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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:10/02/2018
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 一問一答方式でお願いします。
 障害者雇用については、今までの話の中でいろんな角度から答弁をいただきましたが、私のほうから確認したいことは、平成29年度当初報告は275人に対して再調査で185人、差し引き90人。それから本年度の場合には、292人の当初報告に対して197人で95人の差が出たわけですが、まず最初にこの90人、95人の方々が自分が障害者としてカウントされていると本人は知っていたのかどうかを教えてください。

○若月教育総務課長
 先ほど申しましたように今回ゼロベースで調査を行いましたが、当初、昨年度でいいますと275人、今年度でいいますと292人、これらの中で自分が障害者であると申し出をいただかなかった方もいらっしゃいましたので、中には本人が承知していない中で障害者であるとカウントされていた方もいらっしゃったかもしれないということでございます。

○前林委員
 私は、非常に失礼な話だと思いますので、その辺は是正されるからいいんですけれども、ちょっと信じられないですね、そういう対応というのは。今回の再調査の中で障害者手帳の所持が確認できなかった方、それから同意書を提出されなかった方がいらっしゃるということですけれども、これは本人の意思を重視するということなんでしょうけれど、これでいいのかどうか見解をお願いします。

○若月教育総務課長
 今回、ガイドラインに沿ってプライバシーにも配慮しました。ここは本人の意思を尊重するということで、仮に同意をいただけないという意思を示した方に無理やり同意書を出しなさいということは一切行っておりません。

○前林委員
 障害者雇用に関しては、本人が認めなければ当然カウントされないわけですから、正確な数字ではないと理解してよろしいですね。

○若月教育総務課長
 障害者手帳を持っている方が障害者であるかどうか、さらに手帳を持っていない方も実際に障害がある方がいらっしゃいます。ここに掲げさせていただいたものは、ガイドラインに従って個人情報の扱いまで配慮した結果の数字ですので、この数字よりも実際の障害者数というのは多いと認識しております。

○前林委員
 障害者の方であってもやっぱり働く環境をつくるという部分が重要で、数字を上げることが別に重要だと私は考えておりませんので、ぜひ今回の反省のもとでしっかり障害者の方々を雇用していく体制を整備してほしいと思いますのでお願いします。

 2番目は、情緒障害のある方々、情緒障害児で中学部へ通っている生徒たちの高等部進学の話ですけれども、知的障害があればいいけれども知的障害がない、この情緒障害の子供たちは高等部へ進学できないケースがあるということで、特にボーダーラインにある生徒たちの進学に関して悩みを抱えている方々がいらっしゃるとお聞きしておりますけれども、いかが掌握されてますでしょうか。

○山ア特別支援教育課長
 ボーダーラインの子供については、特別支援学校にもさまざまな要望をいただいております。特別支援学校が対象としておりますのは、知的障害がある方プラス発達障害があるという方もありますけれども、必ず知的障害を条件としております。その子たちについては進路の選択肢が限られている状況があるわけですが、特別支援学校としてできることは、学校のセンター的機能を使いまして教員が出向いて学校のサポートをする。子供の指導についてアドバイスをする対応をさせていただいております。

○前林委員
 加えて、今年度から静岡中央高校で通級制がスタートしたことで、ある意味救いの手が広がったのかなと思いますが、ただ静岡中央高校はキャンパスが東中西1カ所しかないということで必ずしもみんなが行けるかといったら非常に厳しい環境があるわけですけれども、それも踏まえますと、この情緒障害のある子供たちの進学をもう少し前向きに考えていただけないかと感じるわけですけれども、いかがでしょうか。

○小野田高校教育課長
 7番委員がお話しされましたように、今年度から静岡中央高校の3キャンパスで通級指導を開始しており、先ほどお話ししたような生徒も高校進学の道が開けてくるのかなと考えております。
 ただ、今年度につきましては、まだ通信制3キャンパスのみの実施でございますので、これから通級指導を行う学校につきましても拡大を図っていきたいと考えております。
 通級指導の形態としましては、自校通級、他校通級、それから巡回指導がございます。いろいろ通級を実施する際の課題も踏まえ、また今年度中に特別な支援を要する生徒の実態調査も行いながら、今後どのような形で通級指導を拡大させていくのがいいのか検討していきたいと考えております。

○前林委員
 きょうは、最初の質問ですので一応引きさがりますけれども、やはり子供たちのためにということでしっかり進めた上で受け入れを広げていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○渡瀬委員長
 ここで、しばらく休憩します。
 再開は、13時30分とします。
( 休 憩 )
 引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○前林委員
 障害を持ったお子さんたちで非常に悩みを抱えてる子たちがやっぱりいるということを知っていただいて、ぜひその子供たちの夢がかなう方向にぜひ御努力をお願いしたいと思います。

 次の質問ですが、説明資料の13ページの浜松地区特別支援学校(仮称)の設置規模等の見直しについて区域の拡大並びに増員を確認したいんですが、どこで誰が決めたのかをまずお答えいただきたいと思います。

○山ア特別支援教育課長
 まず、増員等につきましては浜北、浜松、浜名特別支援学校の3校の、より早期の通学負担の軽減、狭隘化の軽減も行っております。決めたところですが、特別支援教育課で検討しまして教育委員会定例会で報告してそこで決定した流れになっております。

○前林委員
 やっぱり一番大事なことは、関係者、お子さんがいらっしゃる保護者等の御意見も非常に私は重要だと思っているんですが、しっかり反映されているんでしょうか。

