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委員会会議録

質問文書

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平成29年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中田 次城 議員
質疑・質問日:07/25/2017
会派名:無所属


○中田委員
 7番中田です。よろしくお願いいたします。私からは3点について一括質問方式でお伺いさせていただきたいと思います。
 まず、県全体の広報のあり方ということでお伺いしたいんですが、本会議でもいろんな議員から、静岡県はいいところだけど人口がなかなか伸び悩んで流出していると。これも課題になっていると思うんですが、私も伊豆半島の東海岸の少し不便ではありますが風光明媚なところに住まわせてもらっています。地域に住んでいる人たちは、みんないいところだなと思っています。多くの方が、人口が出ていくより入ってきてもらいたいと思っていて、そういう要素もたくさん持っていると思いますが、残念ながら人口は出ていっているわけです。そう考えていったときに、県全体で静岡県のPRです。このPR戦略は、これまでも一生懸命取り組まれてきているとは思いますが、これからの時代を踏まえていろんな工夫もやっぱり必要じゃないかなと思うわけです。
 そういう中で、移住者をふやすことにとどまらず観光の観点もあるでしょうし、静岡県そのものをとにかく世界に売っていくという知事の思いもある中で、県全体としてどのようなメディア戦略といいますか、静岡県を外に売っていくという広報分野における活用実態はどのようなものなのかお教えいただきたいと思います。それが第1点目でございます。

 先ほども御意見が出ていましたが、知事広聴とか県民の日にはこども県議会をされていて、恐らく広く多くの県民の皆さんの声を聞いて行政に反映するんだと、小さなお子さんたちがどのような思いで県議会や政治を見ているのかということで行われているんだと思うんですが、長年続けられてきた中で、実際に現場の声が拾い上げられたときに、どのように実際に県政に反映してきているのか。会を開いて主催しました。会議が開かれました。たくさんの意見が今までも出てきていると思います。例えば公聴会でいえば50回ぐらい開催されているわけですけれども、50回の開催されている中で、どういった声が具体的に反映されてきたのか。件数とか内容とか記録をとられていると思いますし、生かされているんだという実態を教えていただきたいと思います。

 3点目は、1点目にお話をさせていただいていることと関連するかもしれないんですが、私は静岡県の魅力を発信していくのが1つの課題だと、テーマだと思っています。
 たまたま来年、再来年には大型キャンペーンがあったり、オリンピックがあったりということで、通年の静岡県とはまた違った意味での魅力を外に出していける時期だと私は思っているんです。確実にそういう3年間がやってくる中で、そこを踏まえて、もちろん観光政策の1つなんで、観光は観光政策の分野の中で宣伝のあり方とか、取り組みの仕方はあると思いますが、これからやってくる3年間は、もっと大きな意味でやっぱり県全体が静岡県をもっと前に出していく戦略も、一方で持つべきだと思っております。そういう意味では、1番目の質問と重なるかもしれませんけれど、そこらあたりの取り組む姿勢を、現時点でどのように御認識されているのかお伺いできればなと思います。以上です。

○杉山広聴広報課長
 まず、広報分野のメディア活用の実態についてお答えいたします。
 県では、機関広報紙であります県民だよりやオピニオンリーダー向けの総合情報誌「ふじのくに」、テレビ広報番組、インターネット、ホームページなどの自前のメディアのほか、テレビや新聞などのメディアも活用しております。
 これらメディアの活用に当たりましては、単に紙面を新聞社から買い取るのではなく、情報を積極的に売り込む企画提案型広報を実施しております。
 例えば、平成28年度は中日新聞に韮山反射炉や伊豆ベロドロームの世界クラスの魅力の紹介とか、あと日経新聞におきましてはファルマバレープロジェクトや内陸フロンティアを拓く取り組みについても広報を提案して掲載しております。ほかにもBSジャパンの番組であります日本新発見で2回にわたって抹茶やサクラエビ、自転車競技など本県の魅力についてPRをしたところでございます。財源に限りがある中、効果的な広報を実施するためにはメディアとの連携が非常に重要であると認識しております。
 今後とも、企画提案型広報や戦略的パブリシティーの取り組みを進めて効率的な広報を実施してまいります。

