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委員会会議録

質問文書

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平成26年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 利幸 議員
質疑・質問日:12/15/2014
会派名:自民改革会議


○仁科委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、委員の発言を願います。

○鈴木(利)委員
 分割質問方式でお願いします。
 初めに、建設委員会説明資料4ページの議案第184号の土地改良事業の市町の負担額の変更について質問させていただきます。
 民主党政権のころにはコンクリートから人へということで、かなり土地改良の予算が減りました。そのときは6割5分ぐらいにカットということで、土地改良の事業が減ってまいりました。それから、政権がかわりまして、どのように予算がふえたのか、それを教えていただきたいと思います。

○松本農地計画課長
 土地改良予算の関係ですが平成21年度は、国全体で農業農村整備事業の予算が5700億円を超えるぐらいの規模がございました。平成22年度からはいろんな予算、交付金などのメニューがふえましたけれども、大体7割弱ぐらいになっておりました。それが平成24年度大型補正のときに、平成25年度の当初予算等と合わせまして、ほぼ平成21年度の規模に戻るという、そういう状況になってございます。以上です。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 私も本会議で質問をさせていただいたんですが、やっぱり農業基盤整備が一番大事ということでございます。戻ったのは結構でございますが、私は小規模な基盤整備が一番大事かなと思っておりますので、時間と予算をしっかり確保できるよう基盤整備をお願いしたいなと思います。これはこれで結構でございますので、ありがとうございます。これからも公共事業をよろしくお願いします。

 次に、湖西市長から陳情がありましたが、道路関係でございます。建設委員会説明資料の32ページですが、三遠南信自動車道の会合が何度もありまして、もう22回も三遠南信サミットが開催されておりますが、私の足は余り進まないです。なぜなら浜松市は政令市でございますので、県議会議員は関係ないのかなと思っておりました。しかし私たちもそこに住んでいるということでございますので、三遠南信自動車道だけではなく、そこにつながる交通のネットワークがございます。県境の議員ですので、新東名やいろんな大きな道路ができてそこからどこへつながっていくのかというと、愛知県との間に仮称浜松三ヶ日・豊橋道路の計画があり、この道路について私も頭の中に入れておかないといけないと思いました。物流の機能や観光や医療、防災などの点からいろいろ考える点もございますので、その道路の計画がどうなっているのか現状を教えていただきたいと思います。

○井ノ口道路企画課長
 仮称浜松三ヶ日・豊橋道路についてです。浜松市三ヶ日から湖西市を通って渥美半島を通って伊勢まで行くという地域高規格道路三遠伊勢連絡道路の計画がございましたが、仮称浜松三ヶ日・豊橋道路はその一部をなすものでございます。三遠伊勢連絡道路全線の整備は無理としても、せめて東名の三ヶ日ジャンクションから愛知県豊橋市の国道23号に至る約20キロメートルは高規格の道路でつないでほしいという地域の皆さんの思いがあらわれております。
 ここには今現在、国道301号がございますが、やはりそれだけでは少し心もとないということで、地元の皆さんが平成20年度に仮称浜松三ヶ日・豊橋道路建設促進期成同盟会を設立いたしまして、建設に向け運動していただいているという状況でございます。この皆さんの思いを受けて、静岡県、愛知県、浜松市の2県1市で、平成20年度から平成24年度までの5カ年でこの3地域周辺の課題等の調査を実施しております。
 この調査では、県域を越えた連携交流の実態等を把握しており、地域の課題を抽出して整理することを行っております。それとともに、この仮称浜松三ヶ日・豊橋道路の概略の検討ですとか整備効果の検証を行いました。
 国交省も今年度から広域的なネットワークの視点から地域連携や産業活動への影響について調査することとしております。この国の調査に合わせて、来年度から2県1市でそれを補完するような調査を実施していきたいと思っております。
 ただ、この20キロメートルの道路は、構想の実現のためにも多大な事業費の確保が求められております。それから事業主体につきましても、規格の高い道路でございますので国によって整備していただきたいと県では思っておりますが、実施主体の課題もありますので、今後も国の調査と連携して、この2県1市で情報共有しながら実現に向けて努力していきたいと考えております。以上です。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 新東名や三遠南信道路も環境アセスメントの手続を実施中ということで、大分いい道ができるんですが、その周辺の道路ができないと、なかなか観光、医療や防災などが発展しませんので、地域発展のためによろしくお願いしたいと思います。
 2県1市で実施するということですが、県の関与はどのくらいあるものかお聞かせ願えますか。

○井ノ口道路企画課長
 浜松市域は政令市でございますので、当然、浜松市がやっていきます。湖西市部分がございますので、そこに県がかかわることになると思います。そういう意味で2県1市の愛知県、浜松市と静岡県でやっていくということです。以上です。

