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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年9月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:牧野 正史 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:公明党静岡県議団


○牧野委員
 分割質問方式で質問させていただきます。
 まず、9月23日から24日にかけての台風15号と線状降水帯の発生によって被災した医療機関また介護福祉施設のうち、断水による通常の業務の遂行が困難であった機関はどのくらいあるのですか。
 また、貯水タンクを所蔵してない機関は対応に追われたと聞いていますが、そのとき県はどのように対応していたのか。
 また、事業継続計画いわゆるBCPが今回どう反映されたのかをお伺いいたします。

○加藤福祉長寿政策課長
 私からは、台風第15号によります県内の社会福祉施設の被害状況につきまして御説明いたします。
 台風第15号により被害を受けた社会福祉施設の数につきましては、保育、児童、高齢者、障害者それぞれの入所・通所施設におきまして全壊の施設こそございませんが、300を超える施設が何らかの被害を受けたと把握しております。
 その中には、9番委員がおっしゃいます断水あるいは浸水による機器の損害なども含まれております。

○奈良健康福祉部参事(医療提供体制・医療人材確保担当)
 病院と透析医療機関についてお答えします。
 清水区の場合は、土曜日午後になってから断水し、それまでは水が出ておりましたので透析は何とか維持しておりましたが、日曜日になって各病院の貯水量を確認したところ水が間に合わない状況を確認しました。
 こちらから静岡市と協議しようと思ったらできなかったので月曜日の朝になって協議を始めたところ、透析医療機関はそのときに頼んであった日本水道協会の給水車により間に合うことになったのですが、災害拠点病院である清水病院だけは追いつかないという話がございまして、協議した上で自衛隊の給水車をお願いして何とか当座をしのいだところでございます。
 その後、だんだん断水が解消いたしまして、最後に清水病院が今週月曜日に復水して通常の経営に戻ったと聞いております。
 清水区に厚生病院と桜ヶ丘病院もありますが、共に先週はずっと断水しておりまして、手術制限、給食ができなかった、お皿が洗えずにディスポの容器を使ったなどの食事制限があったと聞いております。
 医療機関に関しては、医師会から個々の医療機関、開業医の状況を確認し、1件床上浸水でしばらく使えない医院があることを確認しております。

○浦田福祉長寿局長
 BCPの件についてお答えいたします。
 介護施設における災害に関するBCPについては、令和4年3月1日時点で介護施設で災害に関するBCPを持っているところは25%程度となっております。
 今回の被災とBCPの稼働の関係は、はっきりつかめるデータがございません。今どちらかといいますと、BCPを普及しようと県としても取組を進めているところでございますので、各施設等の状況を調べながら、このBCPがいかに今回有効な役割を果たしたのかどうかも含めて検証してまいりたいと思っています。

○牧野委員
 ありがとうございます。
 聞くつもりはなかったのですが、答弁の中にもあった市との協議ができなかったことが今回非常に問題になっているんですけれども、なぜそのとき県と市で協議ができなかったのか本当の理由をお尋ねしたいです。
 あと、事業計画に関しては25%程度というのが私の中ではびっくりだったのと、仮にBCPを策定したとしても、有事の時どれだけ効力を発揮するかを策定済みのところは必ず検証する必要があると思います。
 県と市の協議について伺います。

○奈良健康福祉部参事(医療提供体制・医療人材確保担当)
 1つ言えることは、静岡市の医療救護体制は静岡支部と清水支部がはっきり分かれており、今回葵区、駿河区の方には我々が聞ける体制にあったのですが、清水区のことについては情報が入るまでよく分からないと言われました。清水区の方には情報が入っていたけれども葵区、駿河区を統括する方には入っていなかった。結局我々が病院の院長や施設長に応対したのは全部清水区で、葵区は停電があったんですけれども自家発電で復旧してそれは確認しました。電気が直ってから全部確認したんですが、清水区からまだ断水が残っていると話があったのはやっぱり月曜日の朝ですね。県の職員が葵区役所に行ったんですけれども誰もいなかったという話がありまして、そこで我々も手が詰まってしまったのは確かです。

○牧野委員
 ありがとうございます。
 本当に生の情報を頂きまして、報道でも結構県と市がと言われてしまっているんですけれども、こういう災害のときは本来トップ同士がしっかりと連携を取って陣頭指揮を取るところですけれども、私も駿河区ですので非常に感じているんですが残念ながら今の静岡県と静岡市はそういったところが足りないので、そういったときに本当に優秀な職員の皆様だけが頼りとなりますので、健康福祉部にしても危機管理部にしても県と市でしっかりと連携を取っていただきたいと思います。今後もいい静岡市になることを期待しております。

