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委員会会議録
質問文書
令和３年決算特別委員会産業分科会 質疑・質問
 | 質疑・質問者： | 相坂 摂治 議員 |
| 質疑・質問日： | 11/09/2021 |
| 会派名： | 自民改革会議 |
○相坂委員
一括質問方式で２問伺います。よろしくお願いいたします。
まず１つ目は、静岡県工業用水道事業決算書23ページ、それから静岡県水道事業決算書75ページの各事業会計の受取利息と配当金についてです。
前年度比で工業用水道は43.7％の増加、水道事業は25.9％の増加となっていて、それぞれ運用益を出している、あるいは配当益を出していると思いますが、前年度に対しての利益が非常に伸びている仕組みと要因、今後の見通し等について教えてください。
２つ目は、静岡県公営企業決算審査意見書の審査の意見に経営戦略（第４期中期経営計画）の進捗状況について記載があります。
経営戦略上は計画的に事業が進んでいると、大変高い評価を得ておられると思いますけれども、決算なので単年度ももちろん大事なんですが、10年間の経営の基本計画を定めている経営戦略において経費節減の取組が目標に対してどのように推移しているか、令和２年度までの決算の状況の中で教えていただきたいと思います。
○内藤経営課長
最初に、受取利息の増加についてですけれども、もともと国債や県債で運用しておりましたが、令和元年度は国債がマイナス金利になるなど、十分な利息収入を得ることが非常に難しい状況となっておりました。このため債券の購入対象銘柄に電力債や高速道路債を追加して効果的な資金運用を行うことといたしました。
この方針を受けて、令和元年９月に東京電力パワーグリッド債という電力債を調達し運用を開始しました。令和元年度は約半年、令和２年度は１年を通じて運用でき、ほかの運用益と合わせた受取利息総額は工業用水事業で745万円余増加の2453万円余、水道事業では851万円余増の4132万円余の利益となりました。
今後の見通しについてですが、この電力債は３年に限って運用しておりました。あまり長く持っていると安全ではないという考えから確実に運用するために比較的短期で運用しており、来年度償還を迎えることになります。そのお金をまた電力債に投資するかについては、そのときの経済状況や利率をよく見て検討していきたいと考えております。
経営戦略の目標に対しての進捗状況についてですけれども、経営戦略では経費節減の取組として施設整備費の縮減と運営コストの削減の二本柱を掲げ、様々な課題解決のために取り組んでいくことが書かれており、タスクフォースを設置して取組を進めております。
タスクフォースは平成26年度から始まっており、最初は１億円弱の削減効果からでしたが、令和２年度には３億6000万円余のコスト削減を実現いたしました。去年は事務の改善見直し、電力調達の改善、浄水発生土対策、建設改良費や修繕費の削減などのテーマごとにチームを編成し、課題設定した上で解決に取り組んでまいりました。
主な成果として、運営コストの削減についてはビルドメンテナンス契約の導入、中島浄水場でのデマンドレスポンス契約の導入、西部事務所管内の４浄水場の浄水発生土処理の長期一括発注などに取り組み、３億6000万円のコスト削減となりました。
今後もコスト削減、毎年４億円の目標を目指して取り組んでまいります。
○相坂委員
ありがとうございました。
常々、産業委員会で企業局の皆さんと議論させていただくときには、松下企業局長からも皆さんからも事業の効率化であったりコスト削減であったりといろいろな取組を御紹介していただくので、決算のときにもこういった成果が決算書に現れるのは当然なんですけれども、よくやっていたいだているなと思います。これからもぜひ期待しています。
要望として少しだけ申し上げておきますと、収入についてはやはり一番肝腎なのは未収金の回収ですので、注力して未収金の回収率も目標を達成しながら引き上げていくこと。
それから、経費削減については毎年４億円という厳しい目標を掲げておられますが、今までの皆さんの取組で次から次にいろいろな改革ができているので、引き続き達成を続けてほしいと思います。以上です。ありがとうございました。
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