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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成19年9月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:堀江 龍一 議員
質疑・質問日:10/03/2007
会派名:自由民主党県議団


○堀江委員
 まず最初に、132号議案に関連してちょっとお伺いいたします。
 指定管理者制度を導入されて3年ぐらいたつということですけども、導入されて効率がどういうふうによくなったのか、また利用者がふえたのかどうなのかというのが、まず1点。

 それから、利用料金制度を導入するということでございますけども、今までどういうふうな形だったのか。またこの利用料金を指定管理者の収入として収受させるということですけども、県の負担というのは減るんでしょうか。

 それから、こういう施設というのは富士山こどもの国と違ってある程度特殊だと思うんですけれども、利用者がふえることによって、本来の目的の研究所としての業務に差し支えが出ないのかどうなのか。以上ちょっとお聞かせいただきたいと思います。

 報告にあります交通事故なんですけども、産業部だけの問題じゃないと思うんですけども、警察まで交通事故を起こすような専決処分がしょっちゅう出てまいります。先ほど部長は、意識を高めるようにしているというふうにおっしゃいましたけれども、意識を高めるだけじゃ交通事故は1つもなくならない。事故を起こした当事者にどういうふうな形で指導をしているのか、あるいは処分をしているのか。事故の内容によって違うと思うんですけれども、ただ単に賠償責任をとって相手にお金を払っているだけだということではないと思うんですね。
 県の車を使ってれば当然県の車も破損してるわけですから業務に差し支えるというふうに思うんですけれども、そういった意識をちゃんと持たせているのか。交通事故だけの問題ではないと。単に追突して物損したというだけの意識だと、決してこれはなくならないと思うんですね。もうそれこそ、県民からの税金で購入している車ですから物に対する考え方も問題だし、自分の業務にも差し支えがあると思うんですけども、そういった点をどういうふうに指導し、また本人に訓戒なり何なりをされているのか。以上、大きく2点です。

○八木研究調整室長
 「ウォット」の件で、指定管理者制度を導入した後の効果についてでございますけれども、実は平成12年に開設をいたしておりまして、指定管理者制度を導入したのが平成17年度からでございます。開設初年度につきましては入館者10万人ほどがございました。ただ物珍しさもあったんだろうというふうに考えております。翌年13年度――2年目に入りましたところ7万1000人くらいという形になって、その後しばらく、少しずつ利用者が減ってきたという状況にあります。
 そうした中で平成17年度、県の委託をいわゆる公共的な団体から一般の私企業に指定管理者という形で管理をお願いしてきたんですが、それ以降は順調にといいますか、少しずつといいますか、利用者は増加をしてきております。
 具体的な人数で申し上げますと、平成16年度は6万876人の入場でございました。また平成17年度、指定管理者を導入いたしまして最初の年でございますが6万8879人という形で、8,000人ほどの増加を図ることができました。また18年度、6万8800人余から今度は7万人を超すくらいまで伸びてきたところでございます。
 これはやはり指定管理者制度を導入させていただいて、委託先となりました私企業の方々の御努力が功を奏したものではないかというふうに考えております。県でやっているよりも民間企業のノウハウ等を活用いただいて、いろんなイベント、取り組み等をしていただいた結果、そうした改良といいますかメリットが生じてきたものと考えております。

 利用料金制の件でございますけれども、1つは会計事務、県で管理していたときには県が歳入を受けておりました。県の収入となっていたわけでございます。20年度――来年度から条例改正をお願いをしている中身につきましては、利用者――入館される方々がお支払いいただく入館料を指定管理者が受け取って自分の収入とすることができるようになります。ここで、いわゆる受託をいただく指定管理者の自立的な経営努力といったものが、より発揮しやすくなるんじゃないかということになります。
 また加えまして、私ども県が歳入として受けていたときには、収入調定事務だとか、いわゆる会計事務が発生をしておりました。こうした事務も軽減するという結果になります。

 本来的な研究業務に支障があるんではないかというお話をいただきましたが、実は施設としては研究所とは別の公の施設としての位置づけがなされておりますし、建物もつながってはいますけれども入り口も全然別のところにありまして、研究施設の方へ入っていただく形にはなっておりません。おいでいただいた人たちを御案内いただくのは指定管理者の人たちにやっていただく業務になりますし、研究員がそれに携わるというようなこともございませんので、基本的には研究業務に支障はないだろうというふうに考えております。

 もう1つ、県にとっての負担のお話がございました。
 先ほど、私どもの会計事務の手間が減るよとお話ししたんですが、実際の委託料であるとか収入、こういった点での比較を少々してみた試算もございますので、少しお話をさせていただきたいと思います。
 実は、平成16年度から今現在の指定管理者制度に移行するときに、県が支払います委託料の減額が40万円弱発生をしております。というのは、公募をいたしまして、指定管理者として応募いただいた方々の提出される企画といったもので判断をいたしまして、その時点で委託料の減算ができるだろうという判断をして委託料の減ができたわけでございますけれども、その後も17、18、19年と毎年委託料の削減を少しずつ図ってくることができました。結果、その額がおよそですが60万円余というぐらいに考えております。
 今度は、入館料――入ってくるお金なんですが、今の指定管理者制度を導入した平成17年度の額と平成19年度――本年度の見込みとの差額、これが20万円ほど増収入が図られるんではないかなというふうに考えております。先ほどの委託料の減と収入増、こういったものをしんしゃくしますと、80万円ぐらいの削減が結果的には図られるんではないかなというふうに考えているところでございます。以上です。

○杉山産業部長
 交通事故の関係でお答え申し上げたいと思います。
 今回報告してある4件につきましては、公務中の事故ではございますが4件とも本人の不注意による事故でございます。したがいまして、そのことにつきまして損害賠償をするということで専決処分したということで今回報告しております。
 なお、それぞれの処分につきましては、違反の状況等を見ながらしかるべき処分をしておりますが、今回につきましては、所属長を通じて厳重に本人には注意をしております。
 なお、こういった事案が発生すると、私の方から各所属長には厳重に注意して、部下の指導、監督を徹底するようにその都度申し伝えてあります。以上です。

○堀江委員
 「ウォット」は、今、利用者が7万人いらっしゃるということですけれども、7万人で大体どれくらい今まで県にお金が入ってたんですか。

 それから、今後どんどん利用者がふえると、どのくらいのキャパまで1年間に対応できるんですか、この体験学習施設というのは。体験学習施設そのものの目的は何なのか、もう1回お聞かせをいただきたいというふうに思います。

 交通事故の件ですけれども、1件、午前7時49分ごろとあるんですけれども、車両の管理はどういうふうにされているのか。こんなに早い時間に産業部で仕事があったんですか。私的に使ってるということじゃないと思うんですけれども、時間的にこんな早い時間に県の職員が動いてるんですか。ちょっとその辺がよくわからないんですけれども。
 ただ、100%本人の過失ということならば、やっぱりそれなりのきちっとした処分は行わないとおかしいと思うんですね。少なくとも免責額があるんですから、すべてが保険でとれるとは限らないと思うんですよ。県の全体の保険額を聞いてると莫大な保険額で、実際に賠償する額と保険額と比べれば賠償する額の方が少ないなんていう話も聞くんですけども、やっぱりこれ、事故がなくなることが、万が一の事故ならしょうがないですけれどもね、100%過失というような事故は少なくともなくすべきじゃないかと思うんですけれども、その辺もう1回ちょっとお聞かせいただきたいと思います。

○八木研究調整室長
 順序が逆になりまして申しわけございませんが、施設の設置目的といいますか施設の位置づけについてでございますけれども、水産資源であるとか自然環境、こういったものに親しんでいただく機会を通じまして、浜名湖に対する理解を深めるための施設として設置をさせていただいているところでございます。浜名湖に住んでいる動植物、魚類、こうしたものを見ていただく、あるいは実際に触れていただくこともできるようになっております。こうしたことから、いわゆる自然環境を学んでいただいたり水産資源について知っていただく、こういう機会を提供しましょうということでございます。浜名湖に対する理解を深めていただく、いわゆる地域の人づくりにも貢献できるんではないかなというふうに考えているところでございます。
 キャパシティーの話が出ましたが、先ほど言いましたとおり、設置当初は10万人を超す方に入っていただくことができました。そうしたことから言えば、10万人くらいまでは何とか行けるのではないかなというふうに考えているところでございますが、今回利用料金制を導入しようという中では、やはりコンスタントに7万人は確保していきたいというふうに考えているところでございます。

 利用料収入のお話がございましたけれども、平成16年度は803万9000円、17年度は876万8000円、18年度――去年でございますが897万8000円と、少しずつそれでも増加をしてきているところでございます。
 実はこの施設は学習の場を提供する体験施設であるということでございまして、学校の生徒さん、高校生を含めそれ以下の方たちについては全額入場料等の減免をさせていただいております。また、身体に障害のある方、70歳以上のお年寄りの方々についても減免をさせていただいておりますので、そうしますと7万人入っていただく中においても、ほぼ半分ぐらいじゃないかなと思いますけれども、そういった方たちからはお金をいただける施設ではございませんので、先ほど言いました800何万円という数字が出ておりますが、これからはコンスタントに900万円ぐらいの収入を確保していければなというふうに考えているところでございます。

○杉山産業部長
 交通事故の関係でお答え申し上げます。
 初めに、朝早い時間の話です。これは防災ダムの管理演習が別の場所でございましたので、それに間に合うようにこの時間に出かけたということでございます。
 それから、29号と30号につきましては追突事故、それから31号と32号については駐車場の中でぶつけたということで、まさに本人の注意をもって運転すればあり得なかった事故でございます。相手方の損害については保険で賄えるとはいいながら、県の公用車につきましては県民の税金を使って修理をするところでございます。注意して運転するように、これは改めて徹底していきたいと思います。以上です。

○堀江委員
 利用料収入が800万円から900万円あるとなると、さっきは年間80万円程度安くなるというふうにおっしゃったように聞こえたんですけれども、委託料が800万円から900万円下がるということじゃないんですか。その辺もうちょっとお聞かせをいただきたい。

 それから、旭山動物園が、教育施設としてつくって、子供たちに動物を見せようということで動物園を設置したけれども、観客数が減って管理が非常に大変になって市議会で廃止ということまでいったところで、動物園関係者が動物の見せ方や何かを工夫したことによって今や観光施設に変わっちゃったと、こういうふうになってるんですから、「ウォット」も、発想の違いをもって今言われた目的以上のものになるような工夫も必要だと思うもんですから、もっとやり方はあるんじゃないかと。一般の会社に委託するんなら、そのくらいの発想のできる会社に委託をしないと。ただ単に業務の中だけのことで県の負担が軽減されるというような会社ではだめだと思うんですね。だからその辺ももうちょっと、指定管理者に出す場合にいろんなアイデアを出させて指定管理者を設定した方がいいと思いますので、要望しておきます。

 それから、交通事故というのは人間だれでもやることですから、それを後になってとがめることはしませんけれども、個人の車だったら十分注意して傷がつかないようにやるけども、これは県の車だから、多少ぶつかったって県の金で直しちゃうんだからいいやという感覚があるようじゃ困ると思いますんで、その辺を十分、交通事故をなくそうというだけじゃなくて、県の物は県民全体の物ですからもっと大切に扱うという精神も植えつけていただかないと交通事故もなくならないと思いますので、その辺をよく、部のトップであります部長から厳重に注意をしていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

○八木研究調整室長
 委託料と入館料の収入の話でございますけれども、本年までは利用料金制をとっておりませんので、私どもから指定管理者に委託料という形で必要な経費をすべてお支払いしております。「ウォット」ではお客さんに入場料を払っていただきますが、そのお金は私ども県の収入としていただいている状況にあります。
 来年度以降は、今回条例改正をお願いしておりますとおり、利用料金を今度は指定管理者が受け取ります。県の収入にはなりません。私どもは来年度以降は、現在の委託料から、入るであろうと思われます収入の分を差し引いて委託をいたします。ですからそこで、指定管理者の皆さんがいろいろな企画を立てていただいたり、お客さん来てくださいという形の努力をしていただければ、その結果として収入がふえます。そして、先ほど数字を幾つか上げまして御説明申し上げましたが、委託料は多分これからも結果として少しずつ下げていくことができるんではないか。それが制度の目的でございますので、そうした努力もしていきたい、また業者は業者で歳入をふやす努力をしていただきたい、それに加えまして、私どもとしては会計事務の軽減も副産物としてあるのではないかということでございます。

 管理者につきましては、もし条例を改正していただくことができれば、それから業者の公募をさせていただきます。そこで幾つかの業者に応募いただいて、各業者の皆さんから提出していただく企画書をさまざまに検討して評価させていただき、利用者の増も図ることができるような企画を提出していただいた業者にお願いしていきたいという形で、また2月あたりの議会で管理業者としての指定を御承認いただくような手続を進めさせていただきたいと考えております。以上です。

○杉山委員長
 ここでしばらく休憩といたします。
 再開は15時とします。

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