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委員会会議録

質問文書

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平成22年12月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小田巻 進 議員
質疑・質問日:12/14/2010
会派名:民主党・ふじのくに県議団


〇小田巻委員
 よろしくお願いします。
 私のほうからは、3点質問をさせていただきます。
 まず初めに、資料の7ページ、経営管理部の関係事案で第155号議案の収用委員会委員の任命についてお伺いをいたします。
土地収用法の規定に基づいて、都道府県に置かれる行政委員ということで知事から独立して職権を行使する機関ということで伺っているんですけれども、これらの方々が法律だとか、それから経済、行政に詳しくて、公共の福祉に関して公正な判断をできる人ということで、それぞれ任命されるということを聞いています。今回、会長代理になっています齋藤安彦さん、それから佐々木成明さん、この2名が再任されるといった考え方についての理由をお聞きをさせていただきたいと思います。
 それから、現在、収用委員会ではどのような事案について審議をされているのか、あわせてお聞きをします。

 それから、2点目は、新聞で私は知ったんですけども、川根本町の地域自治の振興事業交付金というんでしょうか、この件について、ちょっと県の所見ということをお聞きします。
平成21年度決算で6億円近い余剰金が出てしまったということで、また新たに1億円が加わってくるというような話もあったわけですけれども、川根本町というような小規模の自治体で6億円の余剰が出てしまうということで、どんなことでこうなっちゃうのかなっていうことでちょっと疑問を持ちました。また、この余剰金の使い道もばらまきになるんじゃないかっていうような新聞報道もありました。この件について、県内の市町村を指導する立場にある県として、どのような所見を持っているのか、お伺いをしたいと思います。

 そして、3つ目なんですけども、これは9月の委員会でも私質問をさせていただいたんですけども、政令市に対する医療費の助成についての件です。9月の委員会では、政令市は県並みの権限、財源を有しているので、あくまでこの助成は経過措置なので、今年度で終了するっていう原則に立って動きますよっていうような県の答弁を伺ったんですけども、その後いろんなところでいろんな反響がありまして、私もいろんなところでいろんなことを言われました。
それから静岡市、浜松市の市長さん、そして、また市議会が県に伺ってこのまま存続してほしいというような陳情をしたと思うんですけども、今朝の新聞でも知事の話として、けじめをつけるべきだというような報道もあります。そして、またもう少し議論を続けなければならないというような話もある中――知事は私から見ると聞く耳を持っているんではないかなというような思いもあるんですけども――一方、どちらが財源を負担するのか、余りはしたない議論はしたくないっていうお互いの立場を尊敬し合う形で、納得いく形で回答を出していきたいというようなお話もきのうしているようなんですけども。静岡市長と会って話を聞いたんですけども、市長は、もうさじを投げて、あくまで県の出方を待つしかないというような話をしているところがあります。この問題、だんだんだんだん時間が少なくなっていってしまう中で、政令市への医療費助成をどういうふうに考えていらっしゃるのか、再度お聞きしたいということで3点伺わせてもらいます。

〇西田人事課長
 私から1点目、収用委員会の委員の任命についてお答えいたします。
 まず、2人につきまして、再任の考え方ということでございます。まず、齋藤安彦氏につきましては、昭和53年から弁護士ということで活躍されておりまして、県の弁護士会の副会長、静岡簡易裁判所、家庭裁判所民事調停員、あるいは静岡県の人権委員会委員と多数の公職を歴任されているということでございまして、また平成13年2月からは、収用委員会委員に就任していただいているところでございます。就任後につきましては、静岡空港の整備事業の関係、あるいは新東名高速道路建設事業の関係等困難な案件につきまして、法律に関する豊富な知識経験を生かしまして、公正な採決に尽力されているということでございます。
 続きまして、佐々木成明氏につきましても、昭和61年から弁護士として活躍されているということで、この方も県の弁護士会の副会長等々の公職を歴任されているということでございまして、平成19年12月から収用委員会委員ということでやっていただいております。就任後も、東駿河湾環状道路事業、あるいは新東名高速道路建設事業の裁決につきまして、法律に関する豊富な知識経験を生かして公正な裁決に尽力していただいたということでございます。
 収用委員会の業務は、特に、法律の解釈について微妙な判断をしなきゃならないという場合も多くございます。その点、このお2人についてはそれぞれ豊富な知識経験を持っていらっしゃるということでございますので、今の収用委員会の委員の構成メンバーが比較的期数が若い方が多いということでございますので、再びお願いしたいということでございます。
 もう1点、どのような事業について審議しているのかということでございますが、平成21年度は新東名高速道路建設工事の関係で5件ほど、沼津、浜松地区の案件を裁決いただいているところであります。現時点では、主要地方道島田吉田線いわゆる仮称の大井川新橋でございますが、この関係の申請が出ておりまして、この審議を行っている途中ということで聞いております。以上でございます。

