本会議会議録


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令和3年11月4日脱炭素社会推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:加藤 元章 議員
質疑・質問日:11/04/2021
会派名:自民改革会議


○加藤委員
 冒頭の御説明の中で、この排出量のグラフがございまして、先生がおっしゃったように全国トレンドとは違って、静岡県は2007年でピークアウトしているということだったんですが、この要因についてもう少し解説していただけるとありがたいです。

○水谷洋一氏
 全国の2013年まで減らしていかなかったのは何かというと、日本全体で見るとこの炭素産業部門、発電も入れるとここの部分が、さっきも言いいましたが原発が止まりましたので、発電部門は石炭とか天然ガスの火力発電になってきている。それで静岡県内にはそういうものはなかったという話とか、あと鉄鋼業とかセメントを製造するような業種、このときに生産量が、リーマンショックから立ち直ったり、復興事業でそういうのがすごくできたんですけれども、生産量を増やしてCO2の排出量を増やしたんですが、静岡県内はいいか悪いかは分かりませんがそういうのが立地してないので、逆に減らしたというよりも、2013年までに増やしていくプッシュ要因が静岡県内にはなかったということだと思います。静岡県というと例えばファインケミカル系の化学とか製紙とか、もちろん自動車、バイクなどの輸送産業とか、こういうところの産業構造の違いが大きかったと思うんです。
 これを裏返すと国レベルの対策と、県レベルの対策はやっぱり違うんだよねと、産業構造が違えばということにもつながるんです。国で排出量を増やした要因が我が県にはなかったことが大きかったかなと思います。

○加藤委員
 今理解いたしましたけれども、そういう本県独自の特性みたいなものは、非常にやはり排出量には影響するということだと思うんですが、それも含めて、あとは地政学的な静岡県としての特徴というのは、いろいろあるわけなんですが、そういうことも全部含めた中で、排出量を減らしていく中で、先ほど大きくは御説明があったんですが、静岡県としてはより具体的に、こういうところに例えば着目したり、こういうところはやっぱり可能性があるんじゃないかみたいなところを、もう少し何か御提示いただけるものがあれば教えていただけたらと思います。

○水谷洋一氏
 全国的に同じくらいに静岡県では進むものはもちろんあるんですけれども、静岡県では多分、再生可能エネルギーの賦存量とか、その導入可能性は全国的よりもあるのではないかなと。よく言われるように日射量は多いし、特に御前崎から西側はちょうど今ぐらいの季節からは風光がとてもよくなります。あと小水力と言われる部分の資源も富士、富士宮辺りを中心に多くにあるんで、再生可能エネルギーの導入は多分、日本全国平均よりももっと増やしていける可能性が静岡県内にはあるかなと思ってます。
 地球温暖化対策とはやっぱり再生可能エネルギーの導入、ほかのヨーロッパ諸国を見ても、そこがやっぱり半分くらいは効いてくるので、ざくっと言うと。その部分で優位性がある。
 例えば北陸のやっぱり雪が降ったり、冬になるとずっとどんより曇っているところも日本にはありますし、海なし県もあって、そういう意味では風力発電にはあまり向いていない県もあるんですけれども、静岡県は皆さん御存じのように、バランスよく自然エネルギー資源には恵まれているので、この対策は押し出していけると思います。

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