ここから本文です。
委員会会議録
質問文書
平成20年12月定例会企画空港委員会 質疑・質問
| 質疑・質問者: | 阿部 時久 議員 |
| 質疑・質問日: | 12/15/2008 |
| 会派名: | 公明党静岡県議団 |
○阿部(時)委員
5点ばかりお願いします。
まず1点目は、説明資料の1ページの整備推進の関係で今回の1億1000万円の追加工事の件です。これは確認というか、今回滑走路が2,500メートルから2,200メートルということで、2,200メートル用の灯火の関係の工事で1億1000万円だというふうに聞いているわけです。
そうしますと、自分の整理をする意味でちょっと聞きますけれども、2,500メートル用でやったときの灯火の施設はそのままにしておくのか、それとも撤去するのか。そして2,200メートル用の灯火工事を今しているというふうには想像できるんですけれども、例えば、これは地表に出ているものと地中にあるものとあるわけですけれども、2,500メートル用でつくった地下埋設物まですべて撤去していく工事なのか、その辺をちょっと伺っておきたいんです。
というのは、これは例えば灯火ですから、簡単に言えば光るものですね。ランプをソケットから取っておいてしまっておくと。ソケットはそのまま地下に埋まっていると。それで、例えばこれをまた2,500メートルに延ばすときにはそっちへつけると、そうすると今度は2,500メートルにしたときは2,200メートル用から持ってきてつけかえるだけで済むということなのかどうか、その辺ちょっと伺っておきたいんです。これは、当然お金が影響するわけですので、どういった工事なのか。
というのは、新聞の中でもいろんな表現をされているものですから、その辺をちょっと伺っておいて、やはりこういった時期ですので、あるものは使うというのは当たり前だと思います。そういったことがされているのかどうか、その辺をちょっと伺っておきます。
それで、2点目ですけれども、指定管理者の件で4ページ。ここで、11月28日付で県と指定管理者の間で平成25年度までの空港の管理に関する基本協定を締結したということです。
私が伺いたいのは、今回開港が延期していく関係でいきますと、指定管理者側から見たときに、いつの段階で空港の受託の作業に入っていくのか。そういったスケジュールがあればまず教えていただきたいと思います。
例えば3月開港という前提でいけば、そのアイドリングと言うんですか、その期間をある程度想定した中で受託というか、契約されていると思いますので、その辺のところを伺っておきます。
3点目ですけれども、先ほどから旅客ターミナルビルのことは出ています。細かい話はなかなか、専門家的な方が図面を引っ張ったりしながらやってきていると思います。それと、今までの空港に対する取り組みをしたところがこういったことをやってきていると思います。したがって、いろんな今までの誤りを、またいいものにしていこうとしてやっていると思うんですけれども、いかんせん、静岡は地震の問題があります。
したがって、こういった展示コーナーとか、いろんなことは当然されることだと思いますけれども、特に壁画については、私はこれで大丈夫ということがないと思うんです。
特にどなたがどうのこうのじゃないんですけれども、旅客ターミナルビルにこれを展示をしてほしいと。また、先ほどここの説明の中には、情報発信スペースにはいろんな関係する団体のこともちょろっと入っていましたね。そういったとこから依頼をされて、そういうものを展示していくと。
それで、特に私はいろんな造形物と言うんですか、著明な方のを今まで見てきましたけれども、県のいろんな施設に必ずあるんですね。がんセンターもあるし、私どもの西のほうにある学校にも学校の入り口の近くに、生存されている方の物が置いてあります。それで、私は余りああいうのはいい感じを受けないんです。売名だなと思います。
やはりやる場合であれば、本当に静岡県に貢献があって著明な方というのはどれだけいるのかどうか。あれは、現存する人じゃなくてやはり過去の人、そういった方を顕彰するものですから。そういったことをぜひとも私は考えておいてもらいたいんです。どこかで知事が約束してという話でそういったことを使われるのは、私は非常に不愉快です。
そんなことを思いますので、そういった感覚じゃなくて、やはり永遠にわたって空港が使われていく中でいけば、そういった方を選んでいただきたいと思います。
それで4点目です、騒音対策。
前回の議会でも委員会でちょっと質問がされていましたけれども、いわゆる騒音対策ですから、防音工事という部分と何か違うのではないかなという気もするんですけれども、要するに自衛隊の防音工事、そういった中身と一緒の対策の工事。とりあえず聞いているのは、まず地域を決めて公共施設を今やっておられると思うんですけれども、その辺についてのもう少し細かい説明をいただきたいと思います。
