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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年9月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:藪田 宏行 議員
質疑・質問日:10/01/2019
会派名:自民改革会議


○相坂委員長
 それでは、休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
質疑等を継続します。

○藪田委員
 既に漁業資源の減少等について質問が出ているわけでありますが、資源管理等に関係する磯焼けについてお聞きします。
 きょうの産業委員会説明資料にはありませんが、磯焼けについては長い間県も取り組んでいるわけで、特にここ数年一生懸命に取り組んでいただいております。最近の県内の磯焼けの状況についてどうなっているかお答え願いたいと思います。
 中でも榛南地域はどんなぐあいになっているか質問させていただきます。

○中平水産業局長
 県内の磯焼けの状況について御質問がありましたのでお答えいたします。
 伊豆地域、榛南地域が主に海藻類の主生産場となっておりますけれども、状況は若干異なっております。まず榛南地域につきましてはカジメやサガラメが主です。それから伊豆半島地域におきましてはテングサ、ヒジキが主になっております。
 最近の榛南地域のカジメ、サガラメの状況につきましては、両方とも数年前に大規模な磯焼けが発生してほとんどゼロに近い状況になりました。
 カジメにつきましてはその後いろんな対策を実施した結果、特に相良地先ではかなり回復して藻がつきやすいところには大体ついている状況まで復活してございます。しかしながらサガラメにつきましてはまだまだ回復途上で引き続き対策が必要でございます。
 それから伊豆半島地域のテングサ、ヒジキにつきましても、いずれも年によって生産量にばらつきはあります。ヒジキにつきましては恐らく大蛇行で水温が変わったせいではないかと言われていますが、特にことしは悪い状況です。それからテングサにつきましては右肩下がりの傾向でございます。
 したがいまして、我々としてはカジメは大分回復していますが、引き続きこれまでどおり対策を継続していきます。
 それからサガラメにつきましては、藻がつきやすいような基盤の開発を今進めております。それから現在海洋プラスチックが非常に問題視されておりまして、基盤を生分解性のものにしてもより藻がついて成長しやすくなるよう研究開発を検討しており、来年に向けて取り組みを進めているところでございます。
 それから伊豆半島のテングサ、ヒジキにつきましても、それぞれ対策は異なってきますけれど、テングサにつきましてはやはり雑草を刈ることがとにかく重要でございますのでしっかりやっていくことと、それから種が出るようなパックがありまして、これを効率的に海の中に入れる新しい方法によって藻をふやしていく対策に来年度から取り組んでいくため、ことしから準備を進めているところでございます。
 それからヒジキにつきましては、先ほどのサガラメとかなり対策は似通っていますけれども、別の場所で育てたものをうまくブロック状にして海底へ並べてふやしていく対策が非常に有効だと考えられるので、その対策についても取り組んでいます。
 いずれにしましても、海藻類の漁業は普通の魚をとる漁業と補完関係にございますので、漁業者にとって海藻類の漁業がしっかりしてくると本来の魚をとる漁業との両方を合わせた収入がしっかり確保されますので、引き続き海藻類の生産量の向上に努めたいと思っています。

○藪田委員
 今お話をいただいて、ある程度わかりました。原因として海水温の上昇や榛南地域ではアイゴの稚魚による食害が原因じゃないかという人もいるわけですが、どんな現象が磯焼けを生む大きな要因だと思いますか、お答えください。

○中平水産業局長
 磯焼けの原因につきましては、非常にいろんな要因が言われております。
 全国的にいろんな説がございますけれども、わかっている大きな要因は食害で、アイゴのお話が出ましたけれどもアイゴによる食害も非常に大きな被害を出しています。
 それからわかっていない要因もございまして、この中にはやはり水温が大きいのではないかと言われております。自然環境を変えるのは当然不可能ですので、やはり我々としてできる対策をやっていかなければいけないので、アイゴにつきましては国、県の多面的事業といった補助金制度を活用しながらアイゴの駆除にしっかり今後も取り組んでまいりたいと考えております。

○藪田委員
 いずれにしても、沿岸漁業者にとっては大変大きな課題であるわけです。サザエにしてもアワビにしてもほかの種類でも本当に往年のような復活を漁業者も夢見ているわけですが、そのために今お話がありましたように官民一体となっていただいているとのことですので、これからもぜひ御尽力を続けていただきたいと要望して終わります。

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