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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:石橋 康弘 議員
質疑・質問日:03/09/2012
会派名:自民改革会議


○石橋委員
 最後の質問者でございまして、よろしくお願いしたいと思います。
 まず最初に、非常に厳しい経済、社会情勢の中にありまして、交通基盤部におきましては、森山部長を中心に、そして収用委員会におきましては内山事務局長を中心に、それぞれ組織を挙げて県民福祉を最大限に追及した予算編成に取り組んでいただきました。心から感謝を申し上げます。
 それでは、質問をさせていただきますが、大変たくさんの質問が出ましたので、一部重複することもあろうかと思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、建設委員会説明書24ページでございます。
 静岡県の社会資本整備重点計画についてということでございまして、これはだれもが豊かで快適に暮らすことができる魅力ある静岡を実現するために、県は平成21年3月に静岡県社会資本整備重点計画を策定しました。この計画で定められた重点目標と整備指標の達成度についての検証・評価を行いながら、社会資本の重点的かつ効果的・効率的な整備を推進しているわけでありますけれども、平成22年度末までに計画の達成度、総合評価はBプラスでおおむね順調に進んでいるということになっております。
 そこで、質問をいたしますが、景気の低迷や東日本大震災の影響等により、非常に厳しい社会情勢となっておりますが、平成23年度末までの計画の達成度は具体的にどのようになっているのかということが1つ。
 2番目は、来年度、計画の目標年度である平成24年度となりますが、どのような計画を進め、目標を達成していくのか。また今後の計画等がございましたら、御報告していただきたいと思います。

 2点目は、これは本会議でも質問があったわけですけれども、新年度の我が県の恐らく最大のイベントになると思いますので、確認のため質問させていただきたいと思いますが、全国育樹祭についてでございます。
 平成24年の秋、第36回全国育樹祭の開催が11月10日、11日に決定いたしました。今回の育樹祭のテーマは「木を植えて 育てて活かす 緑の力」となっているわけであります。11月10日には伊豆市のあまぎの森で、皇族殿下が出席される行事が行われ、翌11日には袋井市のエコパアリーナで皇族や県内外7,500人の参加する式典が行われるわけであります。全国育樹祭は、本県の森林整備を推進し、森林と県民の共生を進める取り組みを国民に向けて発信する非常に重要な行事となっているわけであります。
 そこで確認のため質問させていただきますが、伊豆市におけるお手入れ行事や袋井市での式典行事にあわせて各会場等でどのような行事が行われるのか。これが1点目でございます。
 2点目は、全国育樹祭を成功させるために、これからPRやプレイベント等の実施が非常に重要となりますが今後、具体的にどのように実施していくか。
 3点目は、本県の育樹祭の開催への取り組みが一過性に終わらないように、県は今後この開催を契機に森林林業の再生にどのように取り組んでいくのか。また森林と県民の共生を進めるためにはどのように県民と協働していくのか、伺います。

 次に、大きい項目の3点目でございます。
 これは私の地元のことで恐縮でございますが、伊豆半島地域の道路網の整備についてであります。
 この道路網の整備については、もう慢性的に言われていることでございますけども、伊豆半島の地域では、道路網の整備のおくれにより観光の時期には道路の慢性的な渋滞、あるいは東海地震や台風、集中豪雨等の大規模災害により、道路等に被害が出た場合は復旧するまでに長い期間がかかり、地域の経済活動に大きな影響を及ぼすことになるため、安全で快適な生活を営むことのできるよう、交通基盤の整備が求められているわけであります。特に、東日本の大震災の発生以後、災害発生時の緊急輸送路の確保のあり方等、これまでの道路整備の考え方等を抜本的に見直す必要があると思います。
 そこで質問でございますが、伊豆半島地域において東海地震など、大規模地震が発生した場合、道路や鉄道の寸断により住民や観光客が孤立することが予想されるため、災害時の道路の代替ルートを整備することが重要と考えられます。
 また、伊豆半島地域における道の駅等を防災拠点として整備することが必要になると考えられます。県は災害発生時に対応できるよう、どのような道路網整備を行っていくのか伺います。
 2点目、平常時において住民の生活基盤の形成、観光振興、企業誘致や新たなる産業の育成など、地域全体にわたり幅広い効果が期待できる道路網の整備が必要と考えますが、県は今後、伊豆地域全体の道路網整備と道路交通施策について、どのような整備に取り組んでいくのか伺います。

