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委員会会議録

質問文書

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令和5年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 一 議員
質疑・質問日:03/01/2023
会派名:自民改革会議


○天野委員
 一問一答方式で3点。
 1つは、教職員の不祥事がずっと続いてきたわけですけれども、コンプライアンスの推進ということで、教育委員会としては不祥事が続いたことと問題点及び課題についてどう考えているかお伺いします。

○井出教育総務課長
 不祥事の現状、問題点、それから課題についてお答えさせていただきます。
 現状については、今年度既に14件と、昨年度比で倍増の状況ですので、非常に憂える状況と捉えております。
 問題点としては、私も学校現場、教育委員会事務局も含め教員としての倫理観を常々訴えており、また研修等もやっているところですが、結果だけを見ると届いていないことが課題であり問題と思っております。
 そういったことを踏まえ、なるべく職員に届く研修をということで今年は検討し、自分事と捉えていただく研修内容にしていく中で6類型という新しい研修資料も作った上、各学校にそれを訴え投げて、しっかり研修をやっていただいている状況です。

○天野委員
 現状は、なかなかこういった問題について対応できないかもしれないですけれども、教育現場で不祥事が起こると子供たちに対する影響が普通の社会の中とは違って大きいことの認識が教育委員会全体の中にもっとなければいけないんじゃないかと思います。
 今のコンプライアンスの対応とやり方だけでは、私はなくならないのではないかと思うんです。もっと根源的にこの問題についての危機意識、警報を教育委員会から発する仕組みをつくらないと、この数年間の状況を見てると今のやり方ではあまり変わらないのではないかと、そういった意味でトップの危機意識についてお伺いします。

○池上教育長
 御指摘ありがとうございます。不祥事の根絶に向けたトップの危機意識ということで私の今の考えをお伝えしたいと思います。
 まさに2番委員御指摘のとおり、自分の行いが子供たちや学校、そして学校を取り巻く社会にどんな影響を及ぼすかについての想像力が欠けている教職員が一定数いるのは、残念ながら認めざるを得ません。
 一方で、抽象的にそれを言ってもきっと伝わらないとの意識もありますので、これからはより具体的に、ある事例が起きたことによってどんな影響があって、どのような学校が危機的な状況に陥っているかをしっかりと浸透させた上で、一方的に伝えるだけではなく事例をめぐって教職員が自分の気持ちを伝え合うワークショップ型の研修をもっと有効活用していくことが必要だろうと考えております。

○天野委員
 ぜひそういった面で、教職員全体にこの問題を共有して取り組んでもらいたいと思います。

 次に、部活動の在り方について何人かの委員から質問が出ました。
 今までは、日本のスポーツは部活動からいい選手を出してきて、結果的にオリンピックで金メダルを取る選手も出てきました。
 しかし、部活動の在り方は普通の子供、選手としてすばらしい子供ばかりではないけれどもスポーツの楽しみ方などを行うことが本来の活動の原点ではないか。その原点が欠けていると思うんですね。
 私は、教育現場のスポーツや文化は楽しむ、そして将来人生の中で生かしていく、そういう部活動の在り方について考えるべきであって、地域スポーツの中でやるならばそれは社会体育なんですね。教育現場の部活動が学校の先生の手から離れるとするならば、私は部活動の在り方についても根本的に考えなければならないと思うんですけれども、今の議論は現状の部活動の延長線上で議論しているのではないかなと思うんですけれども、その点についてお伺いします。

○近藤健康体育課長
 今2番委員からお話がありましたとおり、日本のスポーツ選手養成の中で部活動が果たしてきた役割は大きいと思います。一方で全員がトップアスリートになるわけではないので、運動を楽しむ、そこのレベルまで行かなくても将来にわたって運動していく。さらに仲間が増えることによって豊かな人間関係が築かれるといった効果が部活動にはあると思います。
 部活動の地域移行に関する議論がこれまでの活動の延長線であるとお話があり、そういった側面もあろうかとは思います。一方で部活動の在り方そのものについていろんな問いかけが行われていると思います。
 今回、私どもで方針を書かせていただきましたけれども、その中では多種多様な生徒のニーズがあることから全部が全部いわゆる勝利だけにこだわるやり方ではなく、特に中学生年代ですので、一番大切なのは高校、大学になってもスポーツを続けていってもらい、スポーツを好きになる気持ちが醸成されることが大切だと思っております。直接関係はありませんが、今は子供の体力の問題もありますのでぜひ子供たちにはスポーツを楽しむ、続けていくといったものが育成される形の部活動も必要と思っています。
 学校の置かれている状況やその地域の保護者等が求めているところにも大分影響されてくる部分はありますけれども、各学校がしっかり部活動に関するポリシーを持って運営を行っていただくことを考えております。

○天野委員
 そうした面で検討してほしいと思います。よろしくお願いします。

 3つ目、静岡市葵区田町の青少年会館について先ほど質問が出ました。
 子ども会や奉仕活動など、いろんな社会教育活動をやってくれている拠点をなくすということ、県の田町の青少年会館が青年団を中心としてできた歴史をなくす意味はあるのか。有償か無償かではなく、社会教育の立場から活動拠点を焼津青少年の家へ移せばいいということでもなく、社会教育の在り方の問題についてどう考えているのか。田町の青少年会館は、県のやり方が地道に真面目にやっている団体を消して派手なパフォーマンスにだけお金をつけるようになっているのではないかと憤慨しているわけです。
 2万人以上の人たちが存続してくれと言っています。そして田町の青少年会館で活動している実態があるとの問題について、県には不十分なのかどうかという議論も全くない。その点についてお伺いしたい。

○藤ケ谷社会教育課長
 青少年会館に関しては、先ほど御説明したとおり財団側とは移転を前提に協議を進めているところです。
 そもそも財団の解散方針が出たこところから前提であった移転の方向で進めております。移転先で青少年団体の活動拠点がなくなってしまってもよいという考えでいるわけではありません。
 現在私どもが考えております活動拠点ですけれども、青少年センター機能的なものを青少年教育施設の中に設けることにより、今まで財団が果たしてきた青少年の健全育成の機能を県がしっかり受け継いで、さらに新しい展開をしていきたい。そのためには今現在の青少年会館の施設であるよりは焼津青少年の家を第1案で考えております。様々な団体――ボーイスカウトやガールスカウトといった団体が活動を行っている施設でもありますので、新たな活動ができるよりよい拠点になっていくのではないかと考えております。

○天野委員
 県が新しい拠点でと言うんですけれども、活動している団体は今の所でやりたいと言ってるんですよ。なぜ今の青少年会館の場所を潰すのか。何かに利用したり問題があるなら別だけれども、それを1か所にするのは県の都合ですね。もし県が新しい発想でやるんだったら、田町の青少年会館で一緒にやればいいじゃないですか。それをしっかり言ってないから、ただ向こうへ移れということではなくもう一度根本的に議論をしてほしいと要望しておきます。

 最後に、本日が最後の議会の委員会となる職員が教育委員会に3名いらっしゃると聞いております。参事兼教育施設課長の松下明生さん、教育厚生課長の本村勉さん、健康体育課長の近藤浩通さん、以上3名の皆様につきましては本年度をもって県を退職されることになっております。
 職を解かれる3名の皆様におかれましては、この数年間は新型コロナウイルス感染対策で様々な活動が制限され思い描いた取組ができなかったのではないかと思いますが、これまでの長きにわたる県職員生活において教育のみならず本県全体の行政発展のために多大な御尽力をなされました。心から敬意を表したいと思います。今後は健康に留意されるとともに、これまで培われた豊かな経験と見識を生かされ地域社会におかれましても御活躍されることを御祈念申し上げます。
 せっかくの機会ですので、3名の方からこれまでの経験を含めた思い出や今ここにいる後輩の職員、また我々県議会議員に対しましても様々な分野で県行政に関わってこられた中で培った経験などを踏まえて、今後の教育行政に対する期待や後輩に送る言葉をお話ししていただければありがたいと思っています。
 順序といたしましては、松下参事兼教育施設課長、本村教育厚生課長、近藤健康体育課長さんの順でお願いします。よろしくお願いします。

