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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:東堂 陽一 議員
質疑・質問日:11/17/2011
会派名:自民改革会議


○東堂委員
 4点質問いたします。
 まず平成22年度主要な施策説明書の1ページに主要施策の目的という、冒頭に3つの柱ということで、基本方針ということであります。そのB環境・景観の改革の方向を重視したという説明がございました。そして具体的に、説明書の73ページでありますけども、良好な景観の保全と形成の推進という項目の中に、県が公共事業を施行する際の景観に配慮するための指針となるふじのくに色彩・デザイン指針を策定して、一部の出先機関において運用を開始したとありますけども、具体的にどういう例があるかということをお聞きしたいということ。
 そして一部の出先機関というところがよくわからないわけでありますけど、なぜ一斉に運用を開始しないのか、そこの説明をお願いしたいと思います。道路等を歩いていて統一感がないようなこともありますので、ぜひこれ大事な観点だと思います。統一感、あるいは景観への配慮ということで、そういうことを踏まえて説明いただきたいというふうに思います。

 次に説明書の2ページ、県民の「安全・安心」社会実現のための取組を推進するの中で橋梁の耐震補強という項目があります。具体的には説明書の23ページ付近に説明が載っております。実際に、もともと耐震補強は従前から言われていたわけで、非常にたくさんの対象箇所があると思うわけであります。大震災の後さらに一層その重要性が増したと考えるわけでありますけども、この決算の中で実際に整備した数、使った金額というものを教えてもらいたいと思います。そしてこれからあと幾つぐらい残っているのかというデータも含めて、費用も含めてこれからの数字も教えていただきたいと思います。

 3つ目には、説明書の8ページであります。入札の方法についてであります。この中のどこに入るのか。総合評価方式に入るかもしれませんけども、実際の入札条件の中で会社の経験とか、技術者の経験を問う項目が結構見られると思います。条件としてついている場合があると思いますが、私が疑問に思うのは、そこの条件が厳しいためにその工事に参加する意欲がある会社であっても、経験がないために、経験がある従事員がたまたま配置できないために参加できないというような問題が実際に起きております。ある工事においては、たった2社か3社しか応募者がなかったというような工事もあったというふうにお聞きしました。そういう中で、結果として競争をするシステムの中で十分競争機能が働かない。あるいは経験がなかなか積めないためにどんどん経験業者が減っていく、技術が途絶えてしまうというような弊害も起きているのではないかと感じます。これはこの制度の問題点だと私は思いますけども、どのようにお考えなのかお聞きしたいと思います。

 最後に、4番目は説明書の98ページであります。一番下のところの病害虫獣被害、松くい虫の被害ですね。予防、駆除ということで、総合的かつ効果的に実施したとあります。実際には現場に行きますと松くい虫の被害というのは大変厳しい、激しい状態だと思います。なかなか改善されないどころか、さらに被害が進んでいるという中で、従来の方法ではなかなか解決ができないものですから、新しい方法というか、効果的な方法を考えなきゃいけないと常々思っているわけでありますが、そのような取り組みがどのようにされているかということをお聞きしたいと思います。以上4点質問いたします。

○杉本都市計画課長
 ふじのくに色彩・デザイン指針の施工例、それから一部での運用というのはなぜかという点についてお答えをいたします。
 まずこの指針につきましては、景観における公共事業、公共施設というのは非常に重要な役割を持って影響も大きいということから、県といたしましては、県民、民間に対して範を示すということも含めまして、よりよい景観になるよう、色彩やデザインを中心に公共事業についてのあり方について昨年12月よりこの指針を適用しております。それまでに適用いたしました件数といたしましては134件ございまして、その中では透過性のいい、見通しのいい防護さく、ガードレールをガードパイプに変更したものや、照明柱等を色彩に配慮した照明柱に変更するなどの施工例がございます。
 2点目の一部の地域に限られたということでございますが、昨年度途中に指針ができたという関係がございまして、平成22年12月から熱海土木事務所、それから平成23年1月から下田土木事務所、賀茂農林事務所ということで、順次適用をしております。その関係で今年度につきましては、既に6月から交通基盤部の全出先機関において適用をしてございます。また来年度よりは公共事業すべてについて全庁的に適用することを進めたいと考えております。以上でございます。

○鈴木道路整備課長
 橋梁の耐震対策の考え方、それから現在残っております耐震対策の必要な箇所数と事業費について御説明いたします。
 静岡県では東海地震が逼迫していることから、被災後の迅速な緊急救命活動のために道路が非常に重要でありますので、緊急輸送路として高速道路とか国道などを指定しまして、各管理者が橋梁の耐震対策を進めてきております。県の管理橋梁は平成9年度から、阪神・淡路大震災において被災事例の多い、昭和55年より前の設計基準で建設されました247橋を優先して整備しております。平成25年度までにこれら247橋をすべて対策するということで続けてきております。
 平成22年度までは約6割、147橋の対策が完了しております。残すところ約100橋になっております。残る橋梁の見通し、それから事業費についてですが、ことし平成23年度で約25億円、それから平成24、25年度でそれぞれ30億円ほどの事業費を投入しまして、残りの100橋につきまして耐震対策を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

○望月建設業課長
 入札参加の技術者の要件についてお答えします。
 建設工事の制限付き一般競争入札につきましては、入札参加条件に当たってその工事の内容とか難易度、競争性、そういったことを考慮して、発注機関において工事ごとに設定しております。先ほど質問の中で技術者についてはどうかということですが、工事の中に品質を管理するために一定の技術を持った者を配置することが当然求められることでありまして、現場に配置する予定の技術者に関して一定の資格、あるいは経験を要するということで入札参加資格を設定する際、そういう技術者を求める要件を設定しておりますので、先ほど要件を緩和するということについては現状の中では難しいと考えております。以上です。

