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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:10/06/2011
会派名:自民改革会議


○多家委員
 少し質問をします。
 9月議会建設委員会の9人のメンバーのうち5人が代表質問と一般質問をしているんです。大くくりで言いますと、東部コンベンション、沼津駅高架、高橋川の放水路と私の関係する地域、総合運動公園とか飛行場とか、交通基盤部にかかわる質問が多かったような気がします。そういう意味で、少しみんな遠慮して質問するかなと思ったら、どんどん質問をしておりまして、何となく面映ゆい気がしますけど、めげずに質問します。
 1問目は、建設委員会説明資料3ページの112号議案。
 今、森山部長に景観について基本的な考え方をお述べいただいたんで、恐らくそういう返事がくるだろうと私も思っておりますけれども、新東名高速道路が来年の5月に162キロメートルですか、三ヶ日ジャンクションから御殿場ジャンクションの間が開通、供用開始になる。現東名から北へ10キロメートルくらい入っているところなんで、恐らくこのあたり今は何もない。したがって、ここにやたらくたら、屋外広告をつくられたらたまらないと。したがって、基本的な理念を持って、屋外広告についての縛りをかけようと、こういうことだろうと理解いたしますが、どんなふうな縛りをかけてやっていくのか、そのことについてお尋ねをします。これ、意外と11月ごろからやろうというふうな話もあるようですが、それらについてのお考えを聞きたい。
 それからもう1つは、新東名と現東名が政令指定都市の静岡市と浜松市で交差する部分があるというふうに聞いていますので、このあたりについても、この屋外広告物を縛る条例をつくる時に、どんなふうに対応されるのか1点、まずお尋ねします。

 次に、議案第117号、第118号。建設委員会説明資料の4ページです。
 狩野川西部流域下水道、静清流域下水道の電気・機械の設備の更新と。これ、供用開始してからそれぞれ、相当の年月がたっていると思うのですが、その年月と、現実に10年とか15年でかえて、常に耐えうるようなものにしていこうということで、ほかの狩野川東部とか、天竜川とかいろんな流域下水道でやられているわけですが、今回、この改修をすると、おおむね何年くらいもっていくのか。
 それから、形あるものは壊れますので、これは当然、10年とか15年に一遍、決められた時にやっていくのは当たり前だと思うんですが、軀体部分とか管とかですね、そういうことの改造もどんなふうにやられているのかをお尋ねします。

 もう1つ、浄化槽を持っているお宅がなかなか、公共下水、流域下水につなげないと、そういう問題があると思うんですが、この狩野川西部、それから静清流域下水道はどんなふうな普及率になっているのか、お尋ねをします。

 次に、建設委員会説明資料の7ページ、交通ネットワークビジョン新東海道時代の到来と、これについて説明されていて、非常にわかりやすく出ているんですが、やはりここも有識者会議にゆだねるという話のようです。
 そこで有識者会議にゆだねていく中で、例えば2012年に新東名が開通する、この間に短期の交通アクセスのプランニングを決める。次は長期として2020年、静岡県にとってさまざまな高規格道路ができてくるだろうと。例えば東駿河湾環状道路とか伊豆縦貫自動車道とか中部横断自動車道とか三遠南信自動車道とか、そういうものとのリンクすることについてどんな考え方を持つか。そして最終的には2027年、リニア新幹線が開通するであろうと。そのときに勝手に決めてあるようですが、新幹線新駅ができるというふうになっているんですね。こういう流れの中でやっていって、おおむねこの有識者会議の皆さん方はどんなところに落としどころを持っているのか。
 さらにまた、私自身の考え方ですが、陸路、海路、空路と、こういうふうなネットワークだというふうに言っています。陸路にもう1つ、このリニア新幹線というふうに書いて新幹線新駅を掲げるなら、静岡県はやはり鉄路の銀座ですよ。東海道新幹線、東海道線、さらにまた身延線、伊豆箱根鉄道、伊豆急行、岳南鉄道、大井川鉄道、天浜線と鉄路をいっぱい持っているわけですが、その陸・海・空に、「鉄」をなぜ入れないのかなと。
 この間、9月15日、16日、17日と黒部と金沢市に個人的に視察に行きました。何で行ったかというと、金沢市、富山市、高山市、福井市、これはみんな鉄道高架が全部できちゃって、使わない鉄道高架ができて、何かというと北陸新幹線があと6年で金沢市にもやってくると。したがって大きな「そうだ 京都、行こう。」というあの看板と同じで、陸・海・空・鉄、鉄路の新日本海時代というフレーズですね。したがって新東海道時代の幕あけというなら、やはり鉄路も新幹線新駅の中でしっかりととらえていくべきではないのかな、そんなふうに思いますが、まずリニアに合わせて今から15年先でこのようなくくりができるのか。
 僕が一番気にしてるのは、昭和60年に沼津駅の高架化しようという事業が始まって30年たてば、おおむねできるよという話が、30年たった現在、やるかどうかという綱引きをさんざんしなきゃならないという、こういうばかばかしいというか、政治の現場にいて、今日まで「できる、できる」と皆さんに言ってきて、「収用は決してしない」なんていう発言があったときには背中が寒くなる。それから沼津の駅と北、南にいる商店の皆さんは、「店を直そうか」、「どうしようか」と言っているうちに70歳になって、目の黒いうちにはどうにもならないなと。
 それが公共事業だという言い方もありますけども、相当の長い年月がかかっているものに対してある程度あきらめが出てきでまちづくりが進まない、そういう心配があるので、ここでふじのくに交通ネットワークビジョンという、こういう大きな考え方を示されるときに、空港もできました、ちゃんと。それから新東名だってちゃんとできましたよ。僕は間違いなく中央新幹線はできると思うんです。何を言いたかったかというと、黒部に行ったときに、昭和30年代にあんなでっかいトンネルをつくって、今もって世界で4番目なんていう宣伝ができるような道路をつくり上げたわけですから、日本の技術というのは。中央新幹線は当然物量さえ入れれば、大破砕帯もやったし、熱のあるところも穴をあけちゃってつくったわけですから、できると思いますが、できると思うならそれ相応の考え方を持たれたものができるかどうか、そのことをお聞きしたいと思います。

