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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 由克 議員
質疑・質問日:12/15/2011
会派名:自民改革会議


○鳥澤委員
 では、2点ほどでございますけれども、委員会資料1ページ目の中で、前田企業局長からの工業用水道の内容について概要の御説明がございましたが、工業用水の利用拡大につきましてちょっと御説明をいただきたいと思います。
 ここに4月から10月にかけましての実使用水量の累計が、前年同期に比べまして96.7%ということでございまして、特にこれから景気低迷とか急激な円高などによりまして、工業用水の利用がさらに減少をしていくのではないかなという予想がされるところでございますが、工業用水の利用拡大を図るためには、やはり企業局としても新規の顧客の開拓等に積極的に取り組む必要があるのではないかというふうに思っております。

 2点目でございますが、先ほど事業仕分けにつきまして御報告を受けたところでございますが、これは一部見直しということでございまして、その内容はペットボトルの販売場所を拡大するということでございますが、具体的な内容につきまして、もうちょっと詳しく御報告いただけたらと思います。
 また、「柿田川の水」の販売状況と今後の見込みについて御説明をいただきたいと思います。その2点でございます。

○堀井経営課長
 初めに、1点目の工業用水の利用拡大のことでございますけれども、委員おっしゃるとおり、景気の低迷とか用水型産業の衰退、あるいは節水型機器の導入等により、工業用水の利用は減少傾向でございます。私たちとしても、工業用水の利用拡大に取り組んでいるところでございます。
企業局では従来から関係市とか商工会議所等を訪問して、地域企業の情報収集に努めてまいりましたが、本年の11月に新規顧客開拓のための要領を新たに作成して、顧客開拓活動に力を入れているところでございます。
具体的には、県の経済産業部の企業立地補助金に係る企業立地情報や、経済産業部、企業局、東京事務所及び大阪事務所で構成しております企業立地情報連絡会等から得られます企業立地情報を分析しまして、工業用水道利用の可能性があると思われる企業を企業局の出先事務所の所長みずからが訪問して工業用水の売り込みを行っております。
 また、経済産業部企業立地推進課に依頼しまして、企業立地等の相談のありました企業に、企業局の工業用水道パンフレットを配付して利用を呼びかけているところでございます。
 企業への訪問状況の実績でございますけれども、東部事務所管内においては、11月に12社について情報分析をした結果、そのうち4社について訪問してまいったところでございます。西部事務所については、収集した情報をもとに17社の情報分析を行って、結果的に2社訪問したところでございます。以上、合わせて6社ということで、まだ成果という面では出ておりませんけれども、そういう活動をしているということでございます。

 それから、2番目の事業仕分けの点でございます。
 具体的にどのような見直しをしたかということでございますが、企業局の行っている安全・安心・安価でおいしい水の供給と水の大切さをPRする必要性は御理解をいただいた上で、ペットボトル以外のPR方法の検討とか、無償配布の見直し等の御意見もいただきました。また利用の観点から、県民市民参加の会議やイベントでの配布、災害対策としての備蓄の提案もいただいたところでございますが、一方で「安心・安全の水を体験できるペットボトルは広報としてよい」、「広報ツールとしては無償でよい」というような御意見もいただいております。また企業局のコスト削減については、大変評価していただきました。
 そのような御意見をいただいた中で、先ほど局長からも申し上げましたが、局内で検討を行った結果、ペットボトルの販売を拡大するということで、これは来年度予算の対応を待つまでもなく、初め3カ所だった販売箇所を9カ所に拡大いたしました。それから、1月には県のラジオ広報で紹介するなど、広報媒体を活用した広報の充実を図っていく予定でございます。来年度の対応につきましては、今後の販売の推移を見ながら、検討してまいる予定でございます。
 それから、「柿田川の水」の販売状況と今後の見込みでございますけれども、12月12日現在の販売本数は約5,700本いうことでございます。発売から4カ月弱で5,700本ぐらい販売できたということです。ちょうど11月15日から販売箇所を拡大したばかりでございますので、今後その効果もあわれてくると思われますので、年度内完売を目指して工夫を重ねてまいりたいと、そのように考えております。以上です。

○前田企業局長
 少々補足させていただきます。工業用水の利用拡大の試みですが、先ほど29件の情報分析をしたということですが、これは我々の給水範囲からどのぐらい距離があるかとか、そういうところが非常に大きな要素になりまして、非常に遠いと実際にそちらへ行きましても、水を引いていただいて、使っていただけないわけです。あと実際には、29件全部に電話をしていまして、要するに訪問していいかを打診をして、どうぞと言われたのが6件ということで、そういった意味では29件に対してそれなりのアプローチはしているということです。
 それから、この試みを始めるに当たりまして、両所長に来ていただき私からその意図を話したんですけれども、結局、企業局というのは、コスト意識を持ってやらないといけないという意味で、工業用水の利用は非常に切迫しているんだと、こういった活動を恒常的にやるんだということを、やっぱり所長自身がしっかりやることによって、そういった意識を持ってもらうという意義があるということも話しました。実際、これから毎月何件か確実に回りますので、そういった意識もこれから根づくだろうと思いますので、成果として、水を引いていただけるという会社の契約はもちろんなかったんですけども、とりあえずは所長、事務所全体のそういった一種の改革には相当役立っていると思いますので、今後の実績、効果を私は期待したいと思っております。以上です。

○鳥澤委員
 今、訪問件数をお聞きしたところですけれども、実はそれについて実績はどうだということを再質問しようと思ったら、前田企業局長から補足で説明があり、御答弁いただきました。要は、訪問、経過はもちろん大事でございまして、示す方向性も積極性も大切なんですけども、やはりさっきのコスト意識ということであれば、企業局が契約をしなければならない。それは実績を上げて、給水量の増大に向けてやらない限り、一歩ずつでも着実にということで、1社でも2社でも行かなければならないというふうに思ってます。
 実は、会派1期生の中でも県の各施設を見学しています。いろいろな形で御質問させていただいて、それぞれの出先機関で御努力いただいていることは十二分にわかりますけれども、やはりそこは企業局は企業会計を持つわけでございますので、コスト意識がございます。
 先ほどの「柿田川の水」でございますけども、当然、企業局の広報用ペットボトルということになりますと、採算度外視というようよりも広報というその辺の兼ね合いと、一般企業の皆さんからすると販売等々もあると思います。
 それで、先ほど前田局長がおっしゃいますように、金額などのコスト意識ということになれば、一本当たりどのぐらいの原価で、販売上のコストはどのような計画か、そこら辺を教えていただければと思います。

○宮城島企業局次長
 ペットボトル自体は4万本つくりまして、そのうちの1万7000本を販売しております。基本的に、広報用ということの広報の内容でございますけれども、受水市町の特に子供さん方に水の大切さを理解していただくということで、浄水場の見学のときに、水のつくり方を説明すると同時に、ペットボトルの水をまたうちに持って帰る。水は飲んでもらうんですけど、水の大切さを御家庭でももう一度復習してもらうという、そういう教材として利用しているところでございます。
 1万7000本についてでございますけれども、製造原価は100円ほどかかっております。それを90円で売っております。ですので、実際にこれで収入が上がるということではないんですけれども、お金を取ってPRするということで、逆に柿田川の水の貴重さをよくわかっていただけるということで、有価の販売ではありますけれども、そういった天然記念物に指定されたすばらしい柿田川の水で、静岡県が水をつくっているというPRにつながっているのではないかと思っております。そういう意味で、広報用ペットボトル事業を位置づけているところでございます。

○鳥澤委員
 原価が100円で、販売価格が90円。そのことを踏まえて積極的にやっていただく。それから今後の見込みですね。これからどの程度までしようとするとか、何かここまではこうしたいという点はございますか。

○宮城島企業局次長
 基本的に、事業をいつまでやるかというのは、その時々の予算、来年やるかどうかについては基本的には議会でお諮りしながら進めていくこととなっておりますが、私どもとしては、今の中期経営計画が平成25年度までということになっていますので、少なくとも平成25年度には見直すということを考えています。ですので、現時点では平成25年度までは一応こういったやり方を続けたいと考えております。以上でございます。

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