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委員会会議録

質問文書

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平成19年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 洋佑 議員
質疑・質問日:10/04/2007
会派名:自由民主党県議団


○大場委員長
 これより質疑等に入ります。
 なお、所管事務調査もあわせて行います。
 では、発言願います。

○鈴木(洋)委員
 質問させていただきます。
 まず、議案関係でありますけども、今、部長さんから御説明いただきました債務負担行為です。
 新居警察署の庁舎補強工事契約ということでありますけども、ちょっとオーバーしたということだったんですけど、具体的にどういう工事をやって、どんなことを目指しているのかということをまずお聞きをしておきたいなと、こんなふうに思っております。

 それから、2点目でありますけども、実は、私も浜松なんですけども、このごろ浜松は、銀行と言っていいのか、金融機関と言っていいのかわかりませんけども、非常に強盗が多くなっているというようなことなんです。きのう、一昨日ですか、59歳の男が郵便局強盗をやって逮捕されたというような報道もあったわけですけども、何かまねをしてこういうふうにやっているのかどうなのか、ちょっとわかりませんけども、非常に多いですね。何ですか、刃物を持ってやるとかっていうことが非常にふえてきているということで、地域の住民は非常に不安にならざるを得ないと。また、一番身近なコンビニエンスストアでもそんな事件が多いということであります。
 この間の6月議会でも言ったんですけども、先ほど来、資料を御説明いただきました中にもありましたけど、こういったものや交通の問題でも、警察活動の抑止効果が非常に出ているというようなことが今の説明なんかで受けとれるんです。一番は早く逮捕してくれればいいんですけども、発生させない努力といいますかね、今申し上げましたように抑止効果というか、それはいろいろあると思うんですけど、まず、この問題に関しては、どんなことをされているのかなということであります。

 それから、もう1点、私はびっくりしたんです。これは新聞の報道でしかないんですけども、実際にどうなった、こうなったということは、私ども確認するわけにいかんですが、発覚後5分で検問したというような報道がありましたよね。これはね、すごいなと思っているんですね。緊急配備ということだろうと思うんですけども、どんなことをやって、例えば、やり方がいろいろあると思うんですけども、言える範囲でいいんですけども、ちょっと教えてください。
 そして、緊急配備ですぐ逮捕できたというようなことがあれば、その点についてもお聞かせください。
 特に、そこに天竜区の議員さんもおりますけども、本当に地元でそういう事件が起きたということで非常に不安を感じておりますので、あえてお聞きをしたいと思います。

 それから、これは、また新居警察署なんですけども、日系定住外国人共生対策モデル警察署というのに指定をされたということなんですけども、どんなことなのか、ちょっと具体的なことを教えていただきたい。
 県警がやっている共生対策というのは、実際何があるのかということ、それから、新居署の中では、対象となる定住外国人の皆さんにも関係することですから、いろいろやったと思うんですけども、その人たちが受けた感じなんかもありましたら教えてください。
 新居警察署だけじゃなくて、浜松にも東部にもいろいろ外国人がいるものですから、全県的にこういうようなことは必要じゃないかなと思っておりますし、そういう活動をすれば、やっぱり金もかかると言うと汚い表現になるんですけども、予算的にもやっぱり充実させていかないとできないんじゃないかなと思いますので、その点もお聞きしたいと思いますし、今後の展開ですね、今後の展開はどういうようにお考えでしょうかということであります。