 それから東海道新幹線新駅ですね。中央新幹線の開通後、東海道新幹線新駅をつくろうということでいろいろ取り合いをしているようですが、空港直下型、このことで現実にどこまでおできになるか、知事は議会で何回も答弁していますが、私もできればいいなと。中央新幹線はできると、したがって「のぞみ」対応はすべて中央新幹線に行くでしょうと。そういう考え方の中で、できるとするならばどんなふうに持っていこうとしているのか、少しスケジュール的なこと、それから基本的なお考えがあれば聞きたいなとそんなふうに思います。
 
 それからもう1つ、中央新幹線に関してですが、これも知事が答弁されている中で、もし中央新幹線ができると南アルプスに立て坑を掘って、その残土というか石を引っ張り出す工事用の道路をつくらなきゃならないと。僕、あえて黒部の話をしたんですが、黒部はまさしくそれで大観光地帯にしちゃって、恐らく日本でも有数な景観を見るところになっていると思うんですね。
 ここは今、大井川鉄道は千頭から井川まで行きますか。そして椹島というところまで行くその道路があって、その先はまさしく静岡県でいう南アルプスマウンテンパーク構想の中心地、寸又峡もあるし、もう世界自然遺産にしようという、私も好きで何回かあそこに入りましたけれども、入った瞬間これは日本の景観とは違いますよ。やっぱりヨーロッパとか、日本のごく普通の自然景観でないところのような気がしますので、リニア新幹線はいいですよ。飯田のところにできるとか、期成同盟会の会長を飯田の市長がやっていたけど、駅が4キロメートル外れたら市長をおりろという、長野県というのはすごい激しいとこだなと感じましたけど、そういう、今まさに真っ盛りのときに静岡県は、そのリニア新幹線に合わせて工事用観光道路をいかにつくり上げていくか、議会でも発言をなさっていますので、どんなふうにお考えかお尋ねをします。

 それともう1つ、入札の件で、建設委員会説明資料に何ページかにわたって、例えば建設産業の活性化とか公共工事の品質確保の促進とか入札・契約制度の改善への取り組みとか何件か出ているんですが、その中で1つ気になるのが低価格入札、必ず問題になりますよ。予定価格に対して98%とか99%とかこれはおかしいと。しかしできない金額より下を入れて、ちょっとやばいんじゃないのと。どういうふうに計画しているか、札を入れた会社を呼んでやっていると、そういうことが低入札価格調査制度の施行ということだと思うんです。
 それはそれでおやりになっていいと思うんですが、きのう、やはり三ッ谷委員から同様趣旨の質問があったんですが、公共工事は雇用が派生します。雇用が派生するから非常に経済に好影響を与えていくんだろうと。だから公共工事はたくさん人を食わせていくという意味ではいいことだなと思いますが、このダンピング、低価格で入れたときに、果たして最低賃金は720円か730円、今、静岡県はそういう価格でやりなさいよといったときに、例えば1つの事業、工事をやるのに何人工というのは出ているはずなんですね、設計の価格で。何人工がかかったらその価格でできますか、できませんかということの労働条件の審査、このことをやれば、人工を狭められちゃったら、ワーキングプアですよ。ところが発注側が安くていいと、請負側が、もう仕事がないときだからとにかくやると。じゃあしわ寄せは何だといったら、材料も含めて働く人に僕はいくんじゃないかと思うので、その労働条件審査というものをこれからの公共工事はやっていかなきゃいけないんじゃないかなと思いまして、そのことについてお尋ねします。
 