 次の質問に行きます。
 がんセンターのオンラインによるセカンドオピニオンについて、質問というかいろいろ教えていただきたいと思います。
 本会議でもがんセンターのオンラインによるセカンドオピニオンについて質問された議員がいて私も非常に興味深いんですけれども、まずこのオンラインの診療報酬が1回3万円というのは対面の場合と差があるのか、オンラインの場合は保険適用にならないのか。あと中部や西部の遠い人のためにオンラインによるセカンドオピニオンを令和3年度からやっていただいて、令和3年度は11月から始まったということもあるんですけれども10件、今年度は8月末時点で8件という件数をがんセンター局としては多い少ないの部分も含めてどのように捉えているのか。
 それから、最も根本的な部分ですけれども、仮に私がほかの病院で診療を受けていてがんになり受診している中でこのオンラインのセカンドオピニオンを受けたい場合は、その受けているところを介してじゃないと受けられないのか、それとも直接オンラインによるセカンドオピニオンを受けたいとがんセンターに言って受けられるのかを教えていただきたいと思います。

○勝又がんセンター局マネジメントセンター長兼経営努力室長
 まず、対面の場合もオンラインの場合もセカンドオピニオンは保険診療外になります。診察を伴わないものですから、いわゆる保険診療外のサービスになります。その点では同じです。
 料金は、対面診療によるセカンドオピニオンは当院では1万4000円で、先ほど9番委員からもお話がありましたとおりオンラインは3万円となっております。
 この金額負担につきましては、オンラインをやるに当たり通信や予約のために職員が必要になること、それから通信機器等を整備した費用も含めますと料金が高くなってしまいました。ただ近隣の国立がんセンター等と比べるとかなり安くなっております。
 次に、件数の少なさについての御質問があったと思いますけれども、がんセンターとしてはオンラインも対面も基本的にはどちらを推奨しているということはございません。先ほど18件とありましたので月に換算すると大体2件弱になるんですけれども、通常の対面のセカンドオピニオンは毎月大体60件以上やっております。がんセンターとしてはセカンドオピニオンについてはウェルカムなので、ぜひ利用していただけたらと思っております。
 ちなみに、どういう方が使われるのかについては、先ほどの18名の方のうち17名は県外の方、あと1名は県内の方だったんですけれども、17名の県外の方はかなり遠方で、県内の1名は病状から移動が困難な方だったので、やはり当院に来るのがかなり大変なためオンラインを選ばれたのかなと思います。どちらかを推奨しているわけではなく、補完的にオンラインのほうがよろしい方についてはオンラインでやっていただけたらと考えております。
 最後に、どのようにしたら当院のセカンドオピニオンを受けられるのかについて、直接申込みもできるんですがきちんとしたセカンドオピニオンを実施していただくには、前の病院で診ていただいたデータや今診ていただいている医師が医学的情報をしっかり持っているので、それを伝えていただいて当院の医師が意見を言う形が一番適していると思います。御本人からのお話だけでもできなくはないんですが、不正確なことが出てしまうなどもございますので、できましたら今かかっていらっしゃるドクターにがんセンターでセカンドオピニオンを受けたいと話をすれば、昔はよく次の医者に行くのはその前の先生に申し訳ないという思いがあったようですが、今はもうセカンドオピニオンをすること自体は病院間の中で普通のことになっておりますので、がんセンターでセカンドオピニオンを受けたいと申し出ればほとんどの病院では主治医は快くがんセンターへの紹介状、それから画像などの資料を提供してくれると思います。
 受け取ったものをオンライン上で見ながらやることもできますので、その後のサービスについては基本的に同じようにできると考えております。

○牧野委員
 ありがとうございました。
 最後のほうは議会の答弁でも聞いていたことなので、同じことを聞いてしまって申し訳ないです。
 午前中も5番委員ががんセンターについて様々聞いており、ゲノムのこととかとても分かりやすくて勉強になりました。これからも応援しておりますので、ぜひいいがんセンターをつくり上げてください。