 それから、暴力団対応のことで、きのう、おとといですか、先ほどの説明にもありましたけども、清水一家が食肉の詐欺で捜査を受けたというような報道もありました。我々のところにも暴力団と関係ないかわかりませんけども、昔はよく変な声でこういう本を買わんかとか、ああいうのはどうだとかいうのがあったんですけども、このごろ、非常に少なくなってきていますよね。これはありがたいことだと思いますけども、暴力団対応ということも当然のことながらしなきゃいかんと思っていますし、私も仕事をやっておりますので、とにかく気をつけなきゃいかんというのがあるんですけども、本当のことを言うと、我々にはわからんですよ。この人どうなのかっていうのはね。
 ちょっと資料をひもといてみましたらですね、新聞なんかにも出ているんですけども、建設業者、こういうふうに言っていいのかどうなのかわかりませんけども、その人たちにアンケートを取ったら、そういう業界というのは、かなり暴力団と関係しているというようなことが出ているんですけども、全くわからない中で関係を持ってしまうと。必然的に何となくそうなっちゃったというようなことは実はあるわけでございまして、こういう人たちも含めて、どういうように取り締まっていくのかな。あるいは、言いかえると、知らないでやっちゃうと、それは被害者なわけですね。その人たちとの関係を持ってしまったということについては。被害者でもあるし、あるいはまた、逆の面から言うと加害者になっていたり、協力者になっていたりというようなこともあるもんですから、その辺のところを、大変難しいことだろうと思いますけども、お知らせできる範囲の中でお知らせいただきたいなと。
 そして、また、能動的と言っていいかどうかわかりませんけども、知らないでやるんじゃなくて、知っていてそういうようなことをやるという人たちも多分あると思うんですね。その人たちは、やっぱり暴力団に対する関係者ということになるんです。図らずも利用しちゃったということでなくて、認識をしながらやっていたというようなこと、そういう人たちに対してどうやって取り締まっていくのかな。
 また、そういうことが現実に検挙例としてあるかどうかということも、お聞かせいただければ、聞きたいと思っております。

 それから、資料の中にもありましたけども、カルガモ作戦というのは、6月にも質問した経緯もあったり、きのうの教育委員会の質問の中でも自転車事故の質問が出まして、すごく多いものだなというようなことも実は聞いたんです。
 自転車というのは歩道を走れるんですよね。自転車というのは、被害を受ける、受けると思っていたんですけども、逆に言うと、そうじゃなくて被害を与える方、こういうようなことになっているんですけども、そうするとやっぱり自転車の運転者に対する取り締まりというのは、どうしても必要じゃないかなと、こんなふうに思うものです。この資料でも自転車事故の件数がふえていますし、必要ではないかなと。こんな思いもあるものですから、自転車の取り締まりは実際できるのかどうなのか。二人乗りだとかいろんなことで注意をしているのを目にするわけですけども、その辺をお聞きをいたしたいと思っております。

 それから、このごろ町を歩くと、時々目にするんですけども、青い回転灯をつけたパトロールカーみたいな、パトロールカーっていうか何っていうかよくわかりませんけどいるんですね。あれ、よくわからんものですから聞きたいのと、防犯パトロール用だっていうことは認識されるんですけども、あれはだれの物で、どういうような人がやっているのかなということで、設置基準っていうんですか、あるいは言い方をかえれば、運用の仕方といいますかね、その方もちょっとお聞きしたいなと。
 特に、これもきのうの教育委員会の質問でも出ていたんですけども、下校時の子供への声かけ事案というのが、三百何十件出ているものですからね。そういうのに有効的に利用できるものなのかどうなのか。あるいは、これからの運用の仕方、そしてまた、まだまだ2,000台だか、二千何百台って出ていたのをちょっと目にしたんですけど、それぐらいの台数があるということなんですけども、実際やった効果を私はまだ目に触れてないものですから、お聞きしたいなと思っております。

 それから最後に、この間富士スピードウェイでF1レースというのをやったんですけども、私も実は交通事情視察も含めて、レース観戦に行ったわけです。この中の委員も何人か行ったわけですけども、ただ、行っても非常に会場周辺が混雑していて、おしっこだけして帰ってきてしまったというような人もあるようでございますけどもね。会場までは行ったけども、こういう状況ではとても見れないといって、入場券を買ってあっても帰ってしまったと、こういうような現実もあったんですね。
 それから、私も小山町、御殿場とか、あの辺をバスで移動させてもらったんですけど、非常に混雑していた部分もあったり、あるいは、通っていくところによっては、車も何もいなくてサーサー行っちゃって、これは何だ、交通規制やっているだかいなというようなところもあったりしました。実際、来年も引き続き、この富士スピードウェイでF1レースが行われるということが決定されているようでございますので、ことしのF1レースの反省も踏まえて、県警察としての対応の仕方といいますか、主催者側がやらなきゃいけないことも当然のことながらあるわけでしょうけども、その連携といいますかね、その辺のところで目指していかなきゃいけないようなことがありましたら、ぜひ、今のところで結構なものですから、教えていただきたいなと思います。以上でございます。