 それから、収用のことも前回の委員会でうんと聞きましたけど、およそ平成25年に長泉町に、国道246号のマックスバリュのところに結節するという話だったからわかりました。

 あと、建設委員会説明資料の35ページに富士山登山口におけるマイカー規制ってずっとやっていたんですが、ことしは天候が悪くて8月20日以降、山小屋はみんなバンザイだと思います。これはしょうがない。だけどことし、試みで富士山スカイラインの富士宮口とふじあざみライン須走口に入山制限じゃないけれども、マイカー規制を今までよりも倍もかけてみましょうと。そして当然それには地元も応分負担してくださいよと。それから利用する人も、前からもあったと思うんですが1,000円ずつ負担しなさいよということでおやりになったわけですね。ことしは東日本大震災で人々の休みのとり方が変わっていたので、年がら年じゅう富士山に行く人間がいたと思うので、そういう状況の中で今回、試した結果がどういうふうであったのか、渋滞の規制緩和になったのかとか、そのことをお尋ねします。

 それともう1つ聞きたいのは、携帯電話のメールに気象警報というのがぽんと入るね。もうすごかったですね、台風12号から15号の間は切っちゃいたいぐらい来た。必ずこれ富士宮市が一番最初だね。土砂災害も避難も大雨も。きのうも富士宮市だね、大雨警報って。富士宮市はのろわれたみたいに出ちゃってくるんだけど、これは恐らく僕の感じでは、3月15日、あの地震で震度5強ですか。マグニチュードは5か6かちょっと正確には忘れましたけど、その地震で地盤が緩んじゃったことが原因なのかどうか。ちょっと根拠がないんですね。富士宮市に雨が降るのはゲリラ豪雨かどうかわかりませんけども、この根拠がない。わかったらそのことを教えてください。

○藪田委員長
 ここで、しばらく休憩します。
 再開は、1時15分とします。

( 休 憩 )

○藪田委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○杉本都市計画課長
 本県におきましては、既に景観の保全のために、東名高速道路、新幹線の沿道におきまして屋外広告物の規制を条例で行っております。このたび供用開始を間近に控えております新東名高速道路につきましても、富士山のすそ野や茶畑の広がる丘陵地などを通りますことから、景観の良好な地帯の保全をするために、他地区と同様の規制をかけるために、今回、条例の改正をお願いするものでございます。
 1点目の具体的な規制内容でございますが、沿道の両側の500メートルにつきまして広告塔や看板類等の屋外広告物を設置することを禁止する特別規制地域といたします。また、同様の屋外広告物の許可が必要な区域として沿道両側1,000メートルを普通規制地域として指定をいたします。また、特に富士山の周辺、富士宮市から御殿場市の間につきましては、富士山の景観を守る趣旨から、富士山側の1,000メートルを特別規制地域にいたしまして、基本的には看板を立てられない区間にしてございます。また、新東名高速道路のアクセス道路につきましても、地域の状況に応じまして同様な規制をかけることといたしております。この改正案につきましては、6月にパブリックコメント、7月に屋外広告物審議会のほうにお諮りをいたしまして、現在の改正案を検討してまいりましたところでございます。
 2点目の実際の規制の時期でございますが、現在11月1日からの規制を考えております。といいますのも、道路ができますとその大体2カ月ぐらい前から看板が立ち始めるという実態がございます。ただ、看板の設置を規制するということは私権の制限になりますので、余り早過ぎる規制は問題があるということで、開通のおおむね6カ月ぐらい前から規制をすることとしております。
 3点目の新東名高速道路が通ります政令市の静岡市、浜松市との連携でございますけれども、両市とも屋外広告物につきましては独自の条例を持っております。したがいまして、両市と連携をいたしまして、それぞれ条例の改正をする予定になっておりまして、静岡市は県と同じ11月から、浜松市は10月から規制をすることとなっております。
 以上3点でございますけれども、今後沿道の市町とも連携をとりながら、違反広告物がないように、また適正な運用を図れるよう良好な景観に努めてまいりたいと思います。以上でございます。

