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委員会会議録

質問文書

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令和6年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:江間 治人 議員
質疑・質問日:03/07/2024
会派名:自民改革会議


○江間委員
 それでは、分割質問方式でお願いします。
 能登半島地震に関連した質問を2点伺いたいと思います。
 元旦というふだんだったらゆっくりお休みできる日程の中を即日緊急援助隊ということで出かけていかれ、警察職員の皆様に改めて敬意と感謝を申し上げたいと思います。
 今回の地震は半島を襲った地震ということで映像にも出ていましたが、道路が寸断され集落が孤立したところが非常に特徴的で、静岡県で言えば伊豆半島あるいは山間部も含み、孤立集落に対しての対応についていろいろな教訓を得た活動になったかもしれないとも思います。
 そこで、今回の派遣状況につきまして公安委員会・所管事項等説明資料8にも即応部隊、一般部隊を1月31日現在で約1,730人派遣とありますが、その後も含めた派遣の状況についてお答え頂きたいと思います。

○内田緊急事態対策課長
 県警察では、1月1日地震発生直後に県本部に警備部長を長とする対策本部を設置し、県内の被害情報の収集に当たるとともに、県機動隊員、管区機動隊員等を招集して出動準備を進め、その上で石川県の公安委員会からの要請をもって広域緊急援助隊警備部隊、広域警察航空隊を派遣しました。
 現在2月末までの集計になりますが、特別自動車警ら部隊、広域緊急援助隊の交通部隊などを含めて延べ22部隊、約3千人を石川県に派遣している状況になります。

○江間委員
 多くの方に出かけていただいたということでございます。

 各部隊が現地で様々な活動をされていると思います。その内容を伺いたいのですが、今石川県の公安委員会の要請ということもございました。活動についてはどこから指示が来て、どういう活動をやってほしいとか、そういう指示系統があったら教えていただきたいと思います。
 また、静岡県が穴水町に派遣しているという話を聞きますが、これは警察の皆さんも同じように動いてらっしゃったのか、あるいは石川県警との連携というか、石川県警自体がどういう活動をしていたかも分かる範囲で結構ですので教えてください。

○内田緊急事態対策課長
 まず、静岡県警から応援に入った部隊の活動場所ですが、警備部隊等につきましては主に被害の大きかった珠洲市、輪島市で救出救助活動に当たりました。その他、広域緊急援助隊の交通部隊、特別機動捜査部隊、各部隊が石川県内の必要な箇所において活動させていただきました。
 その活動の指揮命令等につきましては、石川県警察本部内にある石川県警の災害警備本部と各警察署の現地警備本部の指揮の下、活動を実施した状況になります。

○江間委員
 そうしますと、石川県警が中心になって全国から集まった皆さんを指示したということでいいですね。
 もし静岡県が被災した場合、そういった形が今度は静岡県としても行われるとの想定も必要かと思いますが、今回の支援活動において特に課題、教訓になったこと、特に孤立集落に対する物資の運搬等で気がついたことがあったら教えていただきたいと思います。

○内田緊急事態対策課長
 県警察では、今回の震災を踏まえ課題や教訓を把握して今後の対策に資するべく、2月18日から3日間、警備部の幹部を現地に派遣して被災状況、対応状況等を確認し、また派遣部隊からのアンケートも収集して今後の対策に資するように活動しております。
 その結果、通信インフラ途絶の状況下での情報収集手段の確保、先ほどもお話がありました道路寸断の中での部隊をいかにして活動させるのか、長期にわたるライフラインの途絶下での警察業務の継続といったことが課題として浮かび上がっている状況でございます。
 先ほど言ったように、道路途絶の状況がありますので、物資搬送等につきましては部隊をいかに孤立地域へ入れるのかも併せて現在検討しているところでございます。

○江間委員
 当初は、本当に道が通れなくて何時間も歩いて行かれたという話も聞きました。
 ヘリを使うなどこれからいろいろ方策が出てくるのではないかと思いますが、ぜひその課題をこれからの教訓として準備していただきたいと思います。
 
 それに関連しまして、議案第1号の災害激甚化対策事業費について伺いたいと思います。
 事業の内容としては、孤立集落救出救助活動として衛星通信設備スターリンクを2基整備すると記載されております。
 どのような情報をいかに早く取るかは大変重要だと思いますが、このスターリンクの設備についてどのような機能を持ちどのような活用を見込んでおられるのか、スターリンク自体がどういうものかも含めて教えていただきたいと思います。

○内田緊急事態対策課長
 スターリンクは低軌道周回衛星を使用した衛星通信網であり、地上局の電波塔を介さないため災害の影響を受けずに一般通信インフラの途絶時にも音声通話や映像送信などを含めたモバイルデータ通信が可能となるものであります。
 災害発生時に孤立化により警察機能が分断されるおそれが高い庁舎等に早期に設置したいとのことで対応させてもらっていますが、活用としましては被災状況や部隊の活動状況に関する情報共有をまず行いたいと考えております。そして地元自治体や住民への連絡にも今後活用していきたいと考えております。
 スターリンクにつきましては、現在約4,000基の衛星を低軌道に打ち上げた民間企業のシステムで、電波塔を介さないため災害に強く今後のデータ通信機材として考えている状況です。

○江間委員
 これは、スペースX社がやっているとの情報は聞いておりましたが、非常に災害に強いとのことでよい機能があるのではないかと思います。
 
 それに加えて、救出用電動工具2台を整備することになっておりますが、この救出用電動工具はどのような機能と活用方法があるか教えてください。

○内田緊急事態対策課長
 この電動工具は電動コンビツールというバッテリー駆動の救出救助用資機材で、軽量小型のため警察職員1人で使用することが可能となります。チェーンソー、エンジンカッターの切断機能とジャッキアップの機能など1台で複数の機能を有するものです。
 今回も能登半島地震で多くの木造家屋が倒壊しており、本県でも地震等が発生した場合には孤立する可能性のある地区に配置して有効に活用していきたいと考えております。

○江間委員
 今回の能登半島地震の特徴として、輪島市などで大分古い家が多くて潰れて救出できないケースがあったと思いますが、実際にこの救出用電動工具は使われていたんでしょうか。

○内田緊急事態対策課長
 今回検討している機材につきましては、これから整備させていただくものになります。
 石川県に派遣された部隊につきましては、従来のエンジンカッター、各機材等を持ち込みましたが、現地では自衛隊のヘリに部隊を乗せていただいて孤立地帯へ降りたときに、ヘリの積載制限等により十分な機材を現地に持ち込めなかったという課題、教訓もありましたので、今回新たな装備品の整備を進めているのが現状です。

○江間委員
 いろいろ御答弁ありがとうございました。
 まだほかの委員からも災害対策の質問があると思いますけれども、県民の命を一人でも多く救うためにもいろいろな工夫やこれからの準備が必要だと思います。ぜひ皆様の引き続きの対策、努力をお願いしたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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