 次に、大きな4つ目でございますが、これも地元のことで恐縮でございますけども、伊豆中央道の修善寺道路における社会実験について伺います。
 伊豆中央道と修善寺道路における定期券制度の社会実験が県と道路公社の連携により、昨年6月1日から実施されております。また、11月1日からは利用者の利便性を高めるため、これまでの通し定期券に加えて、それぞれの区間で使える定期券を販売しているわけでありますが、この社会実験は有料道路を活用することにより、伊豆地域の交通の円滑化を進め、地域住民の利便性を図っていく上で大変重要な取り組みであるということを認識しているわけであります。このため来年度の取り組みとして計画されている回数券割引率の拡大は時々しか利用しない人にもメリットがあり、地域住民の利便性が一層高まるものと考えております。本年度の社会実験の成果を伺うとともに、来年度の取り組みについて、どのようなお考えか、質問をいたします。

○星野政策監
 社会資本整備重点計画についてお答えいたします。
 まず、平成23年度の結果ですが、実際に社会資本整備計画は73の指標があり、それぞれ年度末の大体半年おくれぐらいで成果が出るようになっております。ですから、現状出ておりますのは、平成22年度末の結果を公表しているような状況でございます。それについてはしっかりと検証して、また県の総合計画の評価部会から、いろいろ指標等についてもコメントがございますので、そういったところも検討しながら、平成23年度の結果を平成24年内のできるだけ早い時期に公表していきたいと考えております。
 また、平成24年度末の状況については、今の予算の措置状況が続けば、この社会資本整備重点計画はおおむね達成できるのではないかと考えております。
 また、平成24年度が最終年度でございますので、平成25年度以降につきましては、やはり議会の中でも話題になっている内陸のフロンティアとか、また三・一一以降の津波対策の取り組み、そういったものもございますので、国の動向も見ながらそういったところをしっかりと勘案し、新たな計画について検討してまいりたいと考えております。以上です。

○塩坂全国育樹祭推進課長
 私からは、全国育樹祭について回答させていただきます。
 まず1点目で、この秋の11月10日、11日に伊豆市とそれから袋井市、掛川市でどういった行事が開催されるのかという御質問についてお答えします。
 まず、11月10日でございますが、伊豆市では、皇族殿下をお迎えしまして育樹祭のメーンとなるお手入れの行事を開催いたします。それから、同じ11月10日の日ですけれども、伊豆の天城ドームにサテライト会場を設けまして、県内の林業に携わる人たち5,000人ぐらいが参加する育林技術交流集会の開催を予定しています。
 それから袋井市、掛川市のほうでございますが、11月10日の土曜日になりますけれども、その日には緑の少年団の活動発表大会を袋井市で計画してございます。それから、翌11日でございますが、エコパアリーナで式典行事の開催を予定しております。またエコパアリーナに併設する広場でもって県民参加型のおもてなし広場を開催しまして、また同じ小笠山総合運動公園の中で森林・林業・環境機械展示実演会等を予定しております。それから、その展示実演会につきましては、翌12日の月曜日も開催いたします。そういった計画でございます。
 それから、当日の開催に向けて機運を盛り上げるためにはさまざまな広報ですとか、イベントが必要ではないかということについてでございます。
 これまでも開催に向けまして記念行事ですとか、広報をあわせて100回以上実施してまいりました。中でも昨年の10月29日に小笠山総合運動公園で、また11月27日に天城ふるさと広場で開催しました1年前のプレイベントは、開催日とほぼ同じ季節に開催するということで、育樹祭開催の周知と機運の醸成とあわせまして、当日の気候環境ですとかどういった課題があるかといったシミュレーションも兼ねて実施いたしまして、幾つかの課題も見つけました。また予定していた参加者を上回る約1万人の参加を得ることができまして、手ごたえも感じたところでございます。
 今後の計画といたしましては、1年前プレイベントは開催会場となる県の東部と西部で開催したわけでございますけれども、ことし5月のゴールデンウイーク中の5日、6日には静岡市のグランシップの芝生広場で親子木工体験等の半年前のプレイベントを開催する予定です。その他既存の事業等も活用して、広報やプレイベントを連続的に開催していく予定でございます。
 それから、最後の御質問になりますけれども、この育樹祭が一過性のものとならないようにということでございます。それは本当に非常に大事なこととして受けとめております。
 今回の育樹祭のテーマは、先ほど委員もおっしゃいましたが「木を植えて 育てて活かす 緑の力」です。そして基本方針は、充実してまいりました本県の森林資源の活用と、そのための担い手づくりということがございます。これが一過性のイベントにならないように、今回の育樹祭の中でも、地元の天竜林業高校ですとか農林大学校とか、今後の担い手となるような皆様、それから県内で実際に林業に携わっている若手の皆様などの力も得ながら、式典を盛り上げてまいりたいというように考えております。以上でございます。