○小林生活排水課長
 第117号議案及び第118号議案についてお答えいたします。
 第117号議案は狩野川西部浄化センターへ流入した汚水から比較的大きなごみ、また下水の中に含まれている砂の処理をした沈砂池設備と水処理、汚泥処理の運転指令及び運転の状況等を監視している処理場の頭脳ともいえる中央監視設備の更新工事でございます。
 また、第118号議案は、静清浄化センターへの汚水量の伸びに伴いまして行います増設の工事でございます。処理施設の最初の沈殿池、エアレーションタンク及び最終沈殿池に設置する機械及び電気設備、また水処理の出る過程に発生する汚泥処理、機械電気設備を増設するものでございます。
 狩野川西部浄化センターは平成6年6月に供用を開始いたしまして約17年がたちました。静清浄化センターは、平成9年6月に供用を開始しまして14年たちました。
 第1の質問で第何回目の更新工事かということでございます。
 今回、狩野川西部の更新工事は今回が初めてございます。
 2点目の耐用年数はということでございます。
 国の基準等で沈砂池設備につきましては15年、中央監視設備につきましては大きなものから小さいものございますけれども、7年から15年ということになっております。狩野川西部浄化センターは17年たって、15年を超えておりますので、今回の更新工事になりました。参考に管渠や処理場の土木等のコンクリート構造物につきましては、下水道のほうでは一応50年ということ。あと機械や電気設備は個々に細かく決まっておりますが、およそ10年から20年、受変電設備につきましては30年ということになっております。
 3点目のこれからどのように行っていくかということでございます。
 処理場は日々常駐し点検はそれぞれしておりますけれども、管渠の全路線を、長さもございますけれども、大体2年から3年で外部委託により調査及び診断――水漏れとか劣化とかそういうものの調査をしております。また現在、処理場内の施設、設備工事につきましては、長寿命化計画によりまして、運転中でございますので常に行われるわけではございませんけれども、運転の状況を見ながら、処理場内の構造物、機器をどのようなときに、どのような部分を直すと長く効率的に使えるかという計画を来年度――平成24年度にかけて調査をする予定でございます。それに伴いまして、先ほど言いました耐用年数をみまして、今後更新工事を行っていく計画でございます。

 3点目の両浄化センターの整備状況はということでございます。
 狩野川西部流域下水道の整備状況は、平成22年度までに全体計画の処理人口26万4100人に対しましておよそ61%の16万1891人、処理能力にしまして全体計画で16万2900立方メートルに対しまして8万1000立方メートルの整備が終わっております。今後さらなる整備に努めていきたいと思っております。
 静清浄化センターにつきましては、平成22年度末で全体計画が処理人口で18万7100人に対しまして、およそ68%の12万6559人でございます。処理能力につきましては全体で13万4000立方メートルに対しまして、現状では6万7000立方メートルということでございます。今後とも整備に努めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。

○星野政策監
 交通ネットワークビジョンにつきましてお答えいたします。また新幹線新駅の可能性についてあわせてお答えいたします。
 まず交通ネットワークビジョンの対象ですが、これは陸・海・空の交通インフラすべてを対象としておりますことから、陸の交通インフラとして鉄道については道路とあわせ、鉄道についても陸の中に入れ込んで検討しております。
 また、短中長期のインパクトのある交通インフラといたしましては、やはり陸路に関する部分で新東名高速道路、それから南北にあります中部横断自動車道、それと三遠南信自動車道、伊豆縦貫自動車道、それからその先にありますリニア中央新幹線と、これらが現在公表されている中である程度概成時期が見えているものということで、また全県的にもインパクトのある交通インフラということで、これらを区切りとして県内のさまざまな交通インフラを合わせて利活用プランを具体的に進めていこうという形の行程表でございます。この行程表をやるためにはやっぱりこういったポイントの中で短期、長期できっちり目標をつけてやってきたいと考えております。

 また、東海道新幹線の空港新駅につきましては、現実性について先ほど御質問がありましたが、これにつきましては国土交通省交通政策審議会の中央新幹線の整備に関する答申の中で、あくまでも中央新幹線ができ上がった上で、「のぞみ」型のものが中央新幹線に移り、新駅の設置も含め現在の新幹線の利活用、利便性というものが出てくるというふうに答申されておりますことから、これをやはりこのネットワークビジョンの中に施策として入れ込みましてそれをできるだけ早く具体化していくということが大事だと思っております。しかしながら、中央新幹線のこの国土交通省交通政策審議会の答申の中では、あくまでも中央新幹線ができた段階ということになっておりますので、それにはやはり10年、15年先ということに現実的にはなります。
 それまでの間、やはり突然そういった新駅の話をしていくよりは今から現在の新幹線、それと新駅の話をしっかりとJR東海とお話のできる場をつくりながらやっていくと。ただこれまでの経緯の中で、なかなか新駅につきまして困難ということでJR東海のほうはおりますので、そういったところをしっかりと我々のほうで、このビジョンの中で根拠としてしっかりと説得をしながらいい関係をつくってまいりたいと考えております。以上です。