○木庭総務部長
 それでは、1点目の新居警察署の耐震工事の関係ですけども、具体的にどこをどのように補強工事を行うのかということでございます。
 まず、補強を必要とする理由でございますけども、新居署の建物は昭和54年に建築された建物でございまして、現状は2階と3階を通す一部の構造壁──壁でございますけど──これが1階に通じていない。したがって、壁がすれ違った構造体になっている。それから、ほかには屋上部分などにコンクリートの構造物がございますが、これが非常に重過ぎるというようなことで、いわば、頭でっかちのやや不安定な状態、バランスの悪い状態にあるということ、さらには、先ほど申し上げました壁の劣化が見られるというふうなことから、現状のままでは予想されます大きな地震などの揺れに対して耐えられないだろうというふうな判断がされたわけでございます。
 したがいまして、こんな状況に対応するための具体的な補強工事の内容でございますけども、警察庁舎の南側に鉄骨のブレース──筋交いでございます──これを16カ所ほど設置するという工事。それから、庁舎の現在ある壁をより強度のある耐力壁につくりかえるという工事。そして、庁舎の軽量化を図るために正面玄関のコンクリート製のひさしを撤去しまして、新たに鉄骨製のひさしをつくるということ、また、庁舎の屋上に水槽がありますけども、それを撤去してその水槽を地上にもってくる。そういった耐震強度を増すための工事であるということでございます。1件目は以上でございます。

 それから、御質問の3番目にございましたが、共生対策は何をやるかという御質問ですが、どのようなことをやったかということでよろしゅうございますか。
 新居警察署に対しましては、ことしの4月1日から9月末までの6カ月間を共生対策のモデル署というふうに指定しまして、いろんな活動を実施いたしました。活動の主なものを取り上げてみますと、交番、駐在所の連絡協議会の委員に地域の外国人の方を3名委嘱して、いろいろな地域活動に携わっていただいた。それから、ポルトガル語の通訳人を帯同して外国人世帯への巡回連絡を実施した。それから、外国人児童に対する交通安全教育を積極的に進めた。特に、交通安全子供自転車大会というのがございますけど、ここにも外国籍のお子さんたちを参加させたということ。それから、市長、町長、署長の連名による共生推進モデル地区を指定しまして、重点的にいろんな活動をお願いしたということ。それから、お祭り等を利用しまして交通や防犯、あるいは防災等の広報活動等を実施しております。以上が主なものでございます。
 それから、外国人の住民の方々の反響はどうだということでございますけども、外国人の住民の方からは、警察官、特に制服警察官が非常に親切に話を聞いてくれるというようなことから、今後、いろいろ問題、困り事があったら、交番に行って相談したいという声、あるいは地域の自治会等からは、外国人の方々が集中している地区における防犯意識、あるいはその効果というのが非常に高まってきたというふうな意見も聞かれておりまして、共生対策の取り組みは好意的に受け入れられたものと考えております。
 それから、共生対策に関する予算はどうだという御質問でございますけども、今年度は新しい事業としまして、御案内のとおり外国人に対する交通安全教育を実施するということで、外国人交通安全教育事業予算を獲得しまして、日系ブラジル人の女性を外国人に対する交通安全教育指導員として全国に先駆けて採用し、交通安全教育を現在、推進しているということでございます。
 また、来年度以降の予算につきましては、共生対策のさらなる展開を図るために、今、申し上げました外国人の交通安全教育指導員制度の継続的な実施をはじめ、現在、必要な予算についてしっかり検討しておるというところでございます。
 また、今後の活動につきましては、来週で6カ月間、モデル署としてしっかりやっていただきましたので、その活動等の成果、効果等をよく検証をして、それを踏まえまして県下に広げて活動を展開してまいりたい。そんなふうに考えております。以上でございます。

