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委員会会議録

質問文書

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平成30年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:竹内 良訓 議員
質疑・質問日:10/02/2018
会派名:自民改革会議


○竹内委員
 おはようございます。それでは私から一問一答方式で数点お伺いします。
 委員会説明資料1ページになります。9月の今議会に提出されました補正予算についてお伺いします。
 交通基盤部の9月補正予算は12億9900万円となっております。9月補正は大阪府北部の地震及び本年7月の豪雨災害を踏まえて、防災・減災対策の充実及び強化等に必要な経費と美しいふじのくにづくりを加速化する取り組みに必要な経費に計上したものと承知しておりますが、この編成方針を踏まえて交通基盤部の9月補正予算はどのようなものか、その概要についてお伺いしたいと思います。

○古屋経理監
 平成30年度9月補正予算の概要について御説明いたします。
 6番委員御指摘のとおり編成方針については大阪府北部地震、豪雨対策、それから美しいふじのくにづくりを加速する取り組みに必要な経費ということで編成しております。
 今回補正予算として提出させていただいている5本の予算事業のうち、まず豪雨災害等緊急対策事業費の河川の部分9億4000万円につきましては、平成30年7月豪雨における被災の特徴を踏まえて洗い出した緊急的な対応が必要な河川、あるいは砂防施設等について追加対策を実施する経費であります。内訳は河川局地豪雨対策といたしまして、河川の築堤区間あるいは本支川の合流点付近における河床掘削や伐木、さらには橋梁部における橋脚の保護に向けての予算として8億円、それから砂防対策といたしまして、人家等が近接している既設の砂防堰堤の除石や流路のしゅんせつが1億4000万円となっております。
 次に、水害減災対策支援事業費の3億円につきましては、同じく平成30年7月豪雨を踏まえまして災害時に拠点となる役場、あるいは病院の所在地等にかかる河川について、洪水浸水想定区域図の策定等を行う経費として計上してございます。
 次に、クルーズ船寄港誘致等推進事業費の200万円でございますが、世界で最も美しい湾クラブに加盟しております駿河湾の魅力を発信するために、県内の小学生及び保護者を対象としたフェリーの体験乗船や啓発講座を実施する経費として計上してございます。
 次に、駿河湾フェリー運営体制調査検討事業費の2500万円ですが、来年4月以降の駿河湾フェリーの運航継続に向けまして最適な運営体制の検討や、運航による経済波及効果の算出等のための調査を実施する経費でございます。
 次に、都市公園維持修繕費(整備)につきましては3200万円を計上しております。来年浜名湖花博15周年記念事業が開催される浜名湖ガーデンパークにおきまして、来場者の安全性の確保と魅力の向上に向けて施設の修繕を実施する経費でございます。
 次に、債務負担行為といたしましては、変更としまして静岡県土地開発公社事業資金による河川事業等国庫補助事業の用地先買いに係る譲受契約と、それに伴う債務保証の計2点。それから追加案件といたしまして社会資本整備総合交付金事業と県単独生活環境整備事業、さらには太田川ダム小水力発電設備と漁港施設の災害復旧事業に係る工事契約等のほか、河川事業に係る用地補償の計18件を提案しております。
 以上が、この9月議会に提案しております交通基盤部の補正予算の概要となります。

○竹内委員
 ありがとうございました。
 続きまして、委員会説明資料7ページの第114号議案、補正予算豪雨災害等緊急対策事業費についてお伺いします。
 我が自民改革会議の代表質問においても取り上げましたが、豪雨災害等緊急対策の事業費についてもう少し詳しく確認させていただきます。
 本年7月の豪雨では、広島県や愛媛県を初めとする西日本の広範囲において防潮堤の決壊、土石流や崖崩れなどが発災して多数のとうとい命が奪われております。多くの家屋浸水など甚大な被害が発生しました。
 本県では、これまでハード・ソフト両面から対策を実施しており一定の成果は上がっていると考えておりますが、一方今回の豪雨災害の教訓を生かし治水対策や土砂災害対策のさらなる充実強化を図ることは災害を未然に防ぐ上で必要不可欠なことと考えております。
 本年7月の豪雨災害を踏まえた緊急の防災・減災対策として、先ほど答弁いただきましたが豪雨災害等緊急対策事業費のうち、河川局地豪雨対策のための河川事業や砂防対策を行うための砂防事業が計上されていると思いますが、その内容について御説明お願いします。

○中野河川海岸整備課長
 今回お諮りしている補正予算の河川事業について説明させていただきます。
 西日本豪雨を踏まえて、県では緊急パトロールを行いました。その結果、堤防を有する河川における堆積土砂の排除や本川と支川の合流部における堆積土砂の排除、また洪水の流下を阻害する流木の除去等を行う予定でおります。
 各土木事務所に調査の結果を聞いたところ、堆積土砂が確認された122河川と河川内に流水を阻害する流木がある45河川について要望をいただいております。中でも堆積土砂等により流下能力が不足し、緊急性が高く早期効果の発現の期待できる河川について、堆積土砂の撤去と河川内の伐木の実施箇所を合わせて昨年度と同程度の箇所数を、年度内の完成を目指し当予算が承認され次第すみやかに発注手続を行い早期完成を目指していきたいと考えております。

○北沢砂防課長
 砂防事業についてお答えします。
 砂防事業におきましては、緊急パトロールで確認されました住宅地の直上流の堰堤と住宅地に近接する流路工における堆積土砂について、緊急性が高く早期効果の発現が期待できる箇所で堆積土砂の除去を実施してまいります。
 昨年度は13カ所を補正予算で対応してございますけれども、本年度も同程度の箇所を年度内の完成を目指し施工する予定でございます。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 一昨日静岡県を襲った台風24号、そして今週末は台風25号も日本の本土に襲来するとも言われております。ぜひ県民の命、財産を守る大切な仕事をなさっているのが交通基盤部の皆様方だと思っておりますので、引き続きの御準備をよろしくお願いします。

 続きまして、委員会説明資料80ページの52番遠州灘海浜公園の篠原地区野球場の構想についてお尋ねします。
 先般8月28日に、浜松市議会議長と浜松市長が知事をお訪ねして遠州灘海浜公園の野球場整備に対する要望が行われました。その際の知事発言について数点お伺いします。
 まずは、同席した方が何人かいると聞いておりますけれども、市議会そして首長が同じ案件で要望されたことに対する評価をお尋ねいたします。

○森見公園緑地課長
 評価というのは難しいですけれども、知事はこの市議会からの要望書の提出については歓迎するということですから、事業を前に進めることができると考えております。

○竹内委員
 平野交通基盤部長にお尋ねしたいんですが、市町の首長及び議長から同じ内容が提出されると、それなりにそれを善処するべきものなのか、まずお伺いしておきます。

○平野交通基盤部長
 今回野球場の整備について、市議会議長から市議会の総意という形で要望をいただきました。それとまた時間が前後しますが、首長からも同じ要望をいただいております。
 県としては、今までの経緯も含めて今回要望をいただいたということでありますので、先ほど公園緑地課長からも話がありましたように野球場の整備について前へ進めていくということで今考えております。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 私どもも議会人の端くれですから議会の総意、議会の要望は重く受けとめなければならないと思ってます。
 ただ、首長と議会が要望したからそれに全て準じるのかというと、例えば所管は違いますけど健康福祉部所管の18歳までの医療費補助というのは、議会も首長も県に対して厳しい発言を含めて要望、意見を言っているにもかかわらず、県は頑として政令市と前に結んだ基本協定書に対しての意見を述べています。要は首長や議会がどんなに要望しても動かないものは動かないし、動くものは動く。要は県当局、ひいては知事の考え方ひとつで物事は回っていると私は感じてなりません。

 その際に、知事は浜松市議会議長に対して防災という観点で議論をされなかったことに対して非常に失礼な発言をしています。なおかつ市議会と市当局が約2年3カ月間予算を使いながら調査し、それに対する真剣な議論をしているものにもかかわらず、時間がかかり過ぎる云々と発言しておりますが、その知事の発言に対して同席した方々の率直な御意見をまずお聞きしたい。

○平野交通基盤部長
 まず、首長と議長から要望があったから前に進めるのかという点でございますけれども、それだけで進めるということではないと思います。
 我々は2年ほど前から予算を議会にかけて前へ進めようとしていた経緯もありますので、そこは従前と変わらない姿勢だと認識しております。

 防災に関する知事の発言でございますが、そのことに関して我々がコメントする立場にはないと思っております。

○竹内委員
 浜松市議会は、この報道を受けて知事あるいは県当局に対して少なからず不信感を持ちました。やはり口だけではなくて、知事という職についている方は謙虚に市や町の首長、議会に対して耳を傾けるべきだし、そうした発言や言動をするべきだし、少し言い過ぎたと感じるのだったら平野交通基盤部がちゃんと言ってあげないと。間違っていることは間違っていると言うことも、県職員の幹部の仕事だと思っています。これは要望とします。

 続いて、そのときの知事発言の中で要望書の篠原地区野球場の県営野球場という記載に対して公設民営という考え方があると述べています。
 静岡県の都市公園の設置状況を確認させていただいたんですが、草薙も愛鷹も指定管理で行っておりますが、あえてこの時点で公設民営という言葉を出した真意をお尋ねします。

○戸塚交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 野球場は建設費的にも多額の費用を要しますけれども、建設した後で管理運営していく上でも多額の費用を要しております。
 例えば、草薙球場につきましては年間約1億円の管理費用がかかっております。それに対しまして使用料収入は大体15%弱程度の一千数百万円の収入があるところでございます。
 そうしたことから、知事は野球場をつくった後、いかに県の管理運営費用を少なくするかが大きな課題だと思われております。そのための1つの手法として、民間の力を使って皆様が使いやすい球場、そして皆様が楽しんでいただける球場にして、少しでも多く使用料収入を上げていきたいという思いから民営を1つの要素としてお考えになっているものと認識しております。

○竹内委員
 それでは、今の構想の段階では草薙球場と遠州灘海浜公園の野球場とは根本的に何がどう違うのですか。

○戸塚交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 草薙球場につきましては、高校野球の静岡県大会の決勝が行われているとおり主として静岡県のアマチュア野球の聖地という位置づけで考えております。一方遠州灘につくる公園につきましては、少しでも多くの県民の皆様に楽しんでいただけるように野球はもちろんのことボールパークのような形でいろいろな楽しみ方ができる球場にしていただければと考えております。

○竹内委員
 つまり、浜松に設置を考えている野球場と草薙球場とは根本的に設置の意味が違うと捉えればいいのでしょうか。再度お答えください。

○戸塚交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 遠州灘海浜公園につきましては、現在基本構想を策定した段階でございます。この構想では導入が望ましい施設として野球場を位置づけているところでございますが、具体的にどのような施設にしていくのか、どういう機能を導入していくのかという点につきましては、今後基本計画等の中でニーズや御要望を踏まえて明確化していきたいと考えております。
 思いとしてはいろいろな形で楽しめる球場という方向で考えておりますけれども、具体的な形や機能については今後基本計画等の中で煮詰めていきたいと考えております。

○竹内委員
 戸塚交通基盤部理事がおっしゃったとおりだと思っています。これから県当局が次のステップに進む段階における選択肢の1つとしては考え得ると思っていますが、要望にきていきなり知事室で公設民営と言われれば、市議会はもとより浜松市民、県西部の県民には公設民営という形で進むのかと思われてしまいますから、言動には十分注意するように知事には言っておいたほうがいいと思います。

