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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:07/03/2020
会派名:無所属


○諸田委員
 一問一答方式でよろしくお願いします。
 夜間中学校の設置状況について、ニーズをどのように把握されているのかお聞かせください。

○宮ア参事兼義務教育課長
 平成27年度にニーズ調査を行いまして、その際には特段ニーズが確認できなかったんですけれども、改めて平成30年度に潜在的なニーズがないか確認いたしまして、その際には少なからずニーズが確認できたところでございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ニーズがあったのでもう一歩進めていこうとしているとは思いますけれども、進めていく中で夜間中学校設置における問題点が浮き彫りになってきたと思います。
 どのような点が問題点かお聞かせください。

○宮ア参事兼義務教育課長
 令和元年度に、設置検討の意向があった市町と連携して県外視察に行ったりアンケート調査などを行って研究してきたんですけれども、残念ながら単独の市町での設置は難しいと。1つの学校を作るぐらい大きな負担がかかり費用負担も大きいので、ある市町ではもう断念せざるを得ない状況でございました。

○諸田委員
 ありがとうございます。
金銭的な部分等でなかなか市町ではできないなら、そこは県の存在意義が出てきますのでまた一緒に検討していただきたいと思います。

 昨年は2市町が検討していると聞きましたけれども、今年度はどのような状況かお聞かせください。

○宮ア参事兼義務教育課長
 今年度は、ニーズが高いと思われる市町と連携して、国際交流協会等にもお願いしながら改めて調査を実施したいと考えております。外国人が県内に広範囲に散在していますので、そういった調査の中でどのような方法が本県に一番ふさわしいのか研究したいと考えております。

○諸田委員
 問題が出てしまう可能性がありますからどこの市町とは言わなくても結構ですけれども、今幾つの市町が検討しているか教えてください。

○宮ア参事兼義務教育課長
 西部の2つの市を対象に考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 ぜひ、市町と一緒になって問題解決に向けて進めていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

 次に、不登校の生徒に対する出席扱い緩和状況についてお伺いします。
 文科省は、過去の複数の通知でフリースクールやインターネットを通じてeラーニングで学ぶ不登校生に、校長の裁量で出席扱いにできると示してきました。しかしいずれも本人の学校への復帰を前提として決めるように求めていたために、出席と扱うには登校の意思を本人に確認する必要があると考える校長が多く、平成18年度に1日でも出席扱いが認められた不登校生は約16万人のうち約2万3000人にとどまっていたと聞いています。
 こうした実情を踏まえて、文科省は本人が登校を希望しているか否かにかかわらずという文言を明記し、支援の在り方を修正しました。
 出欠は、成績や生活態度などを記録する指導要録に書かれ入試の際に提出する調査書の基礎資料になるため、欠席が多いと不利に扱われる懸念がありました。不登校の出席扱い緩和は不登校生が多様な進路を確保できることを目指すわけで、早急に通知の趣旨を現場に定着させることが大切だと思いますが、現場定着に向けた取組をお聞かせください。

○小関義務教育課指導監
 昨年10月に文部科学省から、不登校児童生徒が登校を希望しているか否かにかかわらず一定の要件を満たせば校長の判断で指導要録上出席扱いできる旨の通知が出されました。
 県教育委員会としましては、この通知を直ちに教育事務所を通じて各市町教育委員会に発出させていただいたところでございます。
 また、この中に具体的には大きく2つ掲げられておりまして、市町教育委員会が設置した例えば教育支援センター、あるいは民間施設であるフリースクールなどの学校外の施設において相談や指導を受けている場合、もう1つは学校外の施設に通えなくても自宅においてICT等を活用した学習活動を行っている場合に分けて言及されております。
 今まで出席扱いとならなかった児童生徒が、これによって出席扱いとなった日数が増えてきた実態はあるのですが、県全体を把握するための調査までは行っておりませんので、具体的な数字までは把握していない状況でございます。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 今まで救われなかった生徒がこれによって救われるので相当期待ができるところです。