○大城生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 金融強盗事件とコンビニ強盗事件の抑止対策という御質問についてお答えをいたします。
 金融強盗事件あるいはコンビニ強盗事件につきましては、浜松市内を中心として現在、連続発生していると、こういった状況にあるわけでございます。この施設等につきましては、現金を扱っている、あるいは夜間警戒が薄いということから、犯罪者にねらわれやすい施設ということでありまして、警察といたしましても、未然防止を図るために平素から防犯対策を推進しているというところでございます。その平素の防犯対策を、まず最初に申し上げ、あと、今回の強盗事件の発生を受けた特別対策について申し上げたいというふうに思います。
 最初の平素における対策でありますけれども、金融機関の防犯対策にありましては、各店舗ごとに防犯責任者を指定するなど防犯体制をまず確立しているところでございます。そして、職員等による警戒専従員の配置をお願いし、また、来店者に対しては、積極的に声かけをやってもらうようにしています。
 そのほか、職員には事案が発生したときのいち早い警察への通報要領、あるいは防犯装置の操作要領、こういった防犯指導はもとより強盗の対処訓練、実践的訓練を行っております。そのほか、防犯カメラ、カラーボール、こういった防犯機器の整備促進を図っているというところでございます。
 コンビニに対する防犯対策につきましては、まず、深夜の複数人による勤務体制の確保ということで、二人以上勤務するように、従業員による店舗内外の警戒、あるいは来店者に対する声かけ、こういったことを励行するようにということで指導をしております。
 次に、防犯カメラ、カラーボール、こういった防犯機器の整備、あるいは非常通報システムの導入、売上金の管理要領、レジに保管する場合は、できるだけ必要最小限のお金ということについて、各警察署の警察官による直接指導、あるいは職場防犯管理協会を通じて指導をしているところでございます。
 次に、今回の連続強盗事件の発生を受けての対策でありますけれども、警察として取り組んだものは、今申し上げました平素の防犯対策、これを再徹底するということを指示をいたしました。そして、警察官の施設への立ち寄り、付近での駐留、レッドパトロール、こういった警戒を強化をしていきたい。そして、西部方面の警察署に対しては、特に特別警戒班を編成させて警戒の強化に当たらせています。
 県下の全金融機関に対しましては、金融機関の職員が一同に集合する朝礼、こういった場所に警察官が直接出向いて防犯指導をしているということであります。こういったことについて、全警察署に対して生活安全部長名で緊急通達を発出して再指導を徹底をいたしました。
 このほか、西部地区におきましては、本店、支店、営業所のある金融機関の防犯担当者に集まっていただきまして、警察本部主催によります緊急防犯対策会議を開催して、危機感を持った防犯対策の再確認と再徹底についてお願い、指導をしたというところでございます。
 今後も継続して、こういった防犯対策を推進していき、犯罪の発生の未然防止を図っていきたいというふうに考えております。

