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委員会会議録

質問文書

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令和3年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伴 卓 議員
質疑・質問日:03/08/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伴委員
 分割質問方式で幾つか伺ってまいります。
 まず、主要事業参考資料6ページをお願いいたします。
国体強化についてICTを活用したリモート資料や戦術分析が今回新規で入っています。9500万円のうちどれぐらいの予算をこれに組んでいるのですか。静岡県の人口規模は全国第10位ですが、他県と比較して金額は妥当なのでしょうか。あるいは他の都道府県を参考にしているのでしょうか。その点を簡単にお伺いしたいと思います。

○高松スポーツ振興課長
 国体強化事業のうちICTを活用したリモート指導や戦術分析につきまして、9500万円のうち1500万円を予算としております。参考とした他県はあるのかにつきましては、他県を参考にしたというよりは、今年度はコロナ禍により各県内の41の競技団体が思うように強化活動ができなかったため、個別にヒアリングを行いました。来年度もコロナ禍は続くでしょうから、こういったICTを活用した事業を新たに取り入れることにしたものでございます。

○伴委員
 ありがとうございます。
 ちょっと脱線しますけれども、ICT活用がどのように選手力強化につながっていくのか個人的に興味を持っています。例えば、ユーチューブで――もともと僕は陸上選手なので――ハンマー投げと調べると結構いろいろ出てきますね。ユーチューブで賄えちゃうようなことをやってもあまり意味がないと思います。例えばサッカーだったらこんな形、野球だったらこんな形などの考えがあればお伺いします。

○高松スポーツ振興課長
 今お話にありましたサッカーなどの団体競技におきましては、練習や試合の映像を見ながらいろいろな戦術分析や効果的な練習に役立てることもできます。このため映像分析ソフトを新たに取り入れて、見たい場面はすぐに見て短時間で効果的な練習や、次の試合の戦術分析などに使うといったことを想定しております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 追加で質問しますが、既に取り組んでいらっしゃる団体もあるかと思います。例えばラグビーなどのチームプレーだと選手の運動量を測ったり、どれぐらい動いているのかなどが数値化されていると思いますが、そういうことに使おうとしている団体があるのでしょうか。また先ほどの御答弁で参考にしているほかの都道府県はないとのことでしたが、既にやっている県はデータなどを物すごく持っていると思うんです。静岡県が来年度から始めて、いつぐらいに効果を求めていくのかなどロードマップ的な目標値があればお伺いしたいと思います。

○高松スポーツ振興課長
 全国的には7番委員のおっしゃるとおり、高校サッカーの強豪校などでやっております。具体的なロードマップは現在ありませんが、県として国体上位入賞を目標にしておりますので、こういった新たな取組を行い、効果的な強化活動をすることで効果がなるべく早く表れるようにしてまいりたいと考えております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 ぜひ、データサイエンスではないんですけれども、やっぱり科学とスポーツを融合させていくことは競技結果に明らかな差が出ると思いますので、41団体で1500万円という予算が多いのか少ないのかちょっと分かりかねますけれども、他県に引けをとらないように、来年度以降しっかりサポートしていただければと思います。

 そこに付随して、団体等へのアナリスト帯同とありますが、アナリストとは全国大会などに同行してライバル選手をマークしたり、レース展開を見たりするなど、野球だったらピッチャーの癖などを調査するのかと思います。例えばメジャーリーグだと結構早い段階から、セイバーメトリクス――ブラッド・ピットが主演した映画でも話題になりましたけれども――のように徹底的にスポーツをデータ化して強いところ、弱いところを攻めていく。そういったことをイメージされているのかどうかお伺いしたいと思います。

○高松スポーツ振興課長
 プロチームのように多くのデータを収集して分析するよりも、国体に向けてになりますので、国体の予選、本大会、もしくは可能ならば強化合宿などへの帯同を考えております。国体ですとそのときにチームを組むわけであり、ふだん一緒に練習できない選抜チームの練習をより効果的に実施するための支援と考えております。

○伴委員
 聞き方が悪くてすみません。具体的にはアナリストにどんなことをしてもらうのか、追加で教えてください。

○高松スポーツ振興課長
 選抜チームの試合中の選手へのアドバイス、選手のプレーの特徴を分析して大会のチーム編成や勝つための戦術をアドバイスしてもらうといったことを想定しております。