○堀野技術管理課長
 ダンピング入札における人工とか賃金などの労働条件の審査をという御質問についてお答えいたします。
 現在、低入札価格調査制度の中で具体的に労働条件の審査が行われておりますので、内容について御説明申し上げます。
 調査の対象となる業者さんのほうから、調査に当たりまして入札金額の積算内訳とか、あるいは下請予定業者からの見積もりなど、関係書類の提出をまず最初に求めます。それらの書類をもとにしましてその業者とのヒアリング審査を行うわけですけれども、その場合に資材の単価とか労務単価、施工単価などを発注者の単価に比較しまして相当程度低いというようなケースがございますと、その場合にはさらに詳細な資料を提出させたり、あるいは下請業者の根拠をさらに求めるというものとか、下請業者そのものをヒアリングに同席してもらうというようなことをいたしまして確認することとしております。それらを踏まえて契約の内容に適合したと認められる場合のみ契約に至るということになってございます。
 さらに完成時には工事コスト調査というものを行います。これは工事にかかった費用をすべて業者さんのほうから提出をさせた上で、その内容について審査いたします。その中でその契約前に行った調査と違うというところ、例えば下請業者への支払いの考え方、条件がコスト調査では違うというような違いがあった場合には、具体的には工事成績を減点するとか、そういうようなペナルティーを科しておる状況です。以上のような形で審査というものに取り組んでおります。以上でございます。

○村松道路企画課長
 富士山のマイカー規制が渋滞の緩和になったのかという御質問についてお答えいたします。
 今年度は富士宮口、須走口の両登山口とも26日間に大幅に規制期間を延ばして実施しております。
 渋滞の原因となる縦列駐車でございますが、富士宮口では昨年の最大9.4キロメートルからことしは4.3キロメートル、須走口では昨年の最大4.6キロメートルからことしは3.3キロメートルにそれぞれ減少しておりまして、両登山口とも夏山シーズンを通して渋滞が緩和されております。
 また、東日本大震災に伴う電力供給逼迫の影響で、企業において休日を木・金に振りかえて休日が分散化されたということの影響についてでございますが、マイカー規制前日の金曜日の縦列駐車につきましては、富士宮口で昨年の最大4キロメートルからことしは4.3キロメートル、須走口では昨年の最大が3.7キロメートルでございまして、ことしは3.3キロメートル、両登山口とも昨年と同程度でございました。
 また規制日の前々日の木曜日の縦列駐車でございますが、須走口では発生しませんでしたが、昨年、縦列駐車が見られなかった富士宮口で8月4日でございますが、最大3.8キロメートルの縦列駐車が発生して休日分散化の影響が見られております。来年度の実施に向けて検討していきたいと思います。
 なお、ことしから利用者からも乗りかえ駐車場で車1台当たり1,000円を負担していただいておりますが、アンケートによりますと料金徴収については利用者の9割の方が理解を示していただいております。以上でございます。

○松本砂防課長
 富士宮市における大雨注意報についてお答えさせていただきます。
 富士宮市の大雨注意報につきましては、土砂災害警戒情報というものが少し絡んでおります。平成19年度から従来の大雨注意報、大雨警報の上に土砂災害警戒情報という情報を発表するようになりました。
 ところが、平成19年に能登半島地震、それから中越沖地震、これらの地震が相次いで起きまして、それらの地震後、土砂災害が発生しているという状況にかんがみまして、地震後の土砂災害警戒情報発表の暫定基準をつくりなさいと、こういう通知が国から県にされました。それで本県におきましては、静岡気象台と震度5強のときには従前の7割の基準に落とすと、震度6弱以上の地震のときには従前の5割の基準に落とすということを決めました。
 今回の地震はそれに準拠しまして、3月15日に富士宮市で震度6強を観測しましたので、従前の基準の5割で運用しようということでございますが、この土砂災害警戒情報の運用基準の低下に引きずられる形で大雨注意報、それから大雨警報についても5割で運用しますと、こういう通知が今年の3月16日に静岡気象台から県のほうに来ております。したがいまして、現在、富士宮市だけですけれども、従前の5割の基準で大雨注意報・警報それから土砂災害警戒情報が出ているという状態になっております。
 現在、富士宮市単独での大雨注意報の発表回数ですが、去年は1回でした。今年は9月末までに8回、富士宮市以外では去年1年間で大雨注意報が47回、今年は9月末までに同じ47回ということでありまして、富士宮市においてふえているという状況になっております。それで、この暫定基準の解除につきましては、現在、国の気象庁それから国土交通省砂防部の間で解除基準を検討中でございます。以上のような状況です。

