本会議会議録


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令和7年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:宮沢 正美 議員
質疑・質問日:03/07/2025
会派名:自民改革会議


○宮沢委員
 一問一答方式でお願いします。
 危機管理くらし環境委員会説明資料17ページ、本年1月17日に地震対策オペレーション2025を実施したとのことですが、位置づけとしては様々な訓練をやってきた年度の集大成で7,000名余が参加した大規模な訓練かと思います。今年度の訓練内容は大きく3つ挙げられ、市町等との連携強化、受援計画の訓練、能登半島地震の教訓を生かした訓練と記載してあります。
 こうした訓練をすると成果や課題が見えてくるわけですが、特に課題についてはいろいろ検討して改善に向かい令和7年度の訓練に生かしていく流れになってくるかと思います。
 課題を2点挙げていただいておりますが、1つは情報の取上げ方で緊急度や重要度の選別をしっかりとするべきではなかったかという点です。
 もう1つは、モニターを使っての図上訓練ですのでモニターを使った処理中に緊急で様々な情報が入ってきたときの対応として画面上での切り替えがうまくできなかったとの指摘があります。このような改善点、注意事項、課題に対して県として今後どのように改善に向けて取り組んでいくのかお尋ねします。

○津島危機対策課長
 災害対策本部司令部において情報が選別されていなかった点ですが、被害情報や支援要請などの情報を受け付けた段階で重要性や緊急性に応じたトリアージを行い、重要情報は危機管理センターの大型スクリーンへ表示あるいはアナウンスによって全司令部員へ情報共有するよう改善したいと考えております。
 2つ目のモニターの表示切替えですが、重要情報が入ったときにモニターを適時適切に切替え、どこでどのような事案が起きているのかを全体で共有できるよう被災現場の位置や映像を映すことで速やかな状況把握や災害応急対策の立案ができるよう改善してまいります。
 大規模地震の発生時に災害対策本部に寄せられる情報は膨大であり、迅速かつ的確な処理が求められますので情報収集や分析にデジタルツールを活用していかなければならないと感じているところです。
 引き続き、PDCAサイクルを繰り返して実践的な訓練により県の危機対応力の向上を図ってまいりたいと考えております。

○宮沢委員
 情報管理において重要度や緊急度をしっかり把握して、県下から膨大な情報が集まってくることが想像されるので訓練を重ねて必要な手当が迅速にできるよう要望させていただきます。

 次に、いよいよ今年度もあと僅かになってまいりました。危機管理部においても60歳を迎えて次のステージを迎える方がおられまして、黒田健嗣危機管理監が60歳になられます。
 黒田危機管理監におかれましては、平成元年度に本県に入庁され、経済産業部エネルギー政策課長、危機管理部参事、危機管理監代理を経て、令和4年4月に危機管理監として就任後、3年間にわたり本県の危機管理行政の先頭に立って活躍していただきました。特にその中でも令和4年の台風第15号をはじめ能登半島地震や南海トラフ地震臨時情報巨大地震注意等への対応など、数々の危機事案の陣頭指揮を執るなど御活躍していただきました。
 こうした事案に対しては強いリーダーシップを発揮する一方で、執務室内では御自身で撮影した美しい風景写真を飾られるなど柔らかくその親しみやすいお人柄で部内の職員が安心して職務に励むことができたと伺っております。
 長年にわたり、危機管理行政をはじめ県政に多大な御貢献を頂き、危機管理くらし環境委員会の委員を代表して心から感謝と敬意を表したいと思います。
 ぜひ、今後も健康に留意され、これまで培われた豊かな経験と見識を生かして県民の皆様のために御尽力を頂くようお願いします。
 危機管理監といろいろお話をする中で、単身赴任でこの6年間はお務めを頂いたとのことですし、加えて危機管理監は360万人の県民の命を預かっており、365日24時間大変な心労があったと拝聴しております。ぜひ少しだけ休憩していただいた後に次のステップに向かって頑張っていただくとありがたいと思っております。
 それでは、黒田危機管理監から当局の皆さんに対する贈る言葉と、あるいは我々委員に対してメッセージがありましたら一言お話を頂けるとありがたいと思います。危機管理監としての総括をよろしくお願いします。

○黒田危機管理監
 身に余るお言葉を頂戴し、このような発言の機会を頂きまして本当にありがとうございます。
 今年度末をもって役職定年で危機管理監の職を離れることになりましたので、一言御挨拶させていただきたいと思います。
 今御紹介頂きましたけれども、私は平成4年に当時の防災局地震対策課に配属になりまして、以来通算で14年間、防災危機管理の業務に携わってまいりました。
 危機管理監としての3年間だけを振り返りましても、今御紹介頂きましたように様々なことがございました。危機管理業務、特に災害対応においては県民の皆様の命を預かっている中、時間との闘いになります。限られた情報で適時適切に判断し対応していかなければなりません。振り返ってお叱りを受けることはあっても、まず褒められることはないのですが、そのような中でも委員会委員の皆様をはじめ県議会議員の多くの方からねぎらいや励ましの言葉を頂戴し、心に沁みたことが何度かございました。本当にありがとうございました。
 後輩に贈る言葉ですが、危機管理部には気象庁、消防庁、県警、県内の各消防本部、教育委員会も含めていろいろなところから様々な職種の方々に来て対応していただいております。皆それぞれ自分の強みを生かしながら若い人も含めて非常に熱い思いを持って日々熱心に業務に当たっていただいています。私としてもすばらしい仲間に支えていただいて、ここまで努められたのだと感謝しております。
 危機管理業務はなかなか成果が目に見えにくい業務でありますが、皆さんには引き続き熱い思いを持ちながら、また周りの方々への感謝の気持ちを大切にしながら仲間と共に進んでもらいたいと思っています。
 また、先ほどお話もありましたが、我々の業務では当直や夜間配備、居住制限で365日、緊急参集に備えて生活しています。そういった中で心も体も疲れることもあろうかと思います。どうか職員の皆様御自身と御家族の健康を大切にしていただいて、なによりも笑顔でこれからも頑張っていただければと思っております。
 私としても、これからも職員の皆様を応援してまいりたいと思っております。
 委員の皆様におかれましても、これからも引き続き御指導をお願い申し上げます。本当にありがとうございました。(拍手)

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