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委員会会議録

質問文書

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令和元年10月子ども健全育成推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伴 卓 議員
質疑・質問日:10/24/2019
会派名:自民改革会議


○伴委員
 私も、この前、富士市でサポーターの皆さんとお会いさせていただいて、ひきこもりというか、ちょっと社会に出る機会を見失ってしまったという同世代ぐらいの方ともお会いさせていただいて。イチゴ農家さんの話とか、とりあえずちょっと働いてみるとか、社会に出てみるという仕組みづくりがやっぱり重要なのかなと思いまして。今、3番委員からの質問でもちょっと回答があったと思うんですけれども、行政がやっているメニューの中で、例えば富士市というか、基礎自治体と県が連携ができていないかなとか、県が既存でやっているんだけれども、ちょっとここをこうしたほうがいいとか、現場目線でもしあれば、お聞かせいただきたいなと思いまして。

○津富宏氏
 きょうは学習支援のことばっかり言っちゃったんですけど、就労支援系の施策は、私の理解では、もともと歴史的にいうと国がやることになっていたと思うんですね。その後で、自治体がやることになってきて、県がやられたり、自治体も最近は特に生活困窮の就労支援ということで、あと生活保護のケースワークの就労支援があったと思うんですけども、やっぱりそれがばらばらと行われているのがそもそも一種の問題かなと思います。要するに、縦割りの中で行われていて、統合されていないということですね。
 それと連動する話なんですけれども、これは個人情報の話なんかも入ってくるかもしれませんけども、この分野というのはもともとはハローワークしかなかったわけですね。多くの就労支援機関が技量が未熟だと、ハローワークに連れていくのが就労支援だと。そこで整わないと、本人の努力が足らないみたいになって。ちょっと極端な表現の仕方かもしれませんけども、古いタイプの生活保護のケースワークの中の就労支援というのはそういうものが多かったと思います。ハローワークに連れていったけど、この人、働いてくれないのよみたいな。要は、求人があればそれにマッチさせるタイプの就労支援もあると思うんですけども、そもそも求人があっても、そこがうまく使えないとか、そこまでアプローチできないという層がやっぱり存在していて、そういうタイプの就労支援をある程度、メニュー化とか構造化してどこでもやりましょうとしていかないと難しいんじゃないかなと思います。
 うちの場合は、ちらっとお見せしましたけども、伴走支援というのがキーワードになっていて、1人で動けない方、これはうちが始めたころに、ハローワークに行こうよと言ったら、人がいるところは怖くて行けませんと言われて、人がいるところは怖くて行けないんだと思って、それから始まったんですけど、でも、そういう方でも、農家だったらせいぜい1対1ですよね、それは怖くないんですよね。しかも、自分が信頼している人が、この人は信頼できるよとパーソナルにつないだだけで動けたりする。
 ですから、結構、インフォーマルなので、要するに、従来、行政の方々というのは、個人情報の関係もあって、行政機関しか信用しない、あるいは就労支援機関のネットワークとか会議とかいうと、行政の機関しか来ていないみたいなことが多いと思いますけど、実際には、働く現場って普通のおじちゃんおばちゃんが商売をやっていたり農家をやっていたり、地域でやっているわけですから、そういうところにつないでいくような就労支援にきちんとお金がつく、それを仕組み化していくことはとても大事だと思います。これがどこの自治体でもできればもっと、落穂拾いという言い方はちょっと失礼かもしれませんけど、今の行政の網の目からこぼれている人たちを拾えると思うんですね。
 だから、求人ありきというか、本人の仕事にアプローチする能力をある程度前提にした就労支援は、今ほとんどそうだと思いますよ。面接の練習をしましょうとか、履歴書の書き方を練習しましょうとか、そういうふうに本人が採用プロセスを突破できるというタイプの就労支援じゃない就労支援を形にしていくことはとても大事だと思います。

○伴委員
 ありがとうございます。例えば、もし他県の自治体で――冒頭、ちょっとケースが違いますが、沖縄の話をされていて――ここはちょっと頑張っているよとか、どこかそういう場所がもしあれば。

○津富宏氏
 ちょっとうちとはタイプが違いますけども、滋賀県の東近江圏域には、野々村光子さんという就労支援者がいて、彼女のところは、専門は、恐らく障害なんですけれども、ひきこもりから生活困窮から全部支援をしています。
 静岡でいうところの障害者就業・生活支援センター。あそこは地域の企業さんを組織化して、いわゆる中間的就労を仕組み化するということで、企業さんと何百社とおつき合いされていると思いますね。だから、あそこのあり方はうちとは違うんですが、中間的就労が長めなので、就労能力をじっくり高めた上で、さらに企業さんにつないでいくという方なので、就労継続が長く、その後の定着率が高いというのが恐らく特徴だと思います。ただ、困窮の事業とも完全にセットになっているので、うちと一緒で、ごみ屋敷を片づけるとか、あらゆることがセットになってやっていると。
 だから、さっきの話に戻りますけども、就労支援といっても、就労支援だけ切り出しても成り立たないですよね。だから、うちでも引っ越しの話から始まりましたけど、全部やるような団体じゃないと就労支援はできないと思います。

○伴委員
 ありがとうございます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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