○松下参事兼教育施設課長
 ただいま身に余るお言葉、ありがとうございます。そしてこのようにお話しする機会を頂いたこと心から感謝いたします。
 私は、37年間建築技術職員として職務を務めてまいりました。この間グランシップの建設、文化芸術大学の建設など大型のプロジェクトに携わらせていただいたことが非常に思い出として残っております。また阪神淡路大震災、中越地震、最近では熊本地震など被災地へ応急危険度判定士として5回の派遣を経験いたしました。この現地での体験は私の人生観を大きく変えた非常に衝撃的な出来事だったと記憶しております。
 私は35歳のとき初めて教育委員会に出向してまいりました。3年間教育施設の仕事をしたわけですけれども、この仕事が非常にやりがいがあり、知事部局に戻ってからも教育委員会への再度の出向を毎年希望しておりました。そのかいもあって今回を含めて3回教育委員会に出向してまいりました。特に3年前になりますけれども、教育施設課が新たに新設され、初代課長に着任できたことは非常に名誉なことであり大変な喜びを感じております。そこで退職の日を迎えることができることは非常に感慨深いものを感じております。
 後輩に贈る言葉などは少しおこがましいのですけれども、私は技術職員として丁寧な説明というものをモットーとして職務を務めてまいりました。所管する学校施設は生徒、保護者、教職員、そして地域の皆様方の夢や希望を詰め込んでつくっていくものと考えております。様々な希望や思いが錯綜するものを調整していくのが設計であると考え、そのプレゼンにおいてはできるだけ専門用語を使わずに、建築パース、模型、ビジュアル的なものを利用してできるだけ分かりやすく説明することをモットーにしてまいりました。こういったことを伝えながら、教育施設の今後の整備に関してより魅力のある施設をつくり上げていただきたいと後輩には伝えていきたいと考えております。
 最後になりましたけれども、文教警察委員の皆様方、それから県議会議員の皆様方、本当に物すごく的確な御指摘、多大な声援を頂きまして大変お世話になりました。先ほども予算の関係で温かいお言葉を頂きましたけれども、今後もよろしくお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手)

○本村教育厚生課長
 ただいま2番委員から身に余る御紹介を頂き、またこのような発言の機会を頂きまして誠にありがとうございます。文教警察委員会の説明員としては平成28年度から情報課推進室長として2年間、令和2年度から現在の教育厚生課長として3年間、計5年間大変お世話になりました。ありがとうございました。
 私は昭和60年に教育行政職員として採用され38年間、知事部局への出向の3年間を除いて全て教育に携わってまいりました。県立学校には5校12年間勤めさせていただき、学校現場のよい面も悪い面も承知する中で仕事に従事してまいりました。また教育委員会事務局においては23年間いろんな課に配属をされて、思い出深いのはふじのくにグローバル人材育成基金や東日本大震災の被災地である岩手県の高校生との交流事業の立ち上げに携わるなど、様々な経験や様々な人との出会いが今の自分の財産となっているところです。
 自分が常に心がけてきたことは、児童生徒、教職員のためをまず第一に考え行動すると同時に、鍋蓋組織と言われている学校独特の文化を踏まえて物事を考えていかなければならないと思ってまいりました。ぜひ後ろに控えているこれからを担っていく職員の皆さんは、学校現場という世界を理解した上でいろんな支援、施策に取り組んでいただきたいと思います。どこを向いて仕事をしているんだと問われたときには、子供たちの未来のためですと胸を張って言える仕事をしていただければと思います。
 最後になりますけれども、今後は今までと違った角度、視点から教育を見守っていきたいと思います。このような場に携わることができましたことに感謝するとともに、文教警察委員の皆様には重ねてお礼申し上げます。どうもいろいろお世話になりました。ありがとうございました。(拍手)

○近藤健康体育課長
 先ほど2番委員から本当に身に余るお言葉を頂きまして、また発言の機会を頂きましてありがとうございます。
 私は、大学を卒業後5年間民間企業でシステムエンジニアをしておりました。その後県へ入ったものですから、今回一緒に退職をされている方々に比べちょっと短めの32年間の公務員生活となりました。様々な職場でいろんな方との出会いや学びがありまして、県議会議員の皆様をはじめ上司、同僚、後輩そして県民の皆様に大変お世話になってまいりました。特に私、静岡空港の建設時に空港建設の広報担当をやっておりまして、まさに賛否両論分かれている中、収用に向かうあの時期です。その際には県民を二分すると言ってもいいぐらいに賛否が大きく分かれている中、県議会議員の皆さんには大変支えていただきました。本当にありがたかったと思っています。
 最後の職場が教育委員会となりました。これまでの経験を通じて自分が感じますのは、ちょっと大きな話かもしれませんけれども、国も地域も組織もやはり人こそが財産であり、大切にしていってほしいなと思います。社会環境の変化がますます加速する中ではありますが、変えなくてはいけないこと、変えてよいこと、変えてはいけないこと、目先だけにとらわれずしっかりと本質を見極めていただき、教育を通じて静岡県がますます発展していくことを願っております。
 最後に、文教警察委員会の皆様、そして県会議員の皆様には大変お世話になりました。改めてお礼を申し上げますとともに、引き続きよろしくお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手)

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