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委員会会議録

質問文書

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平成26年8月次世代人材育成特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:08/20/2014
会派名:ふじのくに県議団


○三ッ谷委員
 この特別委員会に委員として任命をいただいて入れていただいたわけですけれども、特に5月15日、6月10日の委員会協議で、委員長以下、それぞれの意見のもとでこの委員会の審議方法、あるいは課題等、あるいは調査目的等をもう一度見直しをしたわけですよね。そこで最終的には、正副委員長に、我々としてもこの委員会の調査のあり方をお願いしてお任せをした。きょう冒頭で、委員長からその訂正につきまして説明があったとおりです。
 きょう、皆さんから委員会資料をいただいています。これは、極端なことを言えば、委員会の方針に沿って、これまで各部局がそれに準ずるだろうなという施策を集めてきて、委員会資料でいうなら報告書ですよ。いただいたと。私はそういう認識でこの委員会の資料をながめています。ですから、皆さんも各部局、それぞれ今考えられることを、本当に頭を絞って取り組んでいただいていることは認識していますし、敬意も表しますし、それについて質疑応答をする気はありません。ぜひ、今やっていることは、今年度1つでも落ちこぼれのないように、予算を残さないようにしっかりやっていただければ結構だと思います。
 そういう中で、この次世代の特別委員会というのは、今までもそうでしたけれども、きょう、各委員からもいろいろな議論が出ています。そこで聞いてて思ったんですが、この冒頭の中にも1項目、10年後を見据えてという言葉があります。ですから、今やっていることについて質疑、議論することも大事です。これは反面教師ですから。皆さんのやっていることについて委員側から提言もあるだろうし、もっと深く下げてほしいという思いもあって、きょうも各委員、質疑していると思うんですが、私は各部局に横断的な、基本的な、何て言うんでしょうかね、強い意思で、あるいは強い決意で臨む次世代のあり方というものを、やっぱり皆さんから聞きたかったわけですよ。それに対して、我々議会側としても、委員会としても、いや、それはいい、これは少しとかという意見を議論するような、今特別委員会がそのスタートになればと思っております。
 そこで、関連しながらお聞きをしたいわけなんですが、私このごろ結構インターネットを見ます。皆さんもインターネットを見ているでしょうけれども、職務が忙しいからなかなかそこまで幅広く見る暇もないかもしれません。だから、かいつまんで見たいところ、話題のところを見てるのかもしれませんが。
 先般、インターネットを見ていたら、国を守るとか、あるいは愛国心に関するアンケートの調査の結果が出ていました。おい三ッ谷、次世代のあり方と愛国心にどういう関係があるだってお考えの方もあるでしょうけれども、私はそれが全てだと思うんですよ。例えば今、議論しているように、将来の国のあり方もそうでしょうし、勉学を含めた学力もそうですよ。あるいは職業観も含めて、全部が国のため、地域のため、もっと小さく言えば家庭、家族のために頑張るんだというところにやっぱり愛があると思うんですよね。そういう意味では、議論のスタートはやっぱり愛国心だろうと思うんです。このインターネットの結果を見ますと、別に私は好戦的なイメージで発言しているわけではありませんし、他国を批判する意味でそういうことを申し上げるわけでもありません。ただ、アメリカ、中国、韓国、あるいは日本の近隣の国々の若者に比べて、日本人の愛国心は最低なんですよ。特に海を越えたお隣の国2国につきましては、約70%ぐらいが、極端なことをいえば最後には自分の命をかけても国を守るんだという、そういう固い決心というか、自覚があるんですよね。
 そこへいくと日本は最低ですから、他国が70%ぐらいの数値があります。詳しい数字は省きますけれども、日本人は20%ぐらいしかないんですね。そしてもう一方で、高校生まで愛国心について勉強したこと、あるいは教えていただいたことはありますかというアンケートがあるんです。これはある大学のアンケートです。82%の人が学校で教わったことがないって言うんですよ。そうすると、先ほど皆さんのやっていることを認めると、私、言いました。皆さんも一生懸命やっていることはわかっています。しかし、肝心かなめの郷土を愛するとか国を愛するという意味がそこにつながっているということを理解しないで、安心安全は当たり前のものだと、空気と水も日本の国は大変おいしい水だし、すがすがしい空気だというのは当たり前だと思って、ずっと育ってきてますから。中にはそういうものは学校とか社会が教えなくても自然に学びとるもんだという方もいますよ。持論として。それは私も認めています。しかしながら、やっぱり将来の次代を考えるときに、最低限度の課題としての教育でも産業でも、そういうものにかかる部分について、今まで皆さんがやってきた中で、そういう共通認識というのはないんでしょうか。そこをまずお聞きしたいなと思います。
 教育じゃありません。教育ももちろん関係ありますよ。あるいは産業でも職業でも、文化歴史、全部そうですよ。やっぱり自分の住んだ日本の国のことを理解できなくて、自身に威厳と自尊心がなくて、何で実際、日本の国を引っ張っていけますかというところに、共通課題として各部局のお考えがあればお伺いしたいと、こういう意味です。

○渥美委員長
 どなたか答えられますか。

○渋谷高校教育課長
 まず、高校教育の観点からお話をさせていただきますと、委員おっしゃるとおり、本当に日本の学生がそうした愛国心や日本に対する愛着というものが少ないというのは、これは外国に行きますと非常に痛感するところでございます。
 私、実は去年モンゴルに行かせていただきまして、先週、台湾の学校交流の話を、台湾の協会の代表者とさせていただきました。モンゴルや台湾の学生の話を聞きますと、モンゴルの子たちは自分の国のために日本語を学んで日本に行って、留学して、大学で勉強して戻ってきて、自分がモンゴルを動かすんだという意識が非常に高くて、もう日本語で授業をやったりしています。台湾の子も、同じく日本語を一生懸命勉強して、日本に負けじと、修学旅行で日本に行ったときには、日本の子供たちと交流して、日本から吸収したいという思いがすごい強いというのは実感しました。逆に日本の子供たちは、非常に物見遊山で修学旅行をしているようなところがありまして、やっぱりしっかり交流しなきゃいけないということで、これはグローバルの視点になりますけれども、やはり日本の外から日本を一度見て、日本がどういう状況なのかということを、一度とにかく高校生のうちに体験させたいと。これは知事の持論でもございますけれども、そういうことを実現するために、少なくとも修学旅行は海外にするのをちょっとふやそうじゃないかとか、そういうことを今進めているところでございます。
 逆に今、台湾や中国の子供たちの修学旅行を、高校が受け入れるというケースが多いんですけれども、そういうことをした校長先生たちにも聞いても、台湾の子たちが、この静岡で学んだことを国に帰って何とか自分の教育に生かしたいんだと本人が言う、子供たちが言っているということで、すごい感激したというお話も聞きましたので、そうした意識はやっぱり、実際に外国に行かないと得られないものですから、そうしたことを含めて国際交流をまず進めることで、そういう教育ができたらなというふうに思っております。それを推進しているところでございます。以上でございます。

○三ッ谷委員
 課題が大きいから、今、担当する部にどうだと言われても、それは答えようがない。たまたま代表して教育関係からお返事をいただきましたから、山崎さん、伺いますけど、教育のあり方について、先ほど委員からも出てるじゃないですか、次期の子供たちにどうすればいいかとか、落合議員からもいろんなお話がありました。個々のことはやってもらわなきゃいけません。ただ、大事なことは、スタートの根本なんですよ。このアンケートね、これイギリスがとったアンケートですよ。世界33カ国中、自国に対する誇りが最も高い国はオーストラリアです。最も低い国は日本ですと、こう書いてあるんですよね。こういうのを見ても、やっぱり我々がふだんよかれと思っている教育を含めたもろもろの県施策が、そこの原点が外れてるんじゃないかと思うんですよ。職業だってそうでしょう。自分の勤めた会社が日本一の車のメーカーなり機械メーカーであれば、そこに勤めるエンジニアは胸を張って自信を持っている。それと同じように、いろんな学校がありますけれども、どんな学校を出ても、自分の母校に対して誇りを持って、我々が年をとっても母校を支援する、イコール愛国ですよ。やっぱりそういう理念に基づいた教育をこれからはもう一度考えていただきたい。だから海外研修も大事。あるいは受け入れも大事。しかしそのときに、その行ってくれる人、受け入れ側に対して日本の国のまず根幹をよく覚えてもらいながら、そのデータをもとに、相手から来る子供さんなり青年なりと、やっぱり対話することが大事かなと思います。
 特に山崎さん、あなたも副市長が長いからよくわかるじゃないですか。私も、多分このお見えの委員の先生方も、みんなよく小学校、中学校、幼稚園、あるいは県立大学、入学式、卒業式に行きますよ。幼稚園、小学校であれだけ大きな声で国歌斉唱ができるのに、高校へ行ったら口パク。歌っているのは来賓ばっかりだよ。一番これから日本の国を背負って立つ高校生が、自分の国の国歌が歌えない、歌わない。そこが原点ですよ。物事の。
 やっぱり次世代を考えるときに、そういうもろもろの基本概念をお互いに共有して、派閥横断的という言葉がありますけれども、部局の垣根を超えて次世代を考えることもお願いしたいなと思うんですが、山崎さん、その意見に対してはいかがですか。

○山崎教育次長
 教育について、お答えをさせていただきます。
 静岡県では、今、「有徳の人」づくりということでやっていまして、それは子供たちに自立していただいて、さらにその社会に貢献していただくと、そういうことができるような人材を育てようということでやっています。それはそれぞれの子供たちがみずから持つ能力をいかに発揮するかということだと思っております。その中で、なぜ自分たちがそういう生き方をしているのか、つまり税金でもって育てていただいて、さらにその教員にそれなりの教育を受けさせていただいていると、憲法で保障する教育を受ける権利というか、それが保障されている意味は何かということをよく考える必要があるというふうに思っているところでございます。
 その中で、今、学校に課せられていることが非常に大きくなり過ぎていまして、学校ではやっぱり、学力なり、あるいは人とのかかわりなりを教えていただくと。それ以外に、地域の中に学校があるということは非常に重要だと考えておりまして、まずその学校が地域にあるんだと。それはもっと大きく言うと公共団体の中にあり、あるいは国の中にあるということで、その自覚が非常に重要だと思っております。まずそこを教育していくことがまず基本だということです。
 それから海外へ行った場合の話も出ましたけれども、英語ができればいいということではなくて、何をしゃべるかがないと、やっぱり英語は幾らできたって道具ですからだめなんで、どんなことをしゃべることができるかという内容を学ぶことが大事だと思います。それは自分の経験、あるいは勉強を含めてその中で生まれてくるものだというふうに認識をしております。以上でございます。

○三ッ谷委員
 今、本当に理想的な答弁で、反論のしようがない、いいお答えであります。
 皆さん、今、教育の問題は山崎次長にお話しいただきましたから、もうそのとおりです。例えば、産業でもいろいろあるじゃないですか、コンテスト。あのときにやっぱり日章旗が上がるというのはすごいことですよ。そのために皆さん方は職業訓練を通じ、技術訓練を通じ、ああいうコンテストを県の協賛にしても主催にしてもやるじゃないですか。やっぱりあれは自分の名誉であり、会社の名誉であり、そして静岡県の名誉ですよ。それがやっぱり匠というふうな技術に結びつくものだと思うんですよね。
 それだから、やっぱり静岡県を愛するということは愛国心とは違います。郷土愛ですから。全然意味が違うと思うんですが、そういうことが次世代の育成のための基本の原則にならないといかんと思うんですよ。そういうことを考えると、例えば文化・歴史、今度大学の学長にお話を伺いますけれども、やっぱりどこか三つどもえでやるにしても欠けている部分があるんじゃないかなという気が特にいたします。

 私はいろんなことを議論してあれやろう、これやろうというのは今言えないから口惜しいんですが、やっぱりこの委員会は渥美委員長のもとで議長に対して答申を上げなきゃいけません。ですので、今まで皆さんがやっていることは全て我々としてもよく頑張ってくれているという認定の上に立って、向こう10年、これからどうして頑張っていくかということを議論するわけでありますから、そういう点について、誰に聞いてみようかな、とりあえず先ほど山崎さんから、地域外交、学生交流を含めていろいろなものが出ました。特に今、中国や韓国といろんな関係がぎくしゃくして、いろんな交流をやって、先週僕は卓球の大会にお邪魔して、浙江省から来た若い子供たちとも会いました。ああいうレベルでする話と、同じ対話をしても、お互いに心のわだかまりを持ったまま対話では、やっぱり真の友好というのは、スポーツ以外はなかなかないんですよね。そういうことを考えると、次期世代育成のために、後藤さん、どんな決意で臨んでくれますか。

