• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成26年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:07/02/2014
会派名:自民改革会議


○多家委員
 分割質問で2問。
 7月から2カ月間、毎土日、県下でさまざまな催事がありまして、その雑踏警備等に追われると思います。
 新たな雑踏警備の対象になるような催事が事前にキャッチできているかどうか、なければないで結構ですが。
 思い出すと、十数年前ですか、兵庫県明石市の花火大会で、横断歩道橋を渡っている人たちが将棋倒しとなり死傷者が出た。とどのつまり、その明石警察署の副署長さんが刑事罰の対象になるというびっくりするような話がありますんで、そんなことを1つお尋ねします。

 もう1つ、静岡県内でマラソン、駅伝大会が結構はやりになってきたような気がします。12月の最初の日曜日に静岡県市町対抗駅伝大会があります。35市町が、大きい市町や浜松市等は2チーム、3チーム出されるわけですが、それぞれの代表選手を送って、42.195キロ、県庁の前から草薙総合運動公園まで11区間、年齢は中学校、高校、それから一般とこういうことで、運動会の人生航路じゃありませんけれども、各市町非常に熱が入っています。静岡陸上競技協会が主催でありますけれども、静岡県、静岡県教育委員会、そしてSBS、それから静岡新聞社がスポンサーの県民総がかりの大変なスポーツイベントだと思います。現実には静岡中央署、静岡南署の皆さんが道路使用ということのくくりの中で、信号を操作したり、交通を規制したり、さまざまなことをやっているわけですが、それに対してどういう対応をしていくか。

 もう1つ、これは新手ですが、12月23日に富士山女子駅伝、正式名称は全日本大学女子選抜駅伝競走というのが行われました。
 何回か他県でやってきて定着できなかったやつを、スポンサーはスズキ、大正製薬。そして、相当大きな金額を集めてフジサンケイグループ――産経新聞、フジテレビ、サンケイスポーツ等が応援して、天候には恵まれなかったんですが、富士山の世界遺産を記念してということで、富士宮市の富士山本宮浅間大社から富士市の総合運動公園までの42.195キロを7区間で競いました。静岡県の皆さん、全国の皆さんに静岡県のすばらしさを情報発信できたと思いますが、やはり、このときも富士署、富士宮署が道路使用に当たって、当然、その対応に追われたと思います。
 これは新手ですから、相当の準備をしてやられたと思いますが、それに対する警察の考え方、応援の仕方。

 それともう1つ、ことしの3月2日ですか、静岡駿府マラソンが名前を変えて静岡マラソンになりました。今まではハーフマラソンでしたが葵区役所をスタートにして、JR清水駅東口がフィニッシュということで、これは朝日新聞、日刊スポーツ、静岡朝日テレビがスポンサーで立派に行われたと思います。
 静岡マラソンについては1万2000人の市民マラソンでありますので、これも相当の警察の皆さんが、この道路使用に対して信号等、交通規制に対してかかわったと思います。これら大型スポーツイベントを当たり前のように、市民、県民は見てれば当然すごい、楽しいなと思いますけれども、支える力は基本的にはその主催者と警察、ボランティア、さまざまなものがあると思いますけれども、そのことについて、どんなふうにお考えになっているか。
 それから、それぞれのイベントに対する警察官動員ですね。どのぐらいの皆さんがかかわっているのか。

 それから、今後、新たなこの種のイベントが、地域おこし、まちおこしで誰もがいいと思っていると思いますよ。しかし、それに携わる皆さん方の負担を考えたら、そうそうもろ手を挙げて頑張れというふうにはいきませんので、そんなことについて、今、警察はどんなふうに考えているか、そのことを聞きます。

○口山地域部参事官兼地域課長
 ただいまの質問がございました第1点目の雑踏警備を事前に警察のほうが把握しているかどうかということについてお答えをしたいと思います。
 雑踏警備といいますのは、本来警察だけがやるわけではなくて、主催をする方、それから地域の方々が一緒に入ってやっていくもので、事前に警察にこんな形でやりたいというふうにあらかじめ相談がございまして、その中で計画をしていくところがあります。
 主には、主催者側の自主警備にお願いするものもございます。警察といたしましては昨年でいいますと、500回くらい雑踏警備を実施しておりますけれども、全ての部分について事前に相談をしていただいておりますので、ほぼ把握できていると思っております。以上です。

○出雲交通規制課長
 まず、御質問の中で、新たに計画されているイベントなどを事前にしっかり把握しているかということです。
 現在、把握をしております大型イベント、今後開催される大型イベントにつきましては、富士山一周駅伝ですとか、あるいは、伊豆方面で自転車愛好家による走行イベント、これらが計画されているということは承知しております。

 2点目の、新たな大型イベントに対しての考え方です。
 大型イベントの中でも、特に道路を使用して行われますマラソンですとか、あるいは駅伝等は、長時間または長距離にわたって交通規制が必要になります。したがいまして、市民生活に著しい影響を及ぼすということがございますので、計画の早い段階から主催者の方と綿密な打ち合わせを行って必要な助言指導をさせていただいているというようなところでございます。

 次に、どのぐらいの人数がこれらに従事するかということです。
 長距離かつ長時間にわたりますマラソンですとかイベントの中で、今、お話のありました富士山女子駅伝ですとか、市町対抗駅伝ですとか、あるいは静岡マラソンですと、警察官を現場に配置する人数はおおむね250人から300人程度です。これに加えまして、さらに警備本部要員ですとか、配置している警察官を支援する警察職員等多数の者が従事するという状況でございます。

 次に、警察官の負担の関係でございます。配置された警察官の負担もありますけれども、市民の生活に及ぼす影響も今説明したとおり大きくなりますので、計画段階から必要な距離、あるいは時間、これに絞った計画の策定、あるいは自主警備員の配置ですとか、ボランティアの活用を申し入れているところでございます。
 また、警察官に対して交通規制の方法ですとか、あるいは車両、歩行者に対する指示の方法などについて、事前にしっかり教養を行いまして、自信を持って現場で活動ができるような方法をとりながら負担軽減を図っております。
 また、さらには相当時間、長時間にわたって配置を余儀なくされるような場合もございますので、その場合には交代要員の確保というようなところにも配慮をしているところでございます。以上です。

○多家委員
 雑踏警備は、毎年やっていることですからその心配はないと、こういうお考えでわかるんですが、新たに伊豆方面で自転車走行のためのイベントがあると。ことしの5月に、ツアー・オブ・ジャパンですか、伊豆サイクルスポーツセンターでサイクリングの全国規模の大会が行われました。それは五つか六つの会場を、岐阜県とか三重県とか静岡県とか回ってくるものですが、今、お話を聞くとそれ以外に新たなものが予定されているかどうか。そんなふうに伺ったんですが、それに対してはどういうふうに思っていますか。

 それから、弁当とか生理現象について、交代要員等で賄っているということですが、土日、土日の戦い、競技でありますので、休日等の警察官に対する配慮は行き届いているのかどうか、そのことをお尋ねします。

 それから、富士山一周駅伝の話がありました。富士山一周駅伝は裾野JCが中心となって2年ぐらい時間をかけて今日に至っていると私は理解しているんですが、もう既に開催日時が2014年10月4日、10月5日に限定しているんですね。200チームだとも言っていますし、もう既にあと3カ月を切る状況の中で、それが準備段階でどんなふうに進んでいるのか。2日間にわたり10区間、130キロの大きなレース、静岡県では御殿場署、裾野署、沼津署、富士宮署と5つの警察、山梨県も恐らく二つ、三つの警察がそれにかかわってくると思いますが、それらについての事前の打ち合わせはできているんでしょうか。そんなことを心配しますんで、お尋ねします。

 それから、もう1つ、富士山女子駅伝につきましては、誰もがそう思うかわかりませんけれども、関東陸上競技連盟というんですか、1月2日、3日に箱根駅伝という全国民が注視する駅伝大会が何年も行われています。
 恐らく、この富士山女子駅伝も12月23日という天皇誕生日を今、選んでいるわけです。これが新聞報道等によりますと12月31日、新年になって男子駅伝と、こんなふうになったらいいという話もあれば、とても歳末、年末年始の厳しい警備状況の中でそんなことできない、やらせられないと、こういう考え方もあるわけですが、そのあたりについてどんなふうにお考えになっているか。

 それから、200人ないし300人が1つのイベントにかかわると。こういうふうに言っておりますけれども、現実に現場で働く皆さん方に対して、それ相応の負担に対する警察の幹部の皆さんはどんなふうにお考えになっているか、そのことをお尋ねします。

○出雲交通規制課長
 まず1点目の自転車イベントにつきましては、まだ具体的な形にはなっておりません。主催者側から伊豆方面で秋ごろに自転車愛好家による走行イベントを行いたいという話がある程度で、今後、日程ですとか、コースですとかの話を伺っていくということになります。

 続きまして、2点目の、土日に配置した警察官への配慮でございますけれども、代休とか超過勤務手当等々で対応していくというような形になろうかと思います。

 3点目の、富士山一周駅伝の対応状況でございますけれども、現在、主催者側から事前相談を受けているところでありまして、コース設定等について必要な交通安全対策が講じられるよう、助言指導を行っているという状況でございます。

 4点目の、大学女子駅伝に関しましては、昨年12月23日に開催をいたしました。主催者側から12月31日に行いたいという申し入れもありましたが、これは警察としてさまざまな状況から、12月23日にしてもらえないかということで申し入れをしておりまして、今後、実行委員会等を通じて正式に日にちが決まっていくと、こういうような状況になると承知をしております。

 5点目の、配置した警察官への負担でございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、負担にならないように事前に指導を行って、教養を行うなどしてきちんと負担を軽減していくというようなところについて配慮をしていくということでございます。

○多家委員
 わかりました。
 市町対抗駅伝、富士山女子駅伝、それから静岡マラソン、これは冒頭に言いましたように主催者がしっかりとしたスポンサーを持って、それに安心して対応できるということが安心・安全の原点になっていると私は思います。
 富士山一周駅伝につきまして、ほかの駅伝等マラソン大会は、かなり大きな多くのスポンサーがついているわけですね。富士山一周駅伝について若干心配になるのは、スポンサーが冠をつけたグループが余り見当たらないんで、そのあたりについてと私は思って、あえて言いましたけれども、これは意見ですので、そのあたりもしっかり詰めていただきたいなと思います。

 それから、先ほど8番、9番、3番委員から山岳遭難の質問がありました。
 質問が出尽くしているんで、私自身の考えですが、富士宮市長が冬登山禁止条例を知事に求めたと、こういうことからこの話がスタートしていると思うんです。言っている自分が、残念ながら理解に苦しむのは、北アルプスも南アルプスも中央アルプスも、冬山登山をある意味では奨励というか、やりましょうと、冬もすばらしいですよと、そのための訓練をして、そのための対応もとっていますよと。それが長いこの国の冬山登山の歴史であったと思います。
 北アルプス、中央アルプス、南アルプスの冬山登山、これも遭難がありますけれども、富士山の場合は逆にそういう鍛えに鍛えられてルート等を選んで、そして、それなりの装備をして冬山登山をしているかというと、案外、簡単に考えて冬山登山が行われているのではないのかなと、そんな思いもします。
 逆に、富士山を直滑降して山頂から有名な冒険家がスキーで滑ってくると。これをテレビで放映するわけですから、これもなかなか自分としては理解できないところだと思います。
 それで、もう1つ、富士山に対する登山計画書、これも果たして、思いつきで家族登山、富士山でも行ってみるかというのではなく前々から準備をしてという例があるかどうか。天候に恵まれなければ、やめるかと、来週にするかと、富士登山のそういう安易さがいいか悪いかは別にして、そういうところだと思いますんで、この冬登山に対する県警の、富士山に限って言えば、冬登山はやめてほしいとお考えになるのかどうか、そのあたりをお尋ねしておきます。

 それから、議案でエンジンの積みかえをするヘリコプターの話がありましたけれども、現実に、県警のヘリコプターはどのあたりまで富士山の遭難等について救助活動が可能かどうか。

 それから、山岳遭難で先ほどもありましたけれども、南アルプスの遭難の場合、長野県警、岐阜県警、山梨県警、静岡県警が対応をするわけですが、連絡を取り合っているということでした。現実にどこに入っているかということは登山計画書がなければ捜しようがないと、こういうことですが、意外と長野県警、それから岐阜県警、山梨県警の皆さん、静岡県警はもちろんですが、入り着いているんですね。それは、発信を正確に捉えてそういうことができているかどうか、そんなことについてお尋ねします。

○櫻井地域部長
 まず、冬季の富士登山に対する県警の考え方というところでございますが、登山道が閉められた昨年9月から本年5月末までに富士山において発生した遭難事故、本県内でございますが15件、18人、うち死者が6人、負傷者が7人となっており、死亡事故につながる重大事故が多発をしているという状況でございます。
 冬季の富士山は氷点下の気温、斜面がかたく凍結しているほか、体が浮くような突風が吹くというようなところがございまして、滑落や低体温症による遭難の危険が常にある。ヒマラヤ等の海外登山経験が豊富なアルピニストでも富士山で遭難をしているという状況がございますので、富士登山における安全確保のためのガイドラインに示されたルールを必ず守っていただいて、安易な登山はやめていただきたいと考えているところでございます。

 それから、ヘリコプターのいわゆる高高度での活動の関係でございますけれども、一般的には高度が上昇するほど空気が薄くなるという状況がありまして、航空機のエンジン性能も低下をしてまいります。
 このため、標高3,000メートル級の山岳捜索、救助活動においては、事前に現場付近の雲や乱気流の状況等の天候を綿密に調査するとともに、救助を行う航空機の性能限界に基づいた登載燃料、搭乗人員などを決定して、特段の注意を払って任務に臨んでいるところでございます。さまざまな気象条件が左右をしてくるという状況がございます。

 それから、登山計画書の関係でございますけれども、いわゆる登山計画書が提出されないで遭難に遭ったというような通報があった場合には、当然のことながら、通報手段が携帯電話等であればGPS等の確認もしてまいりますし、その他の無線等であれば、その無線機の通話内容によって場所の特定をしてまいるというところもございます。
 一方で、家族等からの通報があった場合には、例えば南アルプスに登ったというだけの情報であっても、静岡県、長野県、山梨県がそれぞれ登山口等の周辺を検索をいたしまして、当該通報のあった人物の車両等がないか、そういったものを確認をして、入山口等を特定した上で捜索活動に当たるという方法をとっているところでございます。以上でございます。

○多家委員
 ありがとうございました。本当に山岳遭難に対する考え方、大変だと思います。
 個人的に思っているんですが、ことしの3月、皇太子殿下が沼津アルプスの徳倉山と鷲頭山、大平山を登ったということで大きな話題になりました。その登山スタイルがテレビに映し出されまして、私自身はごくごく普通だなと思いました。ところが、富士山に限らず、登る人の感覚でえらい差があると思います。
 例えば、今言った皇太子殿下の登った沼津アルプスというのは低山里山でして、鷲頭山は一番高いところでも400メートルいきません。そして、登り口はゼロに近いところですから、その格好はごく普通の平服に近い格好でも行けると思います。
 富士山も、夏山ですとそれほど重装備じゃなくても、頂上で風が吹いたりして体感温度はゼロに近くなるかもしれませんけども、七、八度という山ですが、例えば愛鷹山とか沼津アルプスとか、里山でも行き交う人を見ると、全財産をしょってくるような山ガール、山じいが多いですね。でかい登山靴に毛糸の靴下をはいて、全部タータンチェック、それからニッカボッカーズ、冬でも夏でも。そして、リュックサックをしょい込んで、どうしましたかと。片一方は、じっくり僕を見て、どうしましたかと。というのは、私は普通の登山のズボンに地下足袋の軽装で、セブンイレブンのおにぎりと水筒で、どこにおりたって10分もやぶこぎすれば里におりちゃうやぶですから。
 ところが、そういうふうな認識の差が、初めての人たちは山岳ガイドに載っていてもそういうことの繰り返しなんですね。幾ら言っても改まらないと思うんですね、経験の差ですから。
 そのあたりで、やはり登山計画書を出させるということが一つの大きな考え方の変換点になるかもしれないけれども、もう少し山に対してそれぞれの体力、経験も差はあるけれども遭難しないための広報をやはり、登り口ないし静岡県の警察として、広報宣伝するような場面があってもいいような気がしますが、お考えがあれば伺いまして終わります。

○櫻井地域部長
 警察といたしましては、従前よりさまざまな媒体を活用して、安全登山に関しての広報を続けてきているところでございまして、その中には、例えば最終的に目指した山の登頂を断念することも勇気の一つだというようなことまで繰り返し繰り返しやってきたところでございます。
 しかしながら、なかなかこれが行き渡っていかない面もあろうかと思いますので、引き続きさまざまな関係機関等と協力をしながら安全登山のための広報に努めてまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。

○出雲交通規制課長
 先ほど、多家委員の質問の中で、大学女子駅伝について年末に開催するということで、現状はどうだというような御質問の中で、ちょっと言葉足らずの部分がありましたので、追加で説明をさせてもらいます。
 現在、年末にやりたいという当初の申し入れがあった後に、主催者側と年末に行うことについての市民生活への影響等についていろいろ検討していく中で、主催者側から12月23日に行うことで検討しているという返事があったということでございますので、追加で説明をさせていただきました。よろしくお願いします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp