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委員会会議録

質問文書

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平成25年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:石橋 康弘 議員
質疑・質問日:07/30/2013
会派名:自民改革会議


○石橋委員
 それでは、一問一答方式で、1問だけ質問をやらせていただきます。
 ものづくり静岡県についてお伺いしたいと思います。
 製造品の出荷額が静岡県においては激減しているということでございまして、平成23年度は製造品の出荷額が14兆7691億円、前年比6.5%減、金額にすると1兆円減となり、都道府県別の順位が3位から4位に落ちた。全国の製造品の減少額が全国で4兆円あったわけでございますけども、その4分の1が静岡県となっています。
 1兆円の減少といったら、これは大変な量であるわけでございまして、恐らく、先日も話題になりました雇用の問題、あるいは中小企業の赤字の問題も、原因はここにあるんじゃなかろうかと思っております。そういった重大な危機ですね、ものづくり静岡県の危機に関して、経済産業部長として、この現実をどのように捉えているかお伺いしたいと思います。

○渥美経済産業部長
 ただいま製造品出荷額についてのお話がございました。おっしゃるとおり、大変本県は厳しい状況に置かれております。今もお話がございました平成23年度の製造品出荷額が激減しているという内容を分析いたしますと、やはり本県のこれまでの主力産業でございました輸送用機械、電気機械が大きく減少している。
 今年度は前年度に比べて1兆円ほどのマイナスでございますが、輸送用機械がそのうちの4600億円ほど、そして電気機械が6200億円ほどの減少をしているということで、この2つの業種の大きな不振が今回の結果になったと思います。これは、御案内のとおり、平成20年秋のリーマンショックにより大きな影響を受けまして、その後、円高あるいは東日本大震災があって、さらに追い打ちをかけられたと思っております。
 これを受けまして、この2つの業種に頼らず、もう少し景気の変動があっても本県の産業が発展できるように、多極的といいますか、もう少し幅広い産業が振興、発展すれば、バランスのとれた産業構造になるだろうということで、今後、産業構造の転換を目指して事業に取り組んでいこうと思っております。以上でございます。

○石橋委員
 私が一番問題にしているのは、製造品の出荷額が、平成23年度は平成19年度のピーク時に比べて4兆6000億円減少しているわけですね。最高のときに比べて4兆6000億円減と、これは大変な金額になるわけでございまして、私はこれでは中小企業も、雇用もよくならないと思います。今、部長も決意発表いたしましたけれども、これから産業構造の変化とか、成長産業の分野などに、時代の転換をしていかなきゃいけないわけです。この転換については県庁の経済産業部が旗振り役でございますから、どういう成長分野に手を出していくのか、どっちの方向に県は行くんだということと同時に、今まではどちらかというと輸出先は欧米のウエートが非常に高かったと思うわけですが、経済成長の著しい、発展していく新興アジアに向けてのシフト、あらゆる面で、そういったことで変えていかなきゃいけないんじゃなかろうかと思います。
 そういった面で、もう少し具体的に、経済産業部は県内経済の親方でございますから、具体的にお話をいただければと思います。

○渥美経済産業部長
 多極的な産業構造へということで、今取り組みを始めております。御案内のとおり、11年前の平成14年に、静岡がんセンターがオープンしまして、それ以来、ファルマバレープロジェクトということで、東部地域を中心に医療健康産業に力を入れていこうということです。その後中部地区も、フーズ・サイエンスヒルズ構想ということで、食品産業を中心にやっていこうと。西部地域のほうでは、光、フォトンバレー構想ということで、取り組みをしまして、3つのクラスター、新産業集積クラスター構想ということで取り組みを始めました。
 新たな成長産業ということで始めましたが、きのうも御報告したとおり、ファルマバレーも10年たってやっと、多くの製品が出てきて、地域企業の皆さんの新たな異分野への医療産業への参入も始まってきたということで、正直なところ、少し時間がかかっているのかなと思っています。
 まだまだこれを電気自動車、あるいは航空、宇宙産業、ロボット等々、新たな成長産業に地域企業の皆様が参入できるように支援をしていこうというところでございます。
 また少し、海外展開というお話がございましたが、これまで産業の空洞化を招くんではないかということで、私どもも海外展開を少しちゅうちょしてまいりました。しかし、おっしゃるように、東南アジア等の新興国の需要を取り込む必要があるということで、少しずつ力を入れていくために相談をやっていました。
 しかし中小企業の皆様ですと、人材がなかなか限られております。語学研修とか、現地の事情を勉強する研修会、あるいはコンサルティングの関係、あるいはじかに現地の事情について御相談したいという要望があり、今年度からサポートデスクを設置して、本県の企業が海外展開できるように支援を始めたところでございます。以上でございます。

○石橋委員
 ありがとうございました。同質のものでは、やっぱり新しい価値が生まれてこないと思います。ですから、ぜひ産学官、あるいは6次産業化、あるいは異業種連携をもっともっと強化していただいて、私は、異業種の中から新しい価値が創造されていくんだと思います。もっと積極的に産学官、あるいは異業種連携、あるいは6次産業化、いろんなもみ合いをして、新しい21世紀の価値を創造していただくことを切にお願いして、私の質問を終わります。

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