 次に、知事広聴についてでございます。
 知事広聴の資料にもありますとおり、これまで50回を開催し、発言者304人、傍聴した方のうち発言した方は146人となっております。この中で県政へ反映した事例としましては、平成28年度が5件、平成27年度が11件、平成26年度は4件、平成25年度は3件となってございます。
 具体的な事例といたしましては、平成28年度につきましてはB型肝炎ワクチン予防接種の対象児童枠の拡大、学校給食でのお茶の飲用の条例化、平成27年度におきましては芸妓文化の継承のための支援など、平成26年度は未利用魚の活用とPRが反映した事例でございます。
 知事広聴では、地域のさまざまな分野で活躍している方々が発言者となり、知事と意見交換を行い、時間が許す限り傍聴者との意見交換も行っております。地域の皆様のお話を伺いまして、県行政に生かすための大事な広聴会であります。
 知事は、要望等に対しては、その場で返せるものは返しておりますし、回答できないものにつきましても持ち帰って、必ず発言者本人に回答させていただいている状況でございます。

 それから、3点目でございます。
 特に、伊豆半島におきましてのデスティネーションキャンペーンとかオリンピックの関連に関しての広報における取り組みについてでございますけれども、今年度、スポーツの聖地づくりとスポーツ王国の復活、世界に開かれた観光、通商、外交の実践、世界クラスの資源の発信などを重点広報テーマといたしまして、戦略的な広報を実施しているところでございます。
 伊豆半島地域は、東京オリンピック・パラリンピックの自転車競技の開催地であるとともに、熱海や伊東、修善寺など知名度の高い温泉、ユネスコ世界ジオパークへの認定が待たれる伊豆半島ジオパーク、世界遺産の韮山反射炉などさまざまな観光資源が豊富にある地域であり、まさにこれらは重点の広報テーマに合致するものでありますので、この地域の魅力を幅広く紹介して、地域の活性化につなげていきたいと考えております。
 このため、広聴広報課が所管する媒体を活用して、これらの魅力を県内外へ広報しているところです。具体的には今月30日に発行します県民だより8月号におきまして、東伊豆町で地域おこしの活動をしている若者を紹介したり、ベロドロームで開催される東京オリンピック・パラリンピックの3年前イベントも紹介をいたします。また8月中旬に発行を予定しております総合情報誌「ふじのくに」第29号におきましても、下田市の龍宮窟の景観を紹介する予定です。またテレビ広報番組でも、昨年度の夏に2回ジオパークの関連でジオリアを紹介させていただきました。
 今後とも、2019年のデスティネーションキャンペーン、2020年のオリンピック・パラリンピックの広報を文化・観光部と連携しまして、県民だより等の紙媒体とかSNSによるものの情報発信、県政記者クラブへの記事化への積極的な働きかけを行いまして、伊豆半島を盛り上げていきたいと考えております。

○中田委員
 いろいろ御答弁をいただきましたけれど、私が申し上げたいのは、いろいろやられてはおりますが残念ながら人口も伸び悩んでいるし、伊豆の観光も当然下火になっている中で、もちろんいろんな理由はそれぞれあると思うんですが、県行政の中で持っている広報、いわば県全体を広報していく戦略は、皆さんが恐らく考えている以上に、そこで創意工夫されてさらに強化されることによって意外に大きな効果を発揮するかもしれないと思っているし、期待しているんです。
 例えば、有楽町駅前の交通会館の移住相談センターにも何度か足を踏み入れたことございますが、窓口にいる方はみんな静岡県の魅力を知っていて、それを外に紹介するためにそこへ座っているわけですから、非常に静岡県からの情報をたくさん待っているわけですが、残念ながら静岡県の情報にしても各市町の取り組みが、ほかの県に比べて必ずしも十分な情報が上がっているとは言えないというお話もいただきます。
 そうすると、今までやっていたものに加えてもう一回その辺を見直していく。例えば部局が移住促進のところとまたがってしまうかもしれないけれども、静岡県に人を呼んでくる、静岡県にお客さんを連れてくるには、横断的に情報共有しながら効果的なものを、やはり知事戦略局が中心になって県全体の広報を組み立てていく必要性があろうかと思っております。その点についての御認識を改めてお聞きしたい。

 あと、お子さんたちやいろんな皆さんの御意見を聞いて、いろんな政策に反映されている。大変結構なことだとは思います。それで先ほど、平太さんと語ろうというものの意味合いについて、6番委員から何で「さん」をつけたんだというお話もありましたけれども、県議会に限らず、各市町でも多くの市長たちが市民と語ろうとか移動市長室とかいったことも取り組んでいて、そこで多くの皆さんの声をいただいたものをいかに行政にきちんと反映していくかが求められている中で、やっぱり実を上げていってもらいたいわけです。ただ開いて終わりとか、開いて何か聞きましたではなく、本当にそこで挙がったものを何点かおっしゃっていただきましたけれども、そこから何かを拾い上げていく、そこで平太さんと語ろうをやる意味が出てくるわけですから、今までやっているやり方とかパターンで8年間やられていると思いますけれど、イメージができちゃっていると思いますが、さらに創意工夫して、いろんな形で意見が求められる、またそれを生かしていける仕組みを常に考えていっていただきたいと思っております。この点については要望で結構でございます。

 あと、伊豆半島の広報は文化・観光部の所管事務調査で後ほど触れるんで余り重ならないようにしたいんですが、要は県全体としてこれからの3年間の誘客とか静岡県に人を呼び込むことを、やっぱり本当に意識してもらいたいと思っています。例えばスポーツ王国の復活という議論がされていたり、伊豆半島でいえば観光の復活とか、昔強かったものをもう一回よみがえらせていくことに関しては、それぞれの市町やいろんな場面で努力していますが、そこで本当に県がもっとしっかりと前に出て、静岡県を世界に売り出す。伊豆半島を世界に売り出す。これは何も伊豆半島の各市町の仕事だけではなくて、まさに県行政の大きな責任なんだと改めて再認識していただく中で、広報戦略を立てていただきたいと思います。この点は何か御答弁があればいただきたいと思います。

○増田知事戦略局長
 広報をやっておりまして、今一番の課題、喫緊の課題であります人口減少の克服というところでいいますと、若い方が東京圏へ転出している。また若い方の県政に対する関心度が年々非常に落ちているという統計データも出ています。そういう方々に本県の魅力、あるいは多様なライフスタイルをしっかりと伝えていくのが、今我々に課せられた重要なテーマであると認識しているところでございます。
 私どもは県全体の広報をつかさどるセクションでございまして、我々だけでやるわけではございません。そうした上で、私どもは広報戦略会議を持っておりまして、知事をトップに3副知事、あるいは全部局の広報監――これは部長代理でございますが、そういった人間で組織して毎年度重点広報テーマを決めております。本年度は4月に開催いたしまして、5つの戦略――特に総合計画の総仕上げ、また新しいかじ取りをしていくことをにらんで――5つの戦略ということで、スポーツでありますとか世界水準の次世代産業、観光通商外交、世界クラスの資源の発信、あるいは全ての子供を大切にする社会といったテーマを全部局で共有しまして、本年度は取り組んでいくという脈絡の中で、私どもの県民だよりもそういったテーマを紙面でやっておりますし、総合情報誌「ふじのくに」もそういう構成にしているということでございます。これは文化・観光部等も同じ方向を向いて、的を得ためり張りを持った広報をやっていくということでやっているところでございます。

 また、知事広聴は県民の皆様の生の声を聞く非常に貴重な機会と我々は思っておりますので、いただいた御意見を積極的にこれからも県政に反映して県を挙げてやっていくという姿勢で臨んでいきたいと思っております。

 伊豆半島につきましても、先ほど申し上げましたとおり、5つの戦略、まさにスポーツであり、あるいは住みたくなるような美しい景観を発信したり、東京圏からいらっしゃって、そこで満喫している多様なライフスタイルを発信したりという形で、本県の魅力をぜひ発信していきたいと考えているところでございます。

○中田委員
 広報は、手段とか方法論をいろいろお話ししていますが、やっぱり時宜を得た広報も必要だと思います。さっきから3年間、3年間と申し上げているのは、やはりここを振り返って20年の中で、例えば観光一つとってみれば、これは静岡県では大チャンスが転がり込んできたわけです。民間企業の力もあるし、国の力もあったと思います。この大きく転がり込んできたものを、静岡県としてどう受けとめてどう生かしていくかは、もう本当に20年に一遍の、ある意味きちんとふんどしのひもを締め直していかなきゃならないところだと思っています。
 したがいまして、いろんな方がかかわって広報の戦略を立てながらやっているんであれば、例えばこれから3年間の静岡県に転がり込んできた大チャンスを生かす、この大キャンペーンを位置づけとして、この3年間を伊豆半島に限らず、静岡県の観光に特化した県全体の広報のあり方を組み立てていくとしても全然おかしくないと思っているんです。時宜を得たという意味で考えればね。ぜひ大きく期待して、要望させていただきたいと思います。以上です。

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