 続いて、その知事の発言の中で防災という言葉が出ていますけれども、この遠州灘海浜公園の基本構想におけるスポーツゾーン、具体的にいえば野球場のところに防災施設を云々と出ています。私も何度も行っていますが、防潮堤からトビオまでは距離が近く、さらにトビオは高さ5メートルのところに外付け階段があります。ですから中の施設も含めて夜間でも朝方でもその階段を上ることができます。
 要は昨今の都市公園の建築に関しては防災という位置づけは必ず必要だとは思いますけれども、あえてトビオの今ある施設の防災施設を考えずに野球場を命のためにつくるとした意味を再度お尋ねしたいと思います。

○戸塚交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 6番委員のおっしゃるとおり、トビオにも避難場所としての機能は現在有していると認識しております。
 ただ、今後整備を予定しております野球場につきましては、トビオよりも建築物としての高さが高くなる見込みでございます。津波が発生して周囲が浸水した場合、1メートルでも2メートルでも高いところへ逃げていくことが身を助けるために必要なことかと考えておりますので、そういった意味でも非常時には野球場が避難場所としての機能を有したものとなると考えております。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 それもこれも、これから計画に入らないとわからないのが本音だと思っていますけれども、公園利用者の命を守るために野球場をつくるというと、卵と鶏みたいな話になってきます。今ある施設で税金をあまり使わずに命を守れるのだったら、それを優先すべきです。なおかつ海岸からはトビオのほうが近いわけですから、ぜひ浜松市と今後も協議していただきたいと思っています。

 次に、今後のスケジュール感に関してお尋ねします。
 浜松市長と市議会議長の要望を受けて、県当局としてはどういうスケジュール感を持って基本構想を具体化したいと考えているのかお尋ねします。

○小澤都市局長
 スケジュール感についてお答えいたします。
 まず、県西部の公益に資する野球場の建設の案件でございますので、現在周辺市町の首長を回りさまざまな御意見をお聞きしつつ、構想についての説明を丁寧に行っているところでございます。
 さらに先立って、浜松の経済界への意見聴取も行い賛同を得ているところでございます。
 また、住民の意見や野球関係者の方の意見も聞き、できるだけ意見を収集した段階におきまして県議会に丁寧に御説明を申し上げつつ、早期に計画を進めていきたいと考えてございます。

○竹内委員
 県西部の首長には意見を聞きに行き我々県議会には説明をすると聞こえましたけれども、浜松市民でこの件について興味がある方も、県がつくるならドームにしてくれとか2万2000人規模の野球場は要らないから青少年育成のために室内練習場を含めた野球場を3面とかつくったほうがいいとか、さまざまな意見をもっています。
 そこで改めてお尋ねしますけれども、現段階で進捗を考えている計画において県議会の意見はどのように反映する仕組みをつくるのか。
 なおかつ、今申し上げた野球場を中心とした施設の概略は今の構想のとおり進めるつもりであるのかどうか改めてお尋ねします。

○小澤都市局長
 最初に県議会の皆様の意見の吸い上げ方でございますが、政調会を通じてしっかりと御説明申し上げて、その中で意見を聴取していきたいと考えてございます。
 さらに、勉強会の要請がございましたら積極的に参加して、さまざまな意見を吸い上げてまいりたいと思っております。
 それから、これは仮定の話でございますが予算を認めていただきまして基本計画へ進んだ段階におきましては、パブリックコメントなどをやりながらさまざまな住民を含めた県民の意見を聴取、反映させていきたいと考えてございます。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 浜松市はこの構想ができた後にマリンスポーツの聖地等々というフレーズで、浜松にマリンスポーツをしている方にぜひ来てほしい、あるいは移住してほしいという活動をしています。
 先日の本会議場の部長の答弁にも遠州灘の利活用を含めた等々の発言がありましたので、せっかくあの地に公園をつくるのならば野球場だけではなく、1回構想をつくったらそのまま行くのでもなくさまざまな意見を聞いて、つくってよかったと言われるような多角的な視点を持ってことに当たってほしいと思います。急ぐといろいろハレーションは起きますから、しっかり意見を聞いて県民に喜ばれる施設であってほしいと思っていますので、その立ち位置でことを進めていただくことをお願い申し上げて質問を終わります。

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