 次に、7点目に質問がありました青色回転灯のことについて申し上げたいと思います。
 この制度は平成16年から始まった制度でありまして、防犯団体が車両に青色回転灯を装着して、自主防犯パトロールを行う活動というものでございます。
 青色パトロールを行うに当たっては、法律的な縛りがありまして、道路運送車両法の保安基準、これに該当するということでございまして、必要な手続を経て運用しているということでございます。
 その必要な手続につきましては、申請者は警察署長あるいは警察本部長に対して車両の使用を申請いたします。そして、警察においてそれを審査いたしまして、適正な団体であるならば、申請者に対して証明書と標章と実施者証、この3点を交付します。交付を受けた実施者につきましては、青色回転灯を装着して自主防犯パトロールが開始できると、こういう運用になっております。
 当然、陸運支局に対して青色回転灯をつけますという申請はすることになっております。
 だれが行うかということでございますけれども、これは、一応決めておりまして、都道府県または市町村の職員というか、勤務している者、それと県知事あるいは本部長、もしくは警察署長、市長、区長等から防犯活動の委嘱を受けた者によって構成される団体の方、そして、都道府県または市町村から防犯活動を委嘱された人たち、こういった人たちに従事していただいているところでございます。
 主に、その多くが各警察署単位で組織されております地域安全推進員の方で、この存在が非常に大きいということでございます。実施に当たっては当然、いろいろな犯罪に遭遇する場面等もあるということで、必要な防犯講習の受講を義務づけております。
 実施に当たっては、単独はさせない。二人以上乗車させてやる。車については、自主防犯活動でございますので、実施する本人が持っているマイカーを提供してやっているということでございます。
 実際には、青色パトロール防犯灯をつけまして、それだけではわからないから、車両の横に防犯パトロール中というマグネットをつけます。そして、実施団体については、実施者証とか、そういったものを持って身分を明かすということでございます。これは、決して犯罪者を捕まえるというものではなくて、地域の安全・安心を守るというための防犯パトロールで、犯罪に遭遇した場合は、いち早く警察に通報する。あるいは、被害者がいるならば保護していただく。こういう第一次的な任務をお願いしているということでございます。
 いずれにしても、この青色防犯パトロールは、現在2,036台ございまして、全国一位の登録台数を誇っているということで、自主防犯活動のシンボルと位置づけまして、私たち警察が犯罪情報を積極的に提供して、それに基づいて地域の中をパトロールしていただく。児童生徒に対する不審者の声かけ事案の防止、コンビニの駐車場で蝟集する非行少年等の発見、通報と、こういった警戒活動を実施していただいております。
 効果的事例ということでございますけども、白黒ツートン車を用いた青色防犯パトロール中に、警備員に追跡されて逃走している万引きの犯人を発見いたしました。警備員と連携して、その被疑者を現場で押さえたということでございます。
 また、パトロール中に夫の暴力に耐えかねまして、夫に追われながら自宅から逃げ出してきた女性をいち早く保護して、市の福祉担当者に引き渡すと、そして、警察に通報、こういった対応もしてございます。
 こういった事案のほか、登下校中の警戒活動の小学校、中学校の生徒からあいさつをしていただけるようになった。あるいは、地域の住民の方から、やっと自分たちの町にも青パト車が活動するようになったということで期待をされているとともに、地域の住民、あるいは学校、保護者から青パトを見ると安心できるということで、毎日のように巡回してくれてありがたい。こういう感謝の言葉も寄せられております。交通面につきましても、青パトを見ると速度を落とす、信号を守る、シートベルトをする、こういう交通安全にも効果が期待されているというところでございます。
 いずれにしても、自主防犯活動のシンボルでございますので、今後も登録台数を拡大するとともに、中身の活性化を図っていき、安全・安心なまちづくりに貢献したいとこのように考えております。以上です。

○大石地域部長
 緊急配備についてお尋ねでございますので、お答えいたしたいと思います。
 緊急配備と申しますのは、一定の重大な犯罪が発生した場合に、本部の通信指令室が組織を一時的、総合的に運営しまして、犯人を事件の発生現場周辺で、あるいは逃走した場合は、検問や検索によりまして早期に検挙するという初動捜査活動でございます。
 大別しますと、緊急配備とその緊急配備を縮小した形で行う重点配備の2種類がございます。
 緊急配備でありますけども、対象事件は殺人でありますとか強盗、あるいは死亡ひき逃げ事件、こうした重大なものでございます。配備の範囲、規模はその内容とか波及性によりまして、事件ごとに異なっております。いずれも緊急配備をしたときは、発生地の管轄署はもとより指定した警察署、本部執行隊等を最大動員して実施をするものでございます。
 一方、重点配備は、比較的軽微なといいますか、例えば、発生間がない窃盗事件でありますとか、軽傷ひき逃げ事件など、こうしたものを対象に発生地の管轄警察署の活動中の地域警察官、それから本部の執行隊、こうしたものを動員して行うものでございます。
 配備別の実施状況、検挙率につきましては、説明資料8の下段に記載したとおりでございます。
 なお、先ほど検挙の例を委員がお話しになりましたけども、短時間で検挙をするような場合は、110番で通信指令室の方へ入電がありますと、まず、準備指令を関係署へかけます。警察官が事実の真偽を確かめるために臨場するわけですが、その途中で犯人を検挙するというような短時間で検挙する例もございますし、本年6月にありましたように、県内を9時間にわたって、300キロにわたる逃走劇を繰り広げまして、関係署14署の大包囲網をしいて検挙したという長時間、大規模にわたる事件もございます。以上でございます。

