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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:四本 康久 議員
質疑・質問日:11/01/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○四本委員
 では、お願いします。説明書の18ページ、一番下のところの口蹄疫対処訓練についてお尋ねをいたします。
 昨年、宮崎県で発生をして、本当に大変大きな事案だったと思います。私の地元では、やはり畜産は大変盛んでありますので本当に心配したところだったんですけれども、今後も起きないという保証はないし、また口蹄疫ばかりではなく鳥インフルエンザ等々いろんなことが想定される中で、今回具体的にどんな訓練を実施され、またこの訓練の成果がどのように平成23年度の予算、またそれ以降にもあるかもしれませんけれども、予算に反映をされたかお尋ねをいたします。

 次は説明書の19、20ページですね。静岡県東部地震への対応ということで、先ほど6番委員もおふれになりました。その中では、参集状況等お話がありましたけれども、夜の10時35分ぐらいだったかなと思います。私もちょっと外にいましたから、すぐに自宅に戻って自分のまず家族、そして自分の隣組、そしてまた周辺の町内、こういうようなところをそれぞれ見回りながら、市の対策本部に12時過ぎに行ったと思います。そのときには、やはり東部危機管理局の関係、特に市町情報収集要員という人たちが七、八人ぐらいいたような気がします。それと陸上自衛隊の普通科34連隊の人たちが数人、これは災害派遣ではなく情報収集ということで、私が行く前にもう既に皆さんいました。これは、ああ、すごいな心強いなと、それを見ただけでもやっぱりちょっと安心したというようなことをちょっとお話申し上げます。
 そして、質問は、今回これを経た中で被害情報等の収集を行ったということでありますけれども、この辺の収集の成果をどのように反映をしたのかお尋ねをいたします。

 最後に、業務棚卸表の10、11ページ、10ページの取り組みの実績という中で11ページにいきます。2番目のところで、気象庁が平成19年に噴火警戒レベルを直ちに富士山に導入したというようなことが記されております。この辺の成果がどんなようなものがあったかお尋ねをいたします。

○池田危機政策課長
 口蹄疫対処訓練についてお答えいたします。昨年、4月20日宮崎県で発生いたしまして、その後宮崎県外にも感染が拡大いたしました。本県でも口蹄疫が発生した場合の対処訓練をしておかなければならないということで6月17日に知事以下110名が出まして、口蹄疫の対処訓練を行いました。
 想定といたしましては、中遠農林事務所管内にある1つの農家の牛に口蹄疫の感染が疑われる事例が発生したという通報を受けて、衛生研究所で遺伝子検査をした結果、陽性となったというところから始まっております。
 これによりまして対策本部を設置しまして、対策本部の中でその家畜処分方針の決定、移動及び搬出制限区域の設置方針の決定、それから消毒のポイントをどこにするか、あるいは通行制限、遮断地域をどうするかと。それから、県民あるいは畜産農家への呼びかけを知事からしていただきました。こういった本番さながらの訓練をしまして、なおかつ東・中・西の3カ所で現地対応訓練というものも行っております。
 この訓練を行った結果、予算的には反映されている部分はございませんけれども、危機管理部と畜産課のその業務のすみ分けというのが非常にはっきりしまして、畜産課はその口蹄疫の拡大を防ぐことに専念していただきまして、危機管理部はそういった庁内への連絡体制、あるいは広報、マスコミへの広報等を担当するという役割の明確化、こういったものを図ったところでございます。

○小川危機対策課長
 3月15日の地震の際に被害情報を収集して、それをその成果はどうだったのかということでございます。3月15日につきましては、22時31分ごろお話のように地震が起きまして、富士宮市で震度6強という地震が来ました。県のほうでは直ちに災害対策本部を設置し、23時15分には第1回本部員会議を開始するということで対応をしております。
 今回につきましては自衛隊等に災害派遣を要請するという事態には至っておりませんが、収集した情報に基づきまして必要な災害派遣の要請等、応援部隊の要請等を行っていくということになります。

○近藤危機情報課長
 噴火警戒レベルの導入とそれから地震活動の予測的な情報について御説明いたします。
 3月31日から暫定運用を開始いたしまして、6月17日に開催されました静岡県防災会議で正式に地域防災計画の承認を受け、正式運用となっております。これを受けまして現在、気象庁、それから県、それから伊東市、それから防災関係機関、こういったところがそれぞれの噴火警戒レベルへの対応があるものですから、気象庁のほうでは24時間の監視体制をとっております。
 噴火警戒レベルに行く前の段階で地震活動そのものの予測指標を全国で初めて導入しまして、噴火警戒レベルに至る前に必ず起きますマグマの活動を24時間観測し、それによる異変が起きた場合はその関係者間で対応するといった24時間の監視体制が始まっております。

○小林危機管理監兼危機管理部長
 私のほうで口蹄疫の対処訓練の関係でつけ加えます。予算への反映という話がありましたけれども、実は先に熊本県と防災総合支援協定を結びまして、その協定の中に口蹄疫、それから鳥インフルエンザについてもお互いに平時から情報交換をして、いざというときにはお互い助け合います。
 なぜかというと、熊本県は全国で3本の指に入るぐらいの畜産県ですから、そういったものに対する技術的な蓄積もあります。そういった協定に基づいてこれから熊本県と静岡県とで口蹄疫とか鳥インフルエンザに対する情報交換を平時からやることによって、熊本県のいろいろなお知恵をかりて対策に万全を期していく体制をとることにしています。

○四本委員
 ありがとうございました。
 口蹄疫の部分はよくわかりました。その中で、やっぱり口蹄疫というのはもう発生したら終わりなんですよね。発生したから、じゃあ先ほどいろいろ言っていただいたことをやるというのもこれは必要かもしれないけれども、農家は発生したらもう終わりなんですよ。だから、いかに発生させないかということが大事だと私は思います。
 予防の中でなぜ発生初期における初動態勢というようなことが訓練項目なのか。今、成果の中でちょっとすみ分けができたということだから、これ畜産課の部分になるかもしれませんけれども、全体の訓練という中ではやはり発生させないためにはどうしていったらいいかというようなことをもう少し考えていく必要があると思います。ちょっとお答えいただけますか。
 実は、昨年8月5日に日本ジャンボリーがありましたね。これ富士宮市でやったんですけど、このとき宮崎県のスカウトたちがやっぱり辞退をした。これはやはり口蹄疫を発生させちゃいけないというようなことの中で、予防対策だと私は理解をしています。こういうふうにやっぱり予防というのは一番大事だと思いますので、そこの部分をもう少し考えてもらう必要性、また今後の計画に反映をしていく必要性があると思いますけれども、ちょっとお尋ねをいたします。

 そして、静岡県東部地震でございます。これは現在の観測体制では静岡県での震度6強というのは初めてだそうですね。ですから、まさに本番だったわけですね。
幸い人的な被害は少なかったです。しかし、大なり小なりかなり多くの被害があったのも事実でありました。私もこれは本番の試験といいますか、議員の場合には当時震度5強ということで安否確認の連絡をしたけどやっぱり連絡通じませんでした。最終的に私の安否を議会事務局が掌握したのは、翌日の1時ぐらいだったと思います。そんなやりとりをしたこともありました。やっぱり本番ということで大変貴重な経験ですから、ぜひ詳細にまた拾っていっていただきたいなと。
 その中で1つ、報道のあり方について。これは報道する人、自主的な報道だから、そっちまで言えないでしょうけども。結果的に今回の富士宮のの地震の場合には、3月11日には富士宮市内は13時間ぐらい停電した。ですから、しばらくの間、東日本であんなふうな津波があるなんてことは大方の市民は知らなかったと思います。テレビを見られませんでしたから。しかし、あの3月15日のときは多分30分から60分ぐらいの停電で、あとは電気がついていましたから、その中で私が驚いたのは、富士宮駅前のホテルから何か煙が上がって火事のようだというようなニュースをラジオかテレビかから聞きました。あるいは、富士宮市内に電柱が転がっちゃって大変だなんてそんな報道もあったように聞いております。
 実際そんなことはなかったんですよね。なかったんだけども、火事の部分は何か白い蒸気が上がったというか、これは兆候があったみたいですけども、電柱が転がっているということはなかったんですね。ですから、こういうようでかなり市民の皆さんもあたふたした部分があったということです。またこれは直接取材に対してどうこう言えないんでしょうけれども、また県もやっぱり正確な情報を報道の人たちにも投げかけていただきたいなという意見を申し上げておきます。

