• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:08/11/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 一問一答方式でお伺いします。
 取りあえず前半部分でやらせていただきます。
 夜間中学について今検討会をいろいろやっており、具体的にどうするのか、どこに場所を決めるのかまだ内部での検討が済まないと決定できないということですが、現実論として事前に該当者をそれなりに調べていれば西部にかなりの人数がいることは分かっているわけです。
 西部は浜松市が手を挙げている。静岡市は手を挙げていません。取りあえず1校となれば、最初は浜松市しかないんじゃないかなと僕は思うんです。今回はここで行きましょうということはどなたも理解すると思いますけれども、内部で検討して時期が来なければ発表できませんとちゅうちょせざるを得ない何かしら理由があるのか、そろそろ発表するのかお聞かせください。

○宮ア参事兼義務教育課長
 夜間中学の設置場所につきましては、これまでのニーズ調査の結果ですとか立地条件、市町との連携等、様々な視点から複数の候補地を今比較し検討している段階です。ここと絞り込んでいる状況ではなく未確定で公表できておりません。
 本年度中に設置場所を含めた基本方針を策定いたしまして公表する予定でございます。9番委員御指摘のとおり西部地区に多いのは当然承知しておりますが、学校が1校になるのか2校になるのかも含めて総合的に調整しているところでございます。

○中澤(通)委員
 今、1校になるか2校になるかも決めていないって言っていましたが、2校になる可能性もあると、そういうことでいいですか。

○宮ア参事兼義務教育課長
 エリアと学校数を含めて今検討しているところでございます。

○中澤(通)委員
 よく考えてやっていることでしょうから、その結論が出たときにまた話をさせていただきますが、やるならやると該当者、また周辺にも理解を得るために早めに周知したほうがいいんじゃないかなと私は思っていますのでお伝えいたします。

 あわせて、県でつくるということでしょうけれども、いわゆる公設民営なのかということも言われております。今の考え方はまだまだ審議中だということなのですが完全公立なのか、公設民営なのか、民民なのか、そういうことも含めて検討中なのですか。それともある程度の方針が決まっていますか。どうなんでしょう。

○宮ア参事兼義務教育課長
 基本的には県立で、県で管理していくことを今現在考えております。

○中澤(通)委員
 分かりました。またそのことについては後ほどにします。
 
 それでは、特定の教員免許失効者の履歴について、免許取消しがあっても3年たつと履歴がチェックできず再交付して採用してしまうことがないように、過去40年にわたって全ての履歴を見ることができますと国が政令を変えました。そのことについてお聞かせ頂きたいと思います。
 発令されてもう何か月かたっておりますが、現在教職員の人たちのチェックは終わったのですね。

○宮ア参事兼義務教育課長
 9番委員御指摘のとおり、これまで過去3年だったものが40年と延長されましたので基本的にデータを提供しているところでございます。

○中澤(通)委員
 僕は全部チェックは終わったのですねって聞いているんですが。

○宮ア参事兼義務教育課長
 はい、そのとおりでございます。

○中澤(通)委員
 それに近い人たちのことも私は個人的には知っておりますけれども、確かに危ない人もいたなと過去の知識としてはあります。そういうことがないように、現場ではしっかりと対応しているということでありますから今後ともやっていただきたいと思います。

 次に移りますけれども、高校志願者の入学者選抜試験について伺います。
 現実に高校入試の志願率は1倍を切っています。文教警察委員会説明資料にはその数字と違う1.06倍なんて書いてありますけど、何人の募集枠で現実に応募した人が何人でしたというのは1を切っているわけです。だから再募集もボーンと出てくるんですよ。固有名詞を指しちゃいけないですが、東部の過去においては有名校であった学校が0.88倍ぐらいでした。まさに青天のへきれきではないかと思っています。
 これについては原因等どういう分析をされたのか、どういうことがあってこういう結果になったのか、そのことについてどう判断されたんでしょう。

○花ア高校教育課指導監兼学校づくり推進室長
 公立高校の入試志願倍率が1倍を切ったその理由としましては、今年5月から6月にかけまして中学校全校長にアンケートを取りその結果によると、要因の1つは私立高校の授業料一部無償化、それから私立高校の施設、設備が魅力的といったことによる全日制私立高校への志願者増が大きく影響していると。それから今回専門学科、総合学科の志願者数が非常に減ったということがありました。その原因につきましては、やはりコロナの影響により中学生に対して実学の魅力が十分伝わっていなかったところがアンケートから読み取れました。
 それから、入試についてはやはりコロナの影響がありまして、早めに入学を決めたいということで私学のほうに流れたとも中学校からは聞いております。