○杉山刑事部組織犯罪対策局長
 暴力団を利用する者等に対する取り締まりについてお答えします。
 初めに、表面上は暴力団とは無関係を装い不当要求を行う団体・個人の取り締まりについてでありますけれども、暴力団と表向きは無関係を装うものとして、総会屋、えせ右翼、えせ同和、会社ごろ等と言われる団体や個人を把握しているところであります。
 これらの者は反社会的勢力として健全な経済取引や企業活動等に介入するなど、いわゆる企業対象暴力、行政対象暴力と言われる不当要求行為による不透明な資金活動を行っているところであります。
 警察としましては、これらの者を暴力団あるいは暴力団構成員等と同等の者として、違法な行為があれば看過せず、徹底した取り締まりを行うとともに、県暴力追放運動推進センター、行政機関等の関係機関や職域、地域の暴力追放組織と連携して、暴力団と同様に排除活動を積極的に推進しているところであります。
 2つ目でありますけども、暴力団と知って使う者、あるいは利用する者等の取り締まりについてでありますけども、これらの者は暴力団に資金を提供し、または暴力団から提供を受けた資金を運用した利益を暴力団に還元するなどして、暴力団の資金獲得活動に協力し、あるいは暴力団の威力を利用することによって、みずからの利益拡大を図っており、いわば暴力団と共生する者であり暴力団構成員等と同視すべき者であると考えております。
 警察は、暴力団と共生する者に対しても、あらゆる法令を駆使して徹底した取り締まりを行うとともに、それらの者が建設業や不動産業等の行政庁の許可を受けて事業活動を行っている場合には、行政機関等と連携して各種業界からの排除対策を進めております。
 3点目でありますけども、今言いました者に対する検挙事例であります。ここ最近、3つほどございます。
 1つは、ことし2月、山口系暴力団のえせ右翼団体による建設会社に対する街宣活動の中止補償名下の企業恐喝事件、これを検挙しております。
 また、ことし4月には、山口組系の交友者による市施設利用振興公社職員に対する暴力行為事件で逮捕をしております。
 それから、昨年4月でありますけども、山口系の暴力団の親交者による破産企業の債権者である金融機関に対する恐喝未遂事件で、これも検挙しています。そういった事例がございます。以上でございます。

○小林交通部長
 自転車の取り締まりに関しまして回答をいたしたいと思います。
 委員御指摘のとおり、歩道あるいは路側帯を疾走する、そうした一部の自転車のルール違反、あるいはマナーの悪さが厳しく指摘されておりまして、自転車に対する交通秩序の回復は交通対策上、極めて重要な問題と認識しております。
 これまでも警察では、自転車カルガモ作戦を推進していく中で、並進走行あるいは二人乗り、そうした違反に対しましては、3万3000件の指導警告を行っております。さらに、交通事故に直結するおそれのある信号無視あるいは一時停止、こうした悪質危険な違反に対しましては、交通切符を適用した検挙措置を取っておりまして、本年8月末までに152人を検挙しているところであります。
 今後も、自転車の交通秩序の回復を図るために総合的な対策を推進すること。そして、本年6月に公布されました改正道路交通法、これは自転車の歩道通行可能要件の明確化等を内容とした法律でありますけども、そうしたことも勘案しまして、指導取り締まりとあわせて自転車利用者のルール遵守の徹底を図るため、交通安全教育あるいは自転車の通行環境の整備、そうしたものをなお一層強化してまいります。以上でございます。