○星野政策監
 答弁漏れがありましたので答弁いたします。
 1つ目、ネットワークビジョンの取りまとめ時期につきましては、現在9月中に各委員の方々のプレゼンテーションを受けましたので、それらを含めて全体構成を現在委員長と相談をしながら年内を目途にまとめていきたいと考えております。

 次に、中央新幹線の工事用道路を活用した観光道路の取り組み方針です。
 これにつきましては、現在、中央新幹線の関係につきましては、環境アセスメントの方法書を縦覧している状況です。今後この方法書が定まれば、その後、準備書、評価書と進んでまいります。方法書につきましては、おおむねの環境アセスメントの項目を決め、どういったものをやるかという部分がほぼ決まります。それを受けて準備書の段階で細かく検討していく、そのやり方等も含め検討してまいりますので、当然、準備書をつくる段階ではJR東海のほうでしっかりとした立て穴の位置とか、どこを工事用道路で使うとか、そういった検討が進められ、でき上がってくると思っております。
 これにつきましては配慮書の説明会、また方法書の生活環境課との環境アセスメントに関する打ち合わせの中でもそのようにJR東海が答えておると聞いておりますので、それに合わせながら、我々は静岡市と協力をしながら、また推進本部も立ち上げておりますので、地元の土地を持っております東海特種製紙、現場を管理しております東海フォレスト等々と協力をしながら、しっかりと南アルプスの環境保全を念頭に置きながら、JR東海と最大限に静岡県にメリットのあるよう、その検討内容についても我々のほうから意見を要請していくというふうに考えております。ですから現在のところ、JR東海のほうでルートとか構造線についてまだ検討中ということですので、それが決まり次第そういった形の中で最大限努力をしていくというふうに考えております。以上です。

○杉本都市計画課長
 新東名高速道路沿線の屋外広告物の規制に関して答弁漏れがございましたので、補足をさせていただきます。
 議員御質問の現東名との交差部についての規制はどうなのかという点についてお答えをいたします。
 この浜松いなさインターチェンジと清水いはらインターチェンジにおきます交差部、いわゆる連絡道路につきましては浜松市と静岡市にございまして、それぞれ市の条例によって規制をかけることになります。以上でございます。

○小林生活排水課長
 第117号議案、第118号議案に伴いまして、整備状況について答弁漏れがございましたので補足させていただきたいと思います。
 狩野川の流域下水道につきましては、先ほども言いましたように全体計画で26万4100人で、現在の整備状況が16万1891人で、普及率は61.3%、また実際に接続をしております水洗化率につきましては約87%でございます。
 静清流域下水道の整備状況につきましては、計画処理人口が18万7100人に対しまして平成22年度末12万6559人で、普及率67.6%でございます。実際にそのうちつないでいる水洗化率は約84%でございます。

○多家委員
 詳しく答弁いただいたと思っておりますが、まず富士宮市は全くもって3月15日の地震から、いわゆる基準を半分に減らしたと、だから雨量があろうがなかろうが結果的に半分のことで大雨警報を出しますよと、土砂災害警戒情報も出しますよと、こういう理解をしてよろしいかどうか。
 何か富士宮市が非常に世間から見ると、地価とかいろいろな企業進出とかそういうことを考えると落ちているような気がするんだね。これ風評被害とかなんとかじゃなくて物理的にそういう感じを受けるもので、あえてお尋ねしましたけれども、そのことが大きく報道されるというか、流布されるとありがたいな、富士宮市の人はそう思っていますと思います。須藤富士宮市長もそう思ってるいと思います。

 それから議案第117号、118号よくわかりました。ある意味では管路に結節する、水洗化するというのは限界に近づいてきているのかなと、そんなふうに思いますし、自治体で1軒でもつながっていないと、なるべくやってくださいというふうな動きが市町であるようですので、なお一層のそういう努力をしてほしいなと、そんなふうな気がします。