次に5点目、先ほどイベントの話が出ていましたので、私も行かなくてよかった――言葉はちょっとまずいです。行けなかったわけですけれども――やはりここまでのイベントは恐らくもうないと思っています。年に1回できるイベントだと思っています。ただ、私が申し上げたいのは、開港したらそんな大きなものは当然できないわけです。開港前、それもごく一部の期間でしかない。今回もそういう話は聞いていました。
したがって、やはり大人数の方が同じ時間帯に向かってくることはそんなにないだろうと私は思っています。ただし、道路が今の状態でいけば、かなり厳しいのは御存じだと思うんですね。昨年F1を開催したときは、私も行きましたけれども、えらい目に遭いました。だけど、ことしはえらい目に遭わなかった。当然賢いはずですから、二度と繰り返さないと思うんですけれども、ぜひともそういったことを踏まえて、開港へ向かうイベント等については、やはり県民の皆さんに不愉快な思いをさせないと。そして、気持ちよくそういったところへお邪魔できたと。やはり静岡空港へ来てよかったと。
特に7月は、子供さんが夏休みになる時期に入るということもありますので、将来のある子供に対してもそういった思いをさせるようなことをしてほしくないと思いますので、しっかりした取り組みをお願いしたいと思います。以上、大きな部分だけ5点、よろしくお願いします。
○勝山整備室長
何点かありましたお尋ねのうち、まず追加工事について御説明申し上げます。
資料にもございますが、今回2,200メートルの暫定運用を行うに当たって追加工事をやっておりますのは、基本的には航空灯火については2,500メートルの空港として必要な灯火プラス、いわゆる増設という形で今回仕事をさせていただいております。
具体的には、滑走路末端灯を2,200メートル用の物を新設する。それから進入灯台、それから風向灯、このようなものを新たに増設もしくは新設をしております。
したがいまして、2,500メートルで供用するときには、いわゆる不用となる部分については、撤去するのではなくて、そのまま装置は存置しまして灯火を消灯する、電気が行って点灯するということのないような方法をとるということでございます。
したがって、2,200メートル用と2,500メートル用の電気を切りかえるためのソフトウエアを今回新たに組み込むとか、2,200メートル用から2,500メートル用に切りかえる電源装置を今回増設しております。つまり、2,500メートルの灯火をつけようと思ったら2,500メートルの灯火をつけることができる。だけど、2,200メートルに切りかえることができるような装置をつくりまして、繰り返しになりますけれど、2,200メートルで暫定運用するときは、2,500メートルのうちの使わない300メートル部分で消灯が必要なものは消灯するというような手だてをしたいと思っています。
それからあとは、カラーフィルターと申しまして、灯火には赤とか緑とか黄色とかいろんなフィルターがあるわけですけれど、それらも同じ灯器の中で、例えば300メートル部分については、もともと2,500メートルのときの色と、2,200メートルにしたときの色と違うものがあります。それらはフィルターを最初に2,500メートルで検査をしていただいた後、2,200メートル用の色に切りかえをしまして――それは比較的短時間でできますので――それに切りかえて検査をしていただいて運用すると、そういうような手法をとりたいと、このように考えております。以上でございます。
○白井経営管理室長
指定管理者への業務委託の関係でございますけれども、11月28日に5年にわたります基本協定を締結するに当たりましては、新たに指定管理業務に加えました航空機燃料給油施設の管理を除いて、20年度の指定管理業務につきましても整理をいたしまして、委託契約を結んだところでございます。
12月からは、空港の保安関係業務の開業前準備業務ということで、既に保安関係、それから消防関係に従事をする人たちが空港内に入って仕事をしております。
開港時期が3月から延期になりましたので、基本的な空港運営の指定管理業務につきましては、今年度発生はいたしませんけれども、当初から開港前に準備をしなければならなかったという部分の仕事につきましては、12月から入っていきたいということでございます。
それから、旅客ターミナルビル内、いわゆる公共施設に展示をする造形物の作家の選定というのは非常に頭を悩ますところでございまして、委員御指摘のとおりだと思っております。
今回の壁画の選定に当たっての経緯といたしましては、ことしの5月ごろ民間の有志の方々から、本県出身で県内在住の版画家の方で、過去にも浜名湖花博の公式記念メダルの原画等も作成をしていただいた版画家の方の作品を引き伸ばして、陶板画として旅客ターミナルビル内に寄贈をしたいけれども、適当な場所があるかというような御相談がございまして、旅客ターミナルビルの設置管理者であります富士山静岡空港株式会社とも協議、相談をいたしましたが、会社の管理するスペースの中には適当な壁面がないということで、県のほうが公的利活用スペースで世界遺産を目指します富士山のPRをしようと思っておりましたコーナーの壁面を使って、今回の作品の寄贈を受けるということにしたところでございます。その点につきましては御理解いただきたいと思います。
○石田地域共生室長
航空機騒音対策についてのお尋ねで、特に公共施設関係だと思いますが、基本的には昨年8月に地元と航空機騒音協定を締結しております。学校につきましてはW値70が住宅防音工事の対象の基準ですが、それよりも低い65デシベルです。
開港後に航空機が飛んだときに、学校関係で22地点を騒音の測定の地点としまして、学校の教室の中で、窓を閉じた状態で65デシベル以上の騒音があった場合には対策を講じるということで、教室の内側と外側についての測定を考えております。
それからもう1つ。地元対策になりますが、平成7年から開港後5年までに、一応W値70のところにあります地区につきましては公民館整備の建物について補助をすると、そういったものがございます。
○芝田総務室長
5点目のイベントの関係でございます。先般のスカイ・レジャー・ジャパン&エアポートフェスタのような、1日に2万人、3万人という大規模なイベントはなかなかやれないと思っております。
ただ、そうは申しましても、開港に向けて県民の皆様の期待感の盛り上げといいますか、機運を盛り上げていくためには、やはりそういった仕掛けも必要ではないかなという思いも一方でございます。
こういったイベントとか、その他いろんな機会でいただく意見の中に、やはり空港施設の中に入ってみたい、入りたいという御意見をたくさんいただいております。そうした観点から、イベントに絡めて言うならば、そういった空港施設内に入れる機会をなるべく多くつくっていきたい。
具体的には、空港施設の見学会であるとか、今ちょっと調整中でございますけれども、マラソン大会のようなもの。どこを走っていただくかということも、既に施設整備がされておりますので難しいところがございますけれども、なるべく近くで見ていただけるようなところもいろいろ工夫ができるのではないかという考えを持っておりますので、こういったことを、ぜひ子供さん方も含めて楽しんでいただけるようなものを企画してまいりたいと思っております。以上でございます。
○阿部(時)委員
どうもありがとうございました。追加工事の関係は、今室長が言っていただいた中身でわかりました。
要は、これは開港時の検査というのは、いわゆる2,500メートルで検査完了を受けておいて、運用として2,200メートルでもう1回、それは2回検査を受けるということなんですかね。その辺をもう一回ちょっとお願いします。
大したことではないと言われれば、大したことはないかもわからないんですけれども、私自身がそういった中身を何かよくわかっていないんで、聞かれると説明できないんですよ。新聞の記事ばかり見ていると、各社さんちょっと違うことを書いていたりするから、「あんた言っていることが違うね」と言われるものですから、きょうはその辺を整理しておきたいと思いました。
その辺の検査について、どういった検査になるのか、そこをちょっとお願いします。
それで、指定管理者のことについては、今わかりました。
それで、結果的に先ほど部長さんがおっしゃっていたように、開港日を12月にある程度パッといきたいと。そこが出れば、いわゆる指定管理者側の業務のスケジュールも出て、こういった委員会にも報告できると。
先ほど、ちょうどここに書いてある空港保安関係業務が12月からある程度進んでいますよということが1つだけ出ているわけです。それ以降は、開港がうたわれたと同時にそういったスケジュールが出るという認識でいいということでよろしいんですね。そこだけ、再度確認でお願いします。
3点目の旅客ターミナルビル、これはもう余り言っても個別のことになりますので、そういったことをぜひとも進めていただきたい。
それと、そういった方にはぜひともふるさと納税をやってもらいたいと。新しい制度がスタートして、県もやろうとしていますので、ぜひともお訴えいただいて御協力いただくと。
ただそういうところに展示すればいいという問題ではないと私は思っていますので、しっかりお願いします。
次に4点目、騒音対策ですね。公共施設の関係は対策がされていくと同時に、開港してからも、音が大きければその対応をしていくということです。例えば、私はたまたま浜松の自衛隊の基地に近いですから、防音工事の対象地域になっているんですが、これは国として民間の各家庭までそういった防音工事をやるわけです。
空港の施設の周辺でいけば、公共施設の範囲でよしという、そういったものなのかどうか、私の認識がちょっと違っているかもしれませんが、そういったことが先々の中でどうなっていくのか、その辺もちょっと教えていただきたいと思います。
それで、最後のイベントを含めた部分です。
