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委員会会議録

質問文書

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平成29年決算特別委員会厚生分科会 質疑・質問
質疑・質問者:仁科 喜世志 議員
質疑・質問日:10/31/2017
会派名:自民改革会議


○仁科委員
 一問一答方式で質問させていただきます。
 平成28年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書及び施策展開表によってお伺いします。
 説明書の2ページ、3ページです。施策展開表は35ページになります。
 ここのふじさんっこ応援隊の取り組みにつきまして、平成28年度は既に企業や団体の取り組み実績が平成29年度の目標数値を大幅に上回っていると表記がされています。時系列で見ていきますと平成28年度は1,333団体の実績となっておりますけれども、今まで毎年100近い団体が新たに参加してきた中で、平成27年度の実績と目標値との差は28団体しかありません。この取り組みの姿勢として、地域あるいは職場で支えていくことはとても大事なことだと思います。平成28年度の実績や平成29年度の目標値を見て、どうやって目標値を定めているのか、その辺をまず伺いたいです。

○黒柳こども未来課長
 ふじさんっこ応援隊の参加団体数の目標値でございますけれども、平成27年度にふじさんっこ応援プランを作成したときに平成29年度の目標値として定めたものでございます。ふじさんっこ応援隊への参加促進を進めまして、実際には平成28年度で1,333団体と目標値を上回る団体に参加していただいております。
 また次期総合計画におきまして、この参加団体数につきましては、既に目標値を超えておりますので、新たに高い目標値を決めまして今後さらに参加促進を図っていくこととしております。

○仁科委員
 意見として申し上げておきますけれども、10月12日付で経営管理部長から施策展開表は事務方の作戦書として事業展開しているという文書が来ています。決算特別委員会に出されています。ですから今、次なる総合計画に数値を反映すると言われていましたけれども、決算内容を見て次期総合計画に反映するのは当たり前です。平成27年度につくられたものの実績を見ながら、平成28年度にやるのは今の総合計画です。そうするとこの施策展開表はどの辺の位置づけにされているのか。作戦書として事業を展開し、政策や業務の見直しを行っていると経営管理部長が書いているんです。
 ですから、直近の情報にしたがって次年度とか総合計画に反映させるのはもちろんそうですけれども、実績を見ながら目標値を定めていただきたい。これは意見として申し上げておきます。

 次に説明書5ページをお願いします。施策展開表は63ページになります。
 これは総括表ですから具体的な文言は後ろに出てくると思いますけれども、看護職員の確保対策につきまして、説明書では5ページ、7ページ、16ページでふれております。一方施策展開表63ページでは人口10万人当たりの医師や看護職員数の実績等がありまして、医師や看護師の偏在が気になっています。過去からずっと見てきたんですけれども、東部地域の医師や看護師の充足率はずっと変わっていません。全体的に充足していないことはわかるんですけども、その中でも東部地域で充足率が変わっていないことについて根本的にどういうことが考えられるんですか。それを伺います。

○浦田医療人材室長
 東部地域の医師及び看護師の充足状況についてお答えします。
 そもそも東部地域における医療資源、例えば病院などの施設そのものの充足が及んでいないことがまず1つあろうかと思います。さらに東部地域の人口分布の仕方ですが、県中部、西部の人口集中地域においては、それなりに病院、施設等が充足しております。それと比べますと東部地域においては、大きな病院が限られている状況がございます。そうしたところにおいて医師及び看護師を充足させるべく今、さまざまな施策を打っている状況でございます。

○仁科委員
 今の答弁から東部地域の人口的なものと私は感じました。医療において人口、集中的な人口を前面に出して、こういう状況になっていますというのは許されないと思っているんです。病院の大きさとか数とかはあるかもしれませんけれども人口に対する充足率ですから、これは人口当たりに対してどれぐらいかという表現です。人数の多少については言われたとおりだと思いますけれども、充足率で出されていますから充足率の解消に努めていただきたい。そういうことをずっと見てきますとそういう状況になっているんです。だから人口に対する充足率に差があることは解消していくと。医師数や看護師数の差異があるのは当たり前のことですけれども、充足率については解消していただくように努めていただきたいと思います。

 次に、説明書は9ページをお願いします。施策展開表は55ページになるかと思います。
 発達障害児に対する支援ですけれども、この中に児童発達支援センターの機能強化があります。県内の児童発達支援センターの設置状況はどのようになっているのかお伺いいたします。