○今村地域部参事官兼地域課長
 F1グランプリの反省、教訓等につきましてお答え申し上げます。
 本県での開催は30年ぶりの大型イベントということでありまして、警察でも関係機関との打ち合わせあるいは実査等を重ねまして、状況予測に基づいた部隊編成を行って、延べ566人の警察官をもって雑踏警備対策等に従事をいたしました。その結果、交通面を除く会場内の雑踏警備実施上におけます問題点については特にありませんで、期間中の取り扱い事案につきましても、拾得、遺失、迷子事案等数件、あるいは交通事故、刑事事件が各2件ずつというふうな結果でございました。
 しかし、会場内の一部道路の陥没によりまして、シャトルバスやツアーバスの運行に支障が生じまして、決勝レースに間に合わない観戦客、あるいは大勢の方がレース後に会場内に足どめをされるというような事案が発生したことから、急遽、警察官を投入するなど、不測の事態に備える措置を講じております。
 また、この期間中、F1関係の110番につきましては、合計21件されておりますけれども、そのほとんどはシャトルバスの運行に関連した苦情でございました。
 同イベントにつきましては、委員がおっしゃったとおり、来年も本県での開催が予定をされております。今回警備実施を行いまして計画的な下敷きができましたので、警察としても観戦客あるいは地域住民の安全・安心の確保を主眼にしまして、問題点を抽出する中で全体面の見直しを図っていきたいと思います。
 また、主催団体等との反省検討の場を設けまして、今回の事例を踏まえた問題点の改善を要請していきたいと考えております。

○小林交通部長
 F1日本グランプリ開催、この交通対策の基本方針、これについて御説明を申し上げます。
 開催会場であります富士スピードウェイの来場車両の集中化を抑制するということで、会場周辺道路、国道138号線、246号線、さらに東名高速道路、こうした主要アクセス道路に対する交通の安全と円滑を図るということで、一般通行車に対する影響を最小限に抑えたいということで所要の対策を実施してまいりました。
 開催結果としましては、事前広報が功を奏しまして、おおむね所期の目的を達成できたということを認識しております。
 ただ、御質問の件でありますけども、大会期間中にシャトルバスが一部立ち往生したことがありましたけども、大会が終了しまして昨日まで地元からの要望等は伺っておりません。
 いずれにしましても、雨天時の対応、あるいはシャトルバスルートの予備路線、そうしたものの設定など、来年の開催に向けて所要の検討を主催者側と実施していきたいと考えております。

○鈴木(洋)委員
 それぞれの御答弁ありがとうございました。1点だけ、2点かな。お聞きしたいと思います。それぞれの私の質問に対しまして、本当に御丁寧にありがとうございました。
 日系定住外国人共生モデル警察署、このことにつきまして、県の知事部局でも多文化共生というのをやっているわけですけども、これと連携をしながらなんでしょうか、それが1点。できるだけ手厚くやってもらえればいいなと思っております。答弁によりますと、外国人からも愛される、信頼される警察官だということを認識してもらえたというようなことがあったもんですから、ぜひ幅広い形でやってもらいたいなと、こんなふうに思っております。

 それから、もう1点は要望と言いますか、私から言うと、お礼になるのか、ちょっとわかりませんけど。実は、コンビニや金融機関の強盗というのと全くランクは違うんですけども、私の地元でもちょっとした事件がありまして、被害総額って言ったって、ポスターが破られたぐらいのところだったものですが、ちょっと火をつけたり、そんなことも実はあったりしたものですから、事件にしないとということで、地元の人たちが警察の皆さんに相談をかけたんですけども、そうしましたら、浜松中央署の皆さんが関係したところを非常に手厚くパトロールしたり、本当に丁寧にやっていただいた。その間、免許証の提示なんかもいろいろ求められたりね、地元の人たちに非常にインパクトを与えてくれたわけですけども、そのことが地域の安全にとって非常によかったなと、こんな思いがあります。
 そういうようなことも踏まえて、感じているのは、非常に熱心にやってくれたもんですからね。こんなにやってくれると、かえって申しわけないなというような、そんな気持ちにまで実はなっちゃっているんですよ、我々の地域では。
 そういうようなこともあって、ちょっと抑止効果ということでお聞きしたんですけども、ぜひ、いろんな部分で抑止効果というのは、非常に大きな効果を上げているんだなという思いをしましたので、あえて申し上げました。

 それから、もう1点の再質問でありますけども、青色回転灯車両っていうんですかね。これは、結局は民間の人が民間の車両を使ってやっているということですね。その経費もすべてその人たち持ちで。ありがたいことですね。それで、警察との関係というのは、どんなぐあいになっているんでしょうか。それと、例えば活動中にその人たちが被害を受けた場合とか、そういうようなときのために、運用の段階ではどんな状況になってるんでしょうか。その辺をお聞かせください。