○村松道路企画課長
 私のほうから、伊豆半島の道路網の整備の関係で幾つかお答えしたいと思います。
 現在、伊豆地域の道路整備のあり方検討会においてさまざまな検討を行っておるわけですが、伊豆地域の道路ネットワークの考え方といたしましては、やはりこういった幹線道路である伊豆縦貫自動車道の整備がまずは背骨として基本になってくるというふうに思います。段階的な整備もあるわけですが、まずは縦軸をしっかりしていきたいということでございます。
 その背骨の構想と並行いたしまして、主要地方道の伊東大仁線などの肋骨道路の整備もやり、その背骨からの交通量を東西にさばいていくということになろうかと思います。
 災害時を想定しましたネットワークにつきましても、まずは伊豆縦貫自動車道から海岸部のほうに道を開いていくというような形がとられるのではないかというようなことでございます。その中で道の駅の防災拠点化も必要だろうと。そのようなことを我々も考えておりますし、この検討会の中でも議論しているところでございます。
 それで、道の駅の防災拠点化につきましては、道の駅が一時的な避難所や応急復旧の活動拠点として機能いたしますように、非常用の電源の配備、大型モニターや情報端末による各種情報の提供、非常用トイレ等の整備を進めていきたいと考えておりまして、きのうも答弁いたしましたが、来年度は県管理道路沿いの道の駅の11カ所のうち伊豆地域と川根地域の2カ所におきまして、自家発電設備や情報提供装置の設置など、災害時に必要な機能の強化を図るために予算案に2億円の事業費を計上しております。

 それから、社会実験につきましてお答えいたします。今年度の結果と来年度への取り組みということでございます。
 昨年6月1日からの実験開始から10月末までの定期券販売枚数でございますが、月平均46枚ということでございました。その定期券の利用通行台数は1日当たり平均70台でございまして、制度を拡充した11月から1月までの定期券販売枚数は月105枚、利用台数につきましては1日当たり110台ということで、利用台数は倍増いたしましたが、交通転換により国道136号の渋滞を緩和させるのに十分な販売状況には至っていないということでございます。
 地域住民にアンケートをお願いしてございまして、定期券を購入しない理由といたしまして、約7割の方が得になるほど利用機会がないから、それから約2割の方が購入時の負担が大きいからというような回答をいただいております。
 去る2月8日に開催いたしました伊豆中央道・修善寺道路定期券制度導入社会実験協議会におきまして出席した委員から、利用を促すには回数券の割引のほうがいいのではないかというような御意見もいただいたところであります。
 いろんなことをかんがみまして、県といたしましては定期券の販売状況や地元住民へのアンケート結果、それから協議会の委員の意見も踏まえまして、来年度は利用頻度が少ない方でも利用可能な回数券の割引率拡大を実施していきたいというふうに考えております。
 具体的には、6月から11月までの6カ月間、軽自動車と普通車、中型車を対象といたしまして、現在最大2割引きの回数券割引率を5割にすることを考えております。このような実験を来年度はやっていきたいということでございます。以上でございます。

○石橋委員
 特に回数券の割引は地元の皆さんが非常に喜ぶと思います。よろしくお願いします。

 それでは、平成23年度末を迎えまして、本日の当局の説明員の中で5名の方々が本年度をもって県を退職されることとなっております。
 岩ア県理事、岩田部理事、橋本部理事、稲垣港湾整備課長、田村都市局技監の5名の方々におきましては、長年にわたり県政の円滑な推進のために御尽力を賜り、その御努力に対して心から感謝を申し上げる次第でございます。
 退任に当たって、これまで長く携わってこられた県行政を振り返り、県当局の後輩の皆さんや県議会への御感想、御所見等がありましたら、代表して岩ア県理事、岩田部理事、橋本部理事の3名の方々から一言ごあいさつをいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○岩ア県理事(交通ネットワーク担当)
 先ほどは9番委員からも丁重なお礼の言葉と、ただいま2番委員からは過分なるお言葉とこうした機会をいただきましたことに、まずもってお礼申し上げます。
 私どもが入庁した主な年次は昭和49年、昭和50年となりますが、その当時を振り返ってみますと、第1次オイルショックの直後でありまして、トイレットペーパーや洗剤、砂糖といったものが店頭からなくなるという異常な社会現象がありました。
 また、中東戦争により石油・原油価格がその当時の1バレル3ドルから5ドルに上がり、その2カ月後には11ドル、12ドル弱ぐらいまで引き上げになったと。ちなみに現在は105ドルでありますので、まさに隔世の感があります。
 また、物の売り惜しみ、買い占めという事態が発生したため、物価高騰が起こりまして、このため職員の給与のベースアップにも影響を与え、昭和49年には30%弱、それから昭和50年には11%弱のベースアップがありました。現下の公務員給与7.8%カットという状況と比べますと、これまた隔世の感があります。
 この間、37年間、38年間、公務に精励し、お世話になった方々とともに頑張った職場の仲間たち、それから仕事を達成した喜び、それからああすればよかったという苦い反省も去来いたします。
 また、議員の皆様とともに無我夢中で汗を流したことや、委員会や本会議で厳しくただされたことも走馬灯のごとく思い出されます。
 私どもは4月からは一県民として県政に参加することとなりますが、議員の皆さん方におかれましては、行政当局とよい意味での緊張関係を持ちつつ、パブリックマネジメントとしてのPDCA施策のうちチェックのみならず、アクションについてもこれを担っていただくことによって、本県が我が国のトップランナーとして発展していくことができますよう御期待申し上げますとともに、先生方の今後ますますの御活躍を祈念していることを申し添えまして、お礼の言葉といたします。長い間本当にありがとうございました。(拍手)

○岩田交通基盤部理事(土木技術担当)
 委員の皆様方には、長年にわたりましていろんな場面で御協力また御支援いただきまして、心から御礼申し上げます。
 私の場合は昭和49年に県に採用になったわけですけれども、その年の7月に七夕豪雨ということで、当初はそういう災害との戦いではなかったかなと振り返りますと思います。南伊豆で大きな地震があり、その後台風が7年ぐらいのスパンで来たという印象を持っておりますけども、繰り返し襲われ、それに向かって社会資本整備強化していったというようなことでございます。また、38年の間には道路もしかり、港湾もしかり、海岸施設もそうなんですけども、非常に整備が進んでまいったと思います。そのおかげで、最近はゲリラ豪雨ということで大きな災害もところどころで出ておりますけれども、かなり安全度も高まってきたのかなというふうに思っているところでございます。
 しかしながら、昨年3月11日の東日本大震災につきましては、想定できないような事象が起きてしまったということで、ある面、非常にショッキングなことでございました。我々も海岸の施設の設計等に長年携わってきましたが、我々が考えていないというようなことが実際に起きたということです。莫大な事業費と、また長い年月をかけた施設が一瞬のうちに崩れ去り、非常に多くの方々の命を奪い去ったというようなことが、社会資本整備を担います我々技術職員にとっても心の底に残るような大きな出来事でございました。
 ただ、そういうものを悲しんでいるだけでなく、今後、我々の後輩がしっかりとそういうものに対しましてチャレンジし、また安心・安全を提供していくというミッションを完遂していけるというふうに考えております。技術につきましても、先ほどの答弁でもお話いたしましたように、しっかりと継承がなされるというふうに思っておりますし、また、私どもが退職いたしましても、側面から応援をさせていただこうというふうに思っておりますので、今後、また議会の皆様ともども静岡県のよりよい発展を目指しまして御協力賜りますことを祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)