○伴委員
 アナリストは主にチームプレー――団体競技に随行させるということでいいんですか。例えば陸上競技の100メートル選手にアナリストはあまり使わないと思うんです。マラソンだったらペース配分がありますが、団体競技で予定している種目があれば教えてください。

○高松スポーツ振興課長
 サッカー、バレー、バスケット、ラグビーといった団体競技を想定しております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 本当に数字の取り方で勝敗が変わってくると思いますのでよろしくお願いいたします。

 次に、ジュニア選手の育成・強化に予算が8700万円ついております。マイナー競技の体験教室について気になりまして、何をもってマイナー競技なのでしょうか。3地区で8700万円は結構な予算かなとの印象を受けたので内容をお伺いしたいと思います。あとその3地区を選んだ理由も併せてお願いします。

○高松スポーツ振興課長
 まず予算の件でございますけれども、ジュニア選手全体の育成強化事業費として8700万円を積んでおりますが、マイナー競技に対する強化育成についての金額は800万円を予定しております。
 何をマイナー競技とするかは、例えば国体競技における人口が少ない競技のボート、ホッケー、ウエートリフティング、ハンドボール、バトミントンなどを対象としております。そういったマイナー競技につきましては、強化もそうですが、まずはその競技に慣れ親しんでもらう、体験してもらうことで競技人口を増やすことが必要だと思います。
 3地区は東部、中部、西部であり、県内全体で講習会などを行います。

○伴委員
 ありがとうございます。
 マイナー競技という言い方が私は個人的に引っかかっていまして、もし自分がバトミントンをめちゃくちゃ頑張ってやっていて、マイナースポーツやっているんだねと言われたら、多分ちょっと腹が立つと思うんです。ちょっと言い方は工夫してほしいなというのが個人的な感想です。確かに競技人口が少ない競技をやるのはすごくいいと思うんですね。野球で日本一になろうと言うよりもボートで日本一になろうと言ったほうが、そもそもパイが少ないので入賞しやすく、確率なども変わってきますね。やはり国体は総合の点取りで順位が変わってくるため、そういった策もあると思います。いろいろ工夫していただいて、表現も考えてやっていただきたいと思います。ジュニア育成については承知しました。

 次に、指導者実践研修についてお伺いします。
 この指導者というのは部活動の顧問などをイメージしているのでしょうか。どこの誰をスキルアップさせようとしているのか、部活動であれば40人はちょっと少ないのかなとの印象を受けました。まずそこについてお伺いしたいと思います。

○高松スポーツ振興課長
 競技力の向上として、県内にございます41競技団体の指導者を想定しております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 世界レベルの指導者を招聘するとありますが、この世界レベルの指導者というのは例えば、水泳だったらこの国のこのコーチ、日本で言えば平井伯昌さんがいいと言えば呼ぶのか。何をもって世界基準なのでしょうか。また世界レベルの人に本当に指導力があるかどうかはわかりませんが、どんなことを想定されているのか教えてください。

○高松スポーツ振興課長
 世界レベルの指導者につきましては、各競技団体が行う指導者招聘事業に対して県が補助、支援するものです。その要件といたしまして、ナショナルチームの監督やコーチの経験がある方、もしくは国内外でのトップリーグ所属チームや実業団チームなど高いレベルの指導実績がある方が要件です。そのような要件の指導者を招聘して強化活動を行う競技団体に対して支援をしているものでございます。

○伴委員
 ありがとうございます。
 多分、実際に招聘の対象者を選ぶのは各競技団体だと思います。県がそれに対してその人はいけないと言うことはないと思いますので、これ以上ここは伺わないようにいたします。

 その並びで、選手・指導者確保についてお伺いします。
 トップアスリート等を正規雇用すると書かれていますが、例えば先ほど自分でマイナーと言っておいて何なんですけれども、ペタンクやモルックなどがあると思います。日本ではマイナーだけれども、クリケットなんかは世界でも人気のあるスポーツだと思います。
 これはどんなスポーツでもいいのか、また日本ではメジャーでないスポーツの選手を雇用したときに対象となるのか。その際に、例えば8時間労働してその後に自分で練習してくださいとなるのか、午後2時ぐらいまで仕事をしてその後も就業時間とみなしてトレーニングを積んでもいいとするのか、そういった決まりがあるか教えていただきたいと思います。

○高松スポーツ振興課長
 トップアスリート等の正規雇用の事業につきましては、基本的に国体での上位入賞を目指しているものであり、国体での開催競技が対象となっています。
 雇用してもらう企業の要件は、その選手の強化活動の支援や、3年間は雇用してもらうといった要件でございまして、就業規則に入っているかどうかはわかりません。通常、選手は正規社員で仕事をしているものですから、仕事の時間に大会が入ったりするとそこは少し融通を利かせていただく形で企業に支援してもらうなど、雇用していただいた企業によってまちまちな部分はございますが、基本的には選手の強化活動、大会の出場などをしていただくことを要件としております。

○伴委員
 これは何年もやっている事業だと思いますので、増加していけば本県にとって優秀な選手が集まってきて、仕事と競技の両立ができる事業だと思います。融通が利くのも大事ですし、企業に対してもいい意味で縛りがかけられるような取組ができればと思います。

 最後に、これは年度ごとの契約なのか、3年間で600万円という契約なのか確認させてください。

○高松スポーツ振興課長
 こちらは県スポーツ協会を補助事業者として各企業等に補助しているものです。補助金は単年度であり3年間を約束したものではないですが、まず受入れしていただく企業、また選手については3年間はやっていただくという条件を付して、雇用なり働いていただいております。補助金としては単年度ですが、継続できる形でお願いしております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 国体に参加しない都道府県はないと思います。小さな積み重ねが大会の結果につながってくると思いますので御支援よろしくお願いいたします。スポーツ関係は一旦これで終わりたいと思います。

 次に、SPACについて何点かお伺いします。
 主要事業参考資料8ページについて先ほど6番委員からもお話がありましたが、SPACは僕も好きです。何回か見に行かせていただいていますし、いいと思うんです。
 ただ、全県民がもろ手を挙げて頑張れという状況にないのも正直事実でありまして、不要論者も中にはいると思うんですね。ある方から予算が大分ついているねとお話を頂きました。野外芸術フェスタ開催事業として、来年度の5月と10月に静岡市、裾野市、下田市の3か所で「アンティゴネ」ほかとなっており、予算が約3000万円計上されています。単純に1公演1000万円。屋外ステージとかの設営があるとは思うんですが、まずこの予算が妥当なものなのかどうか、またすごく言いにくい表現になってしまいますが、今はコロナ禍もあって運営が厳しいためそれを支援するために県が旗を振っているのではないかのお声もあります。もともと構想があったものなのかどうかなどをお伺いできればと思います。前向きにお願いします。

○室伏文化政策課長
 野外芸術フェスタにつきましては、会場が静岡市、裾野市、下田市です。このうち静岡市分は今年度中止になってしまいましたが、全国的な文化プログラムとしての位置付けもあり、駿府城公園
に特設会場を造って実施するために大体2000万円ぐらいかかります。
 あとは、地域バランスや遠隔地であることも考えて、裾野市と下田市での公演となりました。予定では商工会議所等にも協力していただいて、物産市と一緒に公演することを進めております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 地域的な配慮とのことですが静岡市から向こうはどこもないですね。浜松市の委員の方もいらっしゃいますけれども、西部方面は俎上にのらなかったのかどうか確認させていただきたいと思います。

○室伏文化政策課長
 野外芸術フェスタの開催については、毎年いろいろな会場でやっており、今年度は掛川市で行いました。毎年東部、中部、西部の全てには行けないので年度で順番をうまく回していくことで進めていきたいと思っております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 年度をまたいで県内で広く行われているということであれば承知しました。

 参考資料9ページをお願いいたします。
 先ほど6番委員からも質問がありました演劇アカデミーについて、令和2年度事業で県内演劇活動調査が盛り込まれています。この事業の昨年度版になりますが、これはどんな結果だったのかお伺いしたいと思います。何の調査をして、どんな結果が出たのか、その結果を踏まえてこの演劇スクールに結びついているのかと思ったのですが、それはどうだったのかということです。

 また、予算が対昨年度比約2.5倍となっているので支出の内訳をお伺いします。

 また、このアカデミー自体が1年間で演劇人材を養成するとありますが、例えば高校3年生は卒業して来年大学に行ってしまうので、1年生、2年生が継続的にやりたいと思った場合に2年目、3年目の受講ができるのかどうか、今の時点で分かっていれば教えてください。

