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委員会会議録

質問文書

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平成26年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 榮 議員
質疑・質問日:10/09/2014
会派名:自民改革会議


○遠藤(榮)委員
 3点について一括で質問をさせていただきたいと思います。
 まず、田子の浦港の問題につきまして質問させてもらいます。
 富士山に一番近い港という売り出し文句で田子の浦港が開設され、そして今日まで来たわけであります。そういう中で、昭和30年代にああいう形で完成をしてきて、今は12メートルの岸壁もでき、そしていわば地域の発展のために大変貢献してきているわけであります。
 ここの問題につきまして、若干質問させてもらいたいことがあるわけでありますが、港のしゅんせつで土砂が57万トンぐらい出たのですが、皆様方御承知のようにふじのくに田子の浦みなと公園に持っていったわけでありまして、いろいろな形の中で地元の御理解もいただきながら来たわけであります。
 その中でいろいろな施設をつくっていただいているわけでありますが、2つの問題につきまして質問させていただきたいと思います。
 地域の人たちのいろいろな意見、また運動もありまして、富士山の100分の1の高さ37.76メートルのミニ富士山をつくるという形で地元との協定も結んだわけでありますが、今現在ある富士山はあと9メートル足りないのです。
 そういうことで、いろいろな形で地元からも言われております。景観等々の問題もあるかもしれませんが、あと9メートル分について、きちんと37.76メートルになるようにミニ富士山をぜひ完成をしていただきたいと思います。

 それから、この港にはいろいろ歴史的なものがありまして、安政の地震のときに田子の浦の沖で、ロシアの「ディアナ号」が難破しました。その難破したときに田子の浦の地域の人たちが500人の船員を1人の犠牲者もなく全部救ったわけであります。
 その当時、地元の人たちは安政の地震で自分たちの家も、それから着る物も食べ物もろくになかったわけでありますが、ロシアの兵隊さんにそれを与えて、そして戸田まで送り届けたというような歴史があるものですから「ディアナ号」のいわばミニチュア的なものもあの公園の中につくるということで、既にもう予算をいただいているわけでございます。この整備についての御意見を聞かせていただきたいと思います。
 この問題につきましては、私も地元中の地元なものですから、毎日午前8時から午後5時まで地元の人が必ず誰かが来て、そしてあの公園を一生懸命に守ってくれている、そういうこともありますので、ぜひ地元の声を反映していただきたい。これは切にお願いを申し上げたいと思います。

 次に、都市公園の問題も含めて草薙総合運動場の再整備ということも言っているわけでありますが、建設委員会説明資料の102ページからです。
 この中で野球場、陸上競技場、また駐車場の問題等いろいろあるわけでありますが、そういう中において特に野球場につきましては、日本のプロ野球の発祥の地だと言われているわけであります。沢村とベーブ・ルースの戦いなどいろいろなものがあって、あそこから日本のプロ野球が始まったといっても過言でないぐらいに、いわば歴史的なものがある球場であるわけであります。
 願わくばドームぐらいつくっていただきたいなということもあるわけでございますが、この問題は別としまして、今静岡県はスポーツ王国しずおかという形でいろいろな運動展開をしてきているわけであります。私も党のスポーツ議連の会長もやらせてもらっているんですが、そういう中におきまして、特に静岡県の施設、例えば野球場、陸上競技場等々の問題もあるのですが、県立陸上競技場の場合には東部から愛鷹広域運動公園、草薙総合運動場、小笠山運動公園運動場エコパがそれぞれあるわけであります。
 例えば陸上競技場ですと、東部に第2種公認の競技場が4つあるんです。それから中部は第1種公認の草薙があって、それからあとは2種がなくて第3種公認が2つ、第4種公認が3つ、西部では、これは特別かもしれませんが、エコパが第1種公認、ほかに第2種公認が1つ、第3種公認は1つしかない。そういうことを考えてみますと、こういうバランスで競技場がある中で、静岡県の陸上の関係とか、アジア大会等で見ますと、西部の選手が圧倒的に多いんですよね。
 東部の県議会議員が何だってことはあるかもしれませんが、やはりそういう施設もバランスのとれた形を取るべきだと思います。

 ラグビーワールドカップの招致にも問題がありまして、エコパの改修等々もあって、今のままじゃ使えないようですね。やはりその辺のエコパの改修について話のできる程度で説明をお願い申し上げたいと思います。

 最後ですが、森林関係でお尋ねをしたいと思います。
 県産材を50万立米生産するという目標で、恐らくこれは達成できるというわけでありますが、株式会社ノダなどいろいろな木材をたくさん使ってくれる企業が出てきているわけであります。この辺についての、いわば50万立米という原木の生産、それから消費について、どのように考えているかお答えをいただきたいと思います。以上であります。

○梅原港湾整備課長
 ふじのくに田子の浦みなと公園の2つの施設整備の進め方について御説明させていただきます。
 委員御指摘のとおり、高さ37.76メートル、富士山の100分の1の高さの展望台につきましては、住民とのワークショップで形を決めたものでございまして、現在供用している築山は事業の制約上から暫定的な形で供用しているものでございます。
 みなと公園は平成23年3月の部分供用から段階的に供用範囲をふやしておりますが、現時点で整備が終わっていない施設については、先ほどの富士山を見渡す展望台、それとロシアの軍艦「ディアナ号」をイメージしたモニュメントでございます。

 「ディアナ号」につきましては、先ほど委員から過去の経緯を御説明いただきました。それを地域の方の学習施設として整備する予定でございまして、平成26年度より詳細設計を行っているところでございまして、展望施設についても今年度から並行して検討をするところでございます。
 みなと公園につきましては、これまで富士山や駿河湾を眺望するビュースポットとして整備をしてきましたが、富士山が世界文化遺産に登録されるまでのさまざまな議論がございまして、展望台の施設や「ディアナ号」施設の整備によって、公園全体から富士山を眺める眺望の妨げにならないように景観への配慮が必要と考えております。
 地元の富士市では、富士市景観計画においてみなと公園を景観重要公共施設に位置づけておりまして、展望施設や「ディアナ号」の設計に当たっては、平成26年8月に開催されました富士市景観審議会などの議論を踏まえ、地元住民、市民代表、学識経験者等による景観についての勉強会を開いて、景観への理解を深めた上で構造等の設計に入ってまいりたいと思います。以上でございます。

○松浦公園緑地課長
 スポーツ施設の東・中・西のバランスとエコパにおけるラグビーワールドカップ招致に伴います改修についてお答えいたします。
 初めに、スポーツ施設の東・中・西のバランスについてでございますが、委員がおっしゃったとおり、県下には第3種以上の陸上競技場は東部には富士、御殿場、裾野、愛鷹の4つ、中部には草薙、清開、西ヶ谷の3つ、そして西部には先ほど言いましたエコパ、それから四ツ池、磐田市見付の3つがございます。
 このうち県が管理しております都市公園内の陸上競技場は、東部に愛鷹広域公園、中部には草薙総合運動場、西部には小笠山総合運動公園エコパがあり、バランスよく配置されていると考えております。
 愛鷹広域公園は第2種公認陸上競技場でありまして、この競技場で開催できる競技会の種別としては、加盟団体陸上競技選手権大会や地方における主な大会は開催できることとなっておりまして、世界的な大会以外はほとんど開催できる競技場となっております。
 西部にあります四ツ池公園内の陸上競技場も愛鷹広域公園と同様に第2種公認陸上競技場でありまして、同様の大会が開催できると思います。
 また、第1種の公認陸上競技場となりますと、草薙とエコパがこれに当たるのですが、これは全国的に見ても第1種公認陸上競技場を2カ所持っているのは我が県含めて4府県しかありません。
 こうした現状から見ても我が県は陸上競技場に関しては非常にいろんな施設をもっているということで、県内の陸上競技場のバランスは非常によく配置されていると考えております。
 ただ、スポーツ施設のある公園ということで考えますと、愛鷹広域公園には体育館がございません。それからエコパには野球場がございません。
 これはなぜかといいますと、県として草薙総合運動場を県内随一の総合運動公園として位置づけて、これまで再整備をしてきたためです。
 都市公園を管理しております公園緑地課としては、草薙総合運動場の再整備が来年度完結することからスポーツ施設にかかわらず、県営の都市公園として東・中・西のバランスという観点に立って、どこにどんな新たな施設を設置することが適切か、または可能であるか、それから公園管理者がこうしたスポーツ施設を管理することが適切なのかどうかも含めて、都市公園懇話会や関係機関の皆様の御意見を伺いながら今後の課題として検討してまいります。

 次に、エコパにおけるラグビーワールドカップ招致において、施設の改修はどうかということについてお答えいたします。
 現在、エコパの芝生の面積は長辺が107メートル、短辺が72.1メートルになっておりまして、ラグビーのワールドカップの開催要件では、競技区域のほか、選手が押し出されて倒れたりする危険防止のために余分に5メートル設けることが求められております。今の芝生の部分でそういう規定を当てはめますと、選手が現在トラックのほうにはみ出てしまうということから、トラックの一部を芝生に改修する工事が必要になってまいります。
 この改修工事の内容、規模、費用については現在招致を進めております文化・観光部が、組織委員会や陸上競技場を試合会場に予定しているほかの自治体からの情報を収集しながら、今後検討することといたしております。
 文化・観光部では、陸上競技団体――委員のほうにも訪問していると思うのですが――関係団体を訪問しながら状況の説明と協力を求めたということを聞いております。
 今後、利用者の負担を最小限にするように、工事手法について検討するとともに、文化・観光部とともに協力して関係団体と調整を図っていく所存であります。以上であります。

○松本森林局長
 木材の生産量50万立米の達成についてお答えいたします。
 まず、建設委員会説明資料の113ページをごらんいただきたいと思います。
 遠藤委員からの御質問は、生産と消費についてということでございました。
 それで、この絵の中の中段に加工施設の整備ということがございます。ここに、実はA材、B材、C材というのが記載してございます。
 木材は直材、柱に利用できる木材をA材と称しております。ことし整備している合板工場ではB材といって、少し曲がった木材を使用します。また端材というか、寸法足らずなどこういうものをC材と称しております。
 山には、真っすぐな木ばかりじゃなくていろんな木がありますし、1本の木でも曲がったところと真っすぐなところがあるということで、生産した木をこういう形で漏れなく活用するように考えております。
 商品としましては、まずA材につきましては柱材ということで、地元の製材工場、これまでずっとやっておりましたので、そういうところに供給していくということです。
 それからB材といって、少し曲がったものにつきましては、ことし整備している株式会社ノダのほうで活用していただくということです。
 C材についてはバイオマス発電とか、MDFという繊維状にほぐしてまた固めて板にするというようなことで使うということであります。
 50万立米を目標に掲げておりますけれども、これまで25万立米、28万立米という生産実績でございました。これがほとんどA材で、B材、C材というのは山の中に放置されていたというのがこれまでの現状です。それを活用するということで、B材を一緒に出して株式会社ノダで使うということです。C材はチップということになります。B材につきましては、今まで山の中にあったものを運び出すという取り組みをしております。あわせてこれらを全て活用するとコストがかなり下がるということで、今取り組みを進めています。
 具体的な供給先ですけれども、これがプロジェクトの成果という欄にございますけれども、先ほどの低コスト生産システムということで御説明いたしましたが、ことし整備される株式会社ノダにつきましては、年間13万立米の丸太を消費するということで、これまで25万立米であった生産量の半分ぐらいを新たに消費するので、特にここへの取り組みが重要ということです。株式会社ノダと森林組合が中心となって8割ぐらいを森林組合系統で供給するという内容の協定を結びました。
 この協定をきっちり実行していくことが重要ということで、もう既に生産は準備段階に入っておりまして、興津の埠頭から1杯で約1,200立米運べる内航船で石巻市まで運んで、株式会社ノダは石巻市で加工したものを今回の新しい工場で試験的にもう一度再加工するというようなことを進めております。これも今年度、合計4回を予定しております。
 現状は供給側が非常に厳しい状況になっておりますので、森林局で各森林組合系統を回って低コストの生産の技術的な構築や集約化など、そのような取り組みを進めているところであります。
 株式会社ノダが今年度末には本格稼働に入るということですので、それに向けて森林組合初め林業事業体の取り組みというものを支援していくことを考えて取り組んでいるところでございます。以上でございます。

○遠藤(榮)委員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。
 若干、再質問させていただきますが、田子の浦港の景観条例等々の問題ですが、100分の1の富士山展望台の問題について検討するということですが、どのような形で進めるのでしょうか。
 というのは本来は既にできてなければならなかったんですよね。
 それが、県の責任なのか、国なのかよくわかりませんが、おくれてしまったということで、まずそのことに対しまして、地元が大変不信感を持っているわけであります。これでは県議会議員がいないのではないかと、私も突き上げを食っているわけでありますので、ぜひその辺につきましてはよろしくお願いしたい。
 私もことしの2月に質問させていただいておりますので、風見鶏とか何かじゃなくて、しっかりした図面も一回出ているし、ぜひ早急にやっていただきたいと思いますが、その辺に対する御回答をいただきたいと思います。

 「ディアナ号」の施設につきましては粛々と進めてください。今は日露関係がいろいろな意味でぎくしゃくしているのですが、この話を持っていくことによって、500人の水兵を助け、そしてその御礼として戸田に洋式の造船技術をいただいたんですよね。お互いにフィフティー・フィフティーの関係でありますので、ぜひこれを美談として、ロシアとの話し合いのいろいろな場面で使えると思いますので、ぜひそういうことでしっかりやっていただきたいと思います。

 それから、公園の問題につきまして、エコパのトラックを削るわけですよね。
 その後第1種公認が取れるかどうか知りませんが、そういうことも含めて、あのエコパをつくったときには、どちらかというと陸上競技場というよりサッカー場だったんですね。
 だから聖火台もない、200メートルと1,500メートルの選手だまりもなかったということで、いろいろな状況があったわけでありますが、私はやはりラグビーワールドカップがあるならば、花園みたいな形で静岡県にもあってもいいと思います。
 そういうことの中で、やはり県立の陸上競技場がないのは西部だけということで、私も県の陸協の副会長をやっていますが、いろいろな面で考えたときに、もう少しバランスのとれた整備を検討してはどうでしょうか。
 それから、この間の新聞で知事が野球場をという、大きなものをつくるという形で話をされているわけでありまして、そういうことも含めながら津波対策等々の問題もありますので、そういうことも含めて、そこの住民、県民の命を守るための施設もつくるべきだと思いますので、別にこれは頼まれたからどうのこうのではなくて、そういうことを考えたときにもう少し検討をしていただきたいと思います。

 森林の関連につきましては、県森連にしっかりとやっていただければ十分できると思うのですが、何かうまくいっていないという話も若干聞いていますので、これは県の指導のほか、我々も一生懸命努力しまして、県も26億円からの補助金を出している、県を通して出しているわけでありますが、そういうことも含めて、森林王国静岡県のためにしっかり頑張っていただきたいと思います。
 ふじのくに田子の浦みなと公園の100分の1の富士山の問題について、それからもしエコパの問題で答弁ができましたらお願いいたします。

○西園港湾局長
 ただ今委員から御指摘ございました100分の1の富士山の展望施設についてお答えをさせていただきます。
 委員御指摘のとおり、この件に関しましては住民とのワークショップを経て県と住民との約束事としてやってきたことでございます。他方その後の大きな変化の要因として、富士山が世界遺産に登録されたということがございます。
 これによりまして、これまでは展望施設から富士山を見るビュースポットとしての位置づけだったんですが、まさにこれからは公園そのものを富士山と一体的な景観として捉えないといけないということが大きな変化の要因でございます。
 その意味から、まずは富士の景観の考え方も踏まえて住民との意見交換をして、しっかりと形にしていく取り組みを図っていきたいと思っております。いずれにしましても我々は住民からの声を真摯に受けとめて、いい形のものをこれから整備していきたいと考えております。以上でございます。

○松浦公園緑地課長
 エコパのことについてお答えいたします。
 エコパについては、陸上競技場としては草薙が8レーンに対してエコパは9レーンであり、国際的にかなり高い規格の競技場になっております。
 エコパは陸上競技場としては、全国各地からあそこでやると記録が非常に出やすいということから、ぜひエコパでやらせてくれという希望が多い競技場なんですね。それで、実際記録も出ている競技場になっていることから、陸上競技場として残すことは適切だと考えております。
 ラグビーワールドカップに向けた改修に当たりまして、使用できなくなる期間として想定されるのはワールドカップ開催年の前後の6カ月です。2019年にラグビーワールドカップを行うものですから、その前の年の6カ月とその後の6カ月ということで、丸2年、陸上競技はできなくなるのかなと想定しているのですが、そのあとまたすぐ、終わってから6カ月で改修し直して、元のトラックに戻すということを考えております。その後は陸上競技場として使用していきたいということでおります。以上です。

○遠藤(榮)委員
 100分の1の富士山の展望施設の件は地元の希望もありますし、今までいろいろな経緯があってやってきたことですから、住民の希望や夢を潰さないようにぜひお願い申し上げたいと思います。
 それほど今、切実な問題になっておりますし、あそこで57万立米のしゅんせつ土を受け入れたということは事実なんですよ。まずそういうことでいろいろ約束事をやってきたので、ぜひその辺を酌んでいただきたいと思います。

 それからエコパの問題につきましては、私の認識と若干違うわけでありますが、2年ぐらいで大丈夫でしょうか。コースをめくるわけですので、その後第1種公認を取れるかどうかということも、保証されているわけじゃないですね。
 ラグビーワールドカップは大賛成ですが、やはりそういうことも含めて、西部地域への陸上競技場、野球場の整備は県としてやっていただきたい。これを要望して質問を終わります。

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