○後藤文化学術局長
 文化・観光部の立場で申し上げますと、県の総合計画、「『憧れ』を呼ぶ“ふじのくに”づくり」というのがございます。この「憧れ」を呼ぶというのは、国内外から憧れられる静岡県をつくっていこうということでございまして、まずそのためには、いろんな県内に眠っている文化資源とか、そういったものを発掘しながら、そこに住んでいる方々が自分たちの住んでいる地域に誇りを持つと、自分たちが郷土に対して誇りを持てば、それに注目する方々が内外から集まると。それによって、ますます誇りを高めていくことができると。そういったスパイラル現象みたいなものが起きてくるというふうに思っております。
 そういうことで、文化にしても観光にしても、民間活動を支援しながら、ある場面では県がリードをしながら、そういう県民の皆さんに誇りが持てるような施策を進めているということを基本に、文化・観光部の施策を進めているところでございます。以上です。

○三ッ谷委員
 ぜひ、各部とも未来を見据えたマニフェストづくりに御尽力いただきたいなと。
 きょうは6番委員の土屋さんから、あるいは仁科さんからも、サッカーとゴルフの話が出ましたよね。今、高校野球花盛りで、静岡県は静岡高校が惜敗をして帰ってきましたから、大変残念です。私学中心の今、高校野球界のような現状がありますよね。国公立は割と弱い、私学のほうが強いというような結果、成績を見るとね。ことしなんか見ると、特に北陸とか東北地方が意に反して頑張っているなという気がします。
 お聞きしたいのは教育のあり方なんですよ。野球中心で建学の精神に基づいて私学を盛り上げていこうというのは結構な話です。そうかといって、教育次長が私学に越権するわけにはいかないから、補助金は出してもそこまで公立高校並みに扱いができない。一昨日の新聞にこんなこと書いてたんですよ。これはインターネットにも書いてあります。
 今回甲子園に出場した学校の中で、ベンチ入りの18人全員他県の子供というのがあるんですよ。静岡県ではありませんよ。静岡高校も名門校ですが、県内の生徒でいっています。でも、他県ではそういうことがあるんですよね。これはやっぱり学校の名誉、誇りをつくるために、あるいは私学の1つの考え方としておやりになっているんでしょうが、批判するつもりはありません。高野連では、1チーム1学年5人までと決めているようでありまして、既にルール化もされているようですから、静岡県でどうするという話じゃないんですよ。でもやっぱり、私が言わんとするのは、学校で野球という1つのスポーツを学校の1つの売り物にしていくという私学の考え方と、県立、公立高校のように名誉と歴史と伝統に成り立って、選手が誇りを持って頑張れるという教え方と2つあると思うんですよね。これもやっぱり冒頭の意見に私はつながるものだろうなと思うんです。
 ですから最後に、百年の大計は教育にあるって、よく先人から聞いてまいりましたから、そういうスポーツを通じての今の高校のあり方、それで10年、20年先の今の高校生に何を期待するのか、石川さん、お考えがあればお願いしたいなと思います。

○石川就業支援局長
 私は教育委員会ではないものですから、教育委員会の立場としてのお答えはできませんけれども、私は経済産業部なものですから、ものづくりの人材育成ということを一生懸命やっています。今おっしゃったように、スポーツとか文化とかという、いろんな若者が目指すのはすばらしいことだと思います。私は高校教育課さんや工業高校の校長先生たちと一緒に、技能五輪とかあるいは高校生のものづくり大会の県大会をやったり、全国大会に派遣したりという、そういう仕事をかなりやってきましたので、そういったところにもっと光を当ててもらいたいなというのが私の個人的な意見で、もちろん野球もサッカーもすばらしいです。文化で活躍することもすばらしいと思いますけれども、そうした地道なものづくりで一生懸命やっている若い人を、ぜひ皆さんでももっと知っていただいて、そこを応援していただくということをぜひやっていただきたいというのが私の考えです。以上です。

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