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委員会会議録

質問文書

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平成24年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:03/08/2012
会派名:自民改革会議


○天野(進)委員
 それでは、数点お尋ねいたしますけれども、昨日来5人の委員から多岐にわたっての質問がありました。それに対して明確な御答弁をいただいておりますので、残された部分で私のほうからお尋ねをいたします。
 まず、過日新聞で少し見たんですけども、放射能教育という言葉がありました。放射能の教育を子供たちにもしていかなければいけないだろうというような思いの言葉であったと私は理解いたしております。
 しかし、実はこの放射能教育について、現在新聞等を見たときに、いたずらに日本人がこの放射能にアレルギーになっているんじゃないだろうか。現実よりももっともっと大きな問題を逆に私たちに与えているのではないかという感がしないわけではありません。
 例えば、福島の現場に行きますと、20ミリシーベルトで、それよりもさらに低くしなければいけないという強い姿勢で、運動場でもあるいは公園でも子供たちを遊ばせないというニュースを聞きます。しかし1年間に10ミリシーベルトといったらブラジルの1年間の市民が浴びる放射能です。
 日本は幸いにして1.6ミリシーベルトでありますから、世界基準よりもはるかに低い数字になっておりますが、20ミリシーベルトであるなら、私たちが3回のCTを受けるだけで20ミリシーベルトになります。
 その20ミリシーベルトが危険だといって政府のほうは過敏になっているその姿を見たときに、私たちは素直に現実の放射能の危険性というものをもっとまじめに見なきゃいけないんだろうというふうに思っております。
 そうしたときに、この放射能教育というのは、どこら辺に視点を置いてこれを教育しようとするのか、そしてまた本当に放射能教育が小学校、中学校の子供たちに必要なんだろうか。ただ心配をさせるだけになることを私は大変に恐れるわけでありますけれども、その放射能教育に対してどのようにお考えになっているのかお尋ねをします。

 次に、今9番委員の質問の中で国体の成績について話をされました。別に国体だけじゃありません、高等学校の大学進学の成績は、恐らく静岡県は極めて低いと言わざるを得ません。
 別に、東大、京大がすべてじゃございません。しかし、一つの視点として考えるならば浜松北高校にお勤めだった教育長は、おわかりでしょう。静岡県がいかにこの有名大学に入っていないか。そうして私は高校生の学力低下、それは大いに心配しなければならないところだろうと思っております。静岡市からかつては東大、京大に入っていた、その数は今や半減していると言っても過言ではありません。
 小学校、中学校の学力テストは全国一斉に時々やっていますから、決してよくないことについてはその都度私たちも聞いております。しかしこの高等学校の学力のランキングというのはないでしょうね。
 かつては、旺文社のテストだとかいろんなそういうテストがありましたけれども、もしあれば参考に聞かせてほしいし、そしてまたこの高等学校の学校教育はどうあるべきかを聞きたいと思います。
 まずは、お尋ねするところは以上2点でありますけれども、時に教育長の問題、きのうは5番委員からいろいろと話をされました。本会議での知事の発言に対しても大変に驚いているところであります。
 しかし、教育長の問題として私自身の脳裏に残るのは、もう今から20年近く前になるでしょうか、私も教育長を選任した経験がある、市長という役をやった人間であります。そのときのことについて申し上げたい。
 それまでの教育長が辞任をされる、そして新たな教育長を選ばなきゃならないときに、私の脳裏にあったのは、私の高校2年、3年のクラスの担任でした。大変にすばらしい教育者だった。そう思いつつ成長していくわけでありますけども、市長になったときに、この先生を私は思った。
 しかし、そのときにあえて私は県の教育長に会いにお伺いしました、今の安倍教育長の立場でしょう。静岡市の教育長は県下の市町村教育長会の会長になっている。であるならば、県教育委員会と手を携えていかなきゃならないということを思ったときに、県の教育長に御意見を伺いました。
 もちろん具体的な名前は申し上げません。教育長、だれか推薦される方はいませんか、そう話したときに、この教育長は私に「もう既に現職を離れ今は私学の先生をしている村山という人間がいる、この人間はすばらしい人間です」と私に推薦されたんです。私は驚きました。まさにその先生こそ、私の2年、3年の主任だったんです。そして私は喜んでその一言を聞いて帰り、そして教育長を村山氏にお願いしたわけであります。
 県の教育長だからといって、先ほどお話がありましたように、市町の教育委員会とやっぱり手を携えて、全体が一緒になって静岡県教育を推進していく、その必要性が今まさに求められているところじゃないでしょうか。
 安倍教育長、あなたも小中学校1万8000人、高校6,000人、そして特別支援学校2,500人の先生の頂点に立って、そしてここにいらっしゃる皆さんも、その頂点に立ったという意識の中でぜひ静岡県教育をもう一度立て直す努力をしてください。
 「万策尽きた」という言葉だけはやめてください、それをお願いいたしておきます。これは質問じゃありません、私の気持ちを申し上げました。以上です。

