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委員会会議録

質問文書

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平成26年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:10/08/2014
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 何点か分割方式で質問させていただきますので、よろしくお願いします。
 最初に第135号議案に関連して質問させていただきます。学校茶文化推進事業費ということで、600万円が計上されております。学校給食でお茶を提供する、これは子供たちが将来お茶を楽しむということに関して一番大事なことであると思って、非常に歓迎をしている次第でございます。最初にこの提供の仕方ですね、どういう形で子供たちにお茶を提供しようとしているのかについて御説明をお願いしたいと思います。

○橋健康安全教育室長
 お茶の提供でございます。地場産物でありますお茶につきましては、教育活動を通しましてお茶についての学習を深めることを中心といたしまして、給食の時間に提供していくことを考えております。
 また、お茶の普及啓発ということで、特にお茶の文化を子供たちにしっかりと定着させていきたいと思っております。

○前林委員
 私が言っているのはハウです。どういうふうな提供の仕方なのか。
 私も皆さん方も年配の方は同じ経験があるかもしれません。給食のときにお茶が出ました。もちろん牛乳もありましたけれども。やかんに入っていたんですね。そういう思い出があります。
 やはりお茶を飲むのであれば、しっかり提供の仕方も考える必要があります。例えばコップにしても湯飲みというものがあるくらいですから、そこまで考えて茶文化というものを伝えていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。

○橋健康安全教育室長
 提供の仕方でございますけれども、実態調査をした中に、施設、やかん等の設置場所がないですとか、給湯施設がないですとか、そういった実態がございます。またお茶を購入する予算もないという市町教育委員会もございます。そういうことも勘案しながら子供たちにとってどのような形が一番望ましいか、今後、市町教育委員会と検討しながら進めていきたいと考えております。

○前林委員
 事業の名前が学校茶文化推進事業費ということでございますので、どうか私たちが経験したようなアルミのやかんで提供するようなことが決してないように、しっかり御検討をお願いしたいと思います。

 それから、午前中に質問がずっと続いたわけでございますけれども、全国学力・学習状況調査の件でございます。
 正直言いまして数字がひとり歩きしていろんな形と相まって心配の声もあったと思います。
 知事の言い分、あるいは教育委員会の考え方、あるいは教員の考え方について、ある程度理解しているつもりですが、保護者からどういう声があったのかということについて、状況を聴取されていればお知らせ願いたいと思います。

○林義務教育課長
 全国学力・学習状況調査の知事による結果の公表がございましたが、保護者また児童生徒の目線での受けとめはどうだったかということについての御質問をいただきました。
 その辺についての定量的な調査は、県教育委員会としては行っていないところではございますが、例えば学校訪問であるとか、個別の場面で保護者の方から、むしろああいう公表の仕方は、確かにやり方としては、あくどかったかもしれないが、刺激になってよかったといった肯定的な意見もいただいたこともあります。また児童生徒の目線ということですと、今回は国語Aの成績が全国平均を超えた学校の校長先生の名前が昨年に引き続いて公表されているわけですが、名前が載らなかった学校において、子供たちが校長先生に、校長先生ごめんなさい、僕たちのせいで校長先生の名前が載らなかったというように謝ったことがあったというお話も聞いています。そのようにさまざまな意見が、保護者の目線また子供たちの目線でもあったのかなと思います。
 そして今度新たに教育委員長になられる溝口委員もいみじくもこの件につきましては、公表のあり方については功罪あったということをおっしゃっておりまして、まさにその溝口新委員長の言葉に凝縮されているかと思いますが、功罪両方あったのではないか認識しているところでございます。

○前林委員
 世の中は競争社会ですので、子供たちもやがては、例えば高校入試であるとか大学入試であるとか、いろんな形で現実の厳しさを知らなくてはいけない部分があると思います。今回のこの公表の問題についても、よい面と悪い面と両方の側からの声が出ているとは思いますけれども、私としては先ほど言いましたように、数字がひとり歩きしていて、やはり一番大事な部分が後手に回っているような気がいたします。
 そういう意味で教育長にも御答弁をお願いしたいのですけれども、テストの結果はこうであったけれども、静岡県としてはこういう教育をやっているんだという、県教育委員会が、教育長が胸を張って静岡県の教育のあり方について、自信を持ってお答えをするような場面があるべきではなかったかと強く感じるのですけれども、その辺の教育長のお考えをお聞きしたいと思います。

○安倍教育長
 なかなか胸を張ってこうやっているんだということを、自分自身も言えないもどかしさ、ふがいなさをちょっと感じているわけですけれども、これは本当に教育委員会がこれまで求めてきた、有徳の人に向けて今何が必要かということをいま一度考える、そういう機会を与えてくれたのかなと思っております。
 永遠のテーマでもある有徳の人づくりだと思いますけれども、ともすると短期間の中で効果が出やすいもの、あるいはもう少し長期的に考えないと効果が出てこないものというのはありますので、その辺の短期的、中期的、長期的な教育効果の中で、目指すはやはり有徳の人づくりだと思っているところであります。
 今回、冒頭で申しましたけれども、ノーベル賞の受賞のお三方のコメントを聞いていても、やはり周りから温かい長い目で支援をしていただいたことが自分として進むべき道を歩むことができたというようなコメントもございます。
 そういう意味ではPDCAサイクルの中で、教育分野においても評価というものが求められるわけですけれども、その評価のあり方について、いわゆるタイムスパンの中でどういうふうに考えていったらいいのかということを我々が改めて考えなきゃいけないのじゃないのかなという、ちょっと回答になっているかどうかわかりませんけれども、そんな思いを今持っているところであります。

○前林委員
 私は昨年度の2月定例会の一般質問で、読書の推進について質問をさせていただきました。読書県静岡、日本一を目指して読書に力を入れるということも大事なことだと私は思っておりますし、ある意味でテストは点数が出ますので、目に見えるのですけれども、やはり目に見えないところで、しっかり地道に力をつけていく、それが小学校から中学校に上がるところで結果としてあらわれているんだと私はそういう意味で評価をしたいと思っております。
 そういう意味でぜひ教育長以下、教育委員会の方々、県内の学校関係者の方々、自信を持って仕事を進めていってほしいと思いますので、ぜひ今回のこういういろんなことに惑わされることなく進んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 3点目ですが、先日新聞報道で、海外の修学旅行についての記事がございました。
 それによりますと、2012年度は静岡県の海外修学旅行が全国のトップ水準であると。数字としては、高校生の21.8%に当たる7,124人の生徒が海外修学旅行を経験し、全国で3位だったことが載っております。
 質問としては、高校生ということで、公立、私立の内訳がないのですけれども、その辺の内訳がどうなっているのか。

 それからもう1つは大事なことなのですが、41校で実施されたということですが、富士山静岡空港の利用は3校だけだったということがあります。これも決して新しい話題ではないのですけれども、その辺の状況についてコメントをお願いしたいと思います。

○渋谷高校教育課長
 高校生の修学旅行につきましてお答えいたします。
 修学旅行の実績でございますけれども、3位だったのは平成24年度の実績でございまして、全国修学旅行研究協会が調査したものでございます。県立高校は24校で3,800人が海外に行きまして、これが学校実施率、学校の割合として全国3位でございました。
 私立高校でございますけれども、こちらは43校中17校が海外に行っておりまして、学校実施率で39.5%。これは全国順位が24位でございます。
 公私合わせた数字が、これまた3位になってございます。そのような状況でございます。

 それから、富士山静岡空港の利用でございますけれども、確かに3校でございました。
 こちらは、富士山静岡空港は定期便がそんなに多くないということと、海外という点で見ますと、やはり台湾、韓国、中国ということになってしまいますから、その点では海外の修学旅行で利用する際には、今年度藤枝東高校や清水桜ヶ丘高校が台湾にチャーター便で修学旅行をしておりますけれどもこのような形のチャーター便等を用意して行う方法が一番早いかなと思っております。
 ただ、修学旅行の場合は、1年生に入った時には既に計画ができているというような状況でございます。これは時間がかかりますので、我々としては海外の修学旅行を促進する立場から、今年度、富士山静岡空港利用促進協議会の中に教育旅行委員会を設けておりまして、こちらに我々県教委、それから静岡県校長協会の会長に委員長を務めていただいておりまして、そこで台湾に調査団を送りまして、台湾の修学旅行を促進するという形で、私が団長で行かせていただきました。校長先生や教頭先生に同行していただきましたけれども、既に台湾に修学旅行を決めていただいた学校もございまして、そのような形で地道にふやしていこうと考えております。

○前林委員
 富士山静岡空港があるわけですし、私たちも空港の利用についてはいろんな知恵を出しながら頑張っているという状況があります。そういう意味でやはり利用者をしっかり確保する中で、海外修学旅行は非常に大事なポイントではないかと思っております。どうかいろんな工夫をしながら、よく聞くのは機材が小さいので、一遍に行けないからだめだということも言うのですが、そんなことは工夫すればいいことであって、例えば分ければいいということもあります。そういう意味でも学校は、なかなか創意工夫がしにくい環境にはあるのですけれども、知恵を出しながら富士山静岡空港の利用者が上がるように県教育委員会としても取り組んでいただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 次の質問に移ります。
 以前にも取り上げた部分もあるのですが、本県にも専門高校がたくさんあります。例えば農業高校、水産高校という専門高校が後継者の育成という部分で十分成果が上がっているのかどうか、疑問に思うところがあるのですけれども、細かい数字は要りませんが一般論としてその辺についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。

○渋谷高校教育課長
 専門高校が後継者の育成に資しているのかという質問についてお答えいたします。
 工業高校、農業高校ということでございますけれども、まず工業高校は、後継者という点に関しましては、静岡県はものづくり県でございまして、工業高校自体は製造業に就職する率は非常に高くなっております。
 昨今は景気も回復いたしまして、工業高校の生徒の就職が真っ先に100%になるというどちらかといえば売り手市場になっておりまして、そういう意味では高校生を各県内の企業が後継者として見ていただいて、求人もたくさん出していただいていると考えております。
 農業高校につきましては、農業後継者という形で、直接的に卒業してすぐに農業生産に従事するという生徒は非常に少ない現状がございます。
 現実としても農業高校の学科は、純然たるつくる学科というだけじゃなくて、環境学科だとか、食品製造の学科もふえておりまして、そういう意味で女子生徒もかなりふえております。
 農業を1次産業だけと捉えずに、今、6次産業化という話がありますけれども、1次産業だけではなくて生産した食品を売るというようなマーケティングの世界、そういうものにも後継人材になるような学科を用意してやっています。農業生産法人等もふえておりますので、直接的な農業生産に携わる子供たちがふえていただければこれは静岡県の農業の未来にとっては非常によいと思いますけれども、そうしたさまざまな1次産業への関与という形で後継者の養成ということも考えて、工業も農業も産業教育審議会を今年度から立ち上げまして、どういう形で県の産業の担い手になる高校生を育てていけるかということを、今ちょうど審議している最中でございます。来年には答申いただく予定でございますので、それからまたしっかりと考えていきたいと思っております。

○前林委員
 今、渋谷高校教育課長からお話がありましたように、例えば農業高校でも半分以上が女子生徒であるとか、そういう中にあっていろんなコースがあり昔と比べて非常に変化が出てきていることは知っています。
 畜産にしても、先日お伺いした田方農業高校の場合には、畜産のイメージとは違ってペットという感覚のコースがあったりして、大分さま変わりしているなと思いました。
 ただ、今、1次産業へ従事する方々が非常に減ってしまっている。これは国としての課題でもありますので、生徒たちにはいろんなニーズがありますし、強制はできないまでも、少なくても農業高校とか水産高校に入った以上は何らかの形でもってかかわりを持っていくような、そういう動機づけだけはしっかりやっていただきたいと思います。どうかその辺の専門高校の使命をしっかり果たしていくよう努力していただきたいと思います。

 最後の質問です。
 最初に教育長から、人権教育の手引きについて説明がございました。
 中身を見させていただいて、具体的にこの手引がどのように活用されるのかと感じたのですけれども、その辺の御説明をいただきたいと思います。

○平松人権教育推進室長
 人権教育の手引きの使用方法についてお答えいたします。
 教職員、小学校、中学校、高校、特別支援学校の教職員に1人1冊ずつお分けをいたしました。
 また、各学校で人権教育の推進者を集めての研修会等で、この手引の使用例、参加体験型人権学習の使用例ですとか、それからどのように使っていくかというようなことをお伝えして、各学校で御利用いただけるようお話をさせていただきました。

○前林委員
 人権教育は非常に大事だと思います。そういう意味では学校の先生方が人権意識を持ってしっかり子供たちの意識づけをしていくというか、そういうための材料として非常にいい取り組みだと思いますし、中身も非常にいいと思います。
 ただ、難しくないですか。その辺はいかがですか。

○平松人権教育推進室長
 子供たちの人権教育を進めるに当たって、先生たちは一番重要な学習環境であると思います。
 まずは教員たちが人権問題について、正しく理解をし、その上で子供たちに正しく指導をしていくということで、まず先生方に人権問題を正しく理解していただこうというのが本年度の指導資料の目的であります。
 昨年度はリーフレットの形で先生方の一人一人の日常の声かけがとても大事ですよということで、指導資料をつくりました。
 そのように毎年テーマを決めてお知らせをしていますが、本年度は17の人権問題についてまずは正しく理解していただこうという趣旨でつくりました。

○前林委員
 先ほど言いましたように、中身は非常にいいと思います。
 アイヌの人権についても書かれているということを私は非常に興味をもって見させてもらったのですが、私ごとで恐縮ですが、私も社会科の教師でありましたけれども、中身は非常に深いものがあると思います。
 そういう意味で、ぜひこれだけのいい資料をつくった以上は、これが無駄にならないようにしっかり学校の担当者を含めて、全ての先生方が活用できるようにしてほしいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。

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