○鈴木(利)委員
 県には湖西市の分がありましたね。よろしくお願いします。

 次に、建設委員会説明資料107ページの多面的機能支払交付金創設の取り組みの拡大についてです。
 私は、米自由化反対運動をやっていたので田んぼには多面的機能というものがかなりあるということを勉強させてもらいまして、先ほど制度の説明を聞いたわけでございますが、平成27年度からは本年6月に成立した農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律に基づき実施されるということでございます。
 農家というと、皆さんはどんな人を想像するかわかりませんが、大きい農家から小さい農家までございます。大きい農家、やる気のある人には土地を集める事業集積をしてどんどん大きくなっていきます。大きい農家でも手間がかかることはかかるんですが、小さな農家はのり面の草刈りなどが大変手間がかかるということでございます。そのようなところにこのような制度ができたということでございまして、この内容についてもう少し詳しく御説明をお願いします。

○内山農地整備課長
 多面的機能支払交付金の内容でございます。
 まずこの多面的機能支払制度は先ほど5番委員がお話しになったとおり法律の中にある制度でございます。これまで中山間地域等直接支払、環境保全型直接支援、農地・水保全管理支払の多面的機能支払制度がそれぞれ独立して実施されていましたが、この6月に法律が制定されまして、一体的に取り組むことになりました。
 まず、この法律の目的でございます。共同活動を支援することで多面的機能の発揮を促進するということです。もう1つの大きな目的としましては、担い手に集中する管理――この管理というのは農地であったり農業用の水利施設であったりするわけですけれども――こういった管理を地域全体で支えることで構造改革を後押ししていくということにございます。
 これを地域ごとに、例えば中山間地域の直接支払いであればこの制度によって生産品のコストを補塡する。また今回の多面的機能の支払いでは、その他の農地についても、この制度によって取り組みを支援していくということです。
 この制度にはこれまで地域の皆さんが行ってきたような、草刈りですとか水路の泥上げ、今年度からは水路ですとか農道の補修、施設の長寿命化の取り組みについても支援を受けられるということになったものでございます。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 まさしくヨーロッパ型の農業施策でございますね。建設委員会説明資料には平成26年10月末現在で179組織、1万2438ヘクタールと書いてあります。平成29年度の目標は2万9000ヘクタールということでございますが取り組みの拡大にはいろんな問題点や課題があると思います。その辺をお聞かせ願いますか。

○内山農地整備課長
 県内においては平成26年10月末現在では179組織、1万2438ヘクタールで取り組みがされております。この取り組みの拡大については、まだ新しい制度の周知が徹底されてないということもございますので、まずその周知の徹底を図ります。
 また、活動組織によっては、事務が煩雑だというような御意見も伺っておりますので、この点についても取り組みを進めていきたいと思います。例えば既に事務の受託実績のある土地改良区やJAなどがございますので、そういったところを講師にした研修会をついこの間やったところでございます。今後も受託能力のある土地改良区やJA等の活用を進めていきたいと考えております。以上であります。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 何しろ農家は煩雑な手続というのが大嫌いですので、よろしくお願いしたいと思っております。
 それから、これは新たな事業ということでございますが、農村というのはその地域で農地を守っているわけでございます。1戸の農家はどんどん大きくなっても、やっぱり地域の農家がしっかりと農地を守れるような組織にしないと日本の農業は守れないということでございますので、ぜひともしっかり取り組んでいただきたいと思います。

 次は、陳情にもあったんですが、先ほどの話の中でも触れた中山間地域の話でございます。
 私も浜松市北区という山間部が選挙区です。旧三ケ日町や旧引佐町は中山間地域の指定がされていますが、ずっと山がつながっている旧浜松市の都田地区は指定されていません。都田地区の山間地の滝沢地区は旧浜松市の区域ですが旧浜松市は中山間地域の指定がされてなかったということで、ここにはいろんな予算がつきません。
 特に基盤整備、農道の舗装とか水利など中山間地域に対する事業の制度がございますが、そういうことができないという地元の人たちの声をこの部局にもお話をしたことがございます。
 この日本型の直接支払制度でございますが、これを使って基盤整備していただきたいと思うのですが、旧浜松市のエリアに含まれる滝沢地区をどのように考えられているのか、お伺いします。

○内山農地整備課長
 浜松市の都田地区についてでございますけれども、5番委員御指摘のとおり都田地区、その中でも滝沢地区のようなところですと、中山間地域で傾斜もきついということで、これまで農業投資が進んでこなかったというのは事実でございます。
 今回、日本型直接支払ということで、中山間地域等直接支払制度、多面的機能支払制度、環境支払型直接支援の3つがセットになってございますけれども、法制化されることになりました。中山間地域の指定につきましては、制度的なものがございまして全てが中山間地域等直接支払制度で対応できるということではございませんが、例えば多面的機能支払制度と中山間地域等直接支払制度を地域ごとに適切に組み合わせるというやり方もございますので、そういった形で支援をしていきたいと考えております。
 また、多面的機能支払交付金の制度によりまして、農業者等の取り組みを支援するとともに、中山間地域等直接支払制度の所管は経済産業部でございますけれども、そちらと連携して多面的機能の維持、農業基盤の整備について努めていきたいと考えております。以上であります。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 ヨーロッパ型のこの制度はいいなと思っておりますし、浜松市は行政区が1つになりましたので、お願いしたいなと思っております。
 旧三ケ日町のミカン園というのはきれいなものでございまして、ミカン園の中に舗装した道がございます。しかし浜松市都田のほうへ来ると全然そうなっていないというのは制度の差かなと思っております。農業基盤整備がされているところはかなり若い人が入っておりますし、規模拡大もできますので、ぜひともその両方を合わせた組み合わせによって基盤整備の充実を図っていただきたいと思います。ありがとうございました。

 最後になります。
 どこまで交通基盤部の話かということでございますが、優良農地の確保と小規模農地の基盤整備についてでございます。
 私がいつもここで話すんですが、ものづくり特区という話がございます。私の地元の浜松市の山間部に大きな優良農地があります。ここは三方原用水も入っておりまして、先日、ある先生と一緒に三方原用水に2億円の調査費をつけていただきましたので、御挨拶に行ってまいりましたが、でも農水省は気分が悪いかなという反応かと私は思ったわけでございます。優良農地を減らすとその分の優良農地をふやさないといけないと思いますが、私も今回の本会議の質問で小規模基盤整備ということで、農地が減ったら農地をふやすような、そんな仕組みをつくっていただきたいということを質問させていただきました。
 ここには丸浜という柑橘組合がございまして、これは経済産業部の話でございますが、ミカンの選果機を更新するために2億円ほどの予算をいただきたいという話になってきています。実は50ヘクタールぐらいのものづくり特区の中に14ヘクタールほど丸浜の柑橘組合の人の土地がございまして、その優良農地がなくなるということになりますと、機械の返済も大分大変になってきます。
 私が考えます優良農地の確保という点で県はどのように考えているのかお聞かせ願います。

○仁科委員長
 答弁者に申し上げます。経済産業部の範疇になるものについては答弁しなくても結構です。

○内山農地整備課長
 優良農地の確保と小規模基盤整備についてお答えします。
 まず、優良農地でございますが、食料の安定供給、それから生産活動を通じた洪水の防止の機能や国土保全、それから水源の涵養などの機能を持っておりますので、その量的、質的な確保は非常に重要だと考えております。
 そして、浜松のものづくり特区によって経営規模が縮小される農家が代替農地というものを希望されているということもお聞きしております。このため本年度遊休農地のあっせんや耕作放棄地の再生利用の調整、農地造成等の小規模農地の基盤整備の推進を目的といたしました県単独の調査を実施しております。
 この調査結果に基づきまして、関係農家や農協、浜松市と調整の上、小規模基盤整備について国の補助事業や県単独事業の活用を検討して農業経営に与える影響を少なくするように考えていきたいと思います。以上であります。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 なかなか踏み込んだことはできないので、私は部の再編をしろという質問をしたんです。
 何かさっきから私と農地整備課長の2人だけでやりとりをしているので、今度2人で話ししたほうが早い話ばかりかもしれませんが皆さんにも聞いていただきたいと思います。この丸浜というのはミカンの生産者ですがミカンというのは植えてから収穫まで5年かかるんです。このため出荷量を確保するための土地の売買は大変な急務でございます。ミカンの選果機を導入するということは1戸1戸にミカンの選果機の負担がかかります。
 もっと早く話しをしたらよかったんですが、この特区の話が出たのも、民主党になったときの首相の判断じゃないかなと思っておりまして、また政権がかわったということで大変な面もございますが、やはり優良農地が減ったらふやすという話をぜひともしていただきたいと思っております。
 ミカンは大体5年でちょろちょろとれるような話になりますが、そういった永年作物の話についてはどう考えているのでしょうか。

○内山農地整備課長
 ミカンなどの永年作物につきましては、やはり未収益の期間というものが非常に大きな問題だと認識しております。これにつきましては、事前に例えば担い手の農家の営農計画などと十分調整を図ること、それから優良品種への改植時期というものもございますので、事前にお聞きする中で、基盤整備の場所ですとか時期などを調整するということは可能だと思っております。そういったことによって、なるべく影響を少なくするように考えていきたいと思っております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 私は、温州ミカンは、最後は静岡県が残るからほかの品種に変えなくてもいいと思います。他県の情報は年に2回ほど全国の県議とお話ししているんですが、最後に温州ミカンが残るのは静岡県だけかなと思っておりますので、機械の有効利用をしていきたいと思っております。
 それから、やはり早く優良農地を見つけて生産を補えるような体制をつくっていただきたいと思います。機械は使って何ぼの世界でございますので、ぜひともお願いします。
 以上で終わります。ありがとうございました。

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