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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:07/05/2012
会派名:自民改革会議


○天野(進)委員
 この企画文化観光委員会、こんなにすばらしい委員会にようやく入れさせていただきました。恐らく、私は議員を長いことをやっておりますけれども、少なくとも記憶している中では、残念ながら、ここの委員会に所属できませんでした。それはずばり、私は財団法人静岡県舞台芸術センター――SPACに対する厳しい姿勢、それがすべてでありました。かつて私自身思い出すに、本会議で石川知事をとことん追及しました。私は、当時の鈴木忠志さんの文化に対する姿勢も極めて理解できないところでありますし、そして、私は、この静岡の人間でありますから、楕円堂あるいはグランシップの中の舞台芸術センター、いろんなところへ行きました。舞台芸術公園にも行きました。そして私は、そのたびごとに大変な疑問を持って帰ってきた。そして自民党の政調会をもっていろいろと調査をお願いするわけでありますけれども、残念ながら1つもまともな回答はありませんでした。だから、そんな男がこの委員会に出たら、それは大きな間違いだということで、私は残念ながらこの委員会に入ることができなかったのです。
 今年の4月、恐らくまた今年も無理であろうと思いながらも、第1希望として例年のことであります、この委員会を指名しました。そして晴れて今回ここに座ることができました。今、9番委員と君塚部長代理の会話を聞きながら、大変にすばらしい、これからの富士山静岡空港の新しい方向性についても大いにお互いに検討し合い、いいものを持っていっていただければと思ったところです。そういう中で、きょうは、そのデビューのときでありますので、あえてSPACのことについてのみお尋ねをさせてもらいましょう。
 私は、きょうSPACの平成24年度年間事業計画、要旨として、財団法人静岡舞台芸術センターSPACは、宮城聰芸術総監督のもとに、「ディス・シアター・イズ・ユア・シアター」とこう書いてあります。これを見たときに、そうなんだと。鈴木忠志の時代には、「ディス・シアター・イズ・マイ・シアター」であっただろうと思ったのです。恐らくそれはここにいらっしゃる議員の皆様方共通しての考えではなかろうかと思うのです。鈴木忠志さんのあの鈴木イズムを理解する者はいませんでした。私も幾たびか会場に行き、そして、帰るときには、まさに追われるごとく帰ってきた経験もございます。当時は6億数千万円の年間予算でした。そして私は、いや私だけじゃない、例えばここで言えば伊藤育子委員もそうです。厳しい姿勢をもって予算を追及し、そして年々、努力の結果、今年は2億5000万円になっているわけであります。もちろん施設管理費5600万円は決してその数字は小さなものではありません。恐らく日本中、県政の中で舞台芸術、いわゆる一つの芸術に対してこれだけの3億円余のお金を費やしているのはここだけだろうと思っております。例えば群響といわれる全国的に有名な群馬交響楽団ですら3億円を切っております。そういうことを考えたときに、私は、当時SPACが何を目指し、そして歩んできたのか、そして何をもたらしたのか、そのことについてあえて追及しません。ただ、宮城聰さんになって確実に変わったことは事実です。そして、それは大衆に向かって理解してもらおうという姿勢が見えることです。例えば、つい数か月前、この静岡の七間町でSPACが新しい試みをしました。そう、あの試みこそ私は大衆に理解できる舞台芸術であると思っております。そういうものであるならば、私たちは、これについてこれまで厳しい姿勢で申し上げてまいったその姿勢は変えていくだろうと思っております。ただ、実際上厳しい財政の中でありますから、さらにまだまだ2億5000万円という事業費助成は決して小さなものではありません。そして、この資料の中にもどういうわけか、鈴木忠志という人間がまだ出てまいります。確かに鈴木忠志さんが、この宮城聰さんを指名していった先輩、後輩の間柄でありましょうけれども、そろそろもう歳月がたったのですから、宮城さんには、宮城流で静岡県のために頑張っていただきたいと、そう願わざるを得ないところであります。
 そういう意味で、私は舞台芸術について大きく変わったことだけを先には申し上げておきたい。そして、さらにその舞台をもっともっと大衆に理解できる方向性で、大衆とともに歩める舞台芸術をつくってほしい。それを期待いたします。
 そのことについて、将来性についてのお考えを、お気持ちを知らせていただきたいと思います。ほかにも質問したいことはありますが、きょうは時間もないようでありますから、やめておきます。また次の機会にしますけれども、下山部長からお答えいただければありがたい。よろしくお願いします。

○下山文化・観光部長
 SPACについてお答えをいたします。
 舞台芸術に取り組むということにつきましては、全国的にも先駆的なものでありまして、この舞台芸術に取り組むことによって、本県ならではの独自性を出すと。こういうことを通しまして、世界に向けた本県情報の発信を担っていこうということを期待し、専属劇団を持ち、それから専用劇場を持つと非常にユニークな取り組みを始めたわけでございます。世界的な創造活動を推進するということで、これが一流のものとなり、県民の誇りになるようにということを目指したわけでございますが、宮城芸術総監督のもとでは、さらに、県民の皆様の税金で賄われている劇団であるということをよく理解し、また県民の方の劇団であるということを県民の皆さんに知っていただくという努力を非常にしております。
 きょうのこの資料の人材育成事業のところにございますけれども、いろんな形で、子供たちにかかわってみたり、あるいは市や町に出ていくと。あるいはこれまでは専属劇場なり舞台芸術公園でのみの公演から、こちらから出かけていって公演しようという取り組みもしてきております。
 そういうことを通しまして、一流のものであるということをもって県民の誇りにするということのみならず、県民の皆さんの負担をいただいている中で、県民の皆さんのための劇団であるということを理解していただく。その両方をもって貴重な社会資本の1つであるということが県民の皆さんに御理解いただけるように一生懸命努めて、それによって、一定の負担、支援ということもお許しをいただいていくと、そういうことであろうかと思います。宮城芸術総監督も同じような気持ちでいていただけると思っておりますので、今後とも御支援をお願いしたいと思います。以上でございます。

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