○山ア特別支援教育課長
 他校の整備の場合も、必ず学区の境界は出てくると思います。これまでもそういう経緯がございました。通学区域の設定に関しては県教育委員会で決定しますが、その中で決めた学区のほうへ通うことで例えば保護者の通勤に大きく支障が出るですとか、子供の通院に支障が出るケースがある場合は個々に相談を行い、通学する学校を決めていく。これはこれまでも行ってまいりましたが、今後も丁寧に実施していきたいと考えております。

○前林委員
 今御答弁いただいたようにやっぱりいろんなケースが考えられますので、柔軟に考えてしゃくし定規にぱっと線を引くことがないように対応をお願いしたいと思います。

 それに関連して、私の手元に浜松市の発達支援学級に通う生徒並びに特別支援学校に通学している生徒数の推移のデータがあるんですが、この10年間で発達障害のある小学部の子が4倍、それから中学部の子たちが2倍、2.5倍、3倍近く、非常に人数がふえているんですけれども、今回新たに特別支援学校ができ増員もしておりますが、これで対応できるんでしょうか。解消できるのかどうかの見通しをお願いします。

○山ア特別支援教育課長
 ことし2月に静岡県立特別支援学校施設整備基本計画をまとめました。その中では、2021年度までに浜松地区の気賀に本校を1校、それから分校1校の整備に着手することを述べております。
 ただ、浜松地区につきましては今7番委員がおっしゃった増加が今後も続くと見込まれておりますので、それ以降の2022年から2026年の計画につきましては2021年度に改めて決定する二段階の構えで考えております。

○前林委員
 あわせて、気賀高等学校をそのまま移行するに当たり校舎がかなり大きいと思うんですが、今後の可能性として規模をさらに拡大することは可能でしょうか。

○山ア特別支援教育課長
 説明資料の13ページに5階建ての校舎が載っていると思いますが、特別支援学校につきましては転落等の危険性もありますので児童生徒の普通教室は3階までで抑えたいと考えております。エアコンの整備もなされますが、児童生徒はそこまででとどめたいとの考えを持っております。

○前林委員
 確認ですが、230人程度に増員したことで気賀高校の校舎を使った新しい特別支援学校の設置は、一応人数的には限界と考えてよろしいですか。

○山ア特別支援教育課長
 限界といいますか、適正規模と私たちは考えております。

○前林委員
 わかりました。
先ほど言いましたようにやっぱり発達障害の子供たちがふえている状況を踏まえた上で、地域の特別支援教育のあり方についてぜひ改善を目指していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 最後の質問ですが、説明資料19ページの県立中央図書館の問題について質問させていただきますが、基本計画策定中ですが、今の段階でいつごろまでに新しい図書館ができるのかというスケジュールが、もしわかれば教えてください。

○藤ヶ谷社会教育課参事
 現在、中央図書館の基本計画を策定しております。並行して、文化力の拠点施設の中に入るということで文化・観光部で施設整備計画を本年内を目途に今策定中でございます。この施設整備計画を踏まえて今後のスケジュール等決まってくるかと思いますけれども、現在のところ完成年度は決まっておりません。

○前林委員
 文化・観光部が主体でやっているようですが、イメージとして文化・観光部に文化力の拠点の整備を任せていくということは向こうが主体者なのかという気持ちがあるんですけれども、教育委員会と文化・観光部の関係、図書館の位置づけはどうなっているんでしょうか。

○藤ヶ谷社会教育課参事
 県立中央図書館が全館移転をして文化力の拠点の施設の中に入ることは方針決定しております。県立中央図書館は図書館法に定める図書館でありまして、その位置づけは今後も変わらないと、しっかりとした県立図書館として図書館をつくっていきたいということでございます。
 文化力の拠点は、図書館機能以外にもさまざまな機能をあわせて整備することになっておりまして、図書館と連携協調しながら施設全体として文化力を高めていく施設を目指しているところでございます。

○前林委員
 文化力の拠点整備ということで非常に規模としては大きなものでありますけれども、やはり中央図書館の新設も非常に大事なことなので、主導権を握られながらもやっぱり引っ張っていくぐらいの対応を教育委員会としてお願いしたいと思います。

 それから、現在の建物補修工事中でスケジュールでは平成31年2月に補修工事が終わるということです。その後は、図書館として新しい図書館ができるまでは利用されるということですが、新しい図書館ができた後に今の図書館がどうなるのか。今の段階ではどうお考えでしょうか。

○藤ヶ谷社会教育課参事
 現在の県立図書館の移転後の跡地でございますが、全館移転しますので図書館としての利用は必要がなくなります。ただ跡地につきましてはあの地区が文化の丘ということで、県立美術館それから県立大学等ですね、全体で地区の価値を高める方向で活用したいと今庁内で検討を始めたところでございます。まだ結論には至っておりません。

○前林委員
 状況は承知しました。
 お願いなんですが、県立中央図書館は図書館機能がもちろん中心なんですけども、非常に貴重な資料がたくさんございます。例えば、葵文庫であるとか子ども文庫とかあるいは閲覧に供するためのものではなくて、ある意味では非常にやっぱり重要な本県の財産だと私は思っているんですけども、今後どうしていくのかとをぜひ御検討いただきたいということは、きょうは要望としてお伝えして、また機会があれば質問等で出させていただきます。

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