• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中野 弘道 議員
質疑・質問日:03/08/2012
会派名:自民改革会議


○中野委員
 午後の非常にお疲れのところ、しばらく時間いただきまして、少しだけ質問させていただきます。
 まず、地域医療再生計画の全県版の推進についてでございます。
 この事業は平成24年、25年度の残り2年間があります。今年度の進捗状況、並びに今後の計画の推進について、どのような形で見込むか。もちろん貴重な予算を国からいただいての事業で、医療審議会の作業部会においてもしっかり検討していただいたものですので、着実な進捗を望みますが、その見込みについてお伺いいたします。

 2番目に、子ども手当のことです。
 民主党の衆議院選挙のマニフェストの目玉の1つでありました子ども手当の迷走が、地方行政にも非常に影響しています。国において今、来年度以降の子ども手当の支給に関する法案について検討を進めると聞いていますが、この新手当法案が3月の末までに成立しなければ、旧児童手当が復活するということと聞いていますが、現地点での改正案が通過した場合、本年度と比較して県の負担が減るのかどうか、どのような試算で見込まれているのかお伺いします。

 次に、医療圏域の見直しについてお伺いします。1月30日に開催した医療審議会に私も出席させていただきましたが、審議の中で、駿東田方2次保健医療圏域は病床過剰地域でもありますが、特例の病床として三島社会保険病院の産婦人科病床の増床が認められました。
 審議会の中で、私も発言させていただきましたが、2次保健医療圏の区分については5年ごとに開催される静岡県保健医療計画の中で見直しているということですが、県内の状況の変化により、5年待つことなく、医療圏の変更の必要性が生じてくる可能性もあるのではないかと考えています。そこでの事例が発生するたびに特例の病床扱いにするよりも、もう少し弾力的に医療圏を変更できるシステムを考えるべきではないかと考えていますが、当局のお考え方をお伺いしたいと思います。

 それと、先月の17日に脳脊髄液減少症の家族の方が知事に対して要望書を提出しました。この要望は、県内の公立病院における治療の開始や専門の相談窓口の設置など、健康福祉部のほか教育委員会等にかかわる7つの要望が出されました。患者の苦しみを少しでも和らげるために、これらの要望について健康福祉部が中心となって着実な対応を図るべきだと考えていますが、当局の現在の対応の状況、そして当局の考えをお伺いしたいと思います。

 そして、最後に健康福祉部における女性の登用についてでございます。
 3月5日の本会議、議案質疑の知事答弁の中で、知事は女性職員の得意分野が健康福祉部ということ、来年度は部長級に女性を、局長級に女性を2名据えます、これは画期的なことであると自画自賛的な画期的という言葉を使い、健康福祉部への女性登用について具体的に数を挙げて御答弁なさいました。この時期にこのような具体的な数を挙げての本会議内での御発言は、職員の皆様にも戸惑いがあり、また混乱をしているのではないかと心配している次第であります。
 女性登用は、健康福祉部だけではなくて、男女共同参画の中で男性と差別することなく評価をして登用していくというように私は考えています。この部の中にも小西福祉こども局長、大石長寿政策課長、そして橋医療人材室長と、この三方の御活躍は改めて私が述べることではありませんが、この三方とも実力そして大きな人望をもって現在の職を拝命して尽力をしているものと考えています。組織定数の改正が新年度にスタートする中で、女性登用に関して部長はどうお考えなのか、お伺いいたします。以上でございます。よろしくお願いします。

○壁下地域医療課長
 最初に、地域医療再生計画全県版の執行について、お答えいたします。
 地域医療再生計画は、今年度この委員会でも再三御審議いただいたような形で、全体で48億7000万円、今年度執行予定としては約10億円で、24年度に24億7000万円をお願いしているところでございます。
 この計画の執行につきましては、県内の救急あるいは周産期、在宅といった医療分野の関係者、医療機関と一緒になって進めるわけですけども、24年度が全体の半分ぐらいの執行ということで、施設整備にしましても、設備整備にしましても、できるだけ早く県内に整備されることが、それだけ県民の医療の水準を上げることになりますので、関係者と一緒になって、計画どおりできれば前倒しも含めて、着実な計画の遂行に努めてまいりたいと思っております。

 もう1つ、2点目でございますが、保健医療圏の見直しについてでございます。
 委員御指摘のとおり、医療圏につきましては5年計画でつくります県の保健医療計画、その中で、現在の計画は22年度からでございますが、県内8圏域で構成されております。御指摘のありました駿東田方圏域が今、現在では県内で唯一、既存病床が基準病床を上回る地域となっております。その周辺には賀茂、あるいは熱海伊東という圏域がございまして、その医療体制について、私どももふだんからちょっと心を砕いているところでございます。実は前回の22年からの現計画をつくるときにも、関係者の間ではその部分を見直そうかという議論はなされました。ただ、残念ながら当時市町村合併の話もございまして、主に首長さんたちの了解というか合意が得られず、見直しに至らなかった経緯がございます。
 ただ、今、国が今年度中に次の医療計画の策定指針を示すということで、その中の大きな項目の1つとして、圏域の設定基準の見直しということを言っております。県といたしましてもどの時期に見直すかと、今、来年度が計画3年目ということはございますが、国の指針にもそういうことが盛り込まれてまいりますし、もう3年前とは伊豆地域も状況が変わっております。その辺を踏まえまして、次期計画策定時に再度見直しについては検討してまいりたいと考えております。以上です。

○望月子育て支援課長
 子供のための手当の関係でございます。
 来年度につきましては、国のほうで決着したのが、国の財源が2に対して地方が1で、地方には県と市町があるものですから、6分の4と6分の1と6分の1とそういう財源の違いになっています。それで新しく今10月から暫定でやっているものはそのまま継続されて、所得制限等も新聞なんかにいろいろ出ているようなものが、そのまま6月分から所得制限を入れるとして、いろんな計算をしていくと、約86億円が98億円という額になって12億円分の増になります。
 ですが、これにつきましては、先ほどちょっとお話しした年少扶養控除の廃止等に伴って、各地方に税収がふえるものですから、それが国のほうでは5050億円というのを計算したんですけど、そこの財源を使いながら、ここの増分については対応していくということにしております。以上です。

○岡山疾病対策課長
 脳脊髄液減少症への対応について、お答えいたします。
 2月17日に患者会が知事へ直接要望書を手渡されました。このため、先日この病気に詳しいお医者さんにアドバイスをいただきまして、このアドバイスに基づきまして、要望に対する県の対応を検討したところでございます。
 まず、県主催の脳脊髄液減少症の勉強会の開催でございますが、これは既に教育委員会と警察本部には出席の意向を確認しておりまして、実施に向けて準備をしてまいります。また、お医者さんを対象とした勉強会の開催につきましては、関係機関と意見調整をして、実施に向けて検討してまいります。
 脳脊髄液の診断基準の周知でございますが、この勉強会を通じて周知を図ってまいります。
 次に、ブラッドパッチの先進医療が認められた場合の自由診療部分の全額補助への対応につきましては、我が国では御存じのとおり800もの難病がある中で、本県では国の難病対策をもとに59の特定疾患の医療費補助をしております。他の難病とのバランスから脳脊髄液減少症に対するブラットパッチの医療助成をするのは難しいと考えておりますが、この先進医療の早期承認、また保険適用がされますよう国に要望していこうと考えております。
 そこで、先進医療の進捗状況でございますが、県外でございますが、3月中にある大学病院が先進医療の申請をしますと、これが3カ月審議されまして3カ月程度で承認される予定であると聞いております。この承認がされますと、このブラットパッチの費用、プラスその入院費が今まで20万円から30万円ぐらいかかっていましたが、この保険適用の部分が出てきますので自費負担は8万円程度に軽減されるというふうに聞いておりまして、これが実現されれば非常に患者さんにとって経済的負担の軽減になると思っております。
 加えて、従前から県のホームページでも、この脳脊髄液減少症の診療等が可能な県内の医療機関の名前、13病院を公表してまいりましたが、現在、県では公立病院や難病医療拠点病院、協力病院を含めまして42病院にアンケート調査を実施しておりまして、このブラットパッチの実施や相談体制について照会をかけております。この調査がまとまり次第、今月末には患者会にお知らせするとともに、インターネットを通じて周知を図ってまいります。
 今後とも、この脳脊髄液減少症に関係ある部局と連絡調整をしながら、この対策について推進してまいりたいと考えております。以上です。

○池谷健康福祉部長
 女性の登用について、お答えをいたします。
 私も健康福祉部へ参る前、実際に人事をやっておりましたけど、職員の登用とか、どこのポストをお任せするかというときには、特に男女については考えていません。そのポストに必要な人、能力とか知識とか、経験とかやる気とか、そういうのを総合的に見て、このポストをこの人にお願いをしようという考え方をとるものですから、最初から女性は何々部とかいう、余りそういう考え方はとっておりませんでした。
 今回の知事は、我々がいろんな施策の説明をするときに、ずらっと男性が説明員として並ぶものですから、女性の視点をもうちょっと入れたいという意欲のあらわれかなというように、私としては推測をしています。
 いずれにいたしましても、今度、私は部のほうから人事当局へ職員の登用について推薦をする立場にあるわけですが、そういう立場においても、別に男性だから女性だからという形での推薦はしておらないで、この人はこれだけの実力があって課長のポストができる人ですとか、局長のポストができる人ですというような推薦の仕方を私はしています。以上です。

○中野委員
 御丁寧な答弁ありがとうございました。
 特に、女性登用に関して知事の御発言は、非常に女性蔑視ともとられるような御発言で非常に残念に思っていますが、ぜひ現場からの推薦をもとに、しっかりした人を推薦して、またポストで働いていただきたいと思います。これは意見でございます。

 それと、あと脳脊髄液減少症のことで、いろいろありがとうございます。800とも言われている難病がたくさんあります。脳脊髄液減少症だけでなくて、いろいろな患者の皆さんの声をしっかり聞いていただきたいと思います。
 また、先ほどの3番の杉山委員に対する御答弁にもありましたが、優しくあれという、非常に部長の優しい言葉がございましたが、それにプラスということで杉山委員からもありましたが、私からも、ぜひ寄り添って、なおかつひとつ踏み込んで、じゃあ何ができるんだろうというのを、しっかりお話を聞く中でその道が開けてくると思います。スピードを持って、また踏み込んで、しっかりと寄り添っていただく今までの姿勢で、これからも難病対策、この病気だけでなくて、細かい配慮でお願いしたいと思います。これは要望でございます。ありがとうございました。

○竹内委員長
 ここでしばらく休憩とします。
 再開は2時55分とします。

( 休 憩 )

○竹内委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 それでは、発言をお願いします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp