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委員会会議録

質問文書

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令和2年9月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 愛子 議員
質疑・質問日:10/05/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○佐野委員
 先日静岡社会健康医学大学院大学――仮称――について、いろいろ質問させていただきました。要望です。認可と開学が迫っていて、これからの事務と募集等大変だと思いますけれども、そごのないように頑張っていただきたいと思います。

 説明資料の6ページ、国民健康保険に関して伺います。
 いまだに市町間の格差が大きいと聞きます。これから対策が練られると思いますけれども、市町間の保険料格差の是正及び納付率の向上に向け、どのような施策を考えているのかお聞かせください。

○田中国民健康保険課長
 現在、国民健康保険の基本的な考え方――国民健康保険運営方針を今年度改定する作業を行っているところです。8番委員が言われた保険料水準の統一については、県内どの市町に居住していても同じ所得水準、同じ世帯構成であれば、保険料負担が同じ水準になることを目指して議論をしているところです。1人当たり医療費には市町間でかなり格差があり、保険料水準の統一にまではまだ議論が至ってない状況です。今後市町との連携会議や運営協議会での検討を踏まえ、保険料水準統一に向けた目標時期の設定等の議論を深めていきたいと考えています。

○佐野委員
 大変だと思いますけれども、格差を少しでも減らす努力をこれからも進めていただきたいと思います。

 国保ヘルスアップ事業についても、積極的に取り組んでいる市町とまだそこまで手を延ばせない市町があると思いますが、そちらの格差はいかがでしょうか。

○田中国民健康保険課長
 国保ヘルスアップ事業については、国が市町には国保ヘルスアップ事業の交付金を、県には市町の国保ヘルスアップ事業を支援するための国保ヘルスアップ支援事業の交付金を交付しています。
 現在市町では特定健診、特定保健指導等の取組や健康予防づくり事業を行っていますが、この国の交付金を有効に活用し、取組を進めてまいりたいと考えています。
 それから、先ほど答弁漏れがありました収納率向上の取組についてです。収納率はリーマンショックで一時期下がりましたが、現在市町で取組等を強化し、また県でも研修会等を行い徐々に向上してきており、平成30年度から令和元年度では0.6ポイントほど向上しています。

○佐野委員
 県の体制も健康局になりました。県全体で健康増進と保険料、医療費の削減、そして健康保険事務がスムーズに行われるような体制を取っていただくことを要望します。
 市町の算定方式もしっかりと県が範を示して統一化し、早い時期に市町間で料金差がなくなるような静岡県になることを期待しています。東部の小さな町、伊豆半島の小さな町、過疎の町で課題がそれぞれあると思います。県で統一化の指導、規範の提示を行っていただきたいと要望します。

 次に、説明資料の54ページの動物管理指導センターの取組方針の見直しについてです。
 財政的なことで見直しが入ったようなのですが、運営手法は現時点の単独直営から見直しの方向性案は指定管理を含めて幅広く検討となっています。本来の目的を達成するのにこのような見直し方針で大丈夫なのか、どのように捉えているのか伺います。

○漆畑衛生課長
 動物管理指導センターについては、従来の殺処分施設から命をつなぐ施設へ転換を図れるよう、また今回の施設整備計画の総点検の結果を踏まえながら、今年度有識者やボランティア代表者等と共に人と動物の共生推進のための拠点検討会を開催し、他県の事例も参考に他施設との合築や併設など整備方針や運営体制、設置場所等も含め広く検討を進めることとしており、令和3年度中に方針を決定する予定です。

○佐野委員
 今までの西部から東部に移すとは耳にしていますが、この見直しによって目的が達成されるようしっかりとした取組方針を立てることを要望します。この時代ですので、県だけの力でやるよりも民間の力や触れ合いなどいろいろな他の力の活用が効果的な気もします。ぜひともピンチをチャンスと捉えて効果的な施策とされることを要望します。

 次に、説明資料の43ページ、地方独立行政法人静岡県立病院機構令和元年度業務実績の評価について伺います。
 前年度の実績評価で経常収支比率100%以上を達成したことはよかったと思いますが、比率は平成30年度に比して若干落ちています。100%以上の達成のために昨年度どのような施策を講じたのか伺います。

○田中医療政策課長
 昨年度の状況としては、説明資料の43ページ、(1)の表、入院、外来延べ患者数3病院に患者数が出ています。総合病院では外来が1万2000人余増、こども病院でも外来が1,689名増となりました。そのほか、経営面でも多様な経費――いわゆる医薬品等医療物資の仕入れ経費の削減や様々な価格交渉で努力していただきました。
 そういった患者の増加、経費削減につながる取組を徹底していただいた結果、前年度よりは減少していますが、経常収支比率100.9%と黒字確保を達成できたと考えています。