 そして、最後に富士山のことですけれども、今回、そういった24時間体制でやっていただいていると。やっぱりこれはまた3月15日の件ですけれども、これ震源地が富士山だったんですよね。富士山の1合目よりちょっと下かと思います。実際どうだったのかなと思いまして、何か1707年の宝永噴火のときには噴火の前に地震があったというようなことも聞きました。今回はそんなことはないとは思いますけども、今回はどうだったのか。ちょっとその辺詳細にわかればお尋ねいたします。

○池田危機政策課長
 先ほどの口蹄疫が発生したら終わりじゃないかということで、予防についても何か対応はしているのかというお話でございました。
 確かに全く発生してない状態から、発生するのを防ぐというのは、これはもう畜産のほうの担当かと思います。国内どこかで発生した場合に、静岡県にそれが来るのを防ぐということは、今回の宮崎の口蹄疫の場合も、それから鳥インフルエンザの場合も、すぐにその各部局の管理局長クラスを集めた危機管理連絡調整会議で連絡調整を図りました。今は鳥インフルエンザとはどういう病気か、あるいは口蹄疫はどういう病気でどうやって感染するのかというのを畜産課のほうから講義をし、県を挙げてそれが県内に入ってくるのをどうやって防げばいいかというのを話し合っております。
 ちなみに口蹄疫の場合もいち早くこの会議を開きまして、翌日には国内線の鹿児島便に消毒マットを設置するなどの対処をとっております。ということで、できる範囲内で県を挙げまして、その畜産課以外の部分でもその県内に入ってくるのを防ぐという対策はとっております。

○岩田危機報道監
 まず1点、報道につきましては、私どもなるべく正確な情報を御提供できるように、一元化の窓口として対応させていただいています。特に県内の報道機関につきましては、先ほども御答弁の中に幾つかありましたが、しずおか防災コンソーシアムの中に実は大学だけではなくて報道機関にも一緒に入っていただいている。この意義というのはやはりきちんと正確な情報を報道の方々にも御理解いただいて、的確に県民の安全につながっていくことをぜひ続けようということで、そういった勉強会も定期的に行わせていただいています。そういった中でぜひまた私どもも問題を投げかけさせていただきたいと思います。

 3月15日の富士山近傍の地震は実は3月11日の東日本の震災の直後でありまして、あの程度の地震で済んだわけですけれども、CNNでは実はあれをトップニュースで流しておりまして、東日本大震災の大津波の直後に起きた富士山での大きい地震ということで、ちょっと全世界の見方が若干違っていたようでございます。
 現実にあの地震そのものは、3月11日に地震が起きたことによる周辺、日本列島の広いエリアでのひずみを少し修正するために起きた地震だと理解をされております。
 実は、東日本大震災直後に長野県北部でも大きな地震がありまして、これは余り報道されなかったんですけれども、現地に行きますと大変な被害でありまして、そういったものが日本列島の全体周辺で起きていて、その一環の地震でございます。
マグマの動きがあるかどうかということを非常に心配していたわけですけれども、気象庁の監視、それから防災科学技術研究所の監視の結果、直接マグマだまりが活動したものではなくて、マグマだまりの北西の端のちょっと上面のあたりの地面の中に亀裂が入ったのではないかという理解でございました。
 その中で、特に地殻変動はそれ以上ないということで一安心して、あとは災害対応だけに取りかかったわけです。そういったアナウンスも含めて、私どももなるべく正確に情報を伝えていきたいと考えておりますので、ぜひよろしくお願いします。

○小野(登)副委員長
 ここでしばらく休憩をいたします。
 再開は55分でお願いします。

( 休 憩 )

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