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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年12月危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野澤 義雄 議員
質疑・質問日:12/15/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○野澤委員
 おはようございます。
 それでは、分割質問方式でお願いいたします。
 説明資料に沿って質問していきます。
 説明資料8ページの消費者行政推進基本計画の改定について、昨日説明がありましたけれども、いまひとつ詳しく説明をしていただきたい点がありますので、お願いしたいと思います。
 (4)の特徴で、成年年齢の引き下げを見据えた対応など社会状況の変化に応じた施策とありますが、具体的な施策はどのようなものなのか、お知らせ願いたいと思います。

 それから、説明資料にSDGsという横文字がありますけれども、この点もいまひとつ御説明をお願いしたいと思います。

 次に、(5)の施策体系では星印が重点的に取り組む施策となっております。消費者教育の推進、食の安全の確保、適正な取引の確保、見守り体制の強化が重点的な取り組みとなっておりますけれども、具体的にどのようなものを考えておられるのか、お知らせ願いたいと思います。

○宮ア県民生活課長
 まず、消費者行政推進基本計画の中で、成年年齢の引き下げを見据えた対応でございますが、これにつきましては、まだ法案は提出されていないんですけれども、民法の改正の動きがございます。今20歳が成年年齢になっているわけでございますけれども、これが18歳に引き下げられると19歳、20歳の方が消費者被害に遭う懸念が非常に大きいということでございます。こうした方に対しまして、消費者教育を学校教育等の現場も含めて出前講座等で実施していくことを考えております。

 それから、2点目のSDGsでございます。
 SDGsは、平成27年に国連で採択されました持続可能な開発目標でございますけれども、その12番目の目標として、つくる責任、つかう責任という目標が立てられております。これからの消費者行政の目標である消費者を第一に考えた安全な商品、サービスを提供する事業者、それから自分のことだけでなく環境保全や社会貢献の視点で商品サービスを選択する消費者の育成等を基本計画の中で施策を持って進めてまいります。

 次に、施策体系の中で説明資料8ページの星印をつけたところです。3つの大柱の中に4つの重点的に取り組む施策を記載しております。
 まず、1点目の消費者教育の推進でございますけれども、具体的には消費者行政推進計画案の27ページ、28ページに取り組みを記載しております。 消費者市民社会の理念の普及、それから消費者トラブルの未然防止と消費者の自立支援を図るため、今年度養成しております消費者教育を担う講師を活用いたしまして、学校あるいは地域等で行われる出前講座に派遣する事業等を行ってまいりたいと考えております。
 2点目の食の安全の確保についてでございますが、こちらは計画案の35ページから36ページに具体的な取り組みとして記載してございます。
 食品事業者に対する監視指導や検査の充実を図りまして食の安全を確保するとともに、食品の安全性に関する情報提供あるいは正しい知識の普及促進等によりまして県産食品の安全性をアピールしていく。具体的には保健所等との合同監視等を行っていきます。
 3点目の適正な取引の確保でございますが、こちらは計画案の39ページに取り組み等を記載しております。
 この12月には改正特定商取引法が施行されております。事業者による不当な表示、それから販売方法等による消費者被害を防止するため関係法令による事業者指導を強化してまいりたいと考えております。
 4点目の見守り体制の強化でございます。
 こちらは計画案の45ページから46ページに記載しておりますけれども、消費者トラブルに遭った際、自力で解決するのが難しい生活弱者と呼ばれます高齢者あるいは障害のある方の消費者被害を防止するため、日常の活動の中で高齢者への声かけ、見守り活動を行う188(いやや!)で見守り隊の活用を通じた取り組み、特別支援学校に対する出前講座等の実施を図ってまいります。

○野澤委員
 ありがとうございました。
 今後のスケジュールですけれども、平成30年3月に計画を公表して4月から即実施でよろしいでしょうか。

○宮ア県民生活課長
 はい。4月から実施とお考えいただければと思います。

○野澤委員
 ありがとうございました。
 基本計画が策定、公表されて実施ということで、引き続きどのような形で消費者行政が適正に行われていくか、議会としても確認をしていきたいと思っております。

 次に、説明資料9ページのユニバーサルデザイン行動計画の改定についてであります。
 これも同様に、平成30年度からの計画期間でありますけれども、(4)の特徴に心のユニバーサルデザインの醸成と実践を促進とございます。
 まず、心のユニバーサルデザインとはどのようなものか、多様性を尊重するという理解でよろしいのかどうか、そこのところの説明を、いま一つわかっていませんのでお願いしたいと思います。
 それから、(5)の施策体系の1に誰もがお互いに思いやり共生する社会づくり、ハートとありますけれども、心の部分での施策だと思いますが、具体的にどのような取り組みなのか御説明願いたいと思います。

○宮ア県民生活課長
 まず、心のユニバーサルデザインとはどんなものかでございますけれども、こちらはふじのくにユニバーサルデザイン行動計画案の27ページの上段に記載をさせてもらっております。
 県民一人一人が障害のある方、高齢者などさまざまな特性、考え方の違いを認め合って、相手の立場に立って思いやりある行動ができる、こういったものを心のユニバーサルデザインと称しております。
 御質問がありましたハート部分の一人一人が実践できる人づくりの取り組みでございますけれども、心のユニバーサルデザインの醸成、実践を促進するため職員が学校や職場に出向いて、ユニバーサルデザインの理念や原則、県内の取り組み等を紹介するUD出前講座を実施しております。来年度からは心のユニバーサルデザインとしてどのような気配りが必要なのか、また障害のある方などに対してどのように接したらいいのか、声かけや案内の方法、それから車椅子の操作方法など具体的な方法を含めた講座といたしまして、困っている人への声かけが実践できる人材育成に努めてまいることが1点でございます。
 また、教育委員会では日ごろから学校教育の現場で共生社会づくりということで学習などに取り組んでおられますけれども、東京オリパラに関連いたしまして、今年度から伊豆地域を中心に、小学校から高校におきましてスポーツの価値や異文化への理解、それから共生社会等について多面的に学習する事業を展開しております。
 来年度は、この事業の対象を拡大いたしまして障害のある方、あるいは外国人などへの接し方を学ぶ、実技を含むマナー講座を開催することを検討しております。こうしたものに対しまして、当部としましても教材の提供、講師の紹介等、連携して取り組んでまいります。
 さらに、健康福祉部では障害者差別解消条例に基づきまして、企業等が行う差別解消を推進するための研修会開催の支援、あるいは社会福祉士などの有資格者や実際に障害を持たれている方を講師として派遣し、合理的配慮の提供についての理解を促進するための取り組みを進めることとしております。
 さらに、日常生活の場で困っている障害のある人への声かけを行います声かけサポーターの養成、それから外見では障害があるとわからない人が必要な援助を受けやすくするためのヘルプマークの普及の促進といった取り組みなどを進めております。
 文化・観光部では、高齢や障害の有無にかかわらず、誰もが気がねなく旅行できるユニバーサルツーリズムの理念普及と地域における取り組みを促進するための研修会の開催、あるいは東京オリパラに関連して今後募集するボランティアに対して障害のある方への対応等に関する研修などのさまざまな取り組みを進めていくこととしております。
 全庁を挙げまして、心のユニバーサルデザインの醸成と実践の促進に取り組んでまいりたいと考えております。

○野澤委員
 ありがとうございました。
 4月から計画に基づいて実施されるということですので、ハートの部分、それからソフト、ハードいずれも充実した内容の行動計画ということで、さらにユニバーサルデザインが進捗するように期待させていただきたいと思います。

 次に、説明資料11ページの高校生を対象とした生命のメッセージ展の開催についてです。
 概要を見ますと、交通事故や事件の犠牲者の遺族が作成した犠牲者の等身大のモニュメントに生前の写真や愛用の靴、遺族のメッセージを添えて展示するアート展と、それから遺族による講演となっております。
 高校生を対象にしてこのような取り組みをすることは、お話を聞いたり展示物を見たりすると大変衝撃的なことで、かなり意識も高まるんじゃないかなと思いますが、まずこれまでこの事業を展開してきた効果等をお知らせ願いたいと思います。

○大村くらし交通安全課長
 事業の効果でございます。
 このパネルを見た生徒は、涙ぐむ生徒もいればじっと見入る生徒もいます。アンケートでは命の大切さを知ったとか、自転車の交通ルールを守ろうと思った、さらには命は自分だけのものではないと感じたという結果となっており、交通安全意識を高めるには非常に効果があるものと考えております。
 また、交通安全協会の交通安全指導員が交通指導を実施しており、自転車での登下校時にルール違反をした生徒に対して自転車安全指導カードを交付しておりますが、この展示会を開催した多くの学校で指導カードが昨年に比べまして減少したという効果が出ていまして、自転車の運転のルール厳守の効果が非常に出ているのではないかと思っております。

○野澤委員
 今お話のように、大変効果的な事業じゃないかと思って聞かせていただきました。
 それにつけても、本年の開催済みが11校で開催計画が2校と。かなり効果がある取り組みならばもう少し幅広く展開したらどうかなという思いがするわけですが、物理的にというか、単年度でそんなにたくさん取り組みができるものではないのでしょうか。11校は何年かかってやってきたのか、その辺のところも少しお話し願いたいと思います。

○大村くらし交通安全課長
 生命のメッセージ展につきましては、昨年までやっていました県民フェアでも実施していたのですが、この生命のメッセージ展が非常に交通安全に対して無言の訴えるような効果がございましたので、これを単独で取り上げてこれから免許を取る高校生に対してやろうと立ち上げた事業でございます。
 これは、当然のことながら学校側に負担をさせない、県と委託しているNPOとでやりましょうということで、学校には場所だけでいいから貸してほしいと頼んで実施しております。
 ことし初めての事業ですので、手を挙げていただいた学校に対して積極的にやっている次第です。まだ始めたばかりですので実際にどのぐらい手が挙がるか即答できませんが、なるべく多くの学校に対してやっていきたいと考えております。

○神村県民生活局長
 補足をしたいと思います。
 この事業は、被害者の家族の方に取り組んでいただいている事業ですので、まさにお子さんを亡くされた方、いわゆる当事者がパネル展もそうですし、お話をしていただくのもそうですが、その方々の心情にも配慮しながら進めていかなきゃいけない事業ですから、一遍に数多く何十というようになかなか広がらない性格の事業だということも御理解いただきたいと思います。

○野澤委員
 実際の主体はNPOというお話でしたね。県はそのNPOに対しての橋渡しということですか。どのような形でNPOにお願いをして、県の事業、取り組みとして動いていくのか。県の役割はどういうものですか。

○大村くらし交通安全課長
 県の役割についてですが、生命のミュージアムという東京のNPOに被害者が集まって、等身大の人型パネル展を全国でやっているものです。先ほども言いましたが、免許を取る前の者に対して交通教育もしくは道徳教育を含めたものをするということで、県がNPOに頼んで計画を立てて、こちらに来てもらっているものでございます。

○神村県民生活局長
 県は、具体的には学校との橋渡しをやっておりますけれども、NPOに対して委託の形でお願いしている事業でございます。

○野澤委員
 開催済みの高校、それから計画されている高校を見ても県立高校が多いですね。一部私立もありますけれども、やはり県からこういうことでどうでしょうかと案内をしたりお願いをするのは、非常に意味があるというか学校側も理解が早いと思いますので、くらし・環境部か教育委員会かわかりませんけれども、こういうことがあるからと積極的に各高校に紹介をして、取り組みの幅が広がるような形でお願いをしたらいいんじゃないかなと思います。

 もう1点聞きますけれども、物理的にと言いましたけれども、確かに御遺族の御心情だとかいろいろありますけれども、パネルだとかそういうものを同時に複数の会場で展示するような種類のものではないわけですか。
 例えば、犠牲になられた方の靴だとかグッズの展示は限られておりますが、いろんな工夫次第では複数の会場で開催できるような気もするんですが、いかがですか。

○大村くらし交通安全課長
 同時に複数の会場で開催することにつきましては、NPOとの委託等を検討しながら進めていく形になります。

○野澤委員
 ありがとうございました。
 なるべく広く展開できるようにお願いしたいと思います。

 説明資料の17ページになりますが、県立森林公園のアカマツ林保全・再生指針の策定ということで、(3)の区域ごとの目指す姿と管理方法とあります。
 保全区域について、空中散布、予防剤注入のところにそれぞれ丸印がついておりますけれども、森林公園では両方取り組んでおられるのでしょうか。

○河合環境ふれあい課長
 県立森林公園のアカマツの保全の関係でお答えします。
 空中散布と予防剤注入の両方をやっているかでございますけれども、昨年度で申し上げますと、空中散布につきましては約70ヘクタールについて500万円で実施しております。予防剤注入につきましては100本ほどに約100万円の費用をかけています。予防剤は7年間効果が続きますので7年に1回注入しています。それぞれ効果が異なりますので組み合わせて実施しています。

○野澤委員
 要旨の中に、アカマツ林の松くい虫の被害は長年継続してきた被害防除対策により近年終息しつつあるとありますが、松そのものがないですから終息も何も。ただ公園のアカマツは大切にということで、こういう取り組みをしているんじゃないかと思います。
 70ヘクタールで500万円、それから100本は予防剤注入方式でというと、面積は限られているけれども、明らかに空中散布のほうがコスト的には安いのではないかなと思います。
 多分、これ以外のところでも保全となると空中散布が非常に効果的じゃないかと思いますけれども、街路樹や庭園など民家に近いところだと、今日空中散布はなかなか難しいわけですが、こういうかなり人里離れた公園で実施するとなると効果があるんじゃないかと思います。
 その辺のところで、近隣の意見というんですか、空中散布をすることによる苦情などは特段ないという理解でよろしいですか。

○河合環境ふれあい課長
 空中散布についての地元の御意見ですが、森林公園は面積が180ヘクタールございまして、そのうちの中央部分の70ヘクタールにつきまして空中散布を実施しております。
 お配りしました県立森林公園のアカマツ林保全・再生指針の3ページに、これまでの被害量の一覧がございます。一番下に本数換算で何本枯れているかをあらわしておりますが、松がなくなったという御意見もあるかもしれませんが、ピークは平成23年度で4,000本ほどございましたのが、平成28年度は167本で、空中散布の効果があらわれています。
 近隣の方々から松を守ってほしいとお話がございますので、空中散布をしながら、また予防剤注入は道端とか倒れては困るところとかシンボル的な大きな松にやっております。空中散布と予防剤注入を組み合わせております。

○野澤委員
 ありがとうございました。
 苦情等は特段ないということならば、いろんな防除の方法をうまく組み合わせて保全に努めていただきたいと思います。

 森林公園に特化するわけではありませんが、たしか県で松くい虫に強い松の育成というのを聞いたことがあるんですが、その辺の状況はどうでしょうか。
 今は、用材として松を山に植林することが余りないと思いますが、そうはいっても海岸の防風林とかいろいろ新たな松の植林の需要もかなりあると思います。そういうところに松くい虫に強い苗木を供給できる形になれば、松林がまたいろんな形で復活してくるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

○河合環境ふれあい課長
 松くい虫に強い松のお話だと思います。
 海岸のほうで今、大分クロマツを植えていますが、抵抗性クロマツの苗木がございまして、県内でかなり生産がされております。ただ森林公園はアカマツという別の種類でございまして、アカマツに関しましては植栽の事業がないので、現状ではアカマツの松くい虫抵抗性苗は流通していない状況でございます。
 その状況を踏まえまして、この指針ではアカマツから種が落ちる、その種から発芽して自生した松を大切に育てるところからまずは取り組みたいので、今後抵抗性松が出てきましたらその植栽も考えていく方針を定めております。

○野澤委員
 ありがとうございました。
 それでは最後に、浜北森林公園の歩道整備について本会議で質問があったと思います。
 浜松市の処分場のアクセスルートとして、県道熊小松天竜川停車場線の森林公園西側部分の拡幅事業の設計が市のレベルで進んでいて、平成31年より工事の予定となっていると。木くらし・環境部長の答弁では浜松市と調整中とのことでしたけれども、本会議でうちの会派の議員から歩道を同時進行で整備できないかという提案だったと思います。
 今調整中ということですけれども、どこまで調整をしているのか、いまひとつはっきりとお答えをいただきたいと思います。

○河合環境ふれあい課長
 県立森林公園西側の県道拡幅工事の関係ですけれども、県立森林公園の用地も浜松市に提供して県道を拡幅するとのことですので、従前から市の担当部局と調整を行ってきているところです。
 市から県道の線形が具体的に示され、拡幅区間が公園に隣接するので公園利用者も歩行することが十分考えられますので、今年度改めて浜松市に対しまして、公園利用者の安全を確保するために歩道の設置をお願いしたところでございます。現在浜松市で検討をされていると伺っています。

○野澤委員
 そうすると、県としては浜松市に期待をするのでしょうか。そういうことになろうかと思いますが、その見通しをもう少し明確にもらってきてくれという登壇者の意向もありまして、ここで再度伺っているわけです。
 もし、見通しが暗いようならば県として周遊型の公園整備を考えていかざるを得ないんじゃないかと思いますが、いま一度その辺のところをお願いいたします。

○河合環境ふれあい課長
 政令市である浜松市が県道の施工をするので、歩道の構造とか設置につきましても市の判断が尊重されるものと考えておりますが、お願いはあくまでしていくつもりでございます。
 ただ、道ができた場合に線形が変わりますので、当然既存の歩道とのアクセスの問題が発生することも十分考えられますので、浜松市から詳細な設計が出てきた段階で、公園内の歩道の周遊性が維持できるような改良をしていくつもりでございます。

○野澤委員
 ありがとうございました。
 ぜひとも積極的に浜松市とも協議調整をして、実現するようにお願いしたいと思います。以上です。

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