• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:四本 康久 議員
質疑・質問日:12/15/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○四本委員
 おはようございます。お願いします。
 9月の委員会に続いて、よもやこの不祥事の問題をこの12月でも論議するとは夢にも思わず、本当に残念に思うところであります。
 そんな中で、一部のそういった不心得者のために大多数の一生懸命やっている人はその現場において大変つらい思いをされている。それと学校は何のためにあるのか、やっぱり子供たちの教育だと思うんですね。
 子供、児童生徒、この児童生徒の気持ちを考えると、本当に今、学校の子供たちはどんなふうな思いで、この大人の世界の不祥事のことを考えているのかなと思います。
 実際、今、学校の現場を子供たちがどんなふうにとらえているかというとそれはわからないのかもしれませんけれども、余り動揺だとか、混乱、こういうようなものが目立ってあるのかないのか、まずその辺をちょっとお尋ねをします。

 続きまして、先ほど5番委員からもありましたが、私も9月の委員会でも御指摘を申し上げましたけれども、やはりこれはもともとあるもの、人間の心の奥底に持ついろんなことの中の一つだと思います。やっぱり直りませんよ、これは。直らないと私も思います。
 その中で、先ほど5番委員からも採用の時点でというような指摘がありましたが、これに私も同感です。
 でも大人はいろんな学習能力があり、そういった奥底のものをいかにほかに散らしていくか、ほかに発散をしていくかというようなことで、私たちは日々生活をしていると思うんですね。
 そういう中で、今回の校内コミュニケーションの活性化ということで、今さらこんなあいさつプラス一言運動等の実施に当たり、こんなことを言わなきゃならないのかと情けないですけども、やはり今までの中で、先輩後輩、同僚、こういう中でいろんな悩みを聞いたり、時には一緒に遊んだり、そういう中で私たちは生きてきていると思うんですね。あえてこういうことを言わなきゃならないというのは大変残念でありますけれども、でも私はこの声かけ運動、やはり大変重要だと思っています。これがある部分、私は解決の一つのものじゃないのかなと。先輩が後輩を、また後輩が先輩をどうアドバイスをしていくか、これが私たち社会人の中でも重要なことだと思いますので、具体的に声かけというけど、この辺をもう少し詳細に、どんなふうに日常的にやっていくのか、その辺をお尋ねをいたします。

○水元事務局参事兼学校人事課長
 不祥事等が起こりましたことによる児童生徒の混乱ということについて、御説明申し上げます。
 まず、いわゆるわいせつ、あるいはセクハラ等で被害を受けた児童生徒については、現在私たちの把握している状況では、その後しっかり学校生活を送っていると。これはもちろん学校の体制もそうですけれども、保護者の理解と協力があって、今学校生活を送っているという状況でございます。
 それから、報道等されますようにこの前後には生徒への説明、それから保護者への説明もなされています。そういう場面でも事務局の職員が一緒に行きまして、いろんな方からの不安や、あるいは実際にそれについての対応、学校の体制のこと等も協議して、いろんな面での学校生活への不安を児童生徒が受けないようにという形を、学校の管理職と一緒にやっているところです。
 ただし、内々ですけれども、実際にはそういうような報道されたり、あるいは公表される中で、制服を着ていると周りの人からそういう視線で見られているのではないかというふうな――それは直接事件にはかかわっていない生徒ですけれども――そういうふうな形で学校の教員に訴える、そういうふうなことを伝える生徒もいるということでありますけれども、そういうことも含めて学校と連携をとりながらやっているという状況でございます。以上です。

○杉本事務局参事兼教育総務課長
 校内コミュニケーションの活性化について、御説明いたします。
 今、議員御指摘のとおり横のつながりというのが本当に希薄になっているということは、私たちも感じております。これらをよりつないで、教員の中においても理解していただくと。理解を深め、相談に乗ってもらうというような形のものを、まず構築していくことが必要じゃないかというふうに考えておりまして、学年であったり教科であったり、あるいは同世代の仲間であったり、そういうコミュニケーションをつないでほしいということを依頼しております。
 ここにあります管理職による教職員への声かけということで挙げておりますが、ある学校では校長先生が、例えば出張の復命が回ってきますので、それらを読んで、朝なりすれ違ったときに「おはよう。この前の出張どうでしたか」とか、「こういうことは書かれていましたけれども、どうでしょうか」とか、あるいは健康の状況を聞いたりとかされているとのことです。
 当たり前のようなことですが、この辺が少し欠けていたのではないかということで、今のような形のものを、プラス一言を添えるということで、そこの人間関係をさらにつないで、相談に乗りやすい体制をつくっていきたいというふうに考えております。
 また、そのような事例も紹介しております。以上です。