前回の委員会で、できればこの日はブルーインパルスに飛んでもらいたいなと思っていたら、雨だったから多分だめだったと思うんですが、飛行機のアクロバット飛行も非常に見ものでありますけれども、最新鋭の物を使って飛ぶという部分でいけば、このブルーインパルス、聞いたところによりますと、要請があれば飛ばすと。要するに航空自衛隊もPRのためにやっているわけですから、スケジュールが合わなければだめですけれども、空を飛べば空港まで行かなくたって見えるわけですから、ぜひともそういったことをやって、昔の五輪のマークを書くんじゃないけれども、富士山ぐらいつくってもらいたいなと、私は個人的にそんなふうな夢も持っていたものですから、ぜひともそういった努力をしていただきたいと思います。
それでは、再質問の分も含めてお願いします。
○岩ア空港部長
完成検査につきましてお答えいたします。
今回暫定運用に当たりまして、2,500メートルの滑走路は既にできておって、その部分の機能を欠かせて2,200メートルの暫定運用をするという考え方よりも、やはり完全運用というのは基本でございますし、2,500メートルの滑走路でほぼ工事は終わっていたわけでございますので、そういう意味からしますと、2,200メートルの暫定運用を目指すけれども、2,500メートルの完全運用ができるという状況になりましたときに、すぐにそのような形で工事等を進めようというのが、私どもの基本的なスタンスとしてございました。
したがいまして、2,500メートルに係る灯火、それから2,200メートル部分での灯火、それの切りかえができるだけ早くできるように、そのようなシステムを採用したわけでございます。
それで、国の完成検査でございますけれども、完成検査申請をするに当たりまして、国にお願いをしていきたいと思っている基本的な考え方というのは、2,500メートルの滑走路としての空港、及びそれが実現できるまでは2,200メートルの暫定運用する空港、この2つの機能というものを一緒に審査をしていただこうかと考えてございます。
したがいまして、仮にそういう検査の申請が認められまして、無事合格をいただいた暁には、仮に諸物件が除去できまして2,500メートルで運用しようといったときには、再び完成検査申請を行わなくても済むような形で、現在国のほうにお願いをしておりまして、そのようにさせていただきたいということで進めているところでございます。
○白井経営管理室長
指定管理の御確認がございました。今は空港の保安関係業務について仕事をしておりますけれども、来年2月には航空機給油施設のほうも完成いたしますので、開港前ではありますけれども、完成しました航空機給油施設の管理についても委託をしてまいるところでございまして、そのほかの業務につきましては、開港した後、本格的に業務に入るということでございます。
それから、ふるさと納税の関係でございますけれども、今回の作家の方は県内在住でございましたので、作家の方及び有志の皆さんによる、まさに壁画の現物寄附というか、寄贈をいただいたというようなことで理解をしております。
今後県外出身の方等の造形物につきましては、空港においてそのようなことも考えてまいりたいと考えております。
○石田地域共生室長
航空機騒音対策の個別住宅の対策の御質問でございますが、静岡空港の場合には、先ほど申しました昨年の8月の地元との騒音協定に基づきまして、開港前にまずW値70のコンターの中にあるお宅については開港前対策をするということで、現在吉田町に9戸ございますので、そちらについては交付要綱をつくって対策を進めているところであります。
それから、開港後につきましても、空港部のほうで夏と冬に2回、航空機が飛んだときの騒音の測定をいたしまして、やはりW値70が発生している地域であれば、住宅防音対策を実施すると。それから、あわせて先ほど言いました公共施設のほうの防音対策というようになっております。
○芝田総務室長
5点目のイベントに関係しまして、ブルーインパルスのお話も出ました。正直申し上げまして、まだ開港日がはっきりしませんので、具体的な日にち等の並びができておりませんけれども、そうした全体の計画の中で、委員から御提案いただきましたものも含めて検討してまいりたいと思っております。以上でございます。
○阿部(時)委員
どうもありがとうございました。
くどくど言うことはないんですけれども、騒音対策、防音対策の関係では、開港してから当然そういった状況を確認していく中で、個人のお宅についてやると。
それで、私さっきちょっと聞いておけばよかったんですけれども、たまたま私のいるところは、その防音工事をやるのと同時にNHKの受信の減免というか、こういったことはあの地域はどうなんですか。先ほど聞いておけばよかったんですけれど、そこをちょっと教えてください。そこだけで終わりです。
○石田地域共生室長
電波障害の対策につきましても、開港後にやはり30地点でそういった電波の受信状態を調査するとともに、あと事象調査と申しまして相談が寄せられた地域だとか住居につきましても、測定車を委託で出しまして御相談に応じて、実際に映っているものと現在のものというような形で映像を比較するような調査も、随時予定しております。そういう対策になっております。