委員会会議録

質問文書

平成20年決算特別委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	奥之山　隆議員
	質疑・質問日：	11/10/2008
	会派名：	自由民主党県議団

○奥之山委員
　よく支障物件と言いますけども、こちらから見ると支障物件かもしれませんが、支障物件じゃないんだよね、生きている木なんで。
僕は農家ですから、百姓ですからね、多分あの木も見ていると、植えたもんだと思うんですよね。自然に生えたもんじゃない。だから支障物件じゃなくて、先祖伝来というか、そういう大切なものを譲っていただきたいと、そういう気持ちを持つべきだというふうに私は思います。
　それから、この空港建設は静岡県が有史以来と言っちゃ大げさですが、例えば新幹線とか高速道路は静岡県が誘致したものでも何でもないです。国家のプロジェクトで、たまたま静岡県は、ここにあったから新幹線もいち早く、高速道路もいち早くできたわけです。今もって北海道や九州の人は、新幹線が欲しいとか、高速道路が欲しいと言ってるところもあるわけです。そういうことからいったら、非常に恵まれている静岡県なんです。
そこで、我々静岡県民としていかんなといつも私が思ってますのは、例えば東京にしても大阪にしても名古屋にしても、いろんな大都市があります。そういうところが何か１つ事を始めるときには、例えばオリンピック誘致というと、外国の大きな都市との競争の中でやるわけです。静岡県はそういう意味で、外国の主要都市なんかと何か競ったというようなことがあるかというと、ないですね。オリンピックだユニバーシアード、いろんなことを含めて。そういう意味で、まだまだ静岡県の底力がないと。
私は、空港というのは、ある意味では静岡県みずからが自分たちに課して、１つ大きく飛躍しようと。静岡県の持っていたものから脱皮しようと、そういう大きなプロジェクトではなかったかなというふうに思うわけです。そういう意味では、目標の年次にできなかったということは非常に残念です。
　ただ、事が事ですから、あの地権者の方が心を許してくれれば、あしたにでも半日もあれば木は全部切れます。あの８平米、あんなもの30分もあれば取れちゃいます。そういう意味できっと、私は支障物件じゃなくて、この大切な生で生きている木をぜひ静岡県の将来のために譲ってくださいと、そういう真剣なというか、心を込めたというか、そういう話をすれば、私はここ１週間ぐらいで片がつくと思います。そうすれば１億1000万円を使わずにすぐ手直しをして、４月の中ごろには開港すると。そうすりゃ、連休には日本の人が行ったり来たりすると、そういうチャンスがまだ残されているということを含めて、決算ですから答弁は入りませんが、そのぐらいの気持ちでやってもらいたい。
　もう１つは、昔から難産の子は育つと言われてますから、私はやりようによっては、これだけ恵まれているところですから、先ほど11番委員も60万人か70万人とか言っていましたが、私は需要予測なんかをはるかにオーバーするだけの力を静岡県は持っているし、やろうと思えばいっぱいある、そのことにまだ気がついてない。
今度の失敗もそうですが、役人の衆らがチョロチョロやっていましたが、もっと我々にどうすればいいかということを聞けば、アイデアなんかは無数にあります。僕らはそういうことだけでしてきましたから、青年団で何もないところからイベントをやって、時の袋井市長が、「おまえら袋井で初めてこんなに集めた」と言うぐらい、人を集めたりしてやってきました。それはお金を使わずにですよ。
会社とか市やこういうとこなんかは、県知事がお金を使ってやれって言ったら、あんたら飯を食ってるんですからやりますよ。我々青年団なんかは、何も小遣いがあるわけじゃない。月給をとるわけじゃない。結局、真心とか誠意とか行動力とか夢とかを語るもんだで、みんな「そうだ」、「そうだ」と言って、寝ずに飛びくりまわってやってこれたんですよ。
そういう意味での熱心さというか、そういうことも含めて、もっと我々の持っているものを引き出してもらうというか、我々も本会議なんかでもさんざん言ってますけど、先ほど言った東京とか何かは、七、八年前にそのことを私は言ってます。今までは表街道で静岡県は来ました。これからリニア新幹線という形の中で長野に行くと。そういう意味では、静岡県が有史以来、裏街道になっちゃうかどうかという瀬戸際なんですよ、今。そういう意味で、表街道として優位に立つには、この空港をどうすればいいかという瀬戸際に来ているということの中で、あの150本の木なり８平米をお譲りいただくと。それは真心というか誠意以外、私はないと思います。
　答えるかどうか知りません、決算ですから。先ほど委員長から所管事務調査にならんようにということで言われているもんですから、その辺もわかりながら、あえて言わせていただいたということでございます。よろしく、以上です。

○天野（進）委員長
　ただいまの２番委員の言葉の中に何か言うことがありましたら、お願いします。

○岩﨑空港部長
　委員御指摘のとおり新幹線ですとか道路とかと違いまして、空港というのはポイント・ツー・ポイントで、海外でございますとか全国のほかの県と直接結ばれる、そういう交通機関でございます。
そういう意味におきまして、将来の静岡県のさらなる発展のために大きな転機になるプロジェクトであると信じております。そういうプロジェクトでございますので、ぜひとも皆様方、それから近隣の皆様方、今後とも御支援をいただければという強い思いを持っております。
　また、支障物件、確かに支障という言葉は、開港を目指すという観点からそういうふうに表現をさせていただいておりますけども、委員御指摘のとおり、それは地権者の方から見ますと、それは先祖代々あった木だということで認識をしております。非常に厳しい状況ではございますけど、誠心誠意、地権者の方に御理解いただくよう、引き続き努力してまいりたいと考えております。

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