 今のところ検証はされていないと言われていましたけれども、今後効果をどのように検証していくのか、方法をお聞かせください。

○小関義務教育課指導監
 個々の不登校児童生徒の状況が多岐にわたっておりますので、柔軟に対応していく必要があるかと思います。
 したがいまして、当該児童生徒の社会的自立を目指した適切な支援を行っていきたいと考えているわけですが、この通知の効果も含めまして、今後不登校対策については様々な視点から課内で検討してまいりたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 効果の検証方法の1つとして、文科省が行う出席扱いが認められた人数の推移を見て、増えてきたならば効果が徐々に出ているのかなと具体的に分かると思いますので、そこら辺も合わせながら効果の検証をお願いしたいと思います。

 そのような中でも、校長の裁量で認められて救われた子はいいですけれども、全ての不登校生が救われることはございません。
 校長の裁量だけでは救い切れない不登校生の方々へのフォローはどのようにお考えなのかお聞かせください。

○小関義務教育課指導監
 様々な状況が考えられますけれども、基本的には学級担任や養護教諭、あるいはスクール・カウンセラー等、チーム学校と呼ばれる組織をフルに活用しながら、まずは学校に向けて何ができるか、あるいは学校に足が向けられなくても家庭で何ができるか。そういった基本的な生活習慣も含めながら学校が組織的に対応していくことが求められるであろうと思いますので、県としましてもそこの支援をしっかりしてまいりたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 具体的な支援の中でスクール・カウンセラーの人数もまずは必要だと思いますけれども、人数的なものはどのような対策を練っているかお聞かせください。

○小関義務教育課指導監
 スクール・カウンセラーですけれども、今小中学校全校配置が可能となっております。
 また、それに加えてスクール・ソーシャル・ワーカーも全市町に配置できておりますので、こういった支援策は今後もぜひ継続してまいりたい。また今後ニーズに合わせてスクール・カウンセラーの持ち時間数等、さらに充実に向けて考えてまいりたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 聞くところによりますと、昨年のスクール・カウンセラーが126名のところを132名に増やしたとのことで対応は取っていただいていると思います。
 そのときに大切になってくるのが、やはり質の確保だと思いますけれども、質の確保についてはどのように対応されているのかお聞かせください。

○小関義務教育課指導監
 スクール・カウンセラーの質の確保ですけれども、県としましてカウンセラーに対する研修会を行っております。研修会を定期的に開くことにより学校の情報交換も含め児童生徒理解に努めることが大変重要かと思いますので、研修会は今後も継続していきたいと考えております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 やはり量も質も大切ですので、そこら辺は合わせながら、そして1人でも救えるような形で進めていっていただけたらと思います。

 次に、高校教育課ですが、授業の遅れをいつまでに取り戻すお考えなのかお聞かせください。

○本多高校教育課長
 遅れをいつまでに取り戻すかについてお答えいたします。
 現在県立高校におきましては、生徒に過度な負担をかけないように配慮しながら夏季休業期間の短縮、土曜日授業の実施、学校行事の精選等により授業日数の確保に努めてございまして、本年度に指導を計画している内容につきましては本年度内に全て終わらせるように指導しております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 そうしますと、今年度中に遅れを全部取り戻すんですね。
 入試とかいろんなものが絡んでくると思うんですけれども、不都合はないと考えていいですか。

○本多高校教育課長
 例えば、大学入試等が大きなものとしてございますけれども、入試範囲等については当然その前に終わらせる。また進学希望者に対しては放課後であったり土曜日に補習を実施したりとかで学力の向上にも努めております。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 それと同時にもう1つ、通常よりも短い期間でリカバリーしなければいけないとなると詰め込みになるのかなと懸念するんですけれども、しっかりと消化できるのか。
 また、消化できないときに何か手当てを二重、三重に考えているのか、もしありましたらお聞かせください。

○本多高校教育課長
 各学校におきましては、教員が習熟度、授業の理解度を逐次確認しながら授業を進めております。学習期間が短くなることでそういった御懸念はあろうかと思いますけれども、各学校におきましても当然そこは十分に配慮しながらやっておると。また先ほど申しましたように、補習授業等で不足する部分については対応させていただいています。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 何しろ今回の件は今までなかったことですので、現場もすごく苦労されながら試行錯誤でやられると思いますけれども、落ちこぼれてしまう子がないように手厚く考えていただきますようよろしくお願いします。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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