○土屋障害福祉課長
 県内の児童発達支援センターの設置は18カ所で、未設置は22市町となっております。これについては県内全ての市町で設置できるように取り組んでいかなければならないと考えております。

○仁科委員
 未設置の市町がまだ多いわけですね。資料には設置されているところの機能強化を中心にしてと記載されております。発達障害児への支援とのことですから、市町ごとの取り組みもありますけれども未設置が22市町ですので、できているものの機能強化はもちろん必要ですけれども、身近な地域における支援体制の構築を図ったとのことですから、県として未設置カ所について特段の指導というかアプローチをしていただいくようお願いいたします。

 次に、説明書15ページです。施策展開表は83ページになります。この上段に平成28年度の犬・猫の殺処分数が出ております。数字的には随分減ってきてはおります。しかし聞くところによりますと殺処分ゼロを目標にしている県も結構あります。この取り組み状況ですけれども、ちょっと気になったのは3,200頭以下という数字です。平成28年度実績が1,515頭で今までの実績の数値が下がってきていながら、目標値をこのように定めていますが、この数字はどういう考えで出てきているのでしょうか。

○長岡衛生課長
 犬・猫の殺処分数でございます。
 目標値が3,200頭で現状が1,500頭余でございます。この目標値を定める際に動物愛護管理推進計画をつくっております。当時の殺処分頭数はかなり多い数値でございました。そこで10年計画をつくり、その中間の平成29年度にはこのぐらいの数字になるだろうと考えて目標値にしましたが、いろんな取り組みの結果、それよりも前倒しで早く殺処分頭数が減っている状況でございます。

○仁科委員
 なんか答弁がおかしくありませんか。
 決算ですから言いたくないんですけれども、施策展開表に平成29年度の目標値として3,200頭以下という数字があります。平成26年度や平成27年度の実績数値が出ているじゃないですか。そして10年計画でつくったと言いましても、大きい数字の目標値のものをそのままにして結果として前倒ししたとか、実績として理解しているんですか。
 私はそうではなくて、基本的に生き物の殺処分をできるだけ少なくする。愛犬家や命をかわいがっている団体はいろいろやっています。その中で平成28年度実績の1,515頭という数字が出ていることの努力は認めます。その努力は認めますが目標値をそのままにしておく考え方が私にはわかりません。再質問は求めません。

 次に移ります。
 説明書19ページになります。施策展開表87ページをお願いします。
 19ページの真ん中より少し上段にありますけれども、ここの評価及び課題の中で、食の安全に対する県民の信頼度という項目があります。知事は静岡県のことを食の都としきりに言って、食材の種類とかいろんな形でPRをしています。私もそれに異論はありません。食の安全に対する県民の信頼度の目標が平成29年度に75%という数字が出ておりますがこの数値がなかなか上がってこない。平成28年度の実績は67.9%です。この要因といいますか原因を教えていただきたいと思います。

○長岡衛生課長
 食の安全に対する県民の信頼度は県内で食品を購入する際に、安全であると考える県民の割合でございます。昨今の大きな原因といたしましては、ノロウイルス食中毒の増加が信頼度に大きく影響していると考えております。

○仁科委員
 過去ずっと見ても60%台です。ノロウイルスやO―157は最近の話です。だから一時的な社会現象や食品に対する認識が原因とも考えられますけれども、上がってこない原因は、もっと違うところにあるのかもしれません。PRとか食品表示もありますよね。そういう食品表示を確認したり、理解している県民が非常に低いのは承知しているんです。だからそういう説明やアプローチの仕方によりこの数字が伸びてこないこともあるのかなと思っています。75%を目標に掲げていますけれども、それに近づけるように食品販売会社が食品表示を理解できる取り組みをぜひお願いいたします。

 次に、少し飛びますけれども説明書253ページです。
 先ほど山口健康福祉部長から平成28年度の健康福祉費の予算現額に対する支出済額と翌年度繰越額あるいは不用額の説明がありました。
 県の歳出決算の中で教育費に次いで健康福祉費が多いわけです。多岐にわたっていますからその取り組みを評価しているんですけれども、ただ分母が大きいものですから、翌年度繰越額が18億円余。それから不用額が37億円余。執行率は97.5%だからと言われればそれまでで、翌年度繰越額の説明で事業の話や不用額の説明で事業費の見込み差とか金額の確定に伴う減とかの説明がありましたけれども、数字そのものが非常に大きくて37億円とは何とももったいないと思っているんです。いろいろ要望する中でお金の不足を当局は説明してくれますけれども、この具体的な説明をいただければありがたいです。特に不用額37億円は国庫補助で事業を行う場合はその倍の仕事ができるわけです。その辺の不用額について伺います。

