委員会会議録

質問文書

平成24年10月内陸フロンティア振興特別委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	髙田　泰久議員
	質疑・質問日：	10/09/2012
	会派名：	民主党・ふじのくに県議団

○髙田（泰）委員
　新東名を生かすには物流が非常に重要かつ大切で、愛知県側の豊田まで開通するまでに、トップセールスを行って、県内にハブになるような物流拠点をつくるべきだというようなお話もいただきました。
　先日の日本経済新聞に、圏央道の開通をにらんで、神奈川県圏央部に大型物流拠点が続々整備されているという記事がありました。ＧＬプロパティーズの厚木の基地、ロジポート相模原、プロロジスパーク座間、横浜町田ＩＣロジスティクスセンターと、この１、２年の間、国内最大級の物流施設が続々と整備されています。これは東京を拠点として、東西のほか、南北にも道路が非常に生かされるということです。
　愛知県も同じような状況にある中で、静岡県が、新東名の開通を生かして内陸フロンティア構想を進める、あるいは新東名の効果をより生かしていこうというときに、物流は大きく期待されますが、まさにスピード感を持って体制をつくっていかないと、置いていかれてしまうのではないかという感じがするわけです。トップセールスで大手事業者、物流業者を呼び込むということが非常に必要だと思います。

　また、ではどこに立地するのかというときに、大きな施設を呼び込める場所がまだまだないと思うのです。呼び込むにはまたいろいろな課題があって、県も取り組もうとしていますが、誘致に当たり、場づくりとトップセールスについて、具体的にどういう手法をとったらいいのか、お考えがあったら聞かせてください。

○中嶋壽志氏
　なかなか難しいですが、現在、物流センターを誘致するということも、やはり地域間での競争になっていると思います。それだけこの産業に将来性があるという裏返しでもあるわけです。というのは、やはり外需に依存した産業と比べて、一旦立地すれば出ていくということがなかなかないだろうということだと思うのです。それから、大手不動産会社が、これまで行ってきたオフィスビルやマンション事業の収益がだんだん限られるような状態になってきたため、新しい分野として賃貸型の物流センターを積極的に展開するようになっています。三菱地所、三井不動産、不動産会社ではありませんが大和ハウス、こういう会社が物流センターを自社で造成して、その運営をどこかに任せるという方式を行っていますので、こういうところとうまく連携するのも１つの方法だと思います。スピードの時代ですから、いかに早く手をつけるかということになると思います。

　そのために場所があるかというのが一番の問題になります。良い場所ですが、１つは清水の畑総です。もう１つは新東名ではありませんが、東名の周辺で、例えば袋井インターのすぐ近くというのは、撤退したパイオニアの工場、あるいは第一三共の研究センターなど、結構広い土地があります。新東名ばかりに目がいきますが、東名でも近くに立地すれば、今までよりさらに便利です。袋井のあのあたりであれば津波の問題も余り関係ないと思いますので、そういうところをもう１回見直し、考えていくしかないのかなという気がします。

○髙田（泰）委員
　ありがとうございます。
　先ほど質問した６番の仁科先生も私と同じ東部出身で、伊豆縦貫道のことが置いてけぼりにされたのかなという質問がありましたが、物流という観点から東部をどのように見ておられますか。

○中嶋壽志氏
　御殿場、裾野周辺というのは、東京から100キロメートル圏に入ると思いますので、物流拠点としてもともと結構いい場所です。ですから、物流がさらに立地する可能性はまだまだあるのではないかと思います。実際に、あのあたりには首都圏から工場が移転したのと同時に、物流センターも立地されています。鈴与さんなどに聞いても、あの御殿場周辺というのは、関東をにらんでいれば物流センターとしては非常にいい場所だということです。現在、神奈川への立地が非常に多いですが、あのあたりはちょっと遠いとはいえ、十分対抗できるような場所だと思います。

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