 それから、富士スピードウェイのF1レース関連でありますけども、最後に御答弁いただきましたけども、いずれにしても、主催者側と警察の皆さんでしっかり協議をして、連携をよく取りながらやらないと物事は解決しないなって、こんな思いがしておりますし、事実そうだろうと思います。来年ももう決定をしていると言っていいと思うものですから、ぜひ、その辺のところをうまく機能させて、できるだけ地元の人たちや来る人たちにとってスムーズに、また、静岡県の地域で行われるいいイベントとして大きく育っていくようなことを目指してもらいたいなと、こんなふうに思っておりますので、要望をさせていただきます。以上です。

○木庭総務部長
 新居警察署の共生対策のモデル署の指定については、基本的には県と協働といいますか、一緒に働く、そういう形ではございません。
 ただ、県が奨励しております多文化共生連絡会議には県警本部も参画しております。したがいまして、一緒にモデル署を指定して活動したということではございませんが、県の多文化共生の中で、いろんな議論をしておりますので、その基本方針なり考え方は十分承知をした上で、モデル事業として、モデル署を指定して、いろんな活動をやったということでございますので、多文化共生連絡会議の考え方、基本方針と大きく異なるということはございません。
 ただ、先ほどもちょっと御説明させていただきましたけども、地元の市長さん、町長さんと新居警察署長の連名で地域のモデル地区として指定していますので、地元の自治体とはしっかり連携を取って活動を推進しているということでございます。以上です。

○佐藤刑事部長
 鈴木委員から浜松中央署管内の事件相談について温かいお言葉をいただきまして、具体的にその事件の内容はどうかというのは、ちょっと私の耳に届いてないものですから、早速ですね、中央署の署長に委員会の席で非常に警察の対応はよかったというようなお話があった旨、お伝えさせていただきます。
 真摯に対応ということは、新しい本部長からも言われておりますし、組織一体となって業務に推進しているわけでございますので、また、そういうお話がございましたら、ぜひ個別にお聞かせいただければ大変ありがたいと考えております。ありがとうございました。

○小林交通部長
 F1対策の来年の関係でございますけども、昭和50年に行われました結果を踏まえて、これまで主催者側と数次にわたって検討してまいりました。その結果、シャトル対応という形になったわけですけども、特に、今回を見ますと、いわゆる警察の体制と向こうの取っている体制との間に若干そごがございましたものですから、いかに連絡体制を確保していくか、そうした反省に立って連絡協調を図り、来年は地元のみならず、参加者等の面までも気を配りながら対応していきたいと、こんなふうに考えております。以上でございます。

○大城生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 青色防犯パトロール車の関係について申し上げます。
 被害を受けた場合、どのような措置を取るのかということでございますけども、その前提になるのは、この青色防犯パトロールに従事していただいている中には、いろいろな団体の構成員がおります。その中に一番数の多いのが地域安全推進員ということになりますけれども、この方たちについては、ボランティア保険に入っていただいてございます。その他の方については、個人の判断でということで入っていただいている方もいるし、また、入っていない方もいるということでまちまちでございます。
 あと、そういった被害を受けないように警察官が指導をして、逮捕術訓練とか、そういった実技の訓練をさせております。
 それと警察との関係はどうなっているかということでございますけども、これはあくまでも民間人による自主防犯パトロールということでございまして、我々警察としては、必要な犯罪情報、防犯情報を提供して、それに基づいて従事者が自分の管内をくまなく回ると。自分の管内だけに限定しておりまして、浜松の人が静岡に来たついでに回るということは、この制度上認められていないということでございます。以上でございます。

○小林交通部長
 F1対策の関係でもう1つ、つけ加えさせていただきます。
 警察的には、いわゆる規制に関しては、私自身はうまくいったと、こういうふうに感じております。
 ただ、雨が降って、いろいろアクシデントがあって、そうしたことを踏まえて、これから関係者と連絡を密にして不測の事態も考えていかないといけないなと、こういうことでございます。よろしくお願いします。

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