○橋本交通基盤部理事(森林・林業連携担当)
 先ほどは両議員の方から、温かい言葉を本当にありがとうございました。
 私も昭和49年採用の身でございまして、先ほど岩田理事からは7年間隔くらいで大きな災害があったというお話がありましたが、私はもっと頻度が高くて3年間隔くらいであったのではないかなと思います。昭和49年の七夕豪雨を初め、昭和51年の伊豆の雨、地震、そして昭和54年の台風、そして昭和57年のやはり7月の終わりと9月に入っての2回の豪雨、そして最後は平成3年の台風12号、14号、18号と大きな災害がございました。そのたびにどういうわけか、一番忙しい事務所に配置されておりまして、災害というのは私のところについて回るのかなとつくづく思った次第でございます。
 しかし、逆に災害というのは、その場で査定を受けて採択されるわけなんですが、国からの査定官、それから当時は大蔵省からの立会官、そして申請者、そして県が立ち会いまして、その場でちょうちょうはっしと議論を交わしまして、お金はその場で決まります。普通の予算ですと、半年ぐらいかけてああでもない、この資料を出せ、あれを出せということで結構時間がかかるんですが、災害の金額というのは非常に短い間でその場で決まるというので、私は非常におもしろい業務だなと思っておりました。
 そういう関係で、災害というのは発生すると逆に仕事がふえてわくわくしたようなところがありますが、最近はなるべく災害がないほうがいいなと、被災者がいる限りはやっぱりないほうがいいなとつくづく思いますが、仕事を覚える上では、災害というのは非常にいい道具だったと私は思います。その当時は、やはりまだ測量も委託でなくて、自分たちで測量するという時代でございましたので、測量技術も覚えられたし、それから図面書きもそうですが、設計書もつくったというのでは、一気通貫で仕事を覚える面では災害というのは非常にいい機会だと思います。
 昭和の時代というのは、林業も非常に活発でございまして、1ヘクタールの森林を切りますと、約2000万円くらいの粗収入が上がったというふうに聞いております。現在は、それが1ヘクタール切っても数百万円から500万円くらいいけばいいほうなのかなと思います。全然価値観が変わってきてしまっていまして、そのころ私は林道づくりのほうを担当していたんですが、山の地主さんからは道はぜひつくってくれと。ただし、自分の山には入れてくれるなと。要するに自分の山に道が入ると、やっぱりそれだけ面積が削られますので、なるべく自分の山には入ってもらいたくない。だけども道は欲しいということで、何回も測量をし直した経験がございます。本来は測量には向かない夏の6月とか7月とか、そういう時期にも汗を流しながら測量した覚えがございます。それも今思えば非常に懐かしい思い出になります。
 そして、平成に入りまして林業が外材にシェアを奪われまして、景気がよくなくなって、現在はその延長線にあります。しかし外材が来たおかげで山の資源は非常に充実しております。これだけ充実した資源を使わない手はない。今はその真っ最中でその作業のほうを進めているんですが、それがうまく機能したときには、きっといい産業に育っていくと私は確信しております。
 そういう面では、今取り組んでおります大型製材工場であるとか、そういうものの誘致につきましては、私たち行政も一生懸命やりますが、やはり大切なのは直接かかわる森林の生産業者であるとか、それから利害関係が合致します製材工場の方たちの御理解が得られなければ、なかなか前へ進まないところもあります。そういう面で議員の皆様にもその辺の仲立ちとなって、ぜひこのプロジェクトが進むように御協力していただければありがたいと思います。この残った方たちがその先の道筋をつくっていくと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。本当に長い間、ありがとうございました。(拍手)

○森山交通基盤部長
 先ほどはこの場にいる5人の退職者に対しまして、温かいお言葉をいただきましてありがとうございました。
 また、ほかにも現場のほうでは、土木の職員、それから農業土木、林業、多くの者が今回退職いたします。そういう者に対するお言葉だというふうに受けとめまして、部の責任者として改めてお礼を申し上げます。
 また、今年度、委員会でいろいろお世話になりましたけども、また来年になりますと、メンバーはかわるかもしれませんけども、この1年間、いい意味での機会をいただいておりました。仮にまた違う委員会に属されても建設分野のほうを引き続きよろしく御指導をお願いすることをお願いいたしまして、お礼といたします。ありがとうございました。

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