〇木塚自治財政課長
 川根本町の多額な剰余金の関係でございますが、まず、剰余金の発生原因につきまして、町の当局に確認をした結果、平成21年度におきまして、国の経済対策の臨時交付金等が町へは約5億5500万円程度交付決定されたと。そのため、本来事業に充てるべき一般財源が交付金できたものですから押し出されてしまったと、これが第1点。それからあと、ちょうど出納整理期間中の平成22年の5月に臨時財政対策債、これを3億5000万円弱、実際に借り入れてしまったというような理由から、剰余金が6億1000万円強出たというふうに聞いております。
 私どもとしましては、剰余金の処分につきましては地方自治法の規定に定められておりますが、単純にその剰余金が生じることで、直ちに財政運営上問題があるというふうには解釈はしておりません。ただ、地方公共団体というのは営利企業ではございませんので、一般的には剰余金の額は、多いほど財政面がいいというわけではございません。必要な行政サービス をやるためには、多額の剰余金を残すべきではないというふうには考えておりますので、今後、財政状況のヒアリング等通じまして、きちんきちんと助言はしていきたいと思います。
 ただ、この川根本町、剰余金に関連します財政指標これ実質収支という比率がございますが、これは過去の経緯を見ますと平成19年度が3.5%、20年度が7.0%ということで、21年度がこの多額が出たものですから14.7%ということで、ここだけぼんとはね上がってます。19、20年度の比率は、県平均、市町の平均と比べましてそんなに高いわけではないということもございまして、21年度が   突出して高かった理由も先ほど申し上げました2つの理由があるということでございますので、私どもとしましては、その財政運営上、構造的な課題によってこういう多額な剰余金が発生したとは考えておりません。以上です。

〇鈴木自治行政課長
 今の交付金についてのばらまきではないかという点でございます。川根本町が議会、そしてマスコミ等に流した資料の中で見ますと、川根本町の地域自治振興事業についてということで、自治会が自主的、計画的に行うような各種のハード事業に対して審査会による実施計画を審査した後、交付限度額について支援するという内容でありまして、また、特殊な場合を除いては、町内の施工業者を選定するというようなことで、地域経済の活性化を図るというような趣旨のものでございます。公共団体、自治体が補助金等を出す公益上の理由というところがあれば、当然、市長からの予算案の提案と、それに対する議会の審議というようなことで、その部分についての補助金は公益性が保たれるのではないかと思っております。以上です。

〇増田自治局長
 政令市に対する3つの医療費助成についてお答えいたします。
政令市の両市長から要望活動があったのは御指摘のとおりで、また、そのときのやりとりが非常に厳しかったという状況もマスコミ等で報じられたとおり、委員御指摘のとおりであります。これまでも、政令市に対する医療費助成の考え方については、県として幾つかの主張をしてきておりますが、例えば、政令市に両市が移行した際には、財源を移譲したことだとか、あるいは、一般の市町とは異なって権限も財源も持っていること。さらに、この医療費助成については、政令市移行時の3年間に限定した経過措置であるんですが、これも3年間さらに延長して既に6年になろうとしている等々について県として申し上げてきたところです。
 一方で、政令市の市長さんの要望といいますのが、現行の補助制度以上の助成を継続するようにというような、非常に厳しい内容になっておりまして、そういう点で私どもが主張するところと少し平行線状態になっているというような状況にあります。
 それで、知事も両政令市長さんが来たときに申し上げたんですが、オープンな議論をしていくというようなことを申し上げましたので、私ども事務方として、静岡市のほうにそんな話をしておりますし、具体的にはどんなふうに事務方としてオープンな議論を進めていくか、これから静岡市等と相談をしていきたい。なかなか円満なというところにたどりつくのは非常に難しいなと思っていますが、協議は引き続き進めていきたいというふうに思っております。以上です。

○小田巻委員
 3つの質問をさせてもらいました。御答弁それぞれありがとうございました。
 収用委員会の話を今、西田課長から伺ったんですけども、お2人ともお話を聞く限りでは本当に立派な経歴で、それぞれの活動をしっかりやっていらっしゃるということで、大変結構なことだと思っています。任命の日から3年間ということで、また御両人はそれぞれの活動を続けていっていただければと思っています。よろしくお願いします。

 そして、川根本町の件ですけども、町長自身もまさかこんなに余剰金があるとは思わなかったなんていうコメントもありました。県の方々にはもちろん、調べてもわからないところがあると思うんですけども、そこでどんな指導をしているのかと質問しても、なかなかお答えも大変なのかもしれません。やっぱりどの市町村も同じように均等性を持つというと、相当の額の余剰金が出るということ自体、ちょっとおかしいんじゃないのかなと思うところあるんですよね。その中で指導というのは、本当に難しく思うんですけれども、この使い道が地域活性化のために少しでも役に立てばということになれば、それもそれでいいのかなと思うところがあります。
県としては、川根本町だけではなく、こういう事例があるということで、各市町村には適切な助言をいただきますようよろしくお願いを申し上げます。

 そして、最後の医療費の件ですけども――この委員会にも静岡市の議員が私を含めて5人いらっしゃって、どの先議員からもお話があるかと思うんですけども――私も静岡市民の1人として見ると、市長、知事、それぞれの言い分というのは、本当によくわかるんですよね。それでまた、静岡市民とすれば、ぜひ、この制度をお願いできるものなら引き続きお願いしたいというのが私の本心なんです。先ほどもちょっと紹介させてもらったんですけども、市長と会ったときもこういう話をして、「何かいい話がないかね」と言ったら「僕はやることやった」というような一方的な話だったんですよね。それで、市長のほうにも間をとって、率を下げて、協定書にも本年限りとか、そういうのを書いたらどうでしょうかなんて、本当に砕けた話をさせてもらったんです。今、答弁の中では、これから適切な相談をしながらという話がありましたけども、もうすぐ来ちゃいますから、一方のほうが話を聞く耳を持たないようなことも聞いてますから――県のほうから話をするのが適切かどうかわかりませんけれども――困る方もたくさんいらっしゃいます。どうかどちらに言い分があろうか難しいところですけども、県の発展のためにはやっぱり政令市、それぞれ連携して、そして協力していくことも必要だと思いますから、ぜひ、相手のほうに耳を傾けていただきまして、またこれもいろんなところで指導をいただければと思います。どうぞよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。

○田(泰)委員長
 いずれも要望ということでよろしいですね。

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