本会議会議録


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令和3年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:牧野 正史 議員
質疑・質問日:10/08/2021
会派名:公明党静岡県議団


○牧野委員
 一問一答方式で大きく4問聞かせていただきます。よろしくお願いいたします。
 まず初めに、6番委員からも冒頭でありました静岡地区の新特別支援学校の整備が、令和8年4月開校に向けて着々とスケジュールが決まって私としてはありがたいと思っております。
 そこで、その協議の場には具体的にどういう方が出席されているのか伺います。

○伊賀特別支援教育課長
 静岡地区新特別支援学校について、関係団体や関係学校等への説明は時期を見ながら行っております。
 まず、8月下旬に学部の設置希望、整備スケジュール等を決定したところで、関係校であります静岡視覚特別支援学校及び静岡北特別支援学校の教職員とPTA役員に御説明をいたしました。また工事中、静岡視覚特別支援学校の仮移転先となる静岡南部特別支援学校につきましても、教職員及びPTA役員の方々に整備方針やスケジュール等について説明いたしました。また同様の時期に関係団体として静岡県視覚障害者協会、静岡県及び静岡市の手をつなぐ育成会に対して整備方針等の説明を行い、要望、意見等もその中で伺っております。
 関係特別支援学校のPTA役員以外の保護者の皆様につきましては、ちょうど新型コロナウイルスの感染が拡大していた時期でもありそちらが落ち着いてから改めて説明することにしておりましたが、感染者数が大分落ち着いてきておりますので近日中に説明会の開催を計画しております。
 今後、関係教職員の意見等も十分聞きながら整備を進め、保護者や関係団体にもその都度丁寧に説明しながら整備を進めてまいりたいと考えております。

○牧野委員
 ありがとうございました。
 先ほど6番委員も保護者から意見が来るとのことで、我々もそういう障害を持たれた方から都度意見を頂きます。つなぐ会の役員の方からも、いつも大体何か決まってしまって自分たちの意見が取り入れられないという話を頂いたんですけど、今の答弁だとPTA、またその役員も入れているとのことで安心いたしました。
 そういう協議会って全員が全員出席できないんですが、各学校、団体の代表の方が来られるのでその方たちにはPTAの役員だけじゃなくて保護者の意見も事前にしっかり吸い上げていただけるようにしてください。我々としても実際はやっているのに意見が取り入れられないとの声が上がってくることがないほうがよろしいので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。

 続きまして、県立学校のオンライン授業の進捗について伺います。
 中学校では夏休みが終わり2学期のスタート時に、私も中3の息子がいるので保護者向けにWi−Fi環境のアンケートを頂きました。小中学校ではかなりオンライン授業が進んで実施しているところもあれば、今年中には整備、実施すると表明しているところもあります。
 そこで、県内の県立高校の進捗状況を伺います。

○関ICT教育推進室長
 県立高校におきましては、昨年度の臨時休校時から各学校で連絡事項の伝達とか課題の提示、情報収集などが効率的に行われるようにオンライン教室を立ち上げております。こちらは全県立高校で立ち上がっておりますので、緊急事態宣言時にも連絡事項はそちらを活用して問題なく行えています。
 また、インフラ環境としましては、昨年度のGIGAスクール構想において普通教室への無線LANアクセスポイントの整備、併せて通信環境の見直しを行ったことで各教室からオンライン学習のためのライブ配信が可能となっております。
 今回9月に県立高校に調査した結果では、各学校の実情に合わせたオンライン学習を45校が行っております。なおその中でも御殿場南高校では、9月8日に1日かけてオンライン学習を学校全体で行い、同時双方向や動画の視聴、質問の受付、グーグルフォームによるアンケートの回収など様々な手法で取り組んでいます。
 今回はオンライン学習を行う必要がなかった学校もあろうかと思いますが、そういったところに対してもICT環境を含めオンライン学習を行う準備はできております。今後御殿場南高校のような学校全体での取組を行うよう働きかけていきたいと考えております。

○牧野委員
 ありがとうございます。
 聞き忘れたんですけれども、今オンラインと学校への登校が半々で、教室に来て授業を聞くのと自宅でタブレットなどを使って授業を受けるハイブリッド方式でやられていると思います。
 これも頂いた意見ですけれど、自宅にいる生徒さんはある程度砕けてもいいと思いますが、例えばお菓子を食べながら授業を受けるなどの弊害に対しては学校としてどう取り組んでいるのか伺います。

○本多高校教育課長
 学校においては、基本的に通常の授業中であればお菓子を食べることがないよう指導しております。オンライン授業につきましてもこれは同様だと考えております。
 ただ、双方向のオンラインではなくて動画を配信する、または一方的に視聴するようなオンデマンドの動画視聴の場合には通常の宿題と変わらないので、生徒や家庭の判断になろうかと思っております。
 今、7番委員から御指摘のございました双方向授業の中でお菓子を食べることについて、数校に確認しましたが、現場でそういったことで困っているという意見は私どもには上がってきておりません。

○牧野委員
 ありがとうございます。
 あと保護者の中で、複数のお子さんがいて私立学校と県立学校に通っており、夏休みが明けたときのいろいろな判断が私学のほうが早くて県立のほうが遅いという意見も頂いていますので、いろいろ大変だと思いますけれどもぜひその辺もよろしくお願いいたします。

 次に、小学校の健康診断についてお伺いします。
 これも頂いた声なんですけれども、小学校中学年、高学年、要は3年生以上になると特に女子の保護者の方から校内での健康診断の診察時に上半身を完全に脱衣して診察を受けることに抵抗を示す声が多いと伺いました。
 今はもう中学年、3年生ぐらいになると本当に発達も早く多感な時期にもなるので、これは小学校の市町の所管だとは承知しているんですけれども、県教育委員会としても例えば本人が希望すれば下着を着用したまま診察を受けられるなどのガイドラインを示せないものか伺います。

○近藤健康体育課長
 診察や心電図等どうしても服を脱いだり、めくって肌を出さなければいけない検査につきましては、全ての校種、学年で男女別にして実施するとか、発達段階を踏まえた配慮を行うこと、また個別の診察スペースの確保や教職員による補助や記録などの役割分担についても配慮することなどの留意点が今年令和3年3月に文部科学省から示されております。各学校ではそれを踏まえて学校医と十分に連携し、やり方について共通の認識を持って必要があれば事前に検査の必要性や意味などを児童生徒及び保護者の理解を得て円滑に健康診断が実施できるよう環境整備に努めております。
 今ガイドラインというお話がございましたけれども、文部科学省から示されている通知がまさにそのガイドラインだと考えております。

○牧野委員
 ありがとうございました。この件については結構です。

 最後の質問ですけれども、新ビジョン評価書案の132ページで、地域で行われる防災訓練の児童生徒参加率が目標を下回っております。今回はコロナの影響で下回っていることは理解できるんですが、コロナが発生する以前も目標に到達していないのでその理由をどのように分析しているのか伺います。

○近藤健康体育課長
 地域で行われている防災訓練の児童生徒の参加率についてお答えいたします。
 7番委員からお話がございましたとおり、昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で防災訓練そのものが軒並み中止となり、指標として中止となっております。
 その前の2か年におきましても、59%、58%で目標値を下回っている状況でございますけれども、訓練の参加率を小中高の校種別に分析した場合、地域防災において即戦力として活躍が期待されます中学生、高校生は目標値である70%に達しております。ただ残念ながら小学生が50%に達しておらず、全体として目標が達成されていない状況でございます。
 小学生の参加率は保護者、親が訓練に参加するかどうかが非常に大きく左右するので、保護者の参加率を向上させていくことが必要だろうと考えております。今は小学校でもいろんな防災教育、防災マップ作りや専門家に来ていただいて講話などがされており、学校で学んだことを児童生徒がうちへ持ち帰って保護者に対して働きかけをしていくことで、家庭での防災意識が醸成され防災訓練への参加が増えていく流れができるように、各学校には教員の研修会などを通じて働きかけをしております。今年もコロナの影響がありましたので防災訓練はなかなか難しいとは思いますが、増えていくように取り組んでいきたいと考えております。

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