○中澤(通)委員
 高校の授業料の無償化や施設の差とかいろいろあります。高校の授業料無償化は国の制度で致し方ない部分もある。親の負担を考えれば当たり前のことかなと理解せざるを得ない。
 あとは、施設の優劣は努力で何とかなるんです。施設を見てると20年、40年たってこれをやりましょうなんて今でも書いてあるけれども、トイレをどうするかだけでもすぐに手をつけられるでしょう。大規模改修になるから難しいのかなということもあるけれども、もうトイレは全て終わってるのか、終わってないのかな。
 いわゆる学校オープン授業というか学校施設開放で、中学3年生が来たりしますよね。最初にもうそこでアウトです。学校の内容のいい悪いじゃなくて外観で決められてしまう、選択されてしまう。その辺りを努力することが見えてこない。
 何年以内に解決しましょうという気持ちがどうなっているのかなと思うんですが、はっきり何年で計画できますか。

○長澤教育部長
 施設の関係については、後半の教育施設課でまたお答えできるかと思いますけれども、私から総括的にお答えします。
 今、9番委員がおっしゃったように確かに学校に入ったところ、昇降口ですとか廊下あるいは自転車置場等々、非常にさびが出ていたり見た目がよくないところがございます。トイレについても同様でございます。こういったところについては、学校も非常に危機感を持っております。我々事務局も危機感を持っておりますので、できるところはすぐに修繕する体制を整えているところであります。何年計画で解消できるかについては今のところまだお約束はできませんけれども、なるべく早めに予算を確保して各学校の教育環境を整備していきたいと考えております。

○中澤(通)委員
 静岡県知事も教育に力を入れて有能な子供たちに頑張ってもらいたいということは分かります。お金との相談もあるでしょうけれども、やっぱり受皿としてきちんとしていることを子供さんたちが理解することも必要なんじゃないかなと私も思っていますので、よりよく理解していただくことと併せて強く押し進めていただきたいと思ってます。

 高校入試のことでありますけれども、毎年出ている学校裁量枠は始まって10年近くたつんですかね。最初は僅かなパーセントから始まったのがどんどん進んで30%、50%なんてのも当たり前になってきている。
 これは誰がチェックするんですか。各学校の数字を検討したけれどもそのまま載せているんじゃないのかな。それでは裁量枠の人数どおりに各学校に入ったんですか。見直しをしているんですか。そのまま右へ倣えでやっているんですか。どうもその努力が見えないんですよ。子供を受ける高校のほうだって当たり前に受けているんじゃないのかな。
 魅力度とかいろいろ考えているんでしょうが、それが現実として理解されないのであれば無駄なことですし、皆さん方が徒労に終わっていることは残念なことです。
 この裁量枠についてどんなことを基本として考えてるのかまずお聞かせ頂きたいと思います。

○小川高校教育課指導監
 まず裁量枠、実際どのぐらいの人数でどのぐらい全体の合格者の中で割合があるのかでございますが、過去5年間で平均の合格者人数が2,400人前後、各年度の全日制の合格者数のうちの大体12%ぐらいです。
 これは各学校の裁量で設定することになっておりますが、もちろん全部が裁量枠でいいといったことはありません。最大で50%という制約がありまして、文化的・体育的活動という部活動に関する部分での裁量枠については30%が上限です。毎回各学校から設定の希望が出てきて、それを事務局で確認して資料に掲載しているという流れでございます。今まで学校から出てきたものでその制限を超えたものは、私の知る限りではないと認識しております。

○中澤(通)委員
 じゃあ、裁量枠が上がってきたけども制限を超えていなければどうぞということですよね。
 部活動は30%で現実にそれで入ってきたってほとんどの学校が野球、サッカーですよ。その人数が今少子化で、しかも部活に加入する人たちが少なくて30%じゃ足りっこないじゃないですか。大体絶対数が落ちているのに数字だけが残っている。もうそこで無理があるんですよ。
 だから、検討していると言ってても検討の結果が数字に現れてないことだと私は理解します。あなたが努力していると言っても現実その該当者がいないんですから。高校野球だってそうでしょう。何校かが合併して出てくる実態で、昔は1学校50人いたのが、30人いるかどうかですよ。
 そういう実態を踏まえて、今のような部活の裁量枠をそのまま取っていくことは全然違ってると思います。当たり前にやるとはちょっと言えない。この数字はもうちょっと研究の余地があるんじゃないかなと思います。