○室伏文化政策課長
 県内の演劇活動団体の調査につきましては、県内の演劇団体の現状や課題、それと今後の活動の方向性を今まで調べたことがありませんでした。今回初めて調査をすることで実態を県がつかみ、それを今後の県の施策推進に役立て、県内の演劇団体のネットワークづくりを推進していく目的で調査を開始しました。

 「演劇の都」推進事業の予算が2.5倍となっていることにつきましては、演劇アカデミーに要する経費の分が増えたためであります。

 演劇人材の養成を1年間行うことにつきましては、平日2日と土日どちらか1日といった週3日を1年間組んでいくカリキュラムでございまして、1年間のアカデミーが終了した後も、OB、OGとして残って参加していただくことで後につなげていくことを考えております。

○伴委員
 そうすると2年目、3年目にリピートできるわけではなくて、基本的にはOB、OGとなってフリーパスではないけれども、団体に里帰りできるような状況が生まれるのですね。
 例えば、僕の地元だと吉原高校の演劇部が頑張っていると聞きますが、そういったいろんな団体に――なかなかコラボって難しいと思うんですけれども――派遣してもらい、プロに触れることはすごく大事だと思うんですよね。そういったことも考えていらっしゃるのかどうか。せっかく調査したのでお伺いしたいと思います。

○室伏文化政策課長
 調査により県内の演劇団体を知ることができ、演劇団体からも演劇アカデミーに協力していただいて、応募していただくといった関係になるのかと思います。
 あと、SPACもシアタースクールをやったり、県内の子供ミュージカルも幾つかありますが、そこがうまく結びついているような感じになっておりますので、演劇アカデミーをやることによって、またもっと広がっていくと思っております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 SPACについて、さっきちょっとネガティブな言い方もしましたけれども、やっぱり俺たちのまちの劇団なんだと、静岡県民としてSPACを誇りに思ってもらうためには、ファンを増やしていくしかないと思うんですね。なのでボランティアなのか県がサポートするのか分かりませんが、子供たちが小さい頃に劇団員さんに会ったことが、その後見に行くきっかけにもなってくるので、そういったファンづくりも併せてやっていただきたいなと思います。

 最後に、スポーツ関係について提案して終わりたいと思います。質問ではありません。
 先週末、私は個人的にスポーツイベントが続きまして、土曜日には富士市の地元でコーヒーショップさんが主催するサイクリングイベントに行き、大石スポーツ政策課長にも来ていただきました。静岡市から富士市までの40キロを自転車で走って、またそのまま帰るという強靱な職員さんに御協力頂きありがとうございました。
 昨日は女性デーということもありまして、ホワイトリボンランがありました。ちょっと聞きなれない言葉かと思いますけれども、日本だとお産の時に数%の割合で死産があります。しかし世界はまだそんな水準ではないのでサポートしていこうということで、ホワイトリボンランが実施されました。ジョイセフの事務局長さんが富士市出身の小野さんという方であり、去年はできなかったのですが今回で3回目になります。
 スポーツ振興と聖地づくりは大いに結構だと思います。しかしそれとは別にスポーツを活用して何か社会問題に向き合っていくこともスポーツの聖地づくりに必要なのではないでしょうか。
 もしかしたら健康福祉部の所管かもしれないんですが、今回資料を頂いてそういった要素が全く載っていなかったので、来年度以降の話にはなってしまいますが、スポーツを活用する点ではそういった視点も取り入れていっていただきたいなと最近思いましたので、最後に意見だけして終わりたいと思います。
 広岡スポーツ担当部長、何かありましたらお願いします。

○広岡スポーツ担当部長
 来年度はスポーツ推進計画の最終年度になりますので、先ほど申し上げたとおり改定作業を進めていきます。もともと今の計画の中でも対象については幅広く考えていました。女性や障害のある方もスポーツに参加していただくという視点は持っておりますので、今回の資料の中にそのような言葉が出てこなかったのは大変恐縮ですが、しっかりやっていこうと思っております。例えば今年度は女性や子供を対象にヨガ教室をリモートでやりました。7番委員からは小さい頃からが大事だというお話も伺いましたし、女性のことも大変重要だと思っていますので、そういった視点を入れながら、来年はその辺によりスポットを当てられるようなものを用意していきたいと思っております。

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