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委員会会議録

質問文書

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令和3年9月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:10/11/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○小長井委員
 2点、お伺いいたします。
 まず1つは、先ほどからお話に出ている水道イノベーション賞特別賞の受賞についてです。
 企業局は、創意工夫しながら革新的な技術の導入にも積極的に取り組んでいることは承知しておりまして、その中でこの賞を受賞することができたのだと思いますし、前向きに取り組んでいるとこれからも全国的に注目されることが必ず出てくると確信しております。
 このような技術により、何か特許を取ることはないのでしょうか。

○内藤経営課長
 前に冊子でお配りさせていただいた創意工夫・コスト削減事例集では、様々な創意工夫の実績を冊子にまとめて広く公開しております。
 特許で特許料をもらうことはあまり考えておらず、こういった実績を幅広く県内外に発信し、ほかの事業者にもどんどん利用していただくことで全国の事業者のコストが下がれば、多くのユーザーのメリットになると思っております。
 また、このような情報を出していくことで逆に相手側の情報も集まってくるため、冒頭で松下企業局長から説明がありましたとおり、全国の英知を集めてイノベーションを進めていこうと考えております。
 一方で、おっしゃるとおり公開しているだけに誰かが特許を取って我々が使えなくなってしまうと困りますので、特許を取る必要があれば考えていきたいと思っております。

○小長井委員
 確かに広い心での対応は理解いたしますが、特許を取ることは特許料だけが目的ではなく、企業局にとっていろいろ研究して前向きに取り組んだ成果となり、1つのモチベーションにもなると思いますので、そういったことも今後考えていただければと思います。

○松下企業局長
 追加させてもらいます。
 私がアメリカのスタンフォード大学に留学していたときに特許庁の役人も来ており、いろいろお話しさせてもらいました。2年間情報交換をさせてもらった中で特許庁の方がおっしゃるには、私もそうでしたが特許をすごく難しく考えている、非常に高度でとんでもない技術だと思っているかもしれないがセンスと気づきで特許を取るだけであれば意外とお金をかけずにできるし、また趣味で特許を取っている人もいるんですよとのことでした。しかし自治体は企業と違い、利益や技術を守る場合は、特許として申請するだけではなく、いろいろと違った難しさがあります。
 行政として推奨されるのは、そうした何か守りたい技術が出たときに弁理士に相談してみること。無料相談もあり、30分だったら5,000円で聞いてくれるとのことです。我々では気づかないけれども、これは特許になり得るとか、全国に発信したときに企業局だけの技術では特許にならないかもしれないが、どこかのところに足されることで成立する場合もありますので、9番委員がおっしゃられた意識も持って進めていきたいと思います。
 特に県議会議員の皆様から、特許を取れるんじゃないですか、もったいないですよといったお言葉を頂きますが、我々は常にイノベーションや経営革新を狙っていると申し上げている中で、身近な改善でやっているものをタスクフォースで経営改善に変え、時事通信社のアイジャンプで発信したり、いろいろな広報にも力を入れることによって全国からフィードバックが来るんですね。そうした中で新たな気づきにより技術革新や経営革新につながるものがありますので、特許によりお金を取ろうとするよりも、それにより情報が集まって、特許の一部を形成する中でさすが静岡県だなと言われるようなことを企業局として進めてまいりたいと思います。
 決して特許を狙っていないわけではなく、気づくセンスには別の能力も必要なのかと。地に足がついた技術の中で、少しでも多くの地域を豊かにしながら、技術者としては特許を取りたい場合もありますので、幾つか守りたい技術ができたところで弁理士の無料相談などに相談する姿勢で今後も臨んでまいりたいと思います。
 委員の皆様方からそういった期待が寄せられていることは企業局西部事務所の水質管理センターの職員にも伝わっておりますので、企業局としてはありがたく思っております。今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。

○小長井委員
 ちょっとした思いつきですが、最近聞いた例では茶園の霜除けの扇風機で風力発電をするのが特許につながりそうだとのことです。本当に身近に面白いものが結構あるのかなと思います。これからの活躍に期待したいと思います。

 もう1つですが、和歌山市の水管橋の事故と埼玉県での地震による水道管破裂の事故がありましたよね。2つ続けて起こったと思います。
 特に、水管橋については県内に水道が61か所、工業用水が63か所あると説明がありました。管理の方法ですけれども、たしか和歌山市の場合はニュースによると、双眼鏡も使わずにただ目視をしていた結果あのような事故につながった、直前に検査していたがただ見て通っただけとのことです。
 静岡県の場合は2週間で1回以上、年2回の点検をしているとのことですが、どういった方法で点検しているのかお聞かせください。

○青山水道企画課長
 水管橋の点検の方法につきましては、職員の高い意識が重要だと考えております。ただ見て回るだけでは何の意味もないですから、調査票によりポイントをしっかり押さえながらチェックを行っています。半年に1回の点検ではこの調査票を照合しながら経年劣化を確認し、必要に応じて適時補修しております。

○小長井委員
 耐震性のある新しい水道管の布設を進めていただいていると思いますが、水管橋の場合は富士川辺りでは断層が非常に多く、大小いろんな断層が走っていることが確認されていると思います。
 昨日、たまたま富士川の水管橋の1メートルぐらいが2本通っているところを通りましたが、あのような水管橋の耐震性はどのようになっていますか。

○青山水道企画課長
 富士川水管橋につきましては、平成18年度までにレベル2相当の地震動に耐えられる耐震工事を橋脚の下部や上部工も含めて完了しております。具体的には、橋脚が壊れないような対策と橋が落ちないような対策の両方を行っております。

○小長井委員
 どのくらいの地震が来るかによって、耐震工事をしていても崩壊の想定はなかなか難しいと思います。ニュースを見ていると破損した水管橋からいつまでも水がザーザーと出ている状況でした。
 事故に遭うのは仕方ないけれども、すぐに止水できる装置はちゃんと設置されていますか。

○青山水道企画課長
 企業局の施設につきましては、震度5強以上の地震が観測された際には自動で緊急遮断ゲートが下り、水が配水池から外に出ない、浄水場から外に出ない対策を施しております。ただし水道管の途中にたまった水は流れ出てしまうため、場合によっては職員が直接締めに行く対策が必要になりますが、長時間大量に流れ続けることはないと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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