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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:12/14/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○三ッ谷委員
 分割質問方式でお願いします。
 今回、当局からいただいた資料も少ないし、同じような質問が多いと思うんです。とりあえず今3番委員から出た質問との関連もありますので、ブラジルの学生あるいは研修生の受け入れにつきまして承りたいと思います。
 先ほどのお話を聞いていると、三世、四世になってきて日系には違いないけれども日本語がしゃべれなくて母国語をしゃべる人がふえて危惧しているとの説明がありました。そこでそれではいけないということで留学生の受け入れも考えなきゃいけないし、学生そのものも中心に捉えたいという県の意気込みはわかりました。
 とするならば、今回ブラジル人研修員を2人受け入れて日本語研修、企業研修をするとの説明がありますけれども、本当に1カ月で語学研修をしながらこういうことができると県は考えているんでしょうか。実習期間について伺います。

○土村地域外交課長
 今回は、9番委員のおっしゃるように2名の研修員を1カ月ということで考えております。1カ月間で集中的に語学研修をしていただくことによって、どの程度日本語を習得できるのか先行的に実施したいと考えています。それを踏まえまして来年度予定しております長期10カ月の研修に臨みたいと考えております。1カ月でどこまで効果があらわれるかが1つの指標になるものと考えております。

○三ッ谷委員
 それはよくわかりました。もし今のようなことをやった場合に、来年度の対応として当局はどのぐらいのことまでできると今お考えでしょうか。2人の研修員が来て成果を踏まえて幅を広げていくんであれば、どこら辺まで県として考えているんでしょうか。

○土村地域外交課長
 現在、予算でお願いしておりますのは1名10カ月程度としております。今回の補正事業を踏まえまして、日本語研修を効率的に行うにはどのような方法が最も適切なのか、10カ月の期間で最も効率的にできるところを検証しながら、来年度事業につなげていきたいと考えております。

○三ッ谷委員
 それもよくわかりました。でも冒頭の説明のように苦労してブラジルへ行ったと。私の同級生も磐田農業高等学校を卒業してすぐブラジルに開拓に入りました。大変御苦労した話を15年か20年ぐらいぶりに帰ってきたときに伺いました。そういう皆さんの末裔ですから日本語がしゃべれるのかなと思うと、私の友達の子供も日本語をしゃべりませんでした。そういうことを考えると静岡県のやりたい気持ちはよくわかりましたけれども、1人や2人では本来の事業内容、概要説明とは少し違うんじゃないかなという気がします。
 ですから、子供たちの実態を見ることも大事ですけれども、母国であるブラジルが置かれている環境をもう少し詳しく調査して応えようという気はないでしょうか。

○土村地域外交課長
 今回、試験的に研修生を受け入れる事業として12月補正に上げておりますが、9月補正の中で現地における問題点を確認する準備を進めており、来月職員を派遣させる予定としております。現地の実態も踏まえた上で、最も適切な研修を実施していきたいと考えております。

○三ッ谷委員
 ぜひ、お願いしたいと思います。特にブラジルって聞くと響きがいいんです。日本では先人が苦労して開発に携わって、結構の地位をいただいた国というイメージを持っていますから、恩返しができるんであれば日本の国としても当然やらないといけないし、次の二世代、三世代にわたっておつき合いができるように静岡県が一役担うことは大変いいことだろうと思います。

 次に、先ほど3番委員から質問の出ましたタイとの地域外交の展開につきまして承ります。
 知事が、アユタヤを含めて行くという説明を受けました。当局の説明書の1つだけを取り上げて質問するのもいかがかと思いますけれども、タイ政府及び経済界等の要人とのネットワークを構築するとあります。今回の訪問で静岡県はタイ政府の誰とどこでどういうトッププロモーションをやるのか記載されていませんが、どういうところとおつき合いするんでしょうか。

○長谷川地域外交局長
 今回のタイトッププロモーションでは、静岡県は既にタイ政府観光庁と双方のインバウンドに関しての促進に関する協力をしようという覚書を結んでおり、それに関係して観光スポーツ大臣、それから4月に先方から職員の研修を受け入れてほしいとお話のありましたタイ政府の内務省の2つを訪問し高官とお会いする予定としているところですが、まだアポが取れていないものですから記載していない状況でございます。

○三ッ谷委員
 それはそれで、ぜひお願いしたい。
 私、実は日タイ議連の役職をしていましたから随分タイにも行かせてもらいました。当時は結構タイ航空局に行ったんです。つい二日、三日前にFDAが今度は出雲へ飛んでくれるとのうれしいニュースが飛び込んできて、新聞見出しも8年ぶりと書いてありました。
 そういうところにポイントを当てていくのであれば知事がせっかく行くんですから、ぜひ航空関係に挨拶なりトップセールスをするべきだろうと思うんですが、そういう考えはなかったんでしょうか。

○長谷川地域外交局長
 今回のタイトッププロモーションが決まったときに、もちろん地域外交局には庁内に横串を差す役割がございますので、各担当課に今回のタイにトッププロモーションをかけるときに訪問したいところがあれば挙げてほしいとお話しました。
 9番委員のおっしゃったとおり、以前からタイは次の就航先としてターゲットにしていた経緯もあったものですから空港振興局にお話はしたんですが、タイの飛行機会社がレギュレーションの関係で新規就航が認めらないことになっているということで、日本の航空当局も従う形で新規就航がなかなか認められないとのことだったものですから凍結しているという話でした。
 そろそろ解除になるというお話を聞いておりますので、今後はやっていかないといけないんじゃないかとは言っているんですけれど、今回のトッププロモーションでは見送らせてほしいと回答をいただいたところです。