 それから、星野政策監から東海道新時代、交通ネットワークビジョンについてのお話がありました。僕は、鉄路は、やっぱり鉄路として1つのくくりで出したほうがいいと思うんですね。静岡県というのは鉄路でも全国で最も優位性を持っているところでありますので、さっきの話じゃないけれども、北陸新幹線、これは北陸3県の人にとって悲願ですよ。私たちがさまざまな思いをするより、よっぽど強い気持ちを持っている。だから鉄道高架もどんどん進めちゃう。長野から来ないのは本当にJRの怠慢だと思います。こういう感じで鉄路ということを訴えるんですが、やはり静岡県も鉄路の整備がここまで進んでいるわけですから、それから新幹線新駅構想も、これ話を聞いていれば絵にかいたもちに近いような話だと思います。
 リニアができてから何かしたって始まらないから今のうちにやっておくけれども、リニア中央新幹線ができたときに新幹線新駅と。知事の答弁を聞いていれば、JR東海と非常にフレンドリー、JALとも非常にフレンドリーだと。何でこんなふうになってしまうのかわからないというけれども、いろいろ聞いてみても、とてもフレンドリーな状態の返事じゃないような気がします。これについては私の意見ですから、そういうふうに思っていますが、全くの政治は夢・希望・未来ですか、何を言ってもいんですが、論より実践しなきゃいけないわけですので、ある程度、夢・希望・未来、将来構想としてこういうふうに思うけれども、今のままいくと星野政策監はどういうふうに理解するか、有識者会議の皆さんが上手に答えをつくってくれると我々も期待しますよ。だけど、とても説明では期待できるような話じゃないな、そういう思いがしますので、どう思ってらっしゃるか、答えがなかったら答えがなくて結構です。

 それともう1つ、堀野技術管理課長がおっしゃっていることですが、突き詰めていけば労働条件審査というものを徹底的にやるとダンピングの歯どめになると思うんですね。公共事業というのはいわゆる経済の活性化、もらうものが、雇用がふえて着実、確実にヒト、モノ、金が動くと、こういうことが公共事業をとにかくやろうといっているわけだけども、そこにダンピングができる。ダンピングができるということは資材とかいろいろなものを下げるということよりも人件費を圧縮するということだと思うんです。
 その人件費を圧縮させない理由の1つは、これは他の公共団体でももう始めたと言っているんですが、社会保険労務士を労働条件審査を契約のときに一枚かませて、これで正しいかどうかということを、何人工必要で幾らかかりますからどうですよということを、国家資格を持っている人に審査させる、これは大きな金額にはならないと思います。
 例えば公共は、大きな土地、道路とか大きな運動場をつくったとかなんかで官民境界をしっかりしてそれを登記する、公共嘱託登記というやり方がありますよね。それを土地家屋調査士会に公共が依頼して線引きをしてくださいよと、はっきりそれを登記してくださいと、こういう事務をやっているわけですから、同じような話で、いわゆる公契約を結ぶときにその皆さん方に一枚かんでくださいと、そして公的にしっかりとしたそういうものをつくってくださいと。そうすれば親請、子請、孫請、ひ孫請という間がどういうふうになっていこうと、それが一枚入ってなければ契約としては認めませんよと、そういうふうになるような、僕は気がしているんですね。そういう制度を入れなくちゃいけないと思うんです。
 今まで恐らく土地家屋調査士会の皆さん、この間、総会があって橋本建設支援局長さんも来賓でお見えになっていたんだけれども、20年前は公共を認めていなかったんですよね。それを自分たちでやって自分たちで登記したと、だから不備がうんとあったと。しかし、しっかりと土地家屋調査士会に頼んで測量してもらえますよと。登記については司法書士に、法的な根拠を持っている人たちにしてもらいますよと、こういう国で法律で決めたとおりにやっていけば、僕は労働条件審査はうまくおさまるような気がしますんで、そのことについて静岡県は取り上げていこうという気持ちがあるのか、いやいやまだ検討段階ですよ、勉強をこれからしますよと言っているのか、そのことについて聞きたいんです。
 社会保険労務士がこういうものを出しているんですね。これを読むと、近年行政改革の進展により、行政の業務の民間への委託が拡大するとともに、一般競争入札実施によるコスト縮減・削減を求められている。しかしこうした流れによって地方自治体から業務を受託する企業の中には、さまざまな問題が生じるようになった。代表するものは落札するためコスト削減によって人件費が不当に低く抑えられ、労働者がいわゆるワーキングプアになっている。そういうことを調査するのが資格を持った社会保険労務士、だから公共に対してそういう声を出していきたいと、こういう話が今、全国で進んでいますから、そのことを考えてほしいなと、そう思います。

