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委員会会議録

質問文書

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平成27年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:12/14/2015
会派名:自民改革会議


○中谷委員
 一括質問方式で。警察犬について。
 私、かなり前にも一度聞いたことがありますが、過日の報道で島田市の河川敷で警察犬の審査会があったと。私は犬好きなもんですから、時々いろんな捜索等々で警察犬が活躍しているのを見るにつけ非常に頼りになると。人間より10万倍の嗅覚を持っているとか、すぐれている点もあれば単純で劣っている点もいろいろあると思うんですが、警察犬に関してゴールデンレトリバーとかシェパードとかよく出てます。最近小型犬も使ってという要望もあるわけですが、現在登録されている犬の頭数は年によっていろいろ増減はあるのかどうか。

 それから、今触れましたが警察犬として登録されている犬種の内訳。

 それから、静岡県では小型犬の採用をどうするのか。

 それから、警察犬の出動状況。要請があって連れていろいろ捜査に当たるんでしょうけれども、実際にこういう活動があったという報告があればお願いをしたい。

 それから、次に要請があった場合に100%それに応えているかどうか。県警察で飼育しているわけではないので、それを含めてお答えを願いたいと。

 嘱託犬なので、例えば現場到着までにどのぐらい時間を要するか。事案の場所等々関係があると思いますが、その辺を教えていただきたいということ。

 訓練とか現場の指示は、警察犬の担当課長がよくわかりませんが、誰がされるのか伺いたいということです。

 それから、静岡県でも警察犬を飼育していく考えはあるかないかということです。
 以上8件ですが、まとめてお答えください。

○太田刑事部参事官兼生活安全部参事官
 警察犬の関係です。
 登録されている警察犬の年による頭数の増減です。
 一概に警察犬と言っても、その個体の能力とか特性によりまして、においを嗅ぎ分ける臭気選別、足跡を追いかける足跡追及、いずれかに潜んでいる犯人を見つけてそこにとどめるという警戒、それぞれの犬がおりまして、現在の本県嘱託警察犬の数は臭気選別5頭、足跡追及28頭、警戒3頭の合計36頭となり、嘱託期間は1月1日から12月31日までの1年間となっておりまして、年1回開催する嘱託警察犬審査会において的確性を審査し、合格しなければ嘱託できません。年ごとに嘱託頭数に変動があります。来年の嘱託警察犬につきましては、本年11月6日に審査した結果、臭気選別4頭、足跡追及36頭、警戒1頭の合計41頭を嘱託警察犬として決定いたしました。

 次に、現在登録されている警察犬の内訳についてです。
 本年の嘱託警察犬36頭の犬種別内訳はシェパードが31頭、ラブラドールレトリバー3頭、ゴールデンレトリバー1頭、ドーベルマン1頭です。
 一般家庭で飼育されている犬種は約164種と言われておりますが、このうち警察犬としてすぐれた特性を備えたのはシェパード、ドーベルマン、コリー、エアデールテリア、ボクサー、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバーの7犬種で、公益社団法人日本警察犬協会がこれを警察犬として登録しています。このため本県においても日本警察犬協会に警察犬種として登録されている指定7犬種であること、2番目が日本警察犬協会、日本シェパード犬登録協会の訓練資格証を有する、血統書つきの犬であること、訓練者、犬の所有者、犬の飼育場所在地が県内であること、昼夜を問わず出動要請に応じられることを、審査を受ける条件としております。

 このように厳格な資格条件を設けているわけですが、本県での審査会には毎年100頭前後が審査を受けており質、量とも充実していることから、小型犬の警察犬としての採用については行っておりません。
 なお、行方不明者の捜索などを行う他の種類の犬については、本県ではこれを飼育するボランティア団体と連携し協働した活動を行っていると承知しております。

 次、警察犬の出動状況です。
 本年における出動状況は10月末現在56回出動しております。事例としては平成27年1月、沼津市で発生した高齢者の行方不明事案、不明者の靴を元臭として追及し、道路脇を流れる水路まで強い反応を示したことから、ここを中心に捜索した結果、残念ですが水路内で死亡している行方不明者を発見。平成27年3月、駿東郡小山町において発生した強盗未遂事件について足跡を元臭として追及を実施、犯人の行動経路を確認。同じく平成27年8月、清水区淡島町地域のアパートにおいて発生した住居侵入、強制わいせつ事案及び恐喝事案について現場足跡を元臭として追及し犯人の行動経路を確認し、これによる捜査によって検挙に結びついております。いろんな形で活躍しております。

 出動要請に100%応えられるかということです。
 先ほど申し上げましたように、昼夜を問わず出動要請に応えることを条件にしておりまして、嘱託警察犬審査会の受審資格としていることから、各訓練士においては常に警察からの出動要請に対応できる体制をとっていただいております。

 嘱託犬の出動要請から現場到着までの時間です。
 本年1月から10月まで、嘱託犬出動要請から現場到着までのレスポンスタイムはどの地域でも1時間以内でございます。
 今後も警察犬の活用効果を高めるため、迅速な出動要請をお願いしているところでございます。

 訓練や現場での指示は誰が行うかということでございます。
 もちろん、要請は警察からするわけですが、警察犬の訓練や現場での警察犬への指示、これは訓練士が行います。警察官は警察犬の活動に同行し、必要箇所の捜索、非常事態、被疑者の発見等もある場合もありますので、それへの対応に従事することとなるわけです。

 直轄警察犬導入についての考えです。
 平成2年に導入を検討しました。保有府県の調査を実施し、立地条件、訓練員の養成の必要性、警察犬の購入、飼育費など、るる検討しましたが、費用対効果が必ずしも大きくないと考えられ、さらに本県警察の管轄については東西に185キロメートルと長い上、伊豆半島もあることから県中部に警察犬の拠点を設け事前対応を図ることは実用的ではなく、発生現場に近い嘱託警察犬を活用することにより、先ほど説明したとおり早期現場対応が図れるのではないかという結論から直轄警察犬の導入を見送っている経緯があります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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