 では、次の質問に行きます。
 厚生委員会資料1の35ページ、地方独立行政法人静岡県立病院機構令和3年度業務実績の評価について、総括評価の中で医療面では高度・専門的な医療の提供体制が拡充されており医療の質のさらなる向上とそのための体制づくりへの努力が引き続き認められるということです。下のほうに総合病院やこころの医療センターなどがある中で今回聞きたいのは、こころの医療センターは主に心の病とか、言ってしまうと鬱病の患者さんが通われていると思うんですけれども、鬱病診療でスタンダードなのは問診してその人の状態を聞いて投薬を決めていくんですが、静岡県でも開業医で1件だけ導入している光トポグラフィーという前頭葉の血流を見てさらに細かく、鬱病の種類って3種類ぐらいあるんですけれども、それがなかなか問診だとピンポイントで探しづらいところをこの機械を導入することによって非常に的確に、薬も多くなり過ぎずその人に適した診療や治療ができるとのことです。今県で開業医が1件だけ持っているとのことで、ここは非常に予約も取りづらいと聞いているんですけれども、今後県立こころの医療センターにこういったすばらしい高度医療機器を入れる計画などがあるかお伺いいたします。

○藤森医療政策課長
 9番委員から質問のございました光トポグラフィーは、脳の活動状態を測定して波形を可視化することができる医療用の検査機器で鑑別診断で補助的に活用されるものですけれども、光トポグラフィーの検査が保険適用の対象となっておりますので導入を検討する医療機関もこれから増えてくるのかなと考えております。
 当該検査は、検査対象の症状が限られることもあり、今後技術の進展とともに精神科医療を可視化できる先進的な医療機器、検査機器のさらなる開発も期待されるところでございます。
 こころの医療センターにおきましては、先進的な技術の導入に当たって臨床研究の成果などを十分確認していくことが必要となってくると思われますので、9番委員から御提案頂きました精神科医療における先進技術の導入につきましては、こころの医療センターに研究していただくよう情報提供してまいりたいと考えております。

○牧野委員
 ありがとうございました。
 私もこの光トポグラフィーが診断を確定するものじゃないことは十分承知しておりますけれども、こういった有効な部分を研究していただいて、鬱病診療にまた寄与していただければと思います。

 では、最後の質問に入らせていただきます。
 私が6月議会でも行ったヤングケアラーの支援のその後の進捗状況、大きく言うとコーディネーター派遣、教員やスクールソーシャルワーカーに対する研修、あとヤングケアラーを支援するサポート団体への支援の部分が、あれからまだ3か月ぐらいしかたっていないのでそれほど進んではないと思うんですがそれを1点聞きたいのと、もう1つはこれも本当に感謝しているのですけれども、夏休み中にLINEによる相談窓口を立ち上げていただいたんですが、実際のところそれを立ち上げた後の相談件数とか、話せる部分があれば状況を教えていただければと思います。

○河本こども家庭課長
 ヤングケアラーの支援の進捗状況について答弁させていただきます。
 ヤングケアラーを早期に発見し支援につなげられますよう6月には電話相談、7月にはLINE相談窓口を設置しています。
 また、早期にヤングケアラーを発見する人材を育成するため研修を実施しております。研修はこれまで介護支援専門員等を対象に7回開催し、600人以上が参加している状況です。年内に学校の教職員等を対象に計15回の開催を予定しております。
 市町の支援体制については、9月末現在でヤングケアラーの担当窓口が35市町全てに設置されている状況です。事案が発生した際の個別支援を検討するための会議体も、要保護児童対策協議会の活用等により30市町で設置されている状況です。
 35市町の現在の支援体制を確認するためコーディネーターによるヒアリングを実施しておりまして、9月末現在で15市町が終了しているところです。支援体制の整備に当たっての課題を確認し、アドバイスをしているところです。
 また、ピアサポートの関係で、ヤングケアラーの居場所となり、元ヤングケアラーが相談に対応するカフェを今2団体と契約しており開催していただいております。
 9月の実績は、ヤングケアラーの相談に対応するカフェを計7回開催いたしまして、延べ9名が参加している状況です。
 LINEの相談窓口は7月から運用を開始しておりまして、これまでの相談受付実績としましては9月末で合計6件です。
 具体的な相談の内容といたしましては、精神的に不安定な家族のケアが5件とその他1件であり、そのうち3件は相談者の個人情報を聞き取り、児童相談所に引き継いでいる状況です。

○牧野委員
 ありがとうございました。終わります。

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