○大内森林整備課長
 松くい虫の被害状況についてお答えいたします。
 平成23年度の状況としましては、掛川市、御前崎市の海岸線の被害については若干増加しております。また浜松市の海岸部、浜北の森林公園では増加しております。これは空中散布が未実施だったために、最近枯れているものがふえています。ただ松くい虫の防除対策なんですが、現在空中散布と地上散布、それと樹幹注入剤で松を強くするということと、被害のあったものについては伐倒をしてそれを駆除して焼却とかチップにし処分をするということです。平成22年度はその被害量が、松で4,350立米ありまして、そのうち駆除量は4,267立米で、全体の98%の駆除率です。
 また新しい方法としましては、なかなか被害が減らないものですから、抵抗性松という、松くい虫に強い松を生産して、それを植栽するようにしております。平成22年度は2万本の抵抗性松が植栽されております。以上です。

○東堂委員
 まず環境、景観についてのガイドラインの適用ということで、順次という説明をお聞きました。同時に適用するのはそんなに難しいことなのかなという疑問を持ちますけども、交通基盤部では6月から実施されるということで、なるべく統一感を持つということも大事だというふうに思います。道を走っていて、すぐ隣にもかかわらず違うような製品が使われているのがよく見受けられますんで、非常に見苦しいなという思いもあるわけであります。ぜひこれはしっかりとそういう考え方で進めてもらいたいという要望をいたします。

 橋梁の耐震補強について、ちょっと回答が抜けたところがありました。今年について幾らくらい使っているかという、整備した数をお聞きしましたので、これもあわせて教えてもらいたいと思います。274橋という説明でしたけど、もうちょっと多いような印象ですが、実際こんなものなんでしょうかね。もう一回そこの数をお尋ねします。

 入札条件については、かつてはこういう条件はなかったと、資格を求めるというのは全くなかった時代もあるわけでありますし、どの業者でも最初は初めてやるわけですよね。最初から経験のある業者はいないわけでありますから、そういう中で経験を求め過ぎると新しい業者が参入できないわけでありますし、さっき言ったやる気のある業者があっても参入できないという現実もありました。結果的に応募できた業者は2社か3社しかないという事例もありましたので、競争がそがれるのではないか。あるいは、しかも過去10年以内に経験をしたことがあるというような制限までつきますので、何年かたつうちにはどんどんそこに該当する業者が減っていきますので、いずれは該当する業者がなくなってしまうのではないか。現実にそういうことが起こりつつあります。さっき言った2社か3社しか参入できないというのはそういうあらわれであります。本当ならいっぱい業者がいるのに参加できないという現状があります。
これは資格を求め過ぎるというんでしょうか、中には静岡県の工事を過去10年以内というような制限までつく場合がありますので、もう少し広げて、市でも県でも別に同じ工事であればいいのかなと思いますけども、そういうことで、せっかくのそういうやる気のある業者とか競争、値段の上でも逆の弊害も起こっているということであります。もう一度そこをどうお考えになるかお聞きしたいと思います。

 松くい虫に関しては、抵抗性のある松を使っているということも、もう何年か前からあるわけでありますが、実際に海岸沿いを歩きますと非常に被害がひどいですよね。松がなくなっちゃうんじゃないかなという心配もありますので、なかなか難しいことだと思いますけども、何か新しい方法を考えなきゃいけないなという焦りのような気持ちですのでぜひ検討を進めていきたいというふうに思います。これは要望でございます。以上2、3点質問しましたので御回答お願いいたします。

○鈴木道路整備課長
 答弁漏れがあったということで再度御説明いたします。橋梁の耐震補強の完成の数ですが、平成21年度には28橋ですね。平成22年度に16橋ということで実績を積んできております。それから247橋の数についてでございます。この247橋の考え方は先ほど御説明しましたが、今県が管理している道路の中に緊急輸送路を指定をしております。この中で橋長15メートル以上、それから平成8年度より古い基準を適用した344橋の橋がございますが、その中で兵庫県の南部地震で被害の大きかった昭和44年より古い基準を適用した橋梁が247橋あるというふうに先ほど説明しました。この247橋の内訳につきましてもう一度説明いたします。この247橋を4つに優先順位を分けております。優先順位1としまして、平成13年度に公表されました第3次地震被害想定以前に補強した橋梁が36橋ございます。これは優先順位1です。それから優先順位2としまして、第3次地震被害想定で想定震度6強、7の地域にあります橋脚破損による落橋の恐れの高い複数径間の橋梁を47橋選んでおります。それから優先順位3としまして、同じく第3次被害想定で想定震度6強、7の地域内にある橋脚破損による落橋の恐れの高い複数径間を76橋選んでおります。優先順位4としまして、全県ですけども、複数径間じゃなくてワンスパンの橋梁を88橋選んでおりまして、以上1から4までの橋梁を足しますと247橋になります。この247橋を、先ほど説明しましたが、平成25年度内にすべて耐震補強をするということで事業を展開しているところでございます。以上でございます。

○望月建設業課長
 今委員の御指摘のありました経験を積むことがなかなか難しいと、県の工事の経験を積んで入ることは難しいというお話でしたが、工事の内容、あるいは金額によっては市町の経験によっても参加できるような扱いもしております。そういった中で県の工事の経験を積んでより大きな工事に参加できるという道もありますので、そういったことを建設企業のほうで努力していただきまして、入札の参加につなげていただければと考えております。以上です。

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