○田中事務局参事兼学校教育課長
 放射線教育ということについてお答えいたします。文部科学省のほうからも教材として小学生用、中学生用、高校生用が配布されてきているところです。
 どんなことを視点にということですが、実は現在、放射能についての学習は中学3年の理科で初めて学習するという状況になっております。小学生や中学2年以下は何のことだかさっぱりわからない。これではやっぱり教育がちょっと遅いんじゃないかと、そんな思いもありまして本当に放射線などの基礎的な知識について小学校から中学と学習させていきたいと考えているところです。やはり正しい知識を身につける中で適切な判断ができる子供を育成したいということです。
 前に被災地から避難してきたお子さんに対して、まるでうつるかのようにいじめがあった、ああいったことはあってはならない。そういった意味での放射能についての基本的な学習をやっぱり小学校の段階からもやっていく必要があるということです。
 エネルギーとの関係でも、放射能の有用性ということもありますので、そういったよさについても学ばせたいし、また今ブラジルでは10ミリシーベルトですか、そういったところでも暮らしているということがあるわけですけれども、医学的なところからも100ミリシーベルトを超えない範囲ならば、一生涯の中で暮らしていける、そういったことも言われてます。
 単位も少しずつ学ばせていきながら、いろいろ新聞報道でありますように、5,000ミリシーベルトとか、あるいはマイクロシーベルトとか、数が大きいと非常に何か恐ろしいものととらえているものですから、そういった単位も含めた基本的なことを発達段階に応じて学習させていきたいと考えております。以上です。

○宇佐美学校教育課参事
 高校生の学力診断ということですが、小中学校までは行われていますけども、高校生につきましては全国一斉のテストを行っていませんのでランキングは持っておりません。県独自のものも行っておりません。
 県の教育委員会としましては、授業力の向上ということで、本年度まで授業力向上実践検証を行ってまいりました。これはアドバイザリーティーチャーという授業力のすぐれた先生に、周りの先生方を指導してもらうという、そういう授業でございます。これによって先生方の指導力を向上させたいというねらいがございます。
 さらに、キャリア教育を進めておりまして、生徒が意欲的に授業に取り組むような姿勢を育てていきたいと考えております。
 さらに次年度ですけれども、オーバードクターの活用事業、それからニュートン・プロジェクトで大学等へ行く機会もさらにふやしたりしてトップ層の向上を目指しています。こういう状況であります

○天野(進)委員
 今、放射能の問題については十分に納得できるお答えをいただきました。ありがとうございました。

 そして、高校生の学力のことでありますけれども、比較する材料はないということでありますが、大学入学の生徒数を見れば明らかであります。
 大体、静岡県民というのはどちらかといえばおうようであります。適当にある程度の成績を取ればこの程度でいいという、そういう何て言うかのんびりした部分がありまして、そういうのが、例えばスポーツの世界にもあるし、あるいはまた学力の問題もある。そして日常生活の中にもあります。
 いつかだれかがやってくれるという気楽な、そういうのんびりした気性、それはこのすばらしい気象天候から生まれたものかもわかりませんけれども、そういう長い歴史の中に培われた静岡県民性というものがあります。それが大きく災いをしていることは事実でありますけれども、昔に比べてずんずん落ちているのではないだろうか。そのことについては、やっぱり心配していただきたいというふうに思います。
 最後に私のサイドワークのことで――冗談ですけれども――ここに第23号議案で県立学校の条例を一部改正するということで、静岡南高校と静岡市立商校については駿河総合高校、その上の庵原高校と清水商高の関係は市で決めるということですね、名前は。そういう意味でここにないというふうに思っております。
 ところで、今サイドワークと言ったんですけれども、私はアイヌ語の勉強をずっとやっていたんですよ。駿河というのはアイヌ語なんです。トリカブトという意味です。今でも安倍の山奥にはたくさんのトリカブトが群生しております。その毒をもって昔の私たちの先住民族は交易に使ってきた。そしてその交易は大変にすばらしいものだったからこそ、この地域をスルグと呼んでいたと考えます。そのことについて証明しようと思うなら、県立図書館に明治37年に発行したアイヌ語辞典がございます。これを見ていただければトリカブトという言葉がはっきり書かれてあります。以上、余談を申し上げました。これから頑張ってください。よろしくお願いします。

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