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委員会会議録

質問文書

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平成29年6月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:河原崎 聖 議員
質疑・質問日:07/25/2017
会派名:自民改革会議


○河原崎委員
 一問一答方式でお願いします。
 先ほど来、九州北部豪雨に関する質問がありますけど、ダブらない範囲で伺いたいと思います。
 今回も線状降雨帯というのができました。特定のポイントに本当に強い雨が長い時間降ったということで、あれだけの大きな被害が出たわけです。
 線状降雨帯というのを私が初めて聞いたのは、大島の災害のときでした。あのときは丹沢のほうに冷たい空気が回っていて、そこに南から暖かい空気が入っていって、線状降雨帯ができたというシステムだったと思いますけど、地形的に線状降雨帯ができやすいところとか、そういったことはあるのか、またそんなような場所は県内にあるのかどうか伺いたいと思います。

○太田危機対策課長
 線状降雨帯に関しまして、静岡地方気象台に確認させていただきました。
 線状降雨帯に関しましては、日本のどこでも発生する可能性はございまして、どこだからできやすいというものはないと考えていただきたいという回答を気象台からいただいております。

○河原崎委員
 午前中の6番委員の質疑の際に、気象情報について周知を図るというお話があったかと思います。島田市の危機管理監と話をしているときに、洪水や土砂崩れの関係で、どこの地質にどのぐらい水がたまっているという情報がどこかのホームページに出ているという話があって、そういったことも含まれるのかなと思いますが、当然行政もそうですけども、土砂災害のあるようなところには日ごろからそういう情報を見るような習慣をつけておくといいかなと私も思っておりました。
 先ほど来、県で言われた気象情報はどのようなものを指すのか、またその周知の方法についてお伺いできればと思います。

○太田危機対策課長
 気象情報に関しまして、土砂災害については訓練の機会を捉えまして、住民の方にはこういうものがございますとその都度紹介差し上げております。気象台で情報が新たに非常に見やすい形につくられておりますので、それに関しましても気象台にお願いしまして、説明会を何回か開催していただいて、県の職員だけではなくて市町の職員の方、防災機関の方等広く研修を受けていただきました。当然市町の方には、戻られてから住民の方等へのPRをお願いしています。ホームページを見ていただくと、昔は専門用語が多くてわかりづらかったんですけど、今は一般の方を意識して非常にわかりやすくなっているということの周知をさせていただいております。

○河原崎委員
 わかりました。自主防の役員レベルには、それが周知徹底されるような方向でお願いができればなと思います。

 それから、真砂土に関しましては先ほどの9番委員の質疑の中で出てきました。県内だと水窪のほうだけだよというようなことで、わかりました。
 広島の豪雨災害は3年前ぐらいだったと思いますけれども、今回の九州北部豪雨では日田市の町なかと大肥地区、それと朝倉市の杷木インターの周辺を見せてもらいました。
 真砂土っていうのは本当に厄介なもので、6メートルぐらいあるような水路も埋まってしまう、それから家の土台もがたがたになるぐらいに削られちゃいまして、とても住めるような状況じゃない。よくあんなところに家が建ったなというように思うんですけれども、真砂土以外の危ない土壌がもしあれば教えていただきたいです。

○杉保危機管理部長兼危機管理監代理
 真砂土以外の危険な土壌は、静岡県内でいいますと、やはり火山性の噴火物が堆積しているようなところは粒径が統一ですので滑りやすい、流れやすいという危険が考えられますから、火山の近くの堆積物については、真砂土と同じような危険性が考えられると思います。

○河原崎委員
 この辺だと富士山周辺ということになりますか。危険な土壌周辺に住宅地があるような場所はあるんですか。全般的にそういう感じになっていますかね。

○杉保危機管理部長兼危機管理監代理
 当然、広い範囲に堆積しておりますので、場所によっては住宅地の下にも危ない地質の可能性がありますので、先ほどからいろいろ話題になっていますが、自分の住んでいるところがどういうリスクがあるかといったことをしっかりと把握していただきたいと思います。

○河原崎委員
 次に移ります。
 先ほど流木に関するお話も出ておりました。私が行った杷木インターの周辺も国道周辺の住宅街とか商店街にも木材が流れ込んでいまして、それでかなり建物も被害を受けている状況で、よくあんなところまで流れ着いたなというぐらいいろんなところに木材が流れ込んでおりました。
 そういうところにボランティアで行っても、なかなか人力でできることは限られていまして、本当に家の中に入った泥をかき出すぐらいのことしかできないんですけれども、全国災害ボランティア議員連盟というのがあって、その仲間の中には重機を持ち込んで行く人間もいまして、地元の消防団の人と知り合いだとか言って行方不明者の捜索までやったような人間がいました。単純にすごいなと思いましたけれども、素人がやるもんじゃないだろうなというようなこともありまして、議員連盟の中でも意見がぶつかったことがあります。
 ああいった木材の処理とか、地震なんかでも建物の撤去というときには、どうしても人力だけでは先に進まないというのがありまして、重機の重要性というのが、木材があれだけ出た今回のような災害においては、改めて実証されたような感じがしています。
 そういった中で、ああいった大量の木材が流れてくるということは、静岡県だと考えにくいのかもしれませんが、災害の発生時の重機の調達に関して対策はどうなっているか伺いたいと思います。