○小川高校教育課指導監
 先ほど申した50%、30%は上限でございまして、学校がその実態に応じてどの程度の割合を募集するのか決めています。
 9番委員おっしゃるとおり、今少子化の中で競技人口も特に地域によって格差が大きく発生していることは認識しております。ですのでその学校の所在する地域の競技の状況によってある程度人数が見込まれる学校であれば高めに設定するし、やはり競技人口が非常に減っていてなかなか生徒を確保するのは難しい学校についてはパーセントを抑えている傾向は見られます。まさにその実態に即した形で各学校で設定しているといったところでございます。

○中澤(通)委員
 あわせて聞きますけれども、今年から探求活動が新しく出てきましたが、これはどういうものでどれだけ現場の中学校が理解しているのか。
 今回、手を挙げてこの裁量枠を使ってる学校はどういうことをやろうとしてるのか、そのあたりが何も分かってないのですが、何か説明があればお願いしたいと思います。

○小川高校教育課指導監
 学校裁量枠の探求活動についてお答え申し上げます。
 探求活動につきましては、新しい学習指導要領――高校につきましては来年度から入学してくる生徒が教育課程で学習していきますが――の中核をなす活動でございます。生徒が自ら設定した課題に関しまして情報収集、整理、分析してまとめた結果を発表する一連の活動になります。
 中学校でも総合的な学習の時間においてそういった学びを行っております。学校裁量枠では中学校の総合的な学習の時間等で探求してきた研究実績等を評価の上、高校入学後もさらに主体的に探求活動を行うことを期待し、そうしたことを重視する観点の中で新たに導入いたしました。
 実施する学校につきましては、適応力検査で中学時に研究した内容の発表、プレゼンテーションを評価することで選抜する予定でございます。

○中澤(通)委員
 今年始まったばっかりだから後でまた結論が出てからしか評価できませんけれども、御努力を頂くことについては理解させてもらいます。

 次に移ります。
 志願倍率が1倍を割ったことについて先ほどいろんな説明がありましたけども、中高一貫教育、それから数年前から始まったいわゆるエリアを決めないで行う全県1区の選抜などいろんな制度改革があったわけですが、それについては何も問題がなかったということでいいですか。
 例えば中高一貫はもう十数年以上たっていますが、その効果があったのかないのか、どういう総括をしたのか1回も報告がないように私自身は聞いてます。
 現実に浜松西高校のレベルの高さ、競争率の高さと、清水南高校の競争率の低さとかをどのように解決していくのか。毎年同じような数字であり、どこでどうやって努力してどういう改革をしてるか一切見えない。お答えください。

○花ア高校教育課指導監兼学校づくり推進室長
 併設型の中高一貫教育、浜松西高校それから清水南高校の検証につきましては第三次長期計画に記載しています。
 この併設型の中高一貫教育につきましては、社会の各分野のリーダー及びスペシャリストを育成する教育目標を明確に掲げておりまして、国際的な視野を広める語学教育や豊かな感性を育む芸術教育など体験活動等を重視した特色ある取組を実施しております。
 また、在籍する生徒は高校入試を気にすることなく継続的に様々な学習や学校行事、部活動に取り組むことで学力の向上や芸術、それからスポーツ等の分野で才能を開花させるなど資質・能力を伸長させていることを検証しています。
 ただし、9番委員御指摘のとおり課題といたしましては、浜松西高校の中等部については志願状況がこの数年約2.5倍程度になっていますが、清水南高校の中等部については近年1倍程度、この3年を見ますと2回1倍を割っている状況もございます。
 その要因といたしましては、やはり交通の利便性があまりよくないという声もお聞きし、そういったところも課題として我々も認識しております。
解決策として清水南高校につきましては、現在JR清水駅それからJR東静岡駅からスクールバスを運行していますが、利便性のさらなる向上を目指し運行路線を増加することを今我々と学校で検討している状況でございます。

○中澤(通)委員
 抜本的な解決はなかなかできないのかもしれませんが、清水南高校で初めて宝塚へストレートで入った子が1人いました。そういう特異性もある、それなりの優位性もあったのでしょう。
 だけど、現実論として美術と音楽の志願者も少なくなっているし、そういった教室を維持することが大変になってることも事実。努力は分かりますが、やっぱりそれぞれの問題点をどうやって解決するかよく考えてください。
 先ほどのトイレの話じゃないけれども、清水南高校も50年ほどたってやっとちょっと前にトイレが変わったんですよ。ちょっと前ですよ。何にも手をつけていなくてずるずる来ている。やっぱりその悪い積み重ねがどこかでドーンと出てくるんですよ。だから総合的に考えることがやっぱり足りないのかなって思っていますので、よくお考え頂きたいと思います。午前中はここで終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp