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委員会会議録

質問文書

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平成26年2月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:02/24/2014
会派名:自民改革会議


○大石委員
 2点、一問一答でお願いします。
 まず、世界遺産の関係ですが、私は富士山世界遺産から、特に2月23日を富士山の日にするというときが、単なる語呂合わせじゃないかとか、静岡県で富士山の日にしても、山梨県とか神奈川県とか、周辺の自治体がどうなのかと、どちらかというと反対の行動をとったほうなんですが、その後は山梨県や神奈川県と綿密に、特に富士山が世界遺産に登録されてからは非常にいい関係で事業を進められていますので、そのことについて私は認識を新たにしています。
 それで、細かいことですが、数日前に三保松原をボランティアの方が掃除したり、ボーイスカウトが松の木の数を確認したら、3万本あったという報道があったとき、きょう報道の方もいらっしゃいますが、世界文化遺産に登録された三保松原のという言い方したんですよね。これ間違ってはいないです。確かに登録されている。だけど、三保松原は構成資産であって、主体は富士山ですよね。世界遺産に登録された三保松原と言ったものだから、ちょっと違和感があったんですね。というのは、世界文化遺産の構成資産に登録されたと言えば完璧なんですが、マスコミの方も含めて、一般的にはもう文化遺産とはまず言わない。皆さんの中でも、もう世界遺産になっちゃってる。そう形容されて、三保松原、あの松原自体が世界遺産なのかなという発想にも転ずるので、なかなか世界文化遺産と構成資産の問題をわかりやすい言葉で説明するのは大変だなと思って、別に誰を責めてるわけじゃないけど、同情しました。
 それで、例えば私の知り合いの方で和歌山県出身の方がいて、この時期は御両親に富士山を見せたいと言って、宿までとって来たら、残念ながら重い雲が垂れててがっかりしたと。両親はまた和歌山へ帰っちゃったけど、また来れるねという感じで、まだ長生きしそうな方ですからいいんですが。
 それで、私は富士山というのは、富士山自体が科学的にも、あるいは存在感としても自然遺産というよりも、文化遺産なんですよね。有史以来万葉の時代にもめでられた富士山のすばらしい景観を含めた文化性とか神秘性とか、それに伴ういろんな活動が周辺にあるということが総体的に評価された世界遺産であると感じます。さっきの三保松原じゃないけど、たまたま世界遺産に構成資産として付されないけれども、景観だけ言わせていただくと、例えば榛南の御前崎の先端の燈台からちょっと外側をおりてくる道路あたりから見る富士山というのは、三保松原よりもっとすばらしいですね。ちょうど伊豆の山々と、それからこちらに越前岳があるでしょう。愛鷹山まで含めて、あの景観がすばらしい。それから大井川の先端へ行って、県立公園の外側へ出ると、これも中央アルプス、南アルプスと一緒になって絶景ですよ。もっと近づくと焼津のホテルとか日本平とかいろいろあるわけじゃないですか。
 それで、県が出した広告だと思うけど、おらが富士というので、江戸富士から始まって色々な国中のふるさと富士の写真が出てたけど、あれは果たして富士山の宣伝になるかなと。私は大概あの辺の山に登って富士山を見ました。そういうおらが富士というのを県内で見ると、私の地元にも富士見通りというのがあります。そこは遠近法の関係で家並みからすぐ見える富士山は富士宮で見えるぐらい大きく映るんです。それは遠近法のマジックですよね。だからそういうところが県内にいっぱいあるのに、国内のふるさと富士を載せたって何もプラスにはならない。特に文化、観光という面から見ると、富士山へ直接行くのではなく、お前のうちの方の榛南へ宿をとって、天気のいい日に遠いところを見て歩くかなという気を起こさせないと、富士山の周辺だけの世界遺産になっちゃうんですよ。
 だから、県民挙げてやるんだったら、そういうデータ、各観光協会なり各市町におらが富士のいろいろなデータをとって、カレンダーにするとか、インターネットで流すとか、コンクールやるとか、いろんな方法があると思うんですよね。それで、富士山へ直接登らない――僕は富士山は登る山じゃなくて、見る山だと思ってますからね――そういういろんな試みをやって、富士山をもっと違う形で文化遺産として県内が共有するような残し方をすべきだと思ってるんですが、下山部長、どうですか。

○下山文化・観光部長
 富士山を世界遺産に登録するに当たりましては、信仰の対象と芸術の源泉ということで、そのストーリーのもとに立証しようということでございまして、それを立証する材料が構成資産ということになります。そういう意味では、富士山と一体のものであるけれども、芸術性とか信仰という面で立証できなかったものについては、残念ながら構成資産から外しているということもあります。ただ、そういう資産については、富士山と一体として守っていくべきものであろうと考えております。
 そういうことですので、立証までに必要とされた構成資産、それから立証後に一体として守っていくべき資産、これはおのずから両方あろうかと思います。
 そういったことと、それからもう1つ、現在、構成資産という観点から言うとそういうことですけれども、それ以外にあんなに美しい富士山、いろんな場所から見えるということで、県内の観光資源としてのまとめ方で1つのサイトに起こしていただくと。あるいは、全国いろんなところから富士山が見える。和歌山から見えるとか、あるいは福島のほうから見えるとか、いろんなところから見えるといったことで、それを富士山にちなみまして、富岳3776景ということで、インターネットで募集をしたりとか、そういう取り組みもしております。そういう意味で構成資産をきちっと守るということ、それから構成資産ではないけれども、富士山と一体のものとして将来にわたって守っていかなければならないもの、それから私たちの心の中で愛している、その美しい姿をみんなで共有することができるよう、取り組んでいきたいと思います。

