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委員会会議録

質問文書

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令和3年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:12/14/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 一問一答方式で何点かお伺いいたします。
 まず最初に、サイバー犯罪がいろいろ叫ばれておりますがその被害防止についてお伺いします。
 高齢者を狙う犯罪が次から次へ出て、つい先日も清水区で5000万円余のお金がすとんと取られてしまったことがありました。日本銀行の調査によるとたんす預金が100兆円を超えて、それぞれのお宅でかなりお金を持っており、そういった犯罪にも結びつくわけです。銀行では1回の出し入れを制限していますからなかなか高額な被害にはならないんですが、たんす預金となると難しい。
 それとあわせて、スマホ等が関係する詐欺行為はスマホでいろいろ情報を出して、甘い言葉で誘われてそこへ連絡してしまうとキャッシュカード番号を取られてお金が動いてしまうことがあります。この前本会議で答弁がありましたように、サイバー犯罪の防止対策として指導員が五十数名おりますよということですが、この指導員はどういう形で防止対策に力を出しているのか、もう少し詳しく教えていただければと思います。

○成宮生活安全企画課長
 指導員というよりサイバー防犯ボランティアですが、現在県内の大学や専門学校の学生ら59人に活動していただいております。主な活動内容はサイバーパトロールによるサイバー空間の浄化活動になります。具体的にはサイバーパトロールによって発見した有害情報や受信した迷惑メールなどの情報をインターネット・ホットラインセンター、通称IHCと言いますが、そこや警察本部サイバー犯罪対策課などに通報していただいております。
 このほか、サイバー犯罪被害防止に関する30秒から2分間の動画3本をサイバー防犯ボランティアの専門学校生7人に作成していただき、今年5月から県警のユーチューブ公式チャンネルで公開しております。
 サイバー防犯ボランティアの活動が直接サイバー犯罪の検挙に結びついた事例はありませんが、ボランティアが発見した海外の有害サイトなどへ誘導するホームページについては、セキュリティー関連企業に情報提供して利用者が当該ホームページにアクセスすると警告画面を表示する閲覧制限措置を講じた例などが1件ございます。

○中澤(通)委員
 たまたまこのことに興味を持ったのは、つい最近スマホを替えた途端にその会社に類似したマークで、あなた当選しました、何日までに連絡頂ければ幾ら送金しますというメールが立て続けに来る。それにはタッチしないで販売店に行ったら、全く似たマークだから簡単にスイッチを押しちゃう可能性があるので、そういうのが危ないんですよと教えてくれました。ただ素人目にはそれは分からないですよね。
 今、販売店は機械の操作について簡略なやり方は教えてくれますが、肝心なそういう犯罪につながっていきそうな情報は教えないというか伝えてくれない。機械の扱い方だけ伝えるのが多分ほとんどだと思います。
 分かっている人ばかりじゃないですから被害を防止するには情報がいろいろありますけれども、販売店と協力体制が取れて口で言うより警察が資料1枚でこういうのが危ないんですよと、文書を渡して説明してもらえば被害防止にかなり効果があると思いますが、そんな考え方はどうなんでしょう。もし検討頂くならありがたいです。

○成宮生活安全企画課長
 携帯電話販売店と連携したセキュリティー対策だと承知しましたけれども、今9番委員がおっしゃったように各種被害防止対策として店頭でスマートフォンの利用者に直接呼びかけることは非常に効果的だと考えております。現在県警では県内全ての携帯電話販売店に対して、子供を性被害から守る対策としてフィルタリングの利用等の説明徹底に努めるよう既に協力要請していますので、このセキュリティー対策についても今後広く一般に対して最新のサイバー犯罪の手口やセキュリティー対策を周知する具体的な施策を検討したいと考えております。

○中澤(通)委員
 今までもいろんなことをやっていらっしゃるでしょうけれども、振り込め詐欺などの手口については大体もう皆さん方知っている。むしろ新しいものに対して、今言ったようにスマホで当選しましたよというメールなどについては情報が知られていない。こういう手口がありますと直接チラシを出してもらえば、かなり効果があると思っています。簡単なものから進めて被害を防止していただくようにこれからもよろしくお願いいたします。