○三ッ谷委員
 そういう理由であれば今回はやむを得ないと思いますが、知事がトップセールスで行くわけですから行く機会を有効に使っていただきたい思いで質問しましたので、よろしくお願いします。

 それから、新ビジョンにつきましてお伺いしたいと思います。
 特に先ほど来、同僚の7番委員が伊豆半島に絞り込んで質問していました。地域の中の伊豆半島を含めた東部、中部、西部につきまして当局の御意見も伺いたいし、我々の意見も伝えたいと思います。
 我々は、政調会を通じて当局に具現性のある未来像をしっかり示してください、なおかつただ数字だけを並べるのはよくないから有効的に示せる数字にしてくださいという意味のことを陳情してございます。
 そこで、まず東中西含めた中で共通するところはどこかと調べてみたら地場産業があるんです。ところが当然伊豆半島でも、東部でも中部でも西部でも地場産業はありますが、実際に読ませていただくと西部と中部には地場産業とあるんですが伊豆半島と東部にはないんです。
 特に、同じように地場産業のコーナーを読みますと農業の競争力の強化、林業の成長産業化、水産王国静岡の持続的発展と東中西同じことがずっと出てくるんです。特に伊豆半島ではキンメダイ、アワビ、テングサが出ていますが、キンメダイがとれなくて高騰している今、ただただ継続的発展のために水産王国をつくるんだという表現だけで本当にいいのかどうかも含めて、まず全部に地場産業があるはずですが、地場産業が伊豆半島と東部に入ってないことにつきまして、お答えを伺いたいと思います。

○京極総合計画課長
 地域の目指す姿の記載の考え方について、御説明させていただきます。
 地域ごとにそれぞれ同じような形で設定しておりますが、特に項目としますと例えば289ページの伊豆半島地域の基本方向を見ていただきますと、まず全ての地域で安全・安心な地域の形成を設定しております。そして今お話にありました豊かさを創る産業の展開という地場産業も含めた部分、それから魅力ある暮らしの実現、地域の魅力の向上と発信、最終的には多彩な交流の拡大という形で、それぞれ共通した形で設定してございます。それぞれの中で地域に特色のある取り組みを記載しております。
 そして、今お話がありましたが全てを網羅することはできないものですから、地域で特色のあるものをできるだけ拾い上げて記載しているつもりでありますけれども、具体性が足りないという御指摘であればもう少し書き加えなきゃいけないのかなと思っておりますが、基本的な考え方とすると各地域の特色をここに表示しています。

○三ッ谷委員
 皆さん方の考えはよくわかりますけれども、やっぱり伊豆半島から西部まで同じような書き方では特色がないと思うんです。だから薄いところは無理して農業も水産業もあるいは林業も、それから地場産業も入れる必要はないと思うんです。例えば西部に行って浜名湖と言ったらウナギ、カキと出てきますし、伊豆半島に行ったらキンメダイを含めていろいろ出てきます。
 だから、あえてそれがどうのこうのって書き込まれるんじゃなくて、県として向こう10年の計画を新たにビジョンとして発するわけですから、もっとうまい書き方をしたほうがいいんじゃないかなと読ませてもらって感じました。
 これからも時間がありますから、少し訂正ができるんであれば、何でもかんでも林業、農業、水産業で固めるんじゃなくて、ここはこうしていきたいという夢を描いたほうがいいんじゃないか、あるいは具現性のある未来像を書き込んでいただいたほうがいいんじゃないかという気がしますからお願いしておきます。別に今どうしろ、こうしろということはありませんから、その点につきましてお願いします。

 それからもう1点、昨日びっくりしたニュースがあって、きょうの朝刊も詳しく読んできました。
阿蘇山が噴火すると火砕流が瀬戸内海を渡って四国まで届くんだという9万年前の事例があって、原子力発電所の再稼働はまかりならんという高裁判決が出たと書いてあります。
 静岡県の富士山が爆発したときに一体どんな影響が出るのか、県ももちろんいろんな対策を講じて考えているんでしょうけれども、あんな判決が出ますとこれからの将来をどのように考えているのかと思いましたので、聞かせていただければと思います。

○遠藤委員長
 所管外であると思いますけれども、答弁できますか。

○京極総合計画課長
 基本的に危機管理部の所管であります。
 総合計画におきましては、政策の8つの柱の1番に命を守る安全な地域づくりがございます。その中の2防災・減災対策の強化の1番目の地震・津波・火山災害対策に位置づけがされておりまして、富士山の噴火につきましては56ページの火山災害対策の推進で、噴火に備えた広域避難計画の策定等を位置づけて、基本的に危機管理部と交通基盤部が中心になって対策を検討しているところでございます。

○三ッ谷委員
 委員長から所管外との指摘がありましたが、私は296ページを読んで思ったんです。富士山火山災害対策の推進と3行の説明があります。しかし昨日のような事例を見ると、裁判長もどんな偉い方か知りませんけれども9万年前の事例でそういう判決ができる裁判官の力量はすごいなと思いました。だから静岡県としては富士山について、地域の中でどういう捉え方をしているかなという思いで今聞きました。
 その話を聞いてあしたからの世の中が変わるわけじゃありませんから、2つ目の質問はしませんけれども、世の中が変わりつつある中での総合計画でありますから、もう少し穏やかに幅広く夢を持たして書き加えていただけるとありがたいということを述べて、質問を終わります。

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