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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:桜井 勝郎 議員
質疑・質問日:07/03/2018
会派名:無所属


○桜井委員
 建設委員会は初めてなものですから、ちょっと違った観点で質問をするかもしれませんけれども御容赦のほどよろしくお願いします。
一問一答方式でお願いします。
 最初に目についたのは、報告第12号の繰越明許費と第13号の事故繰越。これが市町の場合は予算規模もあるでしょうけれども、今回のこの繰越明許費は相当な数がありますが、これは毎年そうなのか。要するに予算というのは単年度会計ですから、予算を組んだものは単年度で処理しないといけないんですけれども、明許費ということは翌年に回すということです。債務負担行為は別としても、そういう面で経済的効果はおくれる。そういうことを考えたときにこんなにたくさん繰越明許費があっていいものかどうかお答えしていただきたいと思います。

○古屋経理監
 繰越明許について御説明させていただきます。
 明許繰越額ですが、県全体で見ましても非常に多く、交通基盤部の分が全体の64%を占めています。その中にはどうしても工事が遅れる中での通常分と、それから国の追加公共事業で再配当によるものの特殊分というものの2つがございます。通常分につきましては、例年もやはり非常に大きい額ではありますが、昨年度と比べますと5.4%減少しここにあります318億円余になっております。
 それから、その中でも追加公共等の特殊分は昨年度と比べますと6.8%ふえておりますので、通常分はその分減っていると考えております。
 それから、事故繰越のお話がありましたが、今回の場合はやむを得ず事故繰越が起きてしまいましたが、これについても工事現場における作業機械の故障等によるものでございますのでやむを得ないと考えておりますが、できるだけこの繰り越しは少ないにこしたことはないと考えておりますので、引き続き縮減に向けてさまざまな努力をしてまいりたいと考えております。

○桜井委員
 美しいふじのくにのみちづくりを見させていただいたんですけれども、要は観光道路、それから経済絡みの道路、三遠南信、中部横断あるいは伊豆縦貫、あとは環境という安心・安全な生活を支える道路をメーンにして書いてあるんですけれども、これを見る限りでは過疎地に対する道路についてはうたわれていません。過疎というものは費用対効果を考えたら、余り予算をつけるのはいかがなものかというお考えの方もいるでしょうけれども、あそこに住んでいる方は不便な道路、すれ違いもできない狭い道路で里山を守っている。里山をなぜ守るかといったら、皆さん御存じだと思いますけれども、やはり水の涵養だとか森林のダムの機能が備わっているとか、あるいは空気をきれいにするだとか。そういう形で過疎地の道路はそこにいる方たちの生活道路としては大変重要でございます。天竜川とか安倍川は政令指定都市でございますので市がある程度できますけれども、あとの大井川あるいは富士川あるいは狩野川の中山間地にいる人たちの生活道路は、高規格道路に相当な予算を向けることを考えたら大した金額じゃない。そういうことを考えたときにこの道づくりの中に余り過疎地の生活道路を、要するにリニューアルとか確保――新設のことを言うんじゃなくて狭隘な道路、すれ違いもできないような既存の道路をどうするかっていうのがほとんどうたっていないんですけれども、当局側はこれについてどうお考えですか、お聞きしたいと思います。

○曽根道路企画課長
 中山間地の道路をどう考えるかお答えいたします。
 美しいふじのくにのみちづくりの策定に当たり地域の皆様の声を伺ったところ、中山間地域においては、すれ違い困難な道路の拡幅や災害時の孤立集落の発生を防ぐ道路の整備などを望む声が多くありました。
 このため、今後4年間では中山間地と市街地を結ぶ道路のすれ違い困難箇所の解消や、台風や大雨等により災害の発生が懸念される道路のり面の防災対策などの施策に取り組んでいきたいと考えております。

○桜井委員
 ぜひそういうお考えで、みちづくりの冊子には余りそういうことに触れていませんからお願いしたいと思います。

 次に、ここにも書いてありますけれども橋梁の長寿命化について質問します。
20年後には80%の橋のつけかえをお金がないから補修とか改良という形でやらなきゃいけない。最近藤枝の建設会社がある接着剤メーカーに買収されました。なぜ建設会社を接着剤メーカーが買収したのかといったら、やはり陸橋や歩道橋の補修を接着剤でくっつけて長寿命化を図る。これからはそういう時代で、そのために建設会社を買収するんだということでございます。これは地元静岡県の建設会社ですから、そういう接着剤にかかわるいろいろな長寿命化について、県はどれくらい把握しているんですか。

○青木道路整備課長
 橋梁における接着剤等を活用した補修等についてお答えいたします。
 7番委員からもお話がありましたように、橋梁の長寿命化を今県でも進めておりますけれども、その範囲におきまして新技術、新工法をできる限り取り入れながら進めているところでございます。
 御指摘がありました接着剤等の新材料につきましては、特に橋梁の橋脚の補修におきましても、今まで橋の橋脚を補修するときは鉄筋コンクリートで巻き立てたりするケースが多かったんですけれども、それですと橋梁の断面を狭くしてしまうということで、最近ではポリマーセメントモルタルという薄くて強度のある材料を使った補修や、それから橋の桁などにも接着剤を合わせた炭素繊維シートなどを用いた補強方法なども採用しているところでございます。またそれらの施工に当たりまして新しい接着剤等有効なものについては新技術、新工法の登録なども確認しながら採用していきたいと思います。

○桜井委員
 ぜひ、コスト削減のためにも新工法を積極的に採用していただきたいと思っております。

 次に、細かいことであるけれども委員会説明資料18ページの下から5番目に交通円滑化を図る渋滞対策等があります。例えば今後4年間の重点施策の中に入っているんですけれども、島田バイパスと藤枝バイパスの上り線は渋滞が慢性化しています。藤枝−島田間にはトンネルが3つあるんですけれども、トンネルへ入る上り線でほとんどの車がブレーキをかけるものだからどんどん渋滞して、悪いときには大井川のほうまで渋滞するときもあり、もう日常化しています。島田バイパスはトンネルがないから、今国土交通省で4車線化の工事をしています。もともと4車線用の用地は確保してあるものですから。ただ問題は島田から藤枝へ行くトンネルの3つが軟弱地盤だということで、国1バイパスをつくるときに相当難儀しました。本来ならば無料で走らすつもりが、えらいトンネル工事で費用がかかったので最初はあそこだけ有料にして1台400円取っていたんですけれども、当時の知事の意向でその工事費の負担を県がしてくれたものですから無料になりました。だからまたあそこの渋滞を解消するためには相当な金額がかかると思うんですけれども、この藤枝バイパスについて当局側はどのようなお考えであるか聞きたいと思います。

○曽根道路企画課長
 藤枝バイパスについてお答えいたします。
 国土交通省は、平成28年度から交通渋滞の改善を目的として藤枝バイパスの4車線化事業に着手いたしました。平成30年度は測量、地質調査等を実施すると伺っております。
 国に早期完成に向けて積極的に働きかけてまいりたいと思っております。

○山本道路局長
 藤枝バイパスにつきましては非常に重要な道路と認識しております。ですから早期の完成等を国に働きかけてまいりたいと思っております。

○桜井委員
 委員会説明資料57ページ(2)の外国航路コンテナ船やRORO船は、岸壁使用料とか入港料を新規開拓の場合は免除、既存航路の場合はガントリークレーンだとか減免するということで、これ結構なことでございます。ただクルーズ船の場合は、今積極的に清水港だとか御前崎港だとか、場合によっては熱海港だとかっていう話があるんですけれども、清水港、御前崎港は岸壁へ着岸すると思いますが、これに対する岸壁の使用料はどうなっていますか。

○都築港湾振興課長
 クルーズ船の使用料についてお答えいたします。
 クルーズ船が寄港する場合は、入港料と係船施設使用料の2つの使用料を徴収いたします。そのうち入港料につきましては規定どおり徴収いたしますが、係船施設使用料につきましては地元が客船誘致する場合は全額減免しております。

○桜井委員
 例えば、静岡市が一生懸命クルーズ船を誘致しようとしていますよね。静岡市がクルーズ船を誘致する経済的効果は当然静岡市にとって大きい。要するに清水港は県の港湾ですから減免とか免除という形で県がやっていて、静岡市はそういうことに対して一切かかわっていないですか。

○都築港湾振興課長
 県と静岡市の役割分担のことかと思いますけれども、静岡市につきましては清水港の客船誘致委員会事務局としまして、誘致活動で財政負担等をしているところでございます。それぞれ財政負担をした中で活動しているところでございます。

○桜井委員
 委員会説明資料62ページの地震・津波対策アクションプログラム2013に位置づけた防波堤を粘り強い構造にすることに関して質問します。
東北の大津波、地震関係で視察すると、防波堤――防潮堤というのかほとんどL字型で海から来る波に対しては強いんですよ。だけども全部海側へひっくり返っている。なぜかと言ったら引き波で海側へ防波堤とか防潮堤が倒れちゃっているからです。
この場合粘り強いというのは、今までL字型――陸側にLになるものを要するに海と陸の両方の逆T字と解釈していいのか。ほかにも粘り強い方法があるのか、それについて教えていただきたい。

○安藤港湾整備課長
 防波堤、防潮堤の粘り強い化についてお答えします。
 先ほど7番委員がおっしゃったように、今までの防潮堤は津波が越波することを考えていなかったので、裏のりが非常に弱かったということがあります。現在どういうことを考えているかというと、裏のりあるいは天端ののり覆工の増強、それから一番下に入りますのり尻の構造物の堅固化あるいは下に埋める方法を主に考えております。
 それから胸壁等の直の構造物に対しては、裏表ともどもある程度の舗装を設けるだとか、あるいは側溝を設ける場合にも構造物と離した側溝ではなくて構造物と一体となった側溝を設けて、そこから水が侵入しないような工法にするといったいわゆる定性的な方法ではありますが、そういった格好で粘り強い化しようと考えています。
 また、防潮堤につきましては本来台風だとか季節風なんかによる高波による影響から静穏度を確保するためのものなので、もともと外力として津波を考えていなかったわけですが、東日本大震災で大きな津波をかぶったところ、転倒したりあるいは傾いてしまって使いものにならなくなってしまい、これを復旧するのに多大な予算と多大な時間がかかったことから、事業継続という観点で非常に問題になりました。
ということで、ある程度の津波が来ても粘り強く耐えられる構造にしようと今どういう工法をやっているかというと、防波堤の下にある基礎捨て石を広くしたり、あるいは上に盛り上げて防波堤本体のコンクリートを埋め込む、あるいは基礎捨て石の上に被覆石という大きな石を並べて増強して、上から水が来ても、あるいは引き波で逆に水が逆側に流れても簡単に転倒しない、あるいはスライドしないような構造をもって、今清水港だとか御前崎港について直轄工事により進めております。

○桜井委員
 ほかはそんな急ぐ質問じゃないですから、9月議会にまた質問したいと思います。私の質問はこれで終わります。ありがとうございました。

○山ア委員長
 それでは、ここでしばらく休憩といたします。
 再開は、13時30分といたします。

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