 それから富士山については、やっぱり試行錯誤で1,000円を徴収して、駐車させて乗りかえていくのは非常にいいと思います。そしてなおかつ今のような規制をして考えていくのもいいんだけど、ひとつアイデアですけど、しおりか何か、領収書がわりにやったらどうですか。富士山入山資格とか何とか。入山証明書じゃありませんけど、そういうものをやるようなサービスを、大した金額じゃないと思いますので、小さなピンバッジでもよし、そういうことができるならばお考えいただきたいなと、そんなふうに思います。

○松本砂防課長
 富士宮市の注意報についてお答えします。
 委員お考えのとおり、気象台のほうでは予測雨量で1時間雨量が何ミリ、総雨量で何ミリという予測が出た場合に注意報を出します。例えば、数字は定かでなくて申しわけないんですが、予測雨量で1時間雨量20ミリ、それから合計雨量で50ミリとか、そういった通常の基準がございましたときにはその半分、時間雨量10ミリ、総雨量25ミリで注意報が発表されるという状況であります。これらにつきまして、そういった状況であるということを気象台と協力しまして、情報の宣伝といいますか発表に努力していきたいと思います。
 それから富士宮市におきまして、土砂災害警戒情報が出てはいるんですが、実際に土砂災害が発生しているわけではありませんので、そういった状況は国のほうにもお伝えをしているところであります。以上です。

○森山交通基盤部長
 交通ネットワークビジョンの関係についてお答えいたします。
 まず委員御指摘の鉄路に期待、非常に重要なことだというふうに思っております。今回の交通ネットワークビジョンというのは、これからこんなものができればいいねという、そういうものではなくて、もうほぼ間違いなくできそうなもの、来年の初夏までの新東名、それから伊豆縦貫道等の高規格幹線道路、それから中央新幹線が2027年にできるわけですね。それをどういうふうに地元として活用していくのか、江戸時代から始まった東海道整備――東海道があり、それから国道1号、東海道本線、それから東海道新幹線、東名高速道路、それから中央新幹線、新東名高速道路になるわけですから、それを単に来てよかったねじゃなくて、どういうふうに価値を高めて使っていくのかということで検討をしているところでございまして、そういった中では既存の道路をどう利活用するかとともに、やっぱり既存の鉄路も当然活用していくべきだというふうに考えてございます。
 長期的にいうと中央新幹線ができると中央線ですとか飯田線、それから身延線とか関係しますし、また都市内コースでいうと天浜線とか岳南鉄道がありますので、そこら辺もビジョンの中の1つの重要なアイテムになりますので、そういったことも意識しながら、また委員会の中で事務局としてできる限り反映できるように考えてございます。
 それから御指摘の、論より実践というのは全くそのとおりでございまして、特にその鉄道新駅というのも、もう十年前から静岡県では何とかできないかという話をし、もう大分前から期成同盟会もできていたわけでございますが、そのときのシチュエーションは必ずしも論理的にどういうふうに、なぜ要るのかとか、それからそのためにつくるのは結局JR東海ですから、そのJR東海が本当に最後にわかったというふうになるかどうか、そういう仕掛けする道具がなかったんですよね。今回の場合には中央新幹線ができるという中で、本県も随分協力していますし、これからそういったおつき合いはずっと続くわけですよね。
 そういったこともございますし、また新東名高速道路を踏まえて、また高規格幹線道路、例えば中部横断道、三遠南信自動車道、こういったものができますと、随分空港の範囲が広がるわけですね。今、甲府市から静岡空港へ来る人はゼロだと思うんですけど、中部横断自動車道ができれば1時間半とかで来られるわけですね。随分広がると、そういう具体的な広がりも目に見えてきますから、そういうこともちゃんと理論的にビジョンづくりの中で仕立てながら、その上でJR東海にとってもこういうメリットがあるんじゃないかと。これはまだアイデア段階でありますけども、例えば空港の防災拠点化というのも非常に大きな追い風になると思うんですよね。
 そういったことも絡めて、チーム川勝として本当にちゃんとやっておこうというふうに思っておりますので、そういった点では今後ちゃんと実行する上での必要な予算の検討費用だとか、それから体制も含めて一歩一歩進めていこうと思ってございますので、ぜひ建設委員会の方を初め二人三脚で、夢なんだけどもそれを実現することが重要ですから、そういった観点でよろしくお願いできればと考えてございます。

 それから最後に、マイカー規制の御提案、非常にチャーミングな提案だと思ってございます。これはまたマイカー規制のほうの地元協議会の中で前向きにそういったこともできるように努力をしてまいりたいと考えてございます。以上でございます。

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