○太田危機対策課長
 重機につきましては、大規模災害等が発生した際に、道路啓開を実施する必要がございますので、県内、地元の土木業者等々と対策について連携を進めているところでございます。
 道路啓開を実施するに当たりましては、重機がどうしても必要になりますので、重機をどういう形で運用していくのかということに関しましては、交通基盤部も含めて議論をしていますが、人命優先なのか、道路啓開が先なのかについていつも答えが出ないんですけれども、地元業者さん等とも話を進めながら、実際発災したときに資源をどのように活用していくのが1番いいのかということに関しまして、勉強会等を実施しているところです。
 もし、流木等の被害がございましても、そのネットワーク等を活用しまして、流木の処理等に当たっていけるのではないかと考えています。

○河原崎委員
 地元の土木関係の業者さんとの関係というのが1番大事になってきますけれども、大きく建物が崩れたとか、木材が流れてきたとかというときには、地元のつてが足りなくなる気もしますから、そういったものを広く調達できるような方向というのも考えていただければなと思います。

 それから、捜索に入った自衛隊員がチェーンソーの使い方を知らなかったということがあったそうです。地元の自主防レベルでもいろんな機械、チェーンソーぐらいはある程度使える人間を養成しておく必要があるのかなと思ったんですけれども、それについてはどうでしょう。

○太田危機対策課長
 チェーンソーにつきましては、県では応援部隊が来ていただいたときに利用できるように、多少ではございますが備蓄は進めさせていただいています。
 チェーンソーの取り扱いに関しましては、講習の受講が必要です。自主防の方に講習を受講してくださいと言うのは難しいところはあるんですけれども、下敷きになった方等を助けるときに必要になってくるわけでございますので、その取り扱い等についてはこれから検討させていただきたいと思います。

○河原崎委員
 次に進みます。
 新潟の地震のときもそうですけど、今回も山間地の孤立というようなことがございました。当然そういった場所の把握はされていると思います。 いざ入っていくとなりますと、ヘリポートの整備が不可欠になってくるかなと思うんですが、その辺についてはどのような方針で進められているでしょうか。

○太田危機対策課長
 孤立地域に関しましては、平成16年に中越地震が起きて、孤立集落の問題が大きくなりましたので、その翌年の平成17年に県内で孤立するだろう集落の調査を実施しまして、その後平成21年、26年――5年ごとですけれども、実際にそこがどうなっているのか、新たにそういうところができていないかという調査を実施させていただいております。直近の平成28年では全県下で376の集落が孤立するだろうということで、その台帳等の整理を進めているところでございます。
 その調査をするに当たりまして、通信手段の確保とともに、ヘリの離着陸スペースが実際にとれるのかどうか、どうしても中山間地になりますと、ヘリがおりる土地自体がないところもございます。そういう場所に関しましては負傷者の方をヘリコプターでつり上げるホイストで救助できるかどうかを自衛隊、県の消防に一緒に回っていただいて、ヘリパイロットの目から実際にそれが可能なのかどうか確認をしていただきました。
 現状では、全ての場所で着陸もしくはホイストできる場所が確保されているという確認をさせていただいております。

○河原崎委員
 ちょっと前も自衛隊が川根本町とか島田市に入ったみたいなことは聞いておりますけれども、そういったものに合わせてヘリポートの関係はできるところは進めていただければなと思います。

 説明資料にも出ていますけれども、ドローンは災害の現状を把握するのに有用かなと思います。 ことし、島田市でもこれに力を入れていきたいと危機管理部長が言っていましたけれども、県ではどのような形で進められているのかお伺いしたいと思います。

○太田危機対策課長
 ドローンの活用でございますけれども、ドローンの山間地での活用等では、浜松市が医薬品を運ぶ訓練を行い、焼津市が非常に先進的なことを実施しているということで、そういう方たちのお話をお伺いしています。
 焼津市には先日県に来ていただきまして、新しく買ったドローンの説明等をしていただく等の情報収集をさせていただいていますが、ドローンに関しての法律的な規制が非常に大きくて、現状では有視界飛行――操縦している方の見えるところだけしか飛ばせない。ですから山の向こうとかに行ったときには、実際飛ばすことができないという法的な規制もございます。
 それと、実際の災害時にヘリコプターとどういう使い分けをしていけばいいのか。ヘリコプターにドローンがぶつかって落ちても困るもんですから、それに関しましては先ほど申しました焼津市の方に来ていただいたときに、自衛隊、消防、警察等のヘリパイロットの方と意見交換もしていただきました。
 多分、答えがすぐ出るというものでもないもんですから、これからも情報を収集するとともに、活用について検討してまいりたいと思っています。

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