○大石委員
 これは意見ですが、5番委員からも新たな遺産の発掘という話があり、これはいいと思いました。だけど、私は文化、観光という意味で言わせていただいた。和歌山県から見れてもこっちの観光にはならないんだから。だから、静岡県のここへ行けばこういう富士山が見えるよ、ここへ行けばこう。じゃあ山歩きをしたときに富士山を見て感動しましたよとかというようなものでもいい。別に構成資産じゃなくたって、静岡版構成資産ということで、あんまりしゃくし定規できれいごとばかりじゃなくて、泥臭い、富士山を地域の振興や観光に結びつけていく努力をしてもらいたいと思ったので、こういうことを言ってるわけです。ですからそうでないと、三保松原ばかりいい思いをして、あそこはぼかんとお金かけてるけど、ほかの地域でももちろん、お金を落とすとかそういうことじゃないけど、地元の人だけで見てるんじゃもったいない富士山景観というのがあるんですよ。だから、そういうことについて、構成資産じゃなくても、もう少しみんなで心配りしてください。ついでにこの日は晴天率が高いとか、そういう情報を小まめにやってもらいたいなということを、ぜひこの中へ1行でいいので入れてください。

 その次、空港の問題について質問します。先ほど利活用の問題について質問がありましたけれども、平成26年度から組織がえということで、文化・観光部に空港振興局ができる。そうすると、下山部長が引き続きやるのかどうか、私はまだわからないけど、部長あるいは理事の皆さんは、たいへんな仕事量を抱えたなというふうに私は思っています。
 それと、当時空港部を分割してハードを扱う部とソフトを扱う部に分けた。あれは何だったのかなと正直今思います。やっぱりやってみたら一緒のほうがいいということ。これからまだ空港をつくるというなら、ハード面とソフト面で扱う部を分けてもいいけど、空港ができた後の利活用の段階に入ろうとしているときで、ちょうど立木問題とかいろいろあって大変なときに、何で空港部を年度途中に分けたのかなと思いましたが、その後の知事のいろんな利活用についての努力したことがわかりますので、そのことを今さら言っているわけではないですが、やはり空港関係の部は1つにしたほうがいい。これは間違いないことです。それには、以前から言ってる民営化とか、維持管理の問題です。維持管理はハード面でもソフト面も問題があるし、空港全体の管理というと、土木関係の仕事もございます。
 それから、先ほどの新幹線の新駅と防災拠点づくりは、非常に政治性が高く、また他の部局との関連性の強い問題でもあります。それから私も今度本会議で質問しますが、地元対策というのも、今までの蓄積の中で乗りおくれたものがいっぱいございますよね。だからそういうことを考えると、そういう経験を持った者、あるいは意欲がある者が1つの部で1つの机を囲みながら、すぐ会議室を予約して日程も調整できるという状況で取り組まないと、ばらばらになっちゃいますよ。だから、空港のことを1つの部に統合するというのは、非常にいいことだと私は思ってます。
 何にしても、大きな課題、言い方を変えれば、夢のある仕事を抱えちゃったわけです。昔は企画部とか建設部だったのに、何で文化・観光部で空港を扱うのかなという気もしないではありませんが、服部理事のようなすばらしい御経験も持った見識の高いリーダーもいらっしゃいますので、安心していますけれども、その辺は下山部長がもし引き続き文化・観光部長をおやりになるなら覚悟、もしかわられるなら次の人への伝言ということで、その空港振興局を身内へ持った覚悟を聞かせてください。

○下山文化・観光部長
 私自身は組織改正が全ての問題を解決するオールマイティーの切り札とは思っておりません。今度空港関係の部局を1つにすれば、社会資本整備にかかわっている交通基盤部との関係をきちっとしないといけないという問題が必ず生じてまいりますので、1つの部になったからそれで全てが解決するということではなく、1つの部にしたことによって仕事がやりやすくなって、大いに頑張らなければいかんという緊張感を持って当たりたいと思います。
 今回の組織改正について言いますと、これまではそれなりのそれぞれの理屈があったわけですけれども、いろいろ検討してみますと、その空港にかかわる関係者が多くの方がいらっしゃると。空港というのは、どなたか特定の方と話がつけば、それで全てうまく回っていくというものでは決してなくて、多くの関係者がかかわっています。空港をもっと利用してもらおうという取り組みですとか、あるいは周辺の方たちと一緒になって、あの地域をもっと豊かなものにしていこうといった取り組みも、1人の方と県が話をすればそれで解決するというものではないというのはよくわかりました。多くの方々から見ますと、今度は県へ行ったときに、どこへ行くと全部受けとめてくれるのか難しいという課題をいただいておりました。そういう意味では、今回組織を一元化することによりまして、そういう方たちの声を、全てを受けとめ、その後に、この空港を発展させていくにはどういう方策があるのかということを、部を挙げて、県庁を挙げて取り組んでいくつもりでやっていきたいと思います。

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