○森岡経理監
 不用額についてでございます。
 不用額の主な内容でございますけれども、県立病院費で静岡県県立病院機構貸付金がございますが、こちらで15億7600万円。それから医務福祉費の難病医療費等事業費助成で2億4205万1000円。それからこども未来費のこども医療費助成で1億1037万3000円。それから障害者支援費の精神障害者措置・通院医療費負担金の1億675万4000円などが大きな事業となってございます。
 このうち静岡県立病院機構貸付金でございますけれども、15億円を超える額でございます。静岡県立病院機構が実施をします施設整備に対しまして、あるいは機器整備等の購入費事業に対しまして、資金を県が貸し付ける事業でございます。総合病院の施設整備において年度後半に行った入札差金や機器整備の購入計画を見直して購入の時期を先送りにしたこと等によりまして、不用となった額が多額に及んでいる状況でございます。
 それから難病医療費等事業費助成やこども医療費助成など義務的な経費は、年度によって所要額が変動することがありますので、予算不足にならないように予算確保に努めている状況がございます。その結果不用残が発生してしまう状況が多くなってございます。
 予算計上を適正に見積もりをしまして、執行を適正に行っているところでございますけれども、金額が非常に多くなっておる状況でございます。今後とも所要額の算定や事業の進捗状況をしっかり確認しまして、精度を上げて見積もりをしっかりすること、適切な予算執行に努めてまいりたいと考えております。

○仁科委員
 ありがとうございます。
 最後に、がんセンター関係で伺います。
 資料はがんセンターの施策展開表の2ページ。それから静岡県公営企業決算審査意見書の9ページです。
 私は、がんセンターの患者満足度とか入院の数字を非常に高く評価しているんです。
 意見書の9ページに医療スタッフの中の麻酔科等の医師確保に向けて取り組まれたいと特記されています。
 一方、施策展開表にはこれからの課題があるんですけれども、2ページの3評価のウを見ますと高度がん専門医療の提供と患者家族への徹底支援のためには、引き続き人材の確保が必要である、特に看護師の確保が重要課題であると書いてあります。麻酔科のことは出てこないです。看護師が足らないことについては患者とか家族とかの部分でわかりますが、こういうときには角度が違っても、監査員が意見を出すときに事務方が急務であるというならば、看護師も併記していくべきであって、麻酔科は医療スタッフと看護師は両輪のような形でいかないとどうなのかなと私自身は感じるんですけれども、その辺はどうでしょうか。

○小櫻がんセンター局長
 監査委員の意見書に記載のとおり、特に最近手術を受ける患者さんが非常にふえていて、現状は麻酔科医の欠員が続いているために監査委員から意見があったと承知しております。
 一方の施策展開表はどの部分に我々が力を入れているかを表明させていただいたことで、評価に書いてありますとおり看護師確保については病院全体の急務で、意識を非常に高くもって看護師確保にずっと努めていることもありまして、引き続き努力が必要だと考えております。
 もちろん医師についても麻酔科だけではなく、画像診断医とか診療科によっては欠員の診療科が幾つかございます。それについては監査委員からの意見のとおり、しっかりと確保していくことを当然意識しております。けれども残念ながら医師の確保につきましては、がんセンター側の努力だけではままならない状況もあります。
 したがって、医師確保は手を抜いているわけではございませんで、がんセンターの努力によって対応できるのはどちらかというと看護師のほうであり、より切実に感じているものですからがんセンターとしては非常に頑張っていきたいと。そういう意識があるために施策展開表には特に看護師と書かせていただきましたが、医師につきましても、当然重要であることを認識しておりますので、今後監査委員からの意見をしっかりと受けとめて努力していきたいと考えております。

○仁科委員
 質問を終わりますけれども、医療スタッフは、医師だけに偏るわけでもなく、あるいは看護師だけに偏るわけでもない。当然、両輪のことというのは誰でも御存じのことだと思うんです。監査委員は、第三者として事務の執行、予算の執行等を確認していくわけですので、説明する事務方の皆さんも同じような形で説明していく。何を最初に取り組んでいくかは、そんなに差のない説明をやられたと思うんですけれども、こういうふうに文字になると優先度が目立ちます。
 医療スタッフについては看護師の確保も大事であると十分承知しておりますので、その辺の説明の仕方の配慮もしていただきたいと思います。

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