○佐野委員
 消費税率の2%アップで様々な機材の価格も値上がりし、きついかなと思います。そんな中、職員の給与や職員の待遇はどうでしょうか。

○田中医療政策課長
 職員の給与に関しましては、労使交渉等の結果として労使合意の下で支給されていると考えています。

○佐野委員
 当然それが前提の合意でないと決まっていかないと思います。独立行政法人になって県とは別の組織になりましたよね。そうした中、独立行政法人の職員だけが人事院勧告を参考にした給与等をスムーズにもらうことができないのは少しおかしいと思います。病院の経営も大事だとは思いますが、職員に給料、待遇面で負担をかけていないでしょうか。

○田中医療政策課長
 当然給与の水準は、労使で丁寧にお話頂いた結果として決まっていると認識しています。それぞれ丁寧にお話をし、合意をした結果であると。県が云々というより、静岡県立病院機構の中でよくお話を頂いていると考えています。

○佐野委員
 経常収支比率100%を達成できるか分からないことから人事院勧告を参考にした給与等の引上げを次年度に繰り越したような話も聞いています。経営も大事ですが、職員は県で働いている方と同等の身分です。独立行政法人だからといってそのような操作をするのはいかがなものかと思います。今後とも働く人たちの気持ちがそがれないような待遇というか、給与の確定、支払い体制を優先していただきたいと思います。

 新型コロナウイルス感染症対策で、静岡市立病院静岡病院が重症感染者を受け入れる病院になりましたよね。そのようなことは静岡市がやるのではなくて、県立総合病院がやるべきではなかったかと少し思ってしまいました。県立総合病院は、県内で先端をいく県立病院でありながらも静岡市の中央病院との役割もあると思います。この点はどのように捉えているでしょうか。

○田中医療政策課長
 静岡市内の医療機関の役割分担としては、静岡市立静岡病院が感染症指定医療機関に指定されており、感染症の対応ではそちらの病院が基幹的な役割を担っています。
 また、県立総合病院でも病棟を患者受入れ用に用意し、実際にそうした患者の受入れも行っています。役割分担はありますが、県立病院としての役割はしっかりと果たしていただいていると認識しています。

○鈴木医療局長
 補足させていただきます。
 県立総合病院には、感染症対策の中で重要な役割を占めている結核の病床を確保しています。結核については、当然コロナ禍にあっても対応できるようにしておかなければならないためであり、県西部あるいは県東部で結核患者が生じた際には新型コロナウイルス感染者をうまく配分する関係で県立総合病院にて結核患者を受け入れる調整を行います。感染症対策全体の中で様々な取組をしている状況です。

○佐野委員
 ありがとうございました。
 県総も県で一番大変な重症の患者を受け入れるという心意気は大事かと思います。結核対応のノウハウを生かし、これからも県で最先端の病院として患者受入れ体制を整えていかれることを希望します。

 健康福祉部は、新型コロナウイルス感染症対策としていろいろなクラスターに対する対応や人事の体制も整えていただいて、県の中でも本当に大変な日々をお過ごしのことと思います。そして参事2人、そして山梨理事という強力な理事をお迎えして体制は整ってきたかなと思うのですが、山梨理事に健康福祉部の体制と就任してからの感想、心意気をお聞かせ願いたいと思います。

○山梨健康福祉部理事
 異動日9月1日の10日くらい前に内々示を頂き、健康福祉部で感染症対策をお願いしたいとの話がありました。そのときには、感染症対策全般、検査体制の拡充とクラスターに対する体制の強化が大きな課題だと言われこちらに参りました。検査体制の拡充については抗原定量検査機器の導入が決まり、クラスターの対策についてはクラスター対策機動班を9月中に設置することができました。職員が知事の課題認識に対して的確に対応されているという感想を持ちました。
 今の仕事に従事して、とにかく毎日、毎日、新しい課題が起き、その対応でいっぱいいっぱいだなとの感想を持っています。
 後藤疾病対策課長をはじめ関係する職員は大変忙しくやっておられるので、健康面も少々心配なところもあります。
 今後の課題として、これから新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスが同時流行するおそれもあると言われており、これに対する体制整備は県の仕事になっているので、そこをしっかりやっていかなければいけないというのが一番強い思いです。

○佐野委員
 ありがとうございました。
 広報、テレビでの発表もずっと後藤疾病対策課長が出っ放しで大変だなと思ったんですが、力強い山梨理事が来てくださって体制も強化したと思います。よろしくお願いします。
 知事も本会議の中で、この新型コロナウイルス感染症対策の体制を静岡モデルと言って自慢していました。県民の勤勉さで新型コロナウイルス感染症は蔓延を防いでいる、医療の充実が誇れる、行政の努力の3点を知事が申していました。それが静岡モデル、県保健所など出先機関を含めた健康福祉部、県が一丸となってここまで来ていると思います。
 今後も、冬に向けてまた大変なことがあろうかと思いますけれども、静岡モデルを担っているとの自負を持って頑張っていただきたいと思います。ありがとうございました。

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