 次に移ります。
 クロスボウ関係で手数料条例のことが書かれております。今はまだ無償でクロスボウの引取りをしていますけれども、条例が決まればクロスボウも今度はしっかりコントロールされるわけです。ちなみに銃、猟銃、刀剣などは登録制ですよね。現在県内にどれくらいそうしたものがあるのか、教えていただきたいと思います。
 それから、クロスボウは予想としてどれぐらいありそうか教えてください。

○成宮生活安全企画課長
 猟銃等につきましては、本県において本年10月末現在4,929の許可数です。所持許可者は猟銃が2,572人、丁数が4,610丁であります。これは令和2年の猟銃の数です。また本年10月末の所持許可者は2,517人、所持丁数は4,534丁となっております。
 また、クロスボウについてはどれぐらいか予想はつきません。専門の販売店、県内の玩具店につきましてはクロスボウの扱いはないと承知しておりますが、インターネットでの販売等様々なルートで入手しており、またさらに所持許可は今回から初めてですので警察としての把握は申し訳ございませんけれどもありません。

○中澤(通)委員
 刀剣類も例えば文化財の刀剣の登録もあるでしょう。それがほとんどなのかもしれませんが、そういうのはどれぐらいあるんですか。

○成宮生活安全企画課長
 刀剣類につきましては、10月末現在26件と把握しております。

○中澤(通)委員
 刀剣26件ですか。国宝、重要文化財とかは。

○北澤生活安全部長
 銃刀法によりますと銃砲については所持許可になっていますが、刀剣類については登録になっていて教育委員会の管轄になりますので、確実な数を全て把握している状況ではありません。

○中澤(通)委員
 これらは歴史的に長いですから、管理もしっかりしていて担当の警察で随時調べをするでしょう。規定に合った保管状況にあることを確認し、また例年の講習等も行われ問題はないと思います。使い方によっては危険なものですからこれからも法律を守って十分注意していただけるようよろしく御指導頂きたいと思います。

 110番が1日当たり513件とか2分何十秒に1件ということですが、この数字は多いんですか少ないんですか。どんなふうに判断すればいいんですか。

○三原地域課長
 110番の数は令和3年で15万5894件ですが、昨年、今年はコロナの影響があり外出が自粛され交通関係の通報が減っております。通年で見ますと20万件くらいの件数になりますので、そんなに多く増えたり減ったりは見られておりません。

○中澤(通)委員
 単純な疑問ですが、サイレンの音は国によって違いますね。日本の場合いつ頃どうなったのか分かりませんけれども、遠くから鳴っているのは別に何も違和感なく耳にすっと入ってきますが、パトカーは緊急発進ですから突然ドンとパトカーのサイレン音が出てきます。しかも結構な音ですよね。そうすると直近にいる人はどきっとするし、自分の車の後ろにパトカーがついているのが分からず運転している人はなおさらだと思います。例えばそういうことも想定した鳴らし方はあるんですか。鳴らし方に決まりは何もなくて、どんどんやれということですか。そういうことは全然想定外だから関係なく対応していくんでしょうか。単純な質問で申し訳ないですが。

○三原地域課長
 国によってサイレンの音がどう違うのかまで御説明できませんが、何か先に大きな事件があって早く急行するため一般車両によけていただいて走行する場所を確保しなければなりませんので、サイレンを鳴らして緊急車両の通行を知らしめると。一般の方に緊急自動車がどうして走っているのか分かってもらうためにもサイレンはやはり必要ですので、その都度必要に応じて鳴らしております。
 ただ、何もないときサイレンは鳴らしませんが、レッドパトロールといって赤色灯はつけて走って警戒は与えております。

○中澤(通)委員
 ここでどうじゃないんですけれども、当たり前に大きな音が出ていますね。私もすぐ後ろで鳴らされたことがあるんですよ。そうすると何も違反していなくてもびっくりしますよ。現実そうですよ。だから当たり前にいくじゃなくて、日本全国のことかもしれないけれどもこの方法でいいのか、社会全体が落ち着いている部分もあるし当初のこういうサイレンが始まったときと時代背景は違いますので、警察庁かどこか知りませんが1回考える必要があるんじゃないかな。こんなことも考える時代なのかなとちょっと記憶していただいて、そういう場面があったらどういう対応するのか、またお聞かせ頂ければと思います。

 次に移ります。
 つい先日、盗撮の犯人が捕まりました。職務質問していた巡査が車内にのこぎりか何かがあってこれはちょっとおかしいと緊急逮捕した。結果芋づる式に盗撮の犯人が捕まりました。何でそこで盗撮だということになるんですが、担当者が職務質問して注意を向けたから逮捕されたんでしょう。
 ちなみに伺いますが、時々警察官が努力して犯人逮捕や未然防止したなどと報道されます。民間人に対しては署長などが感謝状を贈呈します。警察官に対しては、私どもは知りませんが俗に言うのは金一封つきの賞誉があるようですが、どういうレベルで署長や県警本部長が表彰するのか、どういう基準、制度なのか教えていただければと思います。

○高橋首席監察官
 功労があった職員に対する表彰は、静岡県警察表彰の取扱いに関する訓令に基づき、例えば被疑者の検挙、交通事故抑止、人命救助などについて功労または業績があると認められる場合に本部長、部長等または所属長が表彰することができるとしております。
 このうち本部長表彰につきましては、個人に対し警察功績章、賞詞、賞誉があります。またその他の部署に対する表彰として賞状と賞誉があります。また日夜活動している職員の功労及び所属間の連携による早期の事件解決などがあった場合の功労に対しては、タイミングよく賞揚しその功労に報いるため、また士気高揚に資するため本部長即賞制度も併せて実施しております。

○中澤(通)委員
 それぞれの功績等によってあるようですけれども、副賞について例えば本部長表彰ですとこう、所属長表彰ですとこうと、1年間でどれぐらいの人が警察官として表彰され、金額的にどういう形で出されたのか教えてください。

○高橋首席監察官
 まず初めに、副賞についてお答えいたします。
 本部長表彰につきましては、規定上警察功績章については1件1人当たり5,000円以内、賞詞については同じく3,000円以内、賞誉については同じく2,000円以内の副賞が付与できることになっており、功労の具体的内容に応じその範囲内で付与しております。また先ほどありました署長賞や所属長の副賞は規定上にはありません。
 次に、表彰数についてお答えいたします。
 まず、警察功績章については主に退職時に表彰されるもので令和2年中は116人、令和3年は現時点まで88人に対し表彰しております。賞詞については令和2年中364人、令和3年は現時点まで561人、また個人に対する賞誉は令和2年中は433人、令和3年は現時点まで380人に対し表彰しております。先ほど運用していると言いました本部長即賞について令和2年中は1人、令和3年は現時点まで5人に対しそれぞれ表彰しております。その他の部長等もしくは所属長の表彰については、それぞれの部署で管理、把握しているものでございます。
 最後に、予算関係でお答えいたします。
 過去3年における副賞の執行予算は、平成31年、令和元年度につきましては当初予算額が約257万円、執行額が約181万円、令和2年度は当初予算額が約242万円、執行額が約130万円、令和3年度は当初予算額が約220万円、執行額が11月末現在約94万円となっております。

○中澤(通)委員
 丁寧な説明ありがとうございました。
 本部長表彰については副賞があり、所属長については規定上ないということですが、金額の上限はいつ頃決まったんですか。随分前から変わっていない感じがしますが、つい最近金額を上げたとかはあるんですか。

○高橋首席監察官
 過去に検討はあると思いますけれども、私の知っている範囲では現在の金額がいつ頃からこうなったのか把握しておりません。

○中澤(通)委員
 記憶がないということは、かなり昔から5,000円、3,000円、2,000円と決まったのをそのまま踏襲していると思うんです。時代背景もありますので1度見直しをするなり、例えば公安委員の人たちの御意見を聞いて世間相場的に、退職時の功績はまた別ですけれども、通常の功績があった人たちには励みになると思いますので上げていくのも当然必要だと思うんですよ。
 警察全体の予算からすれば、総額270万円はそれほど大きくない予算ですのでもうちょっと増やしていく。警察の人たち、署員が頑張った証拠でもあるので、所属長表彰が何もないのもちょっと寂しいなと私は思います。一遍そういったところ、また全体を考えていくことも必要だと思います。当然功績があった人たちは副賞じゃなくて、昇進について検討されているでしょうけれども、それはそれとしてこうした賞について見直しても十分値するものだと多くの方々が理解してくださると思いますので、最後にそのことだけお伝えいたします。よろしくお願いいたします。

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