○四本委員
 学校現場のことですね。生徒、当事者、被害者、これはもうもちろんしっかりケアをしていかなきゃならない。それと直接的ではないにしても、やはり心が痛んでいる子供たちがたくさんいるということを認識していただいて、またその大多数の児童生徒たちに別の意味でマイナスの要因を与えてしまっては、本当に困ってしまいますから、ぜひともその辺のケアをしっかりしていただきたいなと思います。
 そして、大多数の一生懸命やっている教職員の気持ちが萎縮しては困るわけですよね。こういうときだからこそ、さらに頑張っていただかなければならないと思います、一生懸命やって。こういうことが、今のコミュニケーションにより出てくるとは思いますけれども、やっぱり伸び伸びとできるような、そういうことも私たちはみんなで環境を整えていかなきゃならないのかなと思っているところでございます。
 ぜひとも、学校現場でも萎縮せずに教育活動ができるような、そんな配慮を教育長にもお願いをしたいなと思っているところです。
 コミュニケーションのところですけれども、これは事務的にどうだ、ああだなんて言ってもしようがないんですね。やっぱりひざとひざを突き合わせた、いわゆる人間的なつき合いというのが、これはまあ教員ばっかりじゃなく今の社会が何となく希薄になってきているところが、やはり今のいろんな世相を反映しているのではないのかな。その中で子供という、次代を担う人たちを養成している教育界で、特にちょっとその辺のぎくしゃくが出てきているんではないのかなと私は感じるところでございます。
 人間臭さでそういうコミュニケーションを深めていただくことが、私は大変重要だと思っておりますので、ぜひ事務的ではなく、勤務外になっちゃうようなことも出てくるのかもしれませんけど例えば、余暇の時間を使って。私は余暇の時間は自由に使っていいと思うんですね。余暇の時間等も使う中で、やはり人と人とのおつき合いというようなことが、いろんな意味で、結果的に癖のある人を守ってというか、更生させていくきっかけになるんではないのかなと思いますので、ぜひともその辺を徹底していただきたいなと思います。そのことについて、教育長にお尋ねをして終わります。

○安倍教育長
 人間臭さというようなお話でありますけれども、まさにやはり教育は人間と人間とのかかわり合いですので、そういう意味での人間臭さというのを持ってもらいたいというのに私は全くの同感でございます。
 そういう中で、多くの教員に頑張ってもらいたいというエールをいただいたんですけれども、私が考えますに、最近の先生方はやや憶病になっているところがあるのかなというふうに思っております。
 その一つの理由は、原因を他人に転嫁するという意味ではございませんけれども、やはりいろいろな要求なり、要望というのが学校に来ていて、そういうものに対して学校が守りの姿勢に入っているというのも、ある意味では先生方のストレスにもつながっているし、多忙化にもつながっているかなと思います。
 そういう意味で、やはり学校は地域にあるわけですから、地域の方々と本当に一緒になって、子供たちの教育にかかわり合うという、そういうコミュニケーションを学校だけではなく、やはり地域のコミュニケーション、地域のコミュニティーの中で先生方も育ち、また地域の方も学校の方も育っていくという、そういう環境をつくっていただくことが、先生方を生き生きとし、思い切った教育活動ができることなのかなというふうに思います。私は特に小中学校の場合には、地域の方々の力なしではやっていけないと思いますので、これは高等学校もそうでございますけれども、いろんな防災というような面からいっても、やはり地域との連携は必要でございますので、そういうことをやっていきたいなというふうに思っています。
 また、長くなって恐縮ですけれども、学校内におきましては、やはり意識的に校長が校長室に呼んで、まさにひざを突き合わせて、励ましの言葉をかけるとか、あるいはこれは教育委員長がよく言うことでございますけれども、ただ「おはよう、こんにちは」だけではなくて、それプラスアルファ、何かその一人一人に対しての個別のあいさつというんでしょうか、そういうものを常に先生方一人一人の状況を把握しながら声かけをするということが大事ではないかなということを言っておりますので、この辺も機会を見ながら、各校長等にはお願いをしているところでございます。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp