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委員会会議録

質問文書

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平成29年決算特別委員会企画文化観光分科会 質疑・質問
質疑・質問者:中田 次城 議員
質疑・質問日:10/31/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中田委員
 分割質問方式でよろしくお願いします。
 平成28年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書の136ページから137ページの観光施設整備事業費及び国内誘客推進事業費についてお伺いしたいのですが、観光施設整備事業費は予算が12億3201万円だったのに対して翌年度繰越額が2億2280万円及び不用額が978万円となっております。
 観光施設整備事業費は、観光地にとって非常に貴重な財源であると認識しておりますので、不用額が生じた理由及び繰り越した理由をお伺いしたいと思います。

 次に、国内誘客推進事業費も予算に対して691万円の不用額が出ておりますが理由をお聞かせいただければと思います。

○永井観光政策課長
 観光施設整備事業費のうち、まず不用額についてお答えいたします。
 観光施設整備事業費は、県が行う事業と市町への補助で構成されております。特に市町の事業につきましては事業着手後における計画見直しとか施工方法の変更等の要因により、平成28年度につきましては交付決定後に取り下げになった事例が2件ございました。
 1つは、河津町の踊子歩道水垂トイレ整備事業でございます。河津町では詳細設計まで終えまして事業着手ということで取り組んでおりましたが、合併処理浄化槽の排水場所についてどうしても地元との調整が整わず取りやめざるを得なかったということで、平成29年1月以降に県に連絡があったものでございます。
 それから、もう1件の富士宮市の山宮浅間神社整備事業につきましては、文化庁との協議でどうしても計画を若干見直しする必要が生じ、補助事業の最低限度額である200万円を下回ったため、平成29年1月過ぎのぎりぎりの時点で富士宮市が取り下げており、この2件が主な要因でございます。
 次に、繰越額でございます。
 繰り越しにつきましては、2億2280万円の内訳ですけれども、県直営事業が3カ所、市町への補助事業が5カ所の全部で8カ所でございます。
 このうち、県直営分につきましては島田市伊久美川の上流西向き地内における東海自然歩道改修事業において、施工場所の林道入り口付近で地権者が先に行っておりました別の材木伐採工事が当初計画どおり終わらず、このため県の工事着手がおくれ年度内の完成が困難となり、7700万円を繰り越したものなど計1億7060万円でございます。
 また、市町への補助事業分につきましては伊東市が城ヶ崎海岸自然研究路に多言語表記により案内看板や誘導看板、公衆トイレを整備する事業が当初は不用と考えておりました自然公園法の手続が必要となり、不測の日時を要したことから2660万円を繰り越したものなど計5220万円であります。
 いずれにしましても、県といたしましては市町からの要望につきましてはできる限り採択し工事が実施できるように取り組んでおります。

○横地観光振興課長
 国内誘客推進事業費の不用残についてお答えいたします。
 主な不用残は、天災や経済情勢の悪化などにより急激に変動します観光動向への対応を図るために確保しておりました緊急対策費、風評対策費につきまして、そういった状況が生じなかったため不用額が生じたものでございます。
 そのほか、静岡ツーリズムコーディネーターの設置に係る委託費における旅費や交通費等の実績見込み、就航先、旅行会社への旅行商品造成補助金の確定による不用残でございます。

○中田委員
 わかりました。
 次に、平成29年度における繰越事業の進捗状況をお伺いしたいと思います。

○永井観光政策課長
 繰越事業につきまして、まず市町の補助事業は5件中4件が既に完了しております。残り1件は環境省等の協議が整いまして工事発注し、一応平成30年2月に完了見込みとなっております。
 県事業につきましては、3件中2件について設計が完了し工事着手しております。残り1件は現在環境省、道路管理者、市町等と協議を進めており、平成29年11月には発注できると考えています。工事につきましてはいずれにしましても平成30年3月には完了予定でございます。

○中田委員
 御説明はよくわかりました。
 2つの事業のうち、施設整備事業はいろいろ地元との調整やいろんな計画の変更等もあるのかもしれないのですが、繰越理由もわかるわけです。繰越金額の規模が大きいですから、市町としっかり事前にいろいろ打ち合わせしていく中できちんと予測を立て、県としてもできるだけ不用額が出ない対策をとっていかなければいけないと要望しておきます。

 次に、国内誘客推進事業費の不用額の発生理由が述べられましたけれども、予算が足りなくなって補正するならわかりますが、せっかく誘客のために組んだ予算を残して不用で処理すること自体が観光客を呼ぶための体制が県として十分できているのかと考えたときにきちんと予算を――無駄に消化しろという意味ではなくて、積極的に消化して誘客につなげていく気構えを持たないと毎年こういうことになりかねないと思いますので強く要望させていただければと思います。

 質問を変えまして、説明書の109ページです。
 引き続き、観光についてお伺いしたのですが、平成28年4月に伊豆観光局ができたと思います。伊豆観光局の役割がオの部分に書かれているわけですが、端的に言って平成28年に伊豆観光局ができてここに書いてあることをやったのはわかるわけですが、鳴り物入りと言っては失礼ですけれども土屋副知事の下に伊豆観光局をつけて鳴り物入りで1年半の間、局として存在した成果をどう評価または認識されているのかをお聞かせいただきたいと思います。

 次に、フィルムコミッションについてお伺いします。
 説明書によりますと、フィルムコミッションの推進としてロケーション誘致や制作をサポートするロケ支援団体の取り組みを支援すると書いてありますが、ここでいう取り組みの支援は具体的にどういう支援をどういう組織や団体に対してどこの団体がしているのかをお聞きできればと思います。

 次に、伊豆半島ジオパークが最終評価を待つ最後の段階を平成29年9月に終えて、あとは平成30年4月の世界ジオパークの認定を心待ちにしていますが、それまで約半年あるわけですけれども、ここはもうまないたの上のコイというか、県としては何もするべきことはないのか、引き続き平成30年4月に向けてやらなければならないことがあるのか、あわせてお聞かせ願えればと思います。

○永井観光政策課長
 初めに、伊豆観光局の成果についてお答えいたします。
 伊豆観光局でございますが、平成28年度に伊豆半島地域の振興体制の強化として当時の東部地域支援局、賀茂振興局との連携のもと伊豆地域の情報収集体制を強化し、現地でのより迅速な対応で伊豆地域における観光振興を図ることを目的として県東部総合庁舎に設置いたしました。これまで県の観光部門には駐在機関がなく、観光が非常に盛んな伊豆地域にも特に駐在機関がありませんでした。
 したがいまして、何かある場合は県庁から出かけていろんな関係者との調整等をやってきたわけです。しかしながら伊豆観光局ができたことで、伊豆の現場に常にいることとなり、地域の意見や地域の声を政策にすぐに反映できるようになりました。
 まずは、地域の人たちの意見を聞くため設置早々から5地域で2回ずつ土屋副知事にも御参加いただきましたランチミーティングに伊豆の若手で特にこれから活躍していただける観光関係者などにお集まりいただき、現場の声を伺っております。
 こうした中から、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けたサイクリスト受け入れ体制の向上に関する提案とか、あるいはホテル・旅館などの従業員の離職問題がございまして、求人に対してなかなか人が来ない、すぐにやめてしまうといった課題を具体的に聞くことができました。
 したがいまして、平成28年度におきましてはサイクリスト関係でジオサイトなど47カ所に自転車ラック等を整備しております。
 それから、平成29年度補正予算として先般お諮りしましたけれども、旅館従業員の雇用関係の案件を補正予算で事業化した成果が具体的に出ています。特に伊豆の現地の声を県庁にいち早く伝えて政策に結びつけることができていると考えております。

 次に、FC――フィルムコミッションの支援についてでございます。
 支援のあり方というか、支援がどのようにということでございますが、具体的には県が静岡フィルムコミッションnetというウエブサイトを設けて運営してございます。静岡県内にはいろんな自然景観であるとか神社仏閣、史跡、歴史的建造物等ロケにふさわしいさまざまな資源がございますが、テレビ局や制作会社、映画関係者からどこに何があるのか一元的にわかるウエブサイトを県がきちんと整備してほしいとの要望があり、まずは入り口をしっかりつくって情報発信を行っていく支援をしております。
 支援内容につきましては、それ以外にも平成28年度はふじのくに静岡ロケ地ガイドという印刷物を県で印刷し、各フィルムコミッションであるとか市町に県内ロケ地につきまして紹介してございます。

 それから、伊豆半島ジオパークでございます。
 世界ジオパークの認定までにするべきことでございますが、まず何はさておき来年4月に向けた地域の盛り上がり、特にジオガイドとか伊豆半島ジオパークを支える人たちに対する研修等をしておき、世界ジオパークに認定されましたらいろんな方が訪れてまいりますので、受け入れをしっかりしていく体制づくり、環境づくりに取り組んでいるところでございます。

○中田委員
 伊豆観光局について、一番聞きたいのは平成28年4月にできてまだ1年半かもしれませんが、伊豆観光局を置いたことによって伊豆の観光に対して力を入れているわけですが、この1年半で宿泊客数、来遊客数について伊豆半島を見たときにどういう成果が上がっているのか数字でお示しいただきたいわけです。1年半で成果を厳しく求めるようで申しわけないですけれども、数字でお示しいただけるものがあればありがたい。

 フィルムコミッションのあり方については、前回の当委員会でも聞いたことがあります。私が言いたいのは、ロケ誘致はよその都道府県も含めて精力的に取り組んでいます。静岡県もそのうちの1つで評価しています。
 しかしながら、せっかく大河ドラマで浜松市が脚光を浴びて、そして今東部でいえば熱海市が非常にマスコミへの露出が高い。マスコミへの露出が高いところは観光誘客が確実に伸びているわけですよ、確実に。私の地元は伊東市ですけれども、熱海市に負けないぐらい自然が多くてすばらしいいところだと思います。
 しかしながら、熱海市に圧倒的に負けているのはマスコミへの露出が少なくて知名度が低いことです。伊東市がもし熱海市と同じように知名度があってマスコミへの露出がふえれば熱海市と同じだけの誘客ができるのかと聞かれれば私はできると思っている。そのぐらいマスコミへの露出は重要だと思います。答弁を聞いていて大してやっていないじゃないかと否定するつもりはございませんけれども、せっかくフィルムコミッションに力を入れようとしていて成果も評価も自分たちでされているのであれば、今後はロケ誘致のための政策について誘客手段として積極的に取り組んでいく必要があろうかと思っておりますので、御意見があれば御答弁いただきたいと思います。

 地域におけるDMOは、伊豆に限らず県内各地にあるわけですけれども、伊豆半島でいえば伊豆観光局があり、その下に各市町があります。また伊豆ではDMOの美伊豆――美しい伊豆創造センターがあります。それぞれの立場の皆さんが力を合わせて伊豆を盛り上げて、その司令塔が伊豆観光局というイメージです。それは多分間違っていないと思います。
 例えば、美伊豆だけを見たときに、これは訪日外国人誘客をしていくという意味で、一般社団法人としての法人格を持った美伊豆の中に任意団体である美伊豆がある形に今なっていて、要は代表者が違う美伊豆という組織が2つあるわけです。私はいろんな県職員と話してもなかなか理解できないです。せっかく力を入れて伊豆半島のことをやっていこうと伊豆観光局までつくっているのだけれど、当の美伊豆の中には美伊豆が2つあって、函南町長が会長を務める一般社団法人としての美伊豆と三島市長が会長を務める任意団体としての美伊豆がある。それぞれがすみ分けさせているとは言っているけれども、それぞれの役割の違いは何だと。なぜ2つなければいけないのか。本来ならば1つの美伊豆があって県と各市町と連携していろんなことをやっていくやり方が一番わかりやすいと私は思っているわけでそれを望んでいるわけです。連携を望んだって法律的または制度的にできない理由があるのか。それとも県としても美伊豆は1つであるべきだと思っているけれども、理由があって分かれてしまって非常に県としても憂慮している部分があるとかないとか認識について職員と話すとまちまちです。でも伊豆観光局の役割はこういうところの束ね方も含めて整理――整理というと言葉が悪いですけれども、調整していくなり目標を定めていく役割があるのではないかと期待しておりますが、考え方をお聞かせ願いたいと思います。

○遠藤委員長
 7番委員、所管事務調査に入りこんでしまっているので決算案件のみでお願いしたいと思います。

○中田委員
 わかりました。
 御答弁できる範囲でよろしくお願いいたします。

○神戸観光交流局長
 伊豆観光局の数字による成果でございます。
 伊豆地域の宿泊客数、平成27年度が1113万人だったのが、平成28年度に1125万人と若干でありますが伊豆地域の宿泊者数が伸びています。ただ地域によって濃淡がありますので、伊豆観光局と観光交流局職員が一緒になって観光誘客等に取り組んでいく姿勢が大事だと思っております。

 ロケ誘致の取り組みでございます。
 1つは、ロケ誘致でロケ隊に来ていただくと宿泊など非常に大きな経済効果になることは確かでございます。ただある意味で点という1地域に限られることもございますので、効果をなるべく面にしていきたいと思っており、もう一方でいわゆる聖地巡礼のような周遊型も考えながら今後のフィルムコミッションのあり方について検討してまいりたいと考えております。

 美しい伊豆創造センターにつきましては、いわゆる一般社団法人の美しい伊豆創造センターが観光とDMOを担うということで平成29年2月に設置されました。もともと伊豆を1つにという中で美しい伊豆創造センターが立ち上がったものの、現在これが2つに分かれている状況であり、非効率ではないかとのお話もお聞きしています。任意団体の美しい伊豆創造センターについては経営管理部が所管していますが、文化・観光部と経営管理部が連携して今後のあり方についても具体的に検討し考えていくことで対応しているところでございます。

○中田委員
 よろしくお願い申し上げます。
 最後に、説明書76ページの韮山反射炉についてお伺いします。
 私も、韮山反射炉にはレストランがあるので食事に時々行きます。世界遺産に認定された当時と現在を比較すると、私が行ったときがたまたまそうだったのかもしれませんが、最初のときよりもお客様の勢いが若干ない感じを受けております。なぜならばいつ行ってもレストランで食事ができ待つこともない。世界遺産に認定された当時は昼の時間を挟んで本当にかなりごった返して観光バスも多かった気がします。同じ伊豆の世界遺産ですから成果を出してほしいのですが、私の言っていることが気のせいなのか。世界遺産への登録当時と現在の入場者数の推移がわかれば教えていただきたいと思います。

○内野富士山世界遺産課長
 韮山反射炉の入場者数でございますけれども、平成24年度は8万2000人の入場者がございました。その後世界遺産に登録されました平成27年度には72万6000人と過去最高の入場者数となりました。
 一方、1年後の平成28年度には42万6000人余で若干の入場者減がありましたが、以前に比べれば平準化したと捉えております。

○中田委員
 私が申し上げたいことは、韮山反射炉に手厚くしていないわけではないですけれども、せっかく認定していただいた世界遺産の入場者数の推移が72万人から42万人と1年間で30万人も減っていてブームもあったかもしれませんが、もう1年ぐらいは引き続き来遊客があってもよさそうと期待を込めて、富士山と同じように韮山反射炉にももう少し県として手厚く、来遊客が維持できる取り組みをお願いしたいと思います。

○永井観光政策課長
 先ほどの答弁の中で、伊豆地域の伊豆観光局の成果で観光客の増加がございましたが、宿泊客数ではなく観光レクリエーション客が85万2000人増加しております。以上訂正いたします。

○遠藤委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は午後1時といたします。
( 休 憩 )
○遠藤委員長
 休憩前に引き続いて分科会を再開します。
 質疑を継続します。
 では、発言願います。

○山本オリンピック・パラリンピック推進課長
 午前中に、6番委員から御質問がございましたオリンピック・パラリンピック推進課における総合計画の指標のうち、スポーツを通じた交流が行われていると答えた県民の割合ございます。
 設定元の県教育委員会に確認したところ、平成25年度の実績である49.3%に対し、平成26年度後期アクションプランの策定当時の経済情勢を踏まえて毎年1%ずつ増加する計画とし、最終年度の平成29年度には一応54%となる設定であり当課もこれを用いているところでございます。

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