保が期待できるか下請からのヒアリングを含めて確認しているとございます。先ほど7番委員がおっしゃいましたけども、実際、現場では非常に悲鳴が上がっているのがやっぱり実態だと思うんですよ。私は今言った積算基準、つまりこうやって合計6000万円もかけてね、いろんな方々がこの調査をして公表しながら、なおかつ当局もこういうものを基準にして積算してると。
 だから、それがある意味では適正な価格であると我々は認識をするんですが、それでもダンピングをして、オーケーにしてしまうという部分の落差、それについてはどういう認識をお持ちですか。
 つまり建物をつくるにしても工事をするにしても、自分たちで全部いろんな設計をしますよね。ところが、実際ダンピングしましたよと。それでも、品質の確保ができるからオーケーと言いつつも、現場の声を聞くとなかなか本音は違う部分があるなと。ですから、その辺の認識をどう捉えていらっしゃるか。つまり当局の価格と実際ダンピングした価格はどうなのかということです。

○望月建設業課長
 応札価格につきましては、業者が手持ちの工事量、あるいは工事に対する工夫、そういったものを総合的に勘案して積算した価格だと思います。
 予定価格につきましては、工事の施工場所の自然条件などを勘案しながら、一般的に採用される工法で、標準的な価格の労務費や資材、そういったものを積み上げて積算しているものでありまして、そこら辺の差が落札率にあらわれてくるのではないかと考えております。

○曳田委員
 済みません。説明書16ページについてもう一度聞きますけども、下請からのヒアリングも含めて確認していると書いてあるわけですね。そうすると、今の課長の答弁は、何か元請はオーケーだけど、元請がダンピングしてたら当然下請もそうなっちゃうわけですね。人工やそういうことでもって、果たして本当に適正に施工されるかどうかという認識はいかがでしょう。

○堀野技術管理課長
 ダンピングのおそれのある場合の低入札価格調査における元請、下請との確認の状況について説明いたします。
 調査の中におきまして、実際、施工予定者の見積もりを出していただいております。幾つかある項目の中の1つにございますけれども、その項目の裏づけについて、発注機関の工事担当、契約担当がヒアリングで確認しております。
 元請と確認がとれない部分について、実際に下請と面接して確認する必要があると認められる場合には、元請はちょっと外して、下請と発注機関とが直接ヒアリングして、下請の価格が元請で正しく反映されているか、そういうところまで一応、低入札価格調査の要領の中ではうたっておりますので、発注機関においてはそういう確認が確実にされていると考えております。以上です。

○曳田委員
 どうも実態は違うような気がするんですね。もうわかっていると思うんだけども。
 それで、説明書1ページの2(1)に、活力ある産業と多様な交流を支える基盤をつくると。活力ある産業というのは、インフラ整備をして、そこを利用するばっかりの人だけじゃないわけですね。要するに、こういう建設業そのものも活力ある産業にしなきゃだめなんだけども、実際の今の公共工事の執行状況を見てると、とてもそうは見えない。なおかつ、先ほど6000万円も使って積算基準のことを周知しているにもかかわらず、こういう問題が起こる。
 先ほど、2割削って8割ならばダンピング調査というお話をされましたけれども、私がここで言いたいのは、説明書17ページの公共事業生産性向上の推進で、県民が必要としている社会資本を効率的に云々と書いてございますよね。本当にうたい文句は立派なんですよ。だけど、ここ何年ずっと見てても、現場は本当に悲鳴を上げてる。
 そういう意味からしますと、この決算状況を見ると本当に美辞麗句は並べてる。確かにインフラの整備は必要だと思うんです。ただもう少し産業の活性化、強いて言うならば、例えば税収だってそうですね。法人税も、そこで働いている人の所得税も住民税もそうですよ。そういうことをトータルで考えながら、先ほどのダンピングの問題は、2割でよしとするのか、あるいはもう少し適正な品質管理も含めてやるのか、その辺のところは、ぜひこの平成23年度の決算を踏まえて今後の施策、次の予算